ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者 作:コッコ
セルスはカムイと共に無限渓谷に落ちていた。責めてカムイだけでもとカムイを抱き寄せて守ろうとした。その時、後ろから声が聞こえてきた瞬間、光に包まれて気を失った。
「うっ、・・・ここは何処だ?」
セルスが目を覚ますとそこは青い空が広がる場所だった。セルスは立ち上がり辺りを見渡すとカムイが倒れていた。
「カムイ様!」
セルスはカムイに駆け寄ると抱き寄せて無事を確認した。カムイは目を覚ました。
「セルスさん・・・?」
「カムイ様、ご無事で良かったです・・・」
セルスはカムイを立ち上がるのを支えた。辺り一面何も無い場所で人はいないのか静かだった。
「カムイ様」
「え、誰ですか?」
後ろから聞こえた声にセルスとカムイは振り向くと竜?、と思われる生き物がいた。
「私です、リリスです」
「えっ!?リリスさんですか!」
「まさか・・・」
リリスと名乗る竜は頷く。
「私は人間ではありません・・・。あの厩舎で傷ついていた私をカムイ様に命を救われた竜です」
「まさか、あの時の竜か?」
セルスには覚えがあった。カムイが何処から連れてきたのか負傷した竜に手当てをしていた。元気になった竜は何処かへ消えたと思っていたがまさかリリスとは思ってはいなかった。
「はいセルス様。あの時の竜でございます」
「まさかリリスとは思わなかったぞ・・・」
セルスは笑いリリスの竜の姿を受け入れた。カムイも同じ様にリリスを受け入れた。リリスはここは星界と呼ばれる異なる世界らしく安全な場所らしい。リリスはカムイに休む様に言うとツリーハウスが立った。
「今のは・・・竜脈ですか?」
「そうです。この異界は竜の力で満たされていますから時空を司る星竜の加護を受けたこの世界は竜脈も時間の流れも元の世界とは違います」
セルスはこの世界に不思議を感じた。まるで夢や幻の様な場所だと思った。リリスの話によるともうリリス以外は存在せずいなくなったと言った。セルスは家族と呼べる者はいたが全員死んでいる。実の両親、義理の家族が死にもう北の城塞の皆が家族としか思えなかった。カムイとケイルは休み再びリリスの元に向かった。
「カムイ様、お体はいかがですか?」
「ありがとうございます、もうすっかり元気です」
「ここにいると傷が癒えていく感じがする・・・」
カムイとセルスは元気になった。リリスは元の世界に戻るかと聞き、元の世界はこの世界に入った場所から出ると言われた。
「なるほど、元の場所から出れば敵と遭遇する可能性がある。気を付けて行動しないとな・・・」
「では、送りますね」
リリスは二人を光に包むと元の世界へ送り込んだ。気がついた時にはカムイとセルスは無限渓谷にいた。
「マークス兄さん達はもういないのでしょうか?」
「恐らくは・・・」
カムイとケイルが見渡しているとケイルは後ろから気配を感じた。
「・・・暗夜兵か」
「しまった!?」
カムイは後ろから殴られて気絶した。セルスは刀を抜こうとしたが首に刀を突きつけられた。
「ん?あなたは・・・」
セルスが後ろを振り向くとそこには何処の紅い短髪の女侍がいた。そしてもう一人は炎の部族のリンカと前に捕虜となっていた者達だった。
「お前らか・・・」
「取り合えず刀を捨てろ」
セルスは刀を捨てると女侍がセルスに刀を突きつけたまま、刀を拾った。そしてリンカに縄で縛られて拘束されたのだった。