こんなん麻雀やない!クソゲーや!(CV:関智一)

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3人称視点練習



麻雀の神に愛され過ぎて麻雀がクソゲーになる話

 何もかもが真っ白な世界で、彼は女神に出会った

 

 

「突然ですがあなたは死んでしまいました」

 

「えぇー!」

 

「ですので転生してもらいます」

 

「えぇー!」

 

「世界観に合った転生特典も付けるので心配せずに転生してください」

 

「えぇー!」

 

「それでは良い来世を」

 

「えぇー!」

 

 

 そうして彼は光となり消え去った

 残ったのは――

 

「っはぁ~『咲-Saki-全国編PLUS』面白いけど各キャラの能力把握して対策立てつつ打つのしんどいわ~面白いけど」(チラッ)

 

 ――ダイレクトマーケティング脳の女神だけが残った

 

 

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

 

 長野県・清澄高校

 

「よぉ、卓巳(たくみ)

 

 パツキンなのにチャンネーじゃない見た目だけ不良系高校生の須賀京太郎(すがきょうたろう)が黒髪のモブっぽいクラスメイトに声をかける

 

「おぉ、京太郎。どした?」

 

 モブの名前は犬飼卓巳(いぬかいたくみ)、人間の上位種で変身しちゃう系ヒーローっぽい名前である。だが見た目はモブだ。

 

「や、俺麻雀部に入るんだけどさ、お前も一緒に入らねえ?」

 

「よりによって麻雀かよ・・・・・・」

 

「あれ?お前麻雀ダメだっけ?」

 

「イヤ、ダメって訳じゃ無いんだけどさぁ・・・」

 

「じゃあいいじゃねーか。とりあえず体験入部でいいから来ないか?男子俺だけだから肩身が狭くってさー」

 

「分かったよ行きゃーいいんだろ、行きゃーよ」

 

「さっすが卓巳クン!」

 

「ところでお前の嫁さんは?」

 

「は?」

 

「宮永さんだよ、宮永咲(みやながさき)さん」

 

「いや、咲はそんなんじゃねーから」

 

「ハイハイ。んじゃ案内しろよ」

 

「オメー信じてねーだろ」

 

「別にいいけど。それより遅くなるぞ」

 

「おっと、危ない所だったぜ。そんじゃあ行くか!」

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

 

 犬飼卓巳は転生者である。

 ダイマ脳の女神により、『その世界で最も役に立つ転生特典』を授けられた男である。

 前世ではうだつの上がらない定年間際まで窓際係長で大した実績もなく、結婚も出来ずに1人寂しく孤独死してしまいそうな人生を送っていた男である。

 

 この世界では麻雀が最も普及しており、世の中の大体の事が麻雀で決まる、鷲頭もビックリしてただでさえ老い先短い老体にトドメを刺しそうな世界である。アカギは喜ぶ。

 そんな世界であるが故に、卓巳の貰った転生特典もやはり麻雀に関係するものである。しかもパッシブスキルで抑えが効かないので、黒の剣士も思わず「こんなんチーターや!」と叫んでしまうレベルで。。

 

 その特典はと言うと――

 

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

「ツモ。清一色・四暗刻・天和で32000オール。全員トビで終了、っと」

 

静寂。それも驚愕を通り越して絶望をも含んだモノだった。

 

現在"12"局目の対戦まで、全ての対局を起親卓巳の天和によるトバシで終わっていたのだった。

1局目は純粋に驚いていた部員たちも、2局目、3局目と続く内に次第に表情は引き攣り、回数を重ねる程に目が虚になり、12局目の今に至っては口からなんか出てはいけない物が出ている始末だった。

 

(こうなるから麻雀は嫌なんだよなぁ)

 

そう、この麻雀中心の世界において授かるチートとは、『初手天和で必ず相手がトブ』チートであったのだ。

なお、起親を卓巳にしない場合は『初手地和で確実にツモる』チートに変化する。

人和をルールに入れている場合は地和と人和の確率が半々になるクソ仕様だ。

初めて麻雀をした頃は卓巳もまだ楽しかった。

天和なんてそもそもそう出る訳でも無いのに、それがポンポン出てくるのだ。

しかし、余りにも連続して出てくるのでドンドンと卓を囲む人は減り、卓巳も只々配られた牌をひっくり返すだけの作業が億劫になり、次第に麻雀からは離れていったのだ。

 

そう、今日この日までは

 

「で、まだやるかい?」

 

「………」

 

無言、いやそもそもこんな惨状じゃ仕方ないかもしれないが。

 

「こんな……ルト……ません…」

 

うつむきひたすらに呟く原村 和(おっぱい少女)

 

「だじぇ……」

 

死にかけている片岡 優希(ツインテロリ)

 

「………」

 

真っ白に燃え尽きた須賀 京太郎(映画から消えた人)

 

「えっと…じゃぁ俺帰るわ」

 

そそくさと逃げる犬飼卓巳(クソチート野郎)

 

その日、清澄高校麻雀部1年生は放課後部室に入ってからの記憶が無くなったとか。

 

 

 

カン

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

《次回予告》

 

 

 

 

これは犬飼卓巳がなんやかんやで麻雀部に入部してなんやかんやあって全国に女子部員達が進むのを須賀並みの存在感を放ちつつ応援する話である!!

 

 

「フン、貴様が何者かは知らぬが衣が滅殺してみせようぞ!」

 

「おー頑張れよー」

 

ある時は魔物とか呼ばれる天江 衣(ウサミミ金髪幼女)と対戦してボコボコにし…

 

 

「アンタなんてアタシとテルーの最強コンビでボッコボコにしちゃうんだから!」

 

「お、そうだな」

 

ある時は大星 淡(高校100年生)宮永 照(高校チャンプ)をボコボコにし…

 

 

「好きです。結婚を前提にお付き合いして下さい」

 

「ヴエッ!?」

 

ある時は小鍛治 健夜(アラフォー喪女)に一目惚れして告白したり…

 

 

なんかそんな感じの展開が卓巳を待っているのだ!

 

 

 

乞うご期待!!




※犬飼卓巳
正直強過ぎて作者がドン引きした
なお高校卒業後にすこやんと結婚した

※清澄高校麻雀部
卓巳のクソゲー能力によりメンタルはしっかり鍛えられたので、インハイは優勝しました

※ウサミミ金髪幼女
あざと可愛い

※高校100年生
髪型のせいで根暗っぽく見えてしまう(暴言)

※高校チャンプ
メンタルを鍛えた妹にボコボコにされ卓巳にもボッコボコにされてションボリしてるところを京太郎に慰められてコロっと落ちた模様

※アラフォー喪女
2人は幸せなキスをして終了

※宮守高校組
みんな可愛いので敗退した時は辛かった(私情)

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