ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者 作:コッコ
セルスはカゲロウを退けた後、カムイを探していた。テンジン砦の中心部にある砦に辿り着くとそこにはカムイ、アクア、ギュンターと白夜の将と思われる人物達がいた。
「カムイ!」
「セルスさん無事だったのですね!」
セルスは走ってカムイの横に来ると警戒するかの様に身構える。
「カムイ。今はどういう状況だ?」
カムイは状況を説明する。カムイは戦いに勝ってこの白夜の将達に説得をしていたと言うのだがやはり信じられていない様だ。
「こうなれば、この身を持って・・・暗夜の賊共に一矢報いてやる・・・・・・」
仮面を着けた忍の男が何やらし始めた。男の周りには赤い何かが現れセルスは何か嫌な予感を感じた。ギュンターは何か悟ったのか大声で叫ぶ。
「いかん!こやつ、自爆する気だ!」
「自爆だと!」
「やめてください、サイゾウさん!」
仮面の忍サイゾウの自爆をカムイは止めようとするがサイゾウは話を聞かない。
「我が信は白夜にあり・・・死んでも貴様らの好きにはさせん!」
サイゾウの自爆は時間の問題で流石にセルスは自爆される前に逃げようとカムイの手を引こうとした時、緑の髪の忍が現れた。
「兄さん、いけません!」
「スズカゼ!」
スズカゼはサイゾウの元に向かうともう一人飛び出してきた。それはサクラだった。サクラは危険を犯してサイゾウの元に行き自爆を止めに入る。
「駄目です・・・サイゾウさん!カムイ姉様を傷つけないでください!」
「サクラ、スズカゼ危険だ!」
セルスは二人に叫んだが二人は逃げない。
「何のつもりだ・・・?あいつは白夜を裏切った憎き相手なのだぞ!?」
サイゾウは完全に怒りに染まっているのか二人に怒鳴る。だが、そのサイゾウの怒りに負けずにスズカゼは話す。
「いいえ、兄さん。カムイ様は信じるに足る人です。この方は、暗夜王国に囚われていた私を助けてくれました。自らの危険を顧みず、敵である私の命を・・・!」
スズカゼがあの時の出来事をサイゾウに話すと今度はサクラが言う。
「だって、カムイ姉様は・・・とても優しい方なんです。この闘いでも、砦にいた兵士達を誰一人殺してはいませんでした・・・!」
サクラがサイゾウに訴えかける様にサイゾウに言う。セルスも忍達を手加減して殺さなかった。優しいカムイの事だから幾ら命を狙われたとしても必ず生かすと考えたからだ。
「本当に白夜を裏切ったのなら、そんな事をする必要があるでしょうか!?何か事情があるに違いありません。どうか話を聞いてあげてください!」
「むむむ・・・・・」
サクラの言葉を聞いてサイゾウは考えるように項垂れる。そして、サイゾウを覆っていた赤い光が消えて元に戻る
「兄さん・・・ありがとうございます」
「・・・ふん、信じた訳ではない。だが、話は聞かせて貰おうか」