時は過ぎ、今は夜だ。
ユーノ君はいまだ気を失ったまま美由希さんのいたずらを受けている。
や、これも治療の一環ですよ?
そして俺らは今、庭で寛ぎ中だったりする。
ま~気を張りっぱなしにすると疲れるしそれに屋内にいて被害が出ると困るので、現在はレジャーシートを庭に引いてお茶会をしている最中だったりする。
ちなみにメンバーは俺と恭子さんが真剣を持ち、なのはちゃんがセットアップ済みでお茶してる。
さすがにこんな状況でエロい事はしないよ?
で、しばらくのんびりしていると、俺の円探知に反応があった。
ふむ。
実体を持っている相手なら魔法生物でも反応することがわかって安心した。
「みんな!ジュエルシードモンスターが来たみたいだ!予定通り俺と恭子さんが前衛で行くぞ!」
「わかったわ!」
「了解なの!」
そして塀を飛び越えて現れるアニメ版第一話のヘドロのようなアイツである。
うむ、こんなの9歳児に任すとかどんな神経してるんだ、管理局ってところは・・・
「恭子さん!コイツの気を引くぞ!なのはちゃんは合間を縫ってシューターで攻撃だ!」
そういって俺はモンスターに切りかかる!
ズニュ・・・
うへぇ、なんか腐った豚を切ったような感触がする・・・
反対側では恭子さんも嫌そうな顔だ。
どんどん切りつけ、何とか俺達に気をひきつけているが早く何とかしたい!
「シュート!」
《アクセルシューター》
なのはちゃんの声が響きレイジングハートが魔法を実行すると、4つの桃色のスフィアがモンスターめがけて突き刺さる。
その衝撃で少し体積が減ったがすぐに復元し、今度は触手を展開してきた。
「おれ、縛られる趣味無いんだけど・・・」
「奇遇ね。私も忍以外ではごめんだわ。」
「触手攻めはおにいちゃんの方が上手なの!」
「ちょっ!人に聞かれたら俺の品位が!」
「そんなものはもう存在しないの!」
俺の尊厳はすでに何も無かったようだ・・・
そんな言い合いの間にも俺と恭子さんは荒縄と鋼糸で触手をまとめて縛り、なのはがレイジングハートを構える。
「なのはちゃん!心を澄ませて感じるんだ、そうすれば封印の呪文が浮かぶはずだ!」
「う、うん。」
そういってなのはちゃんが精神集中されている間、俺は荒縄を駆使してモンスターを足止めし、恭子さんは鋼糸と小太刀で触手を切り落とす。
そして、ついに封印が始まった。
「リリカルマジカル、ジュエルシード封印!」
《シーリングモードセットアップ、スタンバイレディ》
レイジングハートのシールドモードを起動した瞬間、ジュエルシードモンスターの額にローマ数字で21と文字が浮かび上がった。
そしてなのはが封印を行う。
「リリカルマジカルジュエルシードシリアルナンバー21封印!」
《シーリング》
レイジングハートから桃色の帯が縦横無尽に走り回り、モンスターを拘束していく・・・
しかし、菱形上にの特徴的な形が浮かぶ縛り方、あれは!
「「何で亀甲縛り!?」」
「あれ?」
《セカンドマスターの知識による効率的な拘束を実行しました》
「ああ、お兄ちゃんのせいなんだ。」
「やっぱり帝のせいなんだ。」
二人は納得していたが、俺のせいではないといいたい!
そして無常にもモンスターはそのまま帯に貫かれて消し飛び、モンスターがいた後に蒼い菱形の宝石が残った。
最後になのはちゃんがレイジングハート近づけてジュエルシードを取り込んだ・・・