ファイアーエムブレムif 白夜王族と暗夜王族の血を引く者   作:コッコ

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暗夜の第一王子

多くの同居者達と暮らして一年が過ぎようとしていた。

 

北の城塞では雪が降り辺りに積もっていた。セルスは後で雪掻きをしなければと思って外を見ていると北の城塞に無数の松明の光が迫っていた。セルスは急いで長い間使ってはいなかった刀を持ち走った。その途中にギュンターと出くわした。

 

「ギュンター敵襲の可能性がある!今すぐに装備を整えろ!!それと他の奴にも戦えるように準備をさせてカムイ様を守らせろ!!」

 

セルスはギュンターにそう言うともの凄い速さで走っていった。セルスが北の城塞の外に出ると無数の暗夜兵がいた。セルスは困惑していると一人の鎧を着た青年が現れた。鎧からして身分の高い人物だと認識した。

 

「お前がこの城塞の主か?」

 

「あぁ、そうだが・・・」

 

セルスは取り合えずカムイの事を伏せた。相手がどんな人物なのか分からないのにカムイの事を話すと厄介な権力抗争に巻き込まれる可能性があるからだ。

 

「私は暗夜王国第一王子マークス。反乱軍鎮圧を終えて帰るつもりだったのだがこの雪が降ってきたのだ。すまないが一晩でも良いのでここに駐屯させてくれないか?」

 

セルスは困惑した。まさか盗賊か何かの敵襲だと思っていたら第一王子だったのだ。セルスは慌ててギュンターに敵襲ではないと伝えに行こうとすると時既に遅くギュンターが武装してここへ来たのだ何故かジョーカーも連れてだ。そしてギュンターはマークスを見て溜め息をついた。

 

「・・・セルス。この暗闇だから仕方がないないがマークス様の軍と盗賊をどう間違える」

 

「まさか此処に王子が来るとは思わなかったんだよ・・・」

 

ギュンターはセルスの言い訳にまた溜め息をつきジョーカーはセルスの以外な一面を見た気がした。敵襲騒ぎは終わりマークスを城塞内に迎え入れた。廊下を歩いているとカムイが此方を見ていた。マークスも気がついたのかカムイの方を見ていた。カムイはマークスが見ているのが分かると逃げ出した。

 

「あっ!待ってくれ」

 

「マークス様!?」

 

セルスの制止を聞かずマークスは走って行ってしまった。セルスはマークスを追いかけると、どうやらカムイを見失ったらしくマークスは廊下に立っていた。

 

「マークス様。急に走らないでください・・・」

 

「すまない。あの子は一体誰なんだ?」

 

マークスはカムイの事を尋ねた。セルスはどう説明すれば良いのか考え答えを出した。

 

「貴方の妹様です・・・」

 

「妹?」

 

セルスの言葉にマークスは首を傾げた。暗夜は一夫多妻が当たり前で暗夜の王子と王女は沢山いるのだ。だが最近のでは後継者巡りの抗争が終わったばかりで大部分の王子と王女は死んだ。だからマークスが知らない兄妹もいても不思議ではないと思った。

 

「はい。貴方の妹カムイ様をはこの北の城塞にいるのは幼い頃から身の危険が多く迫りガロン王様の計らいでこの城塞に守りの魔法を掛けたうえでカムイ様を住まわせているのです」

 

嘘は言ってない。血は繋がらないが暗夜の王女としてカムイは育てられている。ギュンターの説明によるとカムイを外には出せないと言うのも真実なのだ。マークスはセルスを見つめていた。

 

「そうか・・・ならまた、カムイに会わせてくれないか?追いかけて怖がらせた事を謝りたいのだ」

 

「はいわかりました・・・」

 

セルスはマークスを部屋に案内するとカムイを探しに出たがカムイは中々見つからず困り果てた。一度マークスの元へとセルスは戻りマークスがいる部屋の前へと着くと異様に楽しそうな声が聞こえた。マークスともう一つカムイの声が聞こえた。

 

「マークス様失礼します」

 

セルスは扉を開けるとそこにマークスとカムイがいた。どうやらマークスに宛がった部屋に隠れていた様だ。カムイはセルスを見て走って来た。

 

「セルスさん!私の兄が来ましたよ!!」

 

「仲良くなれて良かったです」

 

セルスはカムイの頭を撫でると嬉しそうにカムイは笑った。マークスもその光景に微笑みを浮かべていた。翌日、マークスは王都に帰る事になった。カムイは泣きながらマークスにしがみついて離そうとしないので大変だったがマークスはカムイにある約束をした。

 

「また此処に来る。その時は他の兄妹と一緒にだ約束する」

 

「うん・・・」

 

カムイはやっとマークスから離れた。マークスはセルスにカムイの事を頼むと帰還していった。

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