ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者 作:コッコ
黒いフードの男は不適に笑い透明な兵士に命令してセルスを襲わせた。セルスは向かってくる気配を探りながら斬りかかる。
「グワッ!」
「グ・・・」
向かってくる透明な兵士の気配はセルスを囲いつつありこのままでは武器を持たないカムイとミコトに危害が加わる可能性があった。
「カムイ様!ミコト女王を連れて早く逃げろ!!」
「セルスさんは!!」
「俺は奴に用がある・・・」
セルスはフードの男を睨み付けた。フードの男は不適に笑いつつもガングレリを構える。セルスはここへ来ると悟るとカムイに叫んだ。
「早く行け!早く!!」
「くっ・・・すみませんセルスさん」
カムイはミコトを連れて逃走を開始した。それを追おうとする透明な兵士を切り裂いた。セルスはカムイとミコトの逃亡した道に立ちはだかる。
「これ以上は殺させはしない!俺を・・・こんな俺を信用してくれた者達の為に!!」
透明な兵士達はセルスに一斉に斬りかかる。その頃、リョウマ達も透明な兵士達に応戦していた。
「くそ・・・何なんだこいつ等」
「今は考えても仕方ない事です。それよりもカムイ様とミコト様それにセルスさんの安否を」
タクミの言葉にサキは応えた。現在リョウマ達はカムイ達の安否を求めて爆心地に向かって戦っていた。ある程度、進むとそこには逃げてきたカムイとミコトがいた。
「カムイ!母上!」
「リョウマさん!それに皆さんも!」
「無事で良かった・・・」
リョウマ達は二人の無事に安堵した。そこにカムイが泣きながらリョウマに頼み込んだ。
「リョウマさん!お願いです・・・セルスさんを助けてください」
「セルスがどうした!」
「私達を逃がす為に一人無数の敵に立ち向かっているのです・・・」
「なに!?分かったすぐに向かおう!!」
リョウマ達はまさかと驚いてリョウマとサキそしてカムイが走った。その頃、セルスは虫の息だった。ある程度は斬ったがそれでも防ぎきれず無数に透明な兵士達に刃を突き立てられ血を大量に流し。しかもフードの男の攻撃も加わり刀も折れた。
「ククク、終わりだ・・・」
「くそ・・・」
フードの男はガングレリを振りかぶろうとした時、後ろから声が聞こえた。セルスは意識が朦朧としながらも振り替える。そこには雷神刀を持ったリョウマと鋼の刀を持ったサキそしてガングレリの代用として鉄の刀を手に持って戻ってきたカムイだった。
「カムイ・・・さま・・・・」
「セルスさん!」
「セルス!」
三人はセルスを見て愕然とした。血だらけで最早、虫の息のセルスを見たカムイは何か様子が可笑しかった。
「よくも・・・よくもセルスさんを!・・・・・・」
カムイが涙を流しながらそう呟くと突如、大きな光がカムイの身を包み人間の姿ではなく竜の姿へと変えた。
「グオォォォォッ!!」
「竜だと・・・!?」
「カムイ様が竜に・・・」
リョウマとサキはカムイの竜の姿に驚いた。竜となったカムイはフードの男へ攻撃をし始めた。圧倒的な力は透明な兵士達では歯が立たず遂にフードの男をも倒したがカムイはまだ竜となり暴れている。その姿は怒りと哀しみにくれる竜の姿その物だった。
「グオォォォォッ!グオォォォォッ!!」
「カムイ様・・・」
セルスはカムイを止めようとした瞬間、耳に美しく綺麗な歌声が響いた。何処か落ち着くとその歌の元はあの水色の髪をした少女だった。少女はリョウマの制止を聞かずにカムイに歌の歌いながら近づきカムイの前足によって押さえつけられた。だが、それでも少女は諦めずに歌い続けカムイは徐々に落ち着いていき一つの石と共に人間に戻った。
「・・・ここはそれに私は」
「カムイ様・・・」
カムイは声を聞こえた場所を見るとそこには負傷したセルスが倒れていた。
「セルスさん!」
カムイはセルスの元へ駆けつけて側に座った。そこへサクラが暗夜ので言うと回復する為の杖、祈祷を使い。セルスに回復した。セルスの傷はみるみると消えていき、セルスは痛みが無くなったとサクラにお礼を言った。そこへあの少女と他の白夜の兄妹とミコトがやって来た。
「大丈夫でしたかセルスさん?」
「すみませんご迷惑を掛けました・・・」
「いや・・・お前はかあ様を助けてくれた恩人だ。むしろ礼を言わなくてはならない」
ヒノカがそう言いセルスの手を取りゆっくりと立たせた。白夜の兄妹はタクミ以外、笑ったがタクミも満更ではなくセルスに感謝していた。カムイは歌を歌ってカムイを静めた少女と話している。その少女はアクアと言いカムイと交換する為の人質としてここへ連れてこられた暗夜の王女だった。
「(まさか他にも暗夜の兄妹がいるとはな・・・)」
セルスはカムイとアクアの二人を見ていると白夜兵が報告に来た。
「報告します!暗夜の軍勢が白夜平原へと進みつつあります!!」