比企谷八幡は選択する   作:calpass

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こんにちは!ちょっと外伝的な物書いてたんですけど、思いの外出来栄えが良くなかったので、良い案まとまるまで保留にします!


昨夜投稿したこの回ですが、貴重なご意見を頂き、大幅改変することになりました。自分でも何書いてるのか途中で訳分からなくなったので、皆様頭の中?になってたと思います笑
それでは本編スタートです!


クラス替えは時として新たな風を舞い込む

4月。新入生や新社会人、人は歳をとる度次のステージへと上がる。俺たちは3年生になり、ついに受験生となった。そして最愛の妹小町が総武高校に入学し、お兄ちゃん朝からテンション高くて昨日は眠れなかったよ。目の腐り具合が普段の3割増しである。

 

 

「お兄ちゃん!今日から小町も高校生だよ!どう?新しい制服似合う?」

 

 

我が妹ながら最高に可愛い。正直ケータイの待ち受けにしたい。してもいいかな?お兄ちゃん今年もシスコンこじらせてもいいかな?

 

 

「何回も見てんだろ?似合う似合う。」

 

 

平生を装い、まるで興味のないリアクションを取る。

危なかった。口に出してたら小町から縁を切られる所だった。え、切られちゃうの?お兄ちゃん悲しい。

 

 

「これだからゴミいちゃんは....。」

 

 

しまった、朝から機嫌を損ねてしまった。しかし機嫌を取る程お兄ちゃん今日は余裕ないんだ。今日はクラス替えもあって戸塚と同じクラスになれなかった場合、お兄ちゃん死んじゃうから。復活の呪文も効かないまである。あれ?もしかしてフラグ?

 

 

「お兄ちゃん、小町もうそろそろ行くよー。」

 

 

「おう、俺も今行く。」

 

 

新学期の始まりだ。

 

 

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学校へ着き小町と別れると、昇降口で生徒たちが騒めいていた。魔のクラス替え表が貼り出され、歓喜の雄叫びを上げる者もいれば、落胆する声も聞こえる。こういった場合、俺と同じクラスになった人たちは1人の例外もなく、阿鼻叫喚するであろう。なんか中学の黒歴史思い出してきた、死にたい。

 

 

さて、俺は.....あった。3-B組だ。金八かよ。現実にあんな先生がいたら温度差ありすぎて不登校になっちゃう。

 

 

「あ、ヒッキー!!」

 

 

振り返るといつものお団子頭の由比ヶ浜が......ない!お団子がないだと!?髪を下ろしている....だと....!?くそ、可愛いじゃねえか、破壊力半端ねえぞ。

 

 

「え、っと。どう....かな....?へへへ...」

 

 

「え、いや、何がだよ....」

 

 

くうううう、確実に髪型のこと言ってるの分かり切ってるのにいいいいい!!ぐやじい、素直になれない自分がぐやじいいいいいい。

 

 

「ヒッキーのバカ!ボケナス!ハチマン!」

 

 

相変わらず新学期早々貶されるのね。

だが3年生になった俺は成長したぞ?カタツムリからナメクジくらいには成長したぞ?あれ、殻無くなってむしろ退化してない?

 

 

「ああ、いやあ。その....お団子がないとだな.....なんか新鮮だな。....その....似合ってると思うぞ....多分。」

 

 

「ありがとう!!ヒッキー!!」

 

 

にこぱぁって!にこぱぁって!何その笑顔?何ルクスあるのその笑顔?眩しくて俺の目も浄化されそうなんですけど。いや、ないな。うん。

 

 

「ヒッキーは何組だった??」

 

 

「3-Bだったけど。」

 

 

「そっか、ヒッキーB組だったんだ、あたしC組だったよ....。でもでも、なんとゆきのんと同じクラスだったんだー!」

 

 

あれ!?あいつ国際なんとか学科じゃなかったっけ?転科したの?

 

 

「おはよう、由比ヶ浜さんにひき.....ひき....どなたかしら?」

 

 

「おい、もうちょっとで思い出せただろ。頑張れよ。てかお前って国際なんとか学科じゃなかったっけ?転科したのか?」

 

 

「そういえば比企谷くんには言ってなかったかしら?もう姉さんの影を追うのはやめたのよ。」

 

 

なるほど。こいつほんと変わったな。雪ノ下には大学生の姉がいる。それはもう食えない人で俺は正直あの人とは関わりたくない。それより転科の話誰からも聞いてなかったんですが?

 

 

「おはよう結衣!結衣は何組だった?」

 

 

「優美子おはよー!C組だったよ!優美子は?」

 

 

「あーしはE組。隼人とも別れちゃったし、海老名は理系だからA組だし、戸部はD組だってさ。」

 

 

「えー!みんなバラバラになっちゃったね.....。でもでも、絶対また遊んだりしようね!」

 

 

「あったりまえじゃーん!いつでも呼んでよ?結衣」

 

 

由比ヶ浜は雪ノ下がいるからまだしも、あーしさんも大変だな。葉山という鎖を失った百獣の王が野放しになるなんて....E組の皆さん御愁傷様です。

 

 

「おはよう!八幡!」

 

 

おっふ。新学期早々天使に声を掛けられた俺はもう死んでもいいかもしれない。

 

 

「おう、戸塚か。」

 

 

「八幡は何組だった?」

 

 

「俺はB組だ。戸塚は?」

 

 

神様お願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いします

 

 

「そうなんだ!残念ながら僕はD組だったよ、確か前と同じクラスだった人は戸部くんくらいだったかな。あはは....。」

 

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ神よ、俺が何をしたと言うんだ!!戸部ええええ、許すまじ、俺は今お前が羨ましくて仕方ないぞ。グッバイ、マイエンジェル。

 

 

「それでさ、八幡さえ良ければだけど、よかったらお昼練習がない時とかにさ、一緒に食べない?」

 

 

天使にお昼を誘われた。

1.OK 2.惚れる 3.結婚する

迷わず3を選びたい。なんで戸塚は男なんだ。くううう。

 

 

「おう、構わねえぞ。またいつでも声掛けてくれ。」

 

 

「ありがとう!新しいクラスで結構不安なんだー!また声掛けるね!」

 

 

嬉しいような悲しいような、早く戸塚ルート開拓してくれませんかね?

 

 

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「このクラスの担任になった、平塚静だ。見知った顔も多いが、ビシバシしごいていくからなー!諸君らは受験だけじゃなく、遊びも恋も頑張りたまえ!そういえば先生また婚活に失敗してだな.....。」

 

 

いや、今の俺ら何も言ってませんからね?ていうかまた失敗したんですか、早く誰か貰って下さい。

 

 

それにしても、誰も知り合いがいない。まあ2年の時が異常だったんだよな。だが、これで俺のぼっちライフを優雅に楽しむことができる。やはりぼっちこそ至高。

 

 

「やあ、君も同じクラスだったんだね。」

 

 

「おい、聞いているのか?」

 

 

誰だよ無視してるやつ、可哀想だろ。俺が逆の立場だったら泣くぞ、ガチのヒッキーになるまである。

 

 

「おい!比企谷!!」

 

 

えっ!?俺!?誰だよ、俺に知り合いなんて全然いな.....

 

 

「は、葉山!?」

 

 

 

続く

 

 

 




今回もありがとうございました!
大幅改変しまして、再投稿前とは全く違った構成です。何が正解かは分かりませんが今後も皆様の貴重なご意見の元、参考にしたいと考えております。

では次回もよろしくお願いします!


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