こんにちは。ということで第5話です!
ペースがかなり早いのはあまり考えてないということです。嘘です、きちんと終わり方は考えているのでご心配なく、、、
ちょっと今お酒飲んでるのでテンション高いですが、
八×色デート会をお花見前に挟みましょう!
有言実行であります!
それではどうぞ!
拝啓、最愛の妹小町様。
お兄ちゃんは今あざとウザい後輩とデートしてます。
練習相手とは言えこいつガチすぎんだろ。
中学の俺だったら惚れるまである。はあ.....
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「ただいま。」
「お帰り!おにいーちゃん♪」
帰宅すると天使が待っていた。
最愛の妹、小町だ。
千葉のお兄ちゃんは皆シスコンである。
もちろん俺もその例外ではない。
「いやー、ついに小町も華の高校生だよ!春休み明けからお兄ちゃんと一緒に登下校できるなんて、本当に夢のようだよ。あ、今の小町的にちょーポイント高い!」
昔からこの謎のポイント制度があり
俺は累計何ポイント貯めたのだろうか。
その貯めたポイントで小町と結婚できるのだろうか。いやないわ。うん、ないな。
「そうだな。早く小町と優雅なスクールライフを送りたい....」
「なーに言ってんの、このゴミいちゃんは。お兄ちゃんの周りには素敵な人だらけじゃん。むしろ両手に収まらないくらい華があるんだよ?早く小町に未来のお姉さんを紹介して欲しいよ。」
「それは無理な相談だな。なんてったってぼっちは群れない。孤高の生き物なのだ。」
まーた変なこと言ってるよこの人。って顔で俺を見つめる小町。べ、別にお兄ちゃんはそんなことで喜ばないんだから!変な性癖に目覚めないんだからね!うん、本当に頼むわ。
「それよりお兄ちゃん。ちゃんと小町を奉仕部に迎え入れる準備はできてるの?」
「ああ、心配すんな。大丈夫だ。」
そう、小町は俺の所属している奉仕部に入りたがっている。正直小町がいれば今奉仕部が抱えている問題を少なからず、俺たち3人で解決するよりかは早く解決出来るであろう。しかし、これは俺が解決しないといけないのだ。雪ノ下さんも俺に委ねる依頼をするの止めて貰えませんかね?
こんなことはさすがに妹には言えない。2人にもプライバシーはあるからな。
マジ俺って優しすぎる。優しすぎて小町と同じ天使属性が付与されるまである。いや、ないわ。目腐ってるし。自分で言ってて死にたくなってきた。
そんなことを考えているとケータイのバイブ音が鳴った。
『一色』
ケータイのディスプレイには一色からのメール通知がきていた。
無視したいがさすがに約束してしまった手前、さすがに可哀想だからな。ここは先輩として、大人になろうじゃないか。
差出人:一色
件名:土曜日について
本文:先輩!土曜日のこと絶対に忘れちゃダメですからね?
それと私は新しい服が欲しいので、
土曜日はららぽにでも行きましょう♡
集合場所は千葉駅で時間は11:00で!
遅刻したりサボったりしたら雪ノ下先輩に言いつけますからね?分かりましたか?
「ああもうこれ逃れられないやつですね。」
完全に外堀は埋められた。
まあ別に最初から相手するつもりだったから、こんな用意周到な真似しなくても良かったのにな。
とりあえず俺は『了解』一言だけ添えて送信した。
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「せ〜んぱいっ♡お待たせしました!待ちましたか?」
「うん、超待った。お前この間みたいに遅れるなよな。仮にも先輩だぞ俺。」
この間とは、まあちょっと前だけど。なりたけでラーメン食ったり卓球したりリア充が好きそうなお洒落なカフェ(笑)に行ったりした、あの時のことだ。
「も〜先輩。そういう時は今来たところっていうのがテンプレじゃないですか〜。ということで-10点です。」
出たよ謎の採点制度。しかも会って1分も経たないうちに最高でも90点だ。いちいち腹立つなこいつ。
「あーはいはい、そういう所あざといですね一色さん。」
「もう、なんですかいつもいつもあざといって!!」
「ほら、行くぞ。今日は花見に行く奴らでごった返してるからはぐれるなよ?」
そう言って俺は普段小町にするように一色の手を、自然に握ってしまっていた。
「〜〜〜///なんなんですか先輩いきなり!!そうやって大義名分の元私の手を握るだなんて10年早いですしそういう事は付き合ってからにして下さいごめんなさい。」
やってしまった。だってこいつ歳下だし、なんやかんやで俺のこと頼ってくるんだもん。ていうか今日もフラれたのだが....。
「ああ、すまん。いつも小町にするようなことをしてしまったんだ。悪気はないんだ。本当に悪かった。」
誠心誠意謝らないと、後日雪ノ下や由比ヶ浜に密告しそうだからなこいつ。そうなった場合俺は磔刑を受けるまである。
「ふ、ふーんだ。別に嫌じゃなかったですけどね!///でも先輩、女の子とのデート中に他の子の名前を出すのはNGです。よって-20点ですからね。」
もう70点が限界かよ、この先が思いやられる。はあ。
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ららぽーと。通称ららぽ。千葉県民憩いの場であり、ここがららぽーと1号店でもある。
ショッピングモールとしてかなりのテナント店が並び、どの店も大変魅力的である。
そして今日は土曜日ということもあり、家族連れやカップルでごった返している。
正直言うと人混みは嫌いだ。今すぐ周り右をして帰宅したい所だが、さっきから一色が俺の手を握って離さない。
近いしいい匂いがするし腕も絡めてきてるし何か当たってるしいい匂いだし近い!!
いくら飼いならされたプロぼっちの俺と言えども、女性への免疫は皆無である。
こういう行動がですね、多くの男子を死地へと追いやるんですよ。一色、お前なら絶対他の男子にも同じことをしているに違いない。断言しよう。だから間違ったってトキめいたり惚れちゃったり、今度告白なんてしてフラれたりしないんだからね!!ってやっぱりフラれるのかよ俺....。
「せんぱ〜い、ちょっとこのお店寄ってもいいですか〜?」
相変わらず甘ったるい声で俺に確認を取る。
ていうか君最初から買い物目的で来てるんだし、わざわざ俺に了承得る必要性ないよね?だったら俺も言わせてもらおう。別行動がしたいと!!
「ああ、いいぞ。てか俺さ、「先輩、別行動取ったらどうなるか分かりますよね?」
怖い!!いろはすマジで怖い!!
なんで俺の心の声分かったの?エスパーなの?
てか笑顔なのに目が笑ってない。更に怖い!!
「い、いや。なんでもないです。一色さんの気が済むまで見てて下さい。」
「え〜!いいんですか?じゃあ先輩にも私の似合いそうな服とか選んで欲しいです!」
「いやいや、俺ファッションセンスとか皆無だから。普段の俺見て分かんないの?」
「で〜も〜、先輩には小町ちゃんっていう年頃の妹さんがいるじゃないですか〜。だったら少しは分かるんじゃないんですかねえ?」
こいつ!!集合した時には他の子の名前出すなとか言ってたくせして、自分はいいのかよ。本当にいい性格してんな。
「分かったよ。じゃあ、これなんてどうだ?」
俺はたまたま小町が読んでいた、偏差値25くらいの雑誌を読んだことがある。ファッションはもちろんのこと、意味のわからん恋愛コーナーなど....。
てかなんでファッション誌に恋愛コーナーなんてあるんでしょうね?ファッション=恋愛の道具って認めてるようなもんだよね?
そんなことはどうでも良いが、俺はCMやら小町の読んでいた雑誌から一つの答えに辿り着いたのだ。
それがこれだ。
「へ〜、ガウチョパンツですか。先輩って意外と女の子のファッションに詳しいんですね。」
「小町の読んでいる雑誌に今年はガウチョパンツが流行ると書いてあったからな。確かに背が低かったりするとスタイル悪く見えるが、一色ならスタイル良いしそこらへん大丈夫だろうな。」
「///な、なんなんですか今日は!さっきから口説きすぎですし不覚にもキュンとしましたし先輩のこと彼氏としてアリかなって思いましたけどまだ経過を見たいのでちょっと待って下さいごめんなさい。」
「お前よく息継ぎなしでそんな長文言えるな、逆に尊敬するレベルだわ。」
「ちょっと待って下さいよ。試着したいですし、今日の服装には合わないので、他の服と合わせてみます!」
「おう、分かった。じゃあ試着できたら呼んでくれ。」
「は〜い!先輩、間違っても覗いちゃダメですよ?フリじゃないですからね?」
それ往年のギャグだったらフリだからな....本当にあざといなこいつ。
5分後。
「せんぱ〜い、お待たせしました〜!」
試着室から出て来た一色は普段とは全く違ったジャンルの服装をしていた。
先程のガウチョパンツに上はブルーのヒラヒラしたトップス。首元にはネクタイのような形のしたスカーフ。そして頭には黒のハンチング。
いつもの甘ったるい一色の姿はなく、急に大人びた彼女に俺は一瞬ドギマギした。
「あの.....先輩、どうですか?何か言ってくれないと恥ずかしいですよ?」
「彼氏さん、彼女さんとてもお似合いですよ!」
「わ、私が先輩の彼女.....///」ぼそぼそ
完全に見惚れてしまった俺は我に帰り、率直に感想を述べた。
「まあ、なんだ。似合ってるぞ。普段の服装よりも俺はそっちの一色の方が好きだな....」
ぐあああああああああああああああ何言ってるんだ俺恥ずかしすぎて死にたい帰りたい土に還りたい俺って肥料なの!?あああああああああ。
「ふぇっ!?そ、そうですか。先輩がそこまで言ってくれるなら、参考にしますね///。店員さん、これ一式全部下さい!」
「お買い上げありがとうございます!」
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その後のことは正直何も覚えていない。
俺なんてまともに一色を見ることすらできなかった。
もうほんとお家帰りたい。やはりぼっちが外に出るのは間違っている。
「先輩、今日は.....その、ありがとうございました。お陰様で楽しかったです。今日の先輩は色々ありましたけど、私の中で100点満点でしたよ。だから、そのお礼に....」
一瞬の出来事で訳が分からなかった。
頬に一色の唇が当たったように感じた。気の...せい、だよな?
「言っときますけど先輩、私初めてだったんですからね///。この責任もいつか必ず取ってもらいますからね!そ、それではまたお花見で!」
あれ、一色って葉山のことが好きだったんじゃなかったっけ?もう今日は疲れた。考えるのは止めよう。うん、そうしよう....。
こうして俺と一色とのデートは幕を閉じたのだった。
今回もありがとうございました!!
あのですね、わたくしのエゴで申し訳ないんですけども、ただただいろはすファンということで、こんな内容になってしまいました笑
ほんといろはすってどんどん可愛くなっていくので、そこが魅力だと思います。ああああ八幡がうらやまけしからん!!!!
それではまた次回お会いしましょう。