やっと無印に突入しました。
その手の描写が一応ありますのでお嫌いな方はブラウザを閉じるようにお願いいたします。
「・・・ジュエルシード封印!」
「グガァ!!」
「そんな、逃がしちゃった・・・」
昨夜の夢の中の出来事である。
この夢により恐らく俺の中にもリンカーコアが存在している事がほぼ確定された。
いや、それ以外の魔力とか霊能力の可能性があるので確定事項ではないんだけどな。
そして現在は朝食中だ。
原作の朝食風景のようになのはちゃんが疎外感を感じるような新婚夫婦とか、禁断の兄妹のピンク空間は存在していない。
なのでなのはちゃんは今日も元気よく朝食を食べながら、お母さんやお姉さん達に話しかけているのでお兄さんとしては一安心だよ。
ただそのお話しの時に変な夢を見たといっていたので、原作の通りなのはちゃんには高レベルのリンカーコアが存在するようだ・・・
やっぱり事件はおきていたんだね!
それはともかく、朝食も終わりなのはちゃんは小学校へ登校して行ったのだった。
さて、恭子さんとの話し合いである。
実は桃子さんにも俺の俯瞰知識を話してはいるのだがこういわれた。
「ん~、私では戦闘とかそういった観点からは判断できないわね。だからあなたと恭子の判断に任せるわ。ちゃんとなのはのことは教育はするからそこは安心してね♪」
一般人(?)には重すぎる内容であったようで、裏の知識豊富な恭子さんと原作知識のある俺で協議することとなった。
ただ、教育が何かに偏っているような気がするのは俺の気のせいだろうか・・・
それはさておき、一応保険としてなのはちゃんには俺特性治癒用ローションを常に携帯してもらっているのでもしかしたら病院イベントは無くなるかもしれない。ユーノ、すまんが恥辱に耐えてくれ・・・
これも君の安全を考えた結果なんだ。
では今後の方針を話し合うとしましょうか。
「恭子さん、今日当たりなのはちゃんがフェレットを拾ってくると思います。起きてほしくは無かったが、無印が始まったようだ。」
「そうですか・・・
帝の力でそのジュエルシードとかを探し出して封印とかできないの?」
「無理ですね。俺の今の能力じゃそういったことはできない。」
まことに遺憾ながらデバイスもなしに魔法なんて開発ができなかったのです。
魔方陣?
そんなの俺には構築するだけの知識がありませんでした・・・
「そうか、となるとなのはに魔法少女になってもらうしかないのか・・・」
「こればっかりは仕方ない、ほうっておくと地球が滅亡するような代物だ。確実に封印できるなのはちゃんに頼むしかないだろう?」
「わかっているけど納得はできなわね。」
「なに、俺も全力でサポートするし原作のように一人で抱え込むことも無いだろう。サポートできるだけ御の字だよ。」
「・・・そうね。とりあえずはユーノと言う魔導師に出会う事が必要だわ。」
「予定通りであれば今日会えるさ。俺も念のため今日は市内を探索してみるよ。円をつかって探査すれば何か見つかるかもしれない。」
「お願いします。」
ちなみに『円』とはさる有名漫画であるハンター×ハンターの『念能力』のアレである。
精孔なんてものは無いので俗に言う『気』みたいなものがあった俺は、『念能力』を参考にした修行をしていたのだ。
あくまで修行の方針の参考にしただけで使えないものもあるが・・・
今回の『円』は『気』らしきものを放出しその感触を自分に伝えるもので、半径20mほどであればいろいろなものを感じ取ることができる技である。
他にもいろいろネタ技は練習しているのでいろいろできるようにはなった。
機会があれば紹介しよう。
それはさておきこうして無印が始まったのであった。
起きてほしくは無かったが起きた以上はPT事件の解決が先決である。
なのはside
「将来かぁ・・・」
なのはがたこさんウィンナーをぱくつきながらつぶやいた。
「どうかしたの、なのは。」
「今日の授業で先生が言っていた将来何になりたいのかってことなんだけど・・・」
「それがどうかしたの?なのはちゃんの事だからもう決まっていると思ったんだけど。」
「うん。お兄ちゃんの(女と男の)はじめてを貰った時に正妻になることは決定済みなんだけど、お仕事はどうしようかなって。」
「そうね~。私はお父さんが会社を経営しているからやっぱり愛人1号かな?さすがに会社のトップとしては重婚できないしね。」
「私はお兄さんの後妻兼発明家かなぁ。お兄さん不老不死だし、なのはちゃんの方が先に逝っちゃうまでは愛人2号さんだね。」
「むう、それは仕方ないのかな。お兄ちゃんも不老不死にはできないっていってたし、夜の一族の長寿がうらやましいの・・・」
「私だけお兄さんの妻になれないのは悔しいわね。いっそお母さんを焚き付けて弟を作ってもらおうかしら・・・」
こうしてお昼の楽しい時間は過ぎていくのだった。
しかし主人公、かなりの勢いで外堀を埋められていたようだ・・・
放課後になって塾に行く為に私たちは公園の中を3人で歩いていました。
そこでアリサちゃんが新しく近道を見つけたとの事で、私たちは林の中へ続く道に入りしばらく進んでいくと
《たすけて・・・》
と誰かが呼んでいる気がしたの。
「アリサちゃんすずかちゃん、誰かが呼んでいる気がする・・・」
「えっ?私には聞こえなかったけど・・・」
「気のせいじゃないの、なのは。」
(う~んそうなのかな)
《たすけて・・・》
(気のせいじゃない!でも、どこから・・・)
《だれか、たすけ・・・》
(?!あっちだ)
そう感じた私は駆け出しました。
「ちょっとなのは!急にどうしたのよ!」
「まってなのはちゃん!」
「ごめん!こっちに何かがある気がするの!!」
「もう、仕方ないわね。」
そういって私の後をアリサちゃんとすずかちゃんが追いついてきてしばらく走るとその子はいました。
「あっあそこ!何かいるよ!!」
「ほんとだ。ん~?フェレット?」
「この子怪我してるよ?どうしよう・・・」
そう、見つけたフェレットはひどい怪我をしていて、弱弱しくこちらを見て気を失ってしまったのだった。
「やっぱり動物病院かしら?」
「あ、でもこの子オスだよ?だったら・・・」
「うん、お兄ちゃんに持たされてるアレで治療できるね!」
そういって私はかばんの中からボトルを取り出し、中身をフェレットさんにかけました。
かけた後私はフェレットさんのそれを優しく揉みこんでいきます。
そうするとだんだん硬さがましてきてそれに比例するように傷がふさがっていきます。
「さすがなのはね。見事な手際だわ。」
「そうだね。お姉ちゃんに教わってるけど私じゃここまで早くできないよ。」
「お母さんと一緒にお兄ちゃんで練習してるもん。旦那様を喜ばせるのは正妻の務めだってお母さんが言ってるから一生懸命練習してるの。」
会話の合間にも手を動かしているんだけど、気を失っているせいか反応がいまいちだなぁ。
私はヌラヌラと光る小指をフェレットさんの菊の花に沿え、その花を散らしました。
「キュィッ!」
体的に大丈夫かなと心配だったけど、さすがお兄ちゃんの特製品は凄いです。
反応も良いしこのまま丹念にほぐしていけば傷もすぐに治るはず・・・
「ほぉ~。参考になるわ~」
「この技を使うともうだめって言ってる所からさらに倍はいけるの。」
「そうなんだ~」
「また今度クラス女子の勉強会でその技披露しなさいよ。」
と、きゃいきゃい実技ついてお話ししているとフェレットさんが『キュゥゥゥ!』と短く痙攣してぐたっとなりました。
傷の様子を見ると完全にふさがっており、私の手には白濁液が付着ししていました。
「もうこれで大丈夫かな?」
「そうね。しかしお兄さん特性のローションはいつ見ても凄い効果ね。」
「そうだね。あんなひどい傷がすぐに塞がっちゃうんだもん。」
「ただ、エッチなことしないといけないのが困り物よね~」
「そうなの。今回はフェレットさんだし仕方ないから私がしてあげたけど、お兄ちゃん以外にはしたくは無いかな。」
そんな話をしつつフェレットさんを抱え上げます。
「ところでこのフェレットどうする?私の家だと犬がいるから無理だし。」
「私の所も猫がたくさんいるからダメかな・・・」
そうアリサちゃんとすずかちゃんの家は犬屋敷と猫屋敷なので、フェレットさんを引きとる事は難しそう・・・
「う~ん、お兄ちゃんにお願いして私の家で一時的に預かるよ。それで元の飼い主なり引き取り手を捜してみようと思う。」
「そうね。引き取り手の方は私達でも探せるから手伝うわ。」
「うん。ありがとう。」
「それじゃ行きましょうか。」
こうして私は拾ったフェレットをつれて公園を後にしたのでした。
なのはside end
ユーノ君、気絶中に菊の花が散る・・・
これが人間形態だと普通に救急車を呼ばれたことでしょうw