インストール@プリキュア!   作:稚拙

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どーも、稚拙です。

木曜日のあの報道に、皆様も大いに動揺したかと思います。

スーパー戦隊シリーズの終了……就寝間際にこのニュースを目にした稚拙は、すぐさまPCを立ち上げ、このお話を書きました。

しかもこんな時に限って、ニチアサがおやすみというのは、なんというか……作為的なモノすら感じてしまう次第で……

もしも、この世界からスーパー戦隊がなくなってしまったら、その時、ほくとくんとデータは―――


万事に終わりは訪れる

《おい、ほくと……コレ……なんなんだよ……》

 

 2025年10月30日、木曜日。

 もうすぐ夜の9時になろうとしていた。

 部屋で床に就こうとしていた僕―――八手ほくとは、ネットコミューンから発せられた、キュアデータの愕然とした声色に振り返った。

 

「……?どうしたの?データ?」

《……その、だな……あのな……まず、気をしっかり持て……しっかり持ってから、このニュース、見てみろ……》

 

 なんだろう……?データがヤケにショックを受けたような声をしてるし、何かあったのかな……?

 そして、僕はコミューンの画面をのぞき込んだ。

 

 

 

 

【スーパー戦隊、放送終了へ 半世紀の歴史に幕】

 

 

 

 

「………………………………………………………………え…………??」

 

 

 

 

 

 一瞬、僕の心臓に氷水が注ぎ込まれたような、そんな感覚が全身に奔った。

 

 『戦隊』が……………………“終わる”…………??

 

 何を言ってるんだ。スーパー戦隊は毎週日曜朝9時30分に放送されてるのが当然じゃないか。

 それが…………“終わる”……?

 

 お、わ……る…………――――――

 

《……やっぱこうなっちまったか……言ったろ……気をしっかり持て、って》

「データ……」

《正直……アタシも半信半疑だ……このニュースだって公式発表じゃねぇから心底から信じる気にはなれねぇ……フェイクニュースじゃねぇかって疑ってる……いや、いっそフェイクであってくれって思ってる……けどよ……》

「……………………」

 

 僕もデータと同じ気持ちだった。

 僕の一番の憧れは仮面ライダーだけど、スーパー戦隊もそれと同じくらい大好きで、僕の生活の一部になっていた。

 テレビの中で躍動する、5色のスーツを纏った戦士たちの活躍は、僕に勇気と感動を与えてくれていた。

 

「……………………まずは落ち着こう」

 

 心の中の波を、僕はどうにか鎮めながら、絞り出すように呟く。データに言ったけど、僕は僕自身にも言い聞かせていた、と思う。

 

「それって、テレビ局や制作会社が出した発表?」

《……今んトコ、大手の報道やスポーツ誌のサイトの情報だけだな。ソースは番組の関係者らしいけど》

「じゃあ公式発表はまだなんだね」

《そう、なるな》

「だったら……きちんとした発表が出るまでは何とも言えないね。しばらくは様子を見ようよ」

《……だな。アタシ達がどーこー言ったところでどーにもなるもんじゃないしな》

 

 力無く、データは笑っていた。たぶん、僕よりもデータの方がショックは大きいだろう。何しろ心の準備なしにこのニュースを目の当たりにしてしまったのだから。

 

《……あ〜あ……リアルワールドに来てからのアタシの楽しみだったのに……一つ減っちまうなぁ》

「これから先、“スーパー戦隊を知らない子供達”が生まれてくることになるのか……」

《でもま、気ィ落とすなって!あれよ、放送局が変わるだけかも知れねぇぜ?それにスーパー戦隊が終わって、『ハイパー戦隊』が始まるかもしれねえし、メタルヒーローの復活とか、それか忍者キャプターやシャンゼリオンみたく単発作品ってのもありえるぜ?……何にせよあの東◯サンがよ、何の考え無しにいきなり『終わる』って言うワケ無ぇじゃんか!》

「そうか……そうだよね……それに……」

 

 本棚に目を向ける。そこには僕が買い集めた特撮関連の本が並べてある。当然、この中にはスーパー戦隊シリーズ各作品の超全集もあった。

 

「今まで……50年の間に積み重ねられてきた歴史は、消えたりしないんだ」

《そーゆーコト!過去作配信だってあるんだ、何も寂しくなんかないぜ?それによ……期待していいんじゃねぇか?》

「期待って……何を?」

 

 そう訊くと、データはフッと笑ってこう言った。

 

《最後の戦隊なんだ……東◯サンのコトだから、ただゴジュウジャーを最終回で終わらせるなんてことはしねぇと思うぜ?50年も続いたシリーズをひっそりと終わらせるなんざ、アタシだったら絶対やらねぇ。…………ドでかい花火ブチ上げて、盛大な終了セレモニーやってくれるのを期待していいんじゃねぇの?》

「……データらしいね」

《お前は期待してねぇのかよ?》

「そうじゃないさ。……僕も期待しているよ」

 

 ……『創造は破壊からしか生まれない』……『仮面ライダーディケイド』で、紅渡さんがこう言っていた。そしてそれが、悲しいことであることも。

 

 でも、考えても見た。そもそもスーパー戦隊シリーズが生まれた背景には、当時のテレビ局の事情があった。『仮面ライダーアマゾン』が終わり、その次の週から『秘密戦隊ゴレンジャー』が始まった。それに関して暗に語ってた映画もあったっけ。

 『仮面ライダーストロンガー』で仮面ライダーシリーズは一時中断して、次の『仮面ライダー(新)』の放送開始まで、4年の歳月を要した。その後も昭和と平成の区切りで中断した時期もあった。ウルトラシリーズも、『80』から『ティガ』の間に休止期間を挟んでいる。

 

 こうして見た場合、スーパー戦隊シリーズは『ジャッカー』と『バトルフィーバー』の間の1年間以外、さしたる中断もなく作られ続けてきたんだ。50年もの間、ほとんどノンストップで駆け抜けてきた。

 

 ―――これで終わりじゃない。僕はそう思うことにした。

 

 50年という長い時間で根付いた文化は、そう簡単に無くなりはしない。これは「終了」でなく、「休止」と願いたい。

 時代に即した新たな戦隊を生み出すために、スーパー戦隊シリーズには「休息」が必要なんだと、僕は考える。

 そして、そんなスーパー戦隊の志を継ぐ新たなヒーローが、来年2月、あるいは3月に、僕たちの前に姿を見せることになる―――

 

 

 これまでの時代の、ひとまずの終幕と、新たな時代の幕開け―――

 

 

 期待と不安がないまぜの冬を、僕たちはいずれ迎えることになる―――




我ながらひどい駄文ですね……

事実、今ちょっとスランプ気味なんです。それでも、今回の報道を知った瞬間、『書け』と、稚拙の中の特撮ファンとしての“芯”が叫んだのを確かに感じたのです。それ故、今回は小説の体を借りたエッセイといった具合になっております。

正直、思うところは多いです。『ライブマン』で戦隊にハマり、『ファイブマン』の頃に初めてクリスマスプレゼントでファイブロボをもらって喜び、高校生の頃に出逢って意気投合した特撮ファンの同級生と3年間盛り上がって、ついには『ハリケンジャー』と『仮面ライダー龍騎』と『おジャ魔女どれみ』のクロスオーバー小説を書き始めたのが稚拙の“二次書き”としてのオリジンでした。
映画『ゴーカイジャーVSゴセイジャー』の1号ロボ集合シーンでガチ泣きしたことも覚えてます。初めて映画で泣いたのが戦隊映画だったのは、稚拙の特ヲタ人生一番の誇りでもあります。

語りたいことは山ほどあるんですが……とりあえずここまでにします。キリが無いので……

ほくとくんも言っていましたが、まだ東映様やテレビ朝日様からの公式発表はありませんので、まずは皆様、落ち着きましょう。

そしてもしこの報道が事実であったとしても、スーパー戦隊が完全に終わる訳ではないと思います。

最後に、戦隊の生みの親である石ノ森章太郎先生の御言葉を拝借させていただきます。

『時代が望む時、仮面ライダーは必ず蘇る』


これは決して、ライダーだけではないと、稚拙は信じております。

それでは、また。
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