ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者   作:コッコ

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滞在~前編~

「サキ・・・セルスの縄を切れ」

 

リョウマの言葉にサキは驚愕した。いくらカムイの臣下でも暗夜の者であると以上は信用は出来ないと思っていた。だが、リョウマは縄を切れと言ったのだ。

 

「セルスを完全に信用はしてはいない・・・だが、カムイの臣下でもある以上は様子を見て信用に値するか見極めさてもらう」

 

「・・・勝手にしてくれ」

 

セルスはそう言うとサキは縄を切った。セルスは縛られていた腕を回しながら立ち上がった。セルスがふと、横を見ると白夜の女王であるミコトがこちらを見ていた。セルスは出生が気づかれたのかと思った矢先に白夜兵が伝令に走ってきた。

 

「報告します。ヒノカ様とサクラ様が向かっている村にノスフェラトゥの群れが襲っています」

 

「なに!?分かったすぐに助けに行こう。カムイ行くぞ」

 

「は、はい」

 

リョウマとカムイそしてスズカゼ達が何処かに走っていった。セルスは信用はされていないので武器を持つ事は許されていない。そんなセルスにミコトが話しかけてきた。

 

「貴方セルスさんと言いましたね?」

 

「はい、そうですがミコト女王」

 

ミコトは何かを思い出すかの様にセルスを見つめている。セルスはそれを黙って見ていた。

 

「貴方はもしかしてツボミ様の・・・」

 

「違います。私は暗夜の」

 

セルスは否定しようとしたがミコトは横に首を振る。

 

「いいえ確かに貴方はツボミ様の子供です。その穏やかな表情はツボミ様その者ですよ」

 

「・・・はい、私の母はツボミと言います」

 

ミコトは確信した様に頷く。

 

「私達はツボミ様の事を考えず、貴方の事も考えずに一つの村へ追いやりました。それは白夜王家にとっての罪・・・。本当にごめんなさい」

 

ミコトは涙を涙を流しながらセルスを抱き締めた。セルスはミコトが落ち着くまでその間までいた。そしてミコトは落ち着きを取り戻した。

 

「落ち着きましたか・・・」

 

「すみません。ですが本当に無事に生きていて良かったです。私は貴方が戦で死んだとばかり思っていました」

 

「それはガロン王が私を拾い救ったからです」

 

ミコトはガロンの名を聞いて少し悲しそうな顔をした。

 

「ガロン王もまた、貴方の様に謝罪をされました。ですがもう良いのです。俺はカムイ様と言うかけがえのない家族を手に入れたのです。もう一人ではありません」

 

「そうですか・・・カムイも幸せね。ずっと従兄に守られていたのですから」

 

ミコトはセルスの頭を撫でながら笑い、セルスは恥ずかしそうにうつ向く。頭を撫でらるたのは本当に久しぶりなのだ。ミコトはもう一つ、ガロン王が教えなかった出生の秘密を伝えた。

 

「セルス、よく聞いて。サキは貴方の双子の妹よ」

 

「妹・・・!?」

 

ミコトは無理はないと言い、話した。ツボミが産んだのは双子でセルスとサキが産まれた。可愛らしい双子にミコト達、白夜王家とツボミは喜んだがツボミは難産だった為、死んだ。スメラギはツボミが死んだ今、二人を王族から降ろすしかないと言い放ちミコトはそれに必死に反対したが無断だった。

 

「そして、貴方は村へとサキは白夜の武家へと引き離され今に当たるのです」

 

「そんな馬鹿な、俺に妹が・・・」

 

セルスは突然の真実に信じきれなかった。ミコトはサキは自身が白夜王家の者だと知っているがセルスの事は知らないと言った。つまりお互い知らずに敵として戦ったのだ。

 

「それが本当なら俺は実の妹に刀を向けたのか。実の妹を傷つけたのか・・・」

 

「セルス・・・」

 

セルスがサキにした事を悔やみミコトはそれを見ているだけだった。

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