ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者   作:コッコ

11 / 25
白夜王国へ

山間の村、セルスは縛られたまま女侍に連行されてカムイもリンカに背負われて連れてこられた。一件の家に着くと中に入れられセルスは柱に縛られてカムイは寝かされた。女侍は報告に行くのか何処かへ消えた。

 

「まさか、お前とはな暗夜の夜叉」

 

「夜叉?何だそれは・・・」

 

セルスは暗夜の夜叉と言われて首を傾げた。リンカは笑うと暗夜の夜叉とはどういう事か教えられた。

 

「暗夜の夜叉はお前が散々に白夜の兵を斬り伏せた時についた異名だ。本当に生き残った白夜兵達は怯えるように鬼だと羅刹だのとお前を化け物の様に言ってたぞ?」

 

「それはどうも・・・」

 

リンカの暗夜の夜叉はセルスについた異名並びに悪名だった。セルスは少しやり過ぎたのかと考えてしまった。しばらく経つとカムイは目を覚ました。カムイは周りを見るとセルスが縛られているのに気づいた。

 

「気づいたか?」

 

「ここは・・・それよりセルスさんが!」

 

カムイは慌てた様子でセルスを見た。

 

「さっきは不意討ちしてすまなかったな。お前だとは思わなかったんだ」

 

「あ、あなたは確か炎の部族の・・・」

 

リンカはカムイにここは炎の部族の村だと伝えた。リンカは可夢偉を白夜へと引き渡すと言った。

 

「・・・そうですか。仕方ありません。私は処刑されてもおかしくない事をしましたから・・・」

 

「カムイ様・・・」

 

セルスはこの状況を何とか考えた。カムイは暗夜ではなく白夜の人間ではあるがそれを知らずに殺されるかもしれないカムイを救おうと考えた。

 

「いや、心配するな。お前は殺されない。何故ならお前は・・・」

 

リンカは何を言おうとしたのかセルスには分かった。カムイが白夜の王族だとバレている。セルスは考えていると戸が叩かれた。

 

「ん?もう来たか」

 

リンカが戸を開けると外からあの緑髪の色男の忍びと女侍が入ってきた。

 

「あ、あなたは・・・」

 

「ご無事で良かった・・・カムイ王女」

 

そう言うと忍びと女侍は跪いた。カムイは呆然としてセルスは災厄の展開だと思った。

 

「さ、行きましょう。すぐに白夜王城までご案内いたします」

 

「次いでにこの者も連れていきますから」

 

「次いでか・・・」

 

女侍の言葉に少しセルスはショックを受けた。カムイは以前として状況をリカイデキテハおらずただ、案内されるばかりだった。そして、長い距離を歩き白夜の王城まで辿り着いた。王城は暗夜とは違い何処か神聖な感じを出していた。そして玉座の間まで来ると白夜の第一王子のリョウマが立っているのが見えた。

 

「待っていたぞ、スズカゼそしてサキ。ご苦労だったな」

 

「はい、リョウマ様」

 

「はい・・・」

 

カムイが誰なのかと隣でサキに無理矢理に座らされているセルスに聞いた。

 

「白夜の第一王子のリョウマだ。俺達の現在の敵の王族の長男にあたる人物だ・・・」

 

「・・・リョウマさん」

 

カムイはセルスの言葉に黙った。カムイは何を思ったのかさっさと処刑してくれとリョウマに頼もうとした時、横から一人の女性がやって来た。

 

「貴女は・・・」

 

「戻ってきてくれたのですね・・・本当に・・・本当に・・・」

 

女性は戸惑うカムイに近づき泣きながら抱き締めた。自分の子供だと言いながらだ。カムイは当然、焦りセルスにどういう事なのかと見られた。セルスは懸命に目を反らす。

 

「良いですかカムイ。貴女はこの白夜王国の王女で幼い頃に・・・暗夜王国に拐われ、連れ去られてしまったのです。私は貴女の母ミコト。私達は家族なのです」

 

「そんな・・・貴女が、私の本当の母親?嘘です、そんな事・・・信じられません」

 

「カムイ様、残念だが本当の事だ・・・」

 

カムイが真実を知り混乱しているとセルスが本当だと言った。サキに押さえつけられた状態だが特に喋れない訳ではなかった。

 

「お前が暗夜の夜叉か・・・無限渓谷で見ていたぞ」

 

「暗夜の夜叉と言う名前ではない。俺はセルス、そこにいるカムイ様に仕えている」

 

セルスの言葉にリョウマは少し驚いた顔をした。カムイに確かなのかと聞くとカムイは頷く。

 

「そうか・・・では、お前はカムイが本当は白夜の人間だと知っていたのか?」

 

「あぁ、カムイ様に出会ったのは俺が北の城塞に一人で住んでいた時に出会った。当初は白夜の事は覚えていたが段々と忘れて今、カムイ様は白夜の人間だと思い出された」

 

セルスの言葉にカムイは更に混乱しリョウマとその周りの家臣達に睨まれた。セルスは出生を隠してはいるがセルスも血筋的には白夜の人間にもあたる。だがそれを知らないとカムイの待遇と偉い違いだった。

 

「では、貴女がずっとカムイの側で守っていてくれたのですね・・・ありがとうセルス」

 

「母上!カムイの臣下だとしても暗夜の人間です。いつ牙を向くか分からないのですよ」

 

「そんな事はありません!」

 

リョウマの言葉にカムイは反射的に叫んだ。カムイは自分に対して色々と世話を焼いてくれたり剣術を教えてくれたりとカムイはセルスに対して多くの事を言った。

 

「例え貴方が本当の兄だとしても私は・・・私はセルスさんを悪く言う事は絶対に許しません!!」

 

「カムイ様・・・」

 

リョウマはカムイの叫びを聞き考える様に目を瞑った。そしてリョウマは目を見開きサキに命じた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。