ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者 作:コッコ
カムイはサイゾウ達に事情を話したが間違っても透魔の事は話せないのでどうしても矛盾した説明に聞こえてしまった。案の定、サイゾウ達は疑わしい顔をしておりセルスはどうするべきかと考えていた。
「やはりあなたの話は信じられませんね」
白夜の軍師であるユキムラがそう言う。
「確かに信じられない話かもしれない・・・だが、今は信じてもらうしかないんだ。このまま事態を放置すれば暗夜も白夜も滅ぶかもしれない。頼む信じてくれ・・・」
セルスは頭を深々と下げてサイゾウ達に悲願する。その姿にサイゾウ達は考えるように見ているとサクラがセルスに手を差し伸べた。
「セルスさん。私は・・・姉様達を信じます。だから頭を上げてください」
「サクラ様」
「分かっています。でも、姉様達が嘘をついている様には見えないんです。姉様達が言っている驚異が本当にあるのか分かりません・・・それでも私は信じたいです」
「私もカムイ様達を信じたいです」
サクラに続いてスズカゼも信じると言った。
「ありがとう二人とも・・・」
セルスは二人に礼を言う。二人はカムイの仲間として共に行くことになり少ない味方しかいなかったカムイ達にとっては心強かった。
「ありがとうございます・・・スズカゼさん、サクラさん。では行きましょう次の目的地へ」
カムイはそう言うとギュンターとアクア、そしてサクラとスズカゼを連れて次の目的地へと向かう。セルスも向かおうとしたが脳内にふと、実の両親に命を狙われた事を思い出した。セルスは振り向くとユキムラに話しかける。
「ユキムラ、と言ったな・・・すまないが一つ頼まれてくれないか?」
「何ですか?」
「俺の実の妹・・・サキの事を頼む。俺はどうやら命を狙われているらしいがどうやらサキも同様に狙われているんだ」
「命を狙われている?それはあなた方の話した驚異と関係があるのですか?」
「あぁ・・・そいつらはあの時に白夜を襲った目に見えない敵だ。一回は防いだが次はどうなるか分からない。だから、サキの事を俺の変わりに守ってやってくれないか」
「・・・分かりました」
セルスはユキムラの返答を聞く安心してカムイ達を追いかけた。その後ろ姿をユキムラは見届けると不意に誰かに話しかける。
「良かったのですか?せっかく兄妹同士が再開できる筈でしたのに」
ユキムラがそう言うと砦内からサキが現れた。何故、サキがここにいるのかと言うとセルスに嘘をつき別れたフリをしてテンジン砦へとやって来ていたのだ。そして、ありのままに身に起きた出来事をユキムラに報告していた。
「良いんですユキムラさん・・・私は白夜側の人間です。敵方である兄と再開はしません・・・でも、兄の真心は胸に秘めておきます」
「そうですか・・・しかし、これであなたの言っ事が本当だと分かりましたね。後はこの話をどうリョウマ様に伝えるかです」
「それなら私に任せてくださいユキムラさん。身内同士なら話が進めやすくなるかもしれません」
「分かりました。では、お願いしますね」