ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者 作:コッコ
カムイ達は新たな目的地に行く為に黄泉の階段を登っていた。長い階段にカムイは行きを切らして歩いておりセルスは心配そうに見ていた。
「何時になったら登りきれるのでしょうか・・・?」
「次の目的地に行く為にはこの黄泉の階段を登るしかないわ」
「ここしか行けないならやむ終えないか・・・ん?」
セルスは階段を登っていると前から何か気配を感じた。目を凝らすとそこにいたのはノスフェラトゥと言う暗夜の化物がいたのだ。
「きゃぁぁ!ノスフェラトゥです!」
「サクラ下がってろ!」
「全員覚悟は良いな」
カムイ達はサクラを除いてノスフェラトゥを倒した。だが、そこにいたのは人間でノスフェラトゥの影は何処にもなかった。
「ノスフェラトゥではない・・・!」
カムイは動揺する。それは無理もなくノスフェラトゥだと思った者が人だったのだ。
「・・・どうやら謀られた様だな」
「何か心当たりがあるのか?」
「あぁ、こんな酷い罠を置くのは一人しかいないからな。暗夜の軍師マクベスの仕業だろう」
「マクベスが?」
暗夜の軍師マクベス。冷酷で自分の出世の為なら手段を選ばない最低な男だ。そのマクベスがこの罠を置いたのだとセルスが考えたのはかつて内乱に何度か参戦した祭にマクベスの策を見たことがあるからだ。どれも酷い策であったのは言うまでもない。
「この者達は風の部族と思われます」
「風の部族か・・・アクア。この先で風の部族の集落を通るか?」
「えぇ、通るわ」
「やはりなマクベスは俺達を風の部族と戦わせるつもりらしい」
「そんな・・・!」
カムイの言葉にセルスはうつ向く。アクアは風の部族の集落を迂回して進むのは無理だと言い事態の解決案は出てこなかった。
「致し方ないか・・・風の部族の集落へ赴こう」
「それは大丈夫なのかセルス?」
「どちらにしろ進むしかない。風の部族の者達が暗夜の罠だと気づいていてくれている事を祈ってな」
カムイ達は再び黄泉の階段を登り始めた。セルスは進んでいる祭に不意に後ろを振り向く。そこには誰もおらずセルスは再び進んだ。その姿を見ている人物がいた。
「ふふふ、焦りましたよセルス殿。だが、どう足掻いても必ず陥れて見せますよ」
カムイ達は黄泉の階段を抜けて砂漠ともとれる場所に出た。更に先に進むと集落が見えてきた。
「あれが風の部族の集落だ」
「大丈夫なのでしょうか・・・」
「今不安になっても致し方ない・・・行こう」
セルスはそう言い先に進もうとすると足元に矢が刺さった。そして、一斉に武装した風の部族に取り囲まれてしまったのだった。