(へっへんたいだ~~~~!!)
「お兄ちゃん!こんな人目につくところでは自重してよ!」
「帝!せめてうちの家族のにしてくれないと庇いきれないわ・・・」
と、外野から散々文句が飛んで来るがフェイトちゃんは一味違っていた。
あわあわしてるんだけど『変態だ~!』と騒がない。
じゃあ、どういったかというと・・・
「あっあの!私のパンティですよ!?はいてた奴だから汚れてますから!!それにパンティは履く物であって顔に被るものじゃないですよ!?」
なんというか、この行為自体が分かっていないッぽいんだよね。
すっごく真面目に説明してくれてるんだけど、何で変態と言わないの?かドン引きとかしないのかすっげぇ疑問です。
とフェイトちゃんをビシッとした斜め45度腕組みで眺めているとアリシアちゃんが独白していた・・・
(もう~っ!フェイトってば生まれてから一度も男に会ったことないし、その上母さんもリニスも性教育とかしてない本当の箱入りだから・・・)
・・・マジで?
つまり変態行為をしてもそれに気づかないと?
なんだ、つまらんなぁ。
取り合えずサクッと捕縛しますかね、お茶会の時間も近づいてきているし。
「ふむ、少女よ!これは中々良いパンティだ。力が、魔力が漲ってくるぞ!さぁ!試合再開と行こうではないか!」
「え、あっはい!取り合えずそのパンティは差し上げますけど、ジュエルシードは貰っていきます!バルディッシュ!」
(コラ!フェイト!変態にご褒美を与えちゃいません!ああ!もう、言葉が通じないのがこんなに苦しいことだなんて・・・)
《イエッサ》
そういってフェイトちゃんはバルディッシュをこちらに向けて魔法を発射した。
「フォトンランサー!」
《フォトンランサー》
フェイトちゃんが魔法を唱えると数個のスフィアから雷の矢が俺に向かって放たれた!
それを俺はブリーフの端に手をかけ、一気に引き伸ばし体の前でヌンチャクを奮うように交差させる。
「フオォォォォォォォ!アタタタタタタタタタ!」
その掛け声と共に俺のブリーフに触れ雷の矢は消失してしまう。
それと同時に俺は伸びたブリーフをクロスして両肩に掛け、両手を後頭部の後ろで組み上げながらポーズを取る。
「ホォアタァッ!」
ビシッとポーズを決めると
(ぷっ、あ、あははははははははははっ!ひぃあはははははははははは!)
アリシアちゃんの腹筋に500のダメージ。
アリシアちゃんは倒れ付した・・・
「そんな!魔法を打ち消した?!」
フェイトちゃんは目の前で起こった事象に目を剥いていた。
変態仮面に理屈を求めても意味がないのだけどな!
そこにすかさずバルディッシュのフォローが入る。
《あのブリーフから高濃度の魔力を感知》
俺の奥の手がばれてしまった・・・
まあ、実質はブリーフ型のバリアジャケットで弾いていただけなんだがな。
さて。そろそろこちらから攻める!
「さて少女よ!今度はこちらから行かせて貰おうか!『フォトンランサー!』」
俺はそう叫びフェイトちゃんが使用したのと同じ魔法を放つ!
それにフェイトちゃんは目を見開き反応が遅れたがディフェンサーで防御してしまった。
「そっそんな・・・私と同じ魔法?」
《全く同じ術式です》
「さあどんどいくぞ、少女よ!『サイズスラッシュ』」
そういって俺は両手に魔力刃を発生させ、空中に飛び上がり切りかかっていく。
それに反応しフェイトちゃんもバルディッシュをサイズフォームへと変化させ迎撃体制へ移った。
さて、ここで解説しておこう。
俺がなぜフェイトちゃんの魔法を使えているのか?
それは俺がフェイトちゃんのパンティから経験・技術・技を読み取っているからである。
変態仮面といえば各種『お稲荷さんアタック』が有名だが、地味に潜在能力の開放や経験などの模倣があの最強の変態を下支えしているのだ。
ちなみにデバイスがないのに魔法が使えるのは、脳みその演算速度を変態仮面力で限界まで高めているためである。
絵面で言うと、『小さい変態仮面が10000人で算盤を弾いて計算している』である。
ちなみにこれはフェイトちゃんクラスのパンティだからできるのである。
残念美人の美由希ちゃんだと、せいぜい御神流の剣技が3倍の威力で出せるようになるだけだ。
桃子さんのパンティの能力は秘密である!
最後に、フェイトちゃんへ『お稲荷さんアタック』を仕掛けないのは純真無垢で箱入りお嬢様には効果がないためである。
断じてやってしまった後のSLBでジュッ!な、お仕置きが怖いからではないと言っておこう!
閑話休題・・・
そして何合かフェイトちゃんと打ち合い魔力刃で鍔迫り合いの形になった。
こちらはサイズフォームのバルディッシュを二刀をクロスさせ防いでいる状態だ。
「やるな、少女よ!」
「これで終わりにします!」
《ソニックムーヴ》
俺の目の前からフェイトちゃんが一瞬で消え去った!
そして俺も、
「甘い!《ソニックムーヴ》そして神速!!」
変態仮面状態での神速、それはもはや人間の領域を超えた知覚である。
なぜ今発動したのか、それはソニックムーブは視覚では捕らえることができない移動速度を発揮するため、それと捕らえてなおかつ裏をかくためだ。
つまり、こういうことである
「っ!いない?!何処へ!」
俺が先ほどまでいた場所はフェイトちゃんバルディッシュを空振りした状態で周りを見渡す。
だが俺はすでに次の段階に入っていた・・・
「我が縄に縛れぬものなし!」
フェイトちゃんの背後を取っていた俺は両手に荒縄を構え、そして解き放つ!
「え?キャァァァ!」
俺が開放した縄はまるで生きているかのようにフェイトちゃんへ群がっていく・・・
荒縄はフェイトちゃんの白い手足に絡みつき、シュルシュルとその肌を擦り上げながら体全体へと巻き付いてゆく。
フェイトちゃんも手足をバタつかせて何とか抜け出そうとするが、そんな抵抗などないかのように俺は大胆、そして精密に荒縄を操る。
「ちょっ!あぅ!なんか手足からぞわぞわする!」
「ハッハッハッ!そぅれ!もう少しで完成だ!」
「え?やっやぁぁぁぁ!」
そして捕縛は完了した。
金髪少女の亀甲縛り・・・
何処からどう見ても犯罪臭しかしない芸術品である。
まぁそれはさておき、戦闘に決着が付いたのだった・・・
この手のネタは書きやすいw
でも続けすぎるとだれてくるんだよなぁ・・・
次話はぼちぼち書きますので気長にお待ちください。