「じゃ、そろそろ始めようか」
会議予定の時間が来て各自が席に座る。各々の自己紹介もそこそこに、海浜総合高校の生徒会長、玉縄なる男子は切り出した。
「とりあえず各学校の自己紹介も終わったし、まずは今回の企画をどういったイベントにするか、その主軸を決めるためのブレインストーミングを行おうと思う。各自イベントのコンセプトと内容面での意見があれば自由に出してほしい」
…ん?なんですかそのぶれいんすとーみんぐって。勘違いストーキングならお手の物なんですが。恐らくそこにいた全員に去来した思いだったと思う。…いや、ないな。うまくもないし。
ああいや。俺はすぐに思い当たる。要するにブレストだ。各自がかしこまることなく忌憚ない意見を、と言ったところだろう。俺とともに理解の追い付いただろう雪ノ下が手をあげようとするが、その前に海浜総合高校側から声が上がる。
「やっぱり今回は小学生もいるし、高校も二校あるから若いマインド的な部分でのイノベーションを大切にしていきたいと思うんだけど」
うんうん、確かにその通りだ。それに続いてまた向こうから声が上がる。
「そうなるとコミュニティ側とのwinwinの関係はもちろん、俺たち高校二校に加えて小学校のシナジー効果を最大限発揮できる形の企画がいいんじゃないかな?」
…うん、どうせみんなでやるんだしね。お互い協力したほうがいいよね。
「なら戦略的思考でコストパフォーマンスを確保することが必須じゃないかな?それから三校でコンセンサスをとって…」
…お、おう、そうだな。
なんだこれは。俺は今目の前で行われていることが理解できない。確かに俺もそれっぽいことを言うのは得意だ。なぜならそれが必要な時は確実にあるから。ごまかすべきとき、先伸ばすべきとき。彼らのような言葉は非常に便利だ。「仕事をしている感」を出すことができるから。上っ面でその場をしのぐことができるから。
しかし今彼らはそんなことをする必要はない。時間はまだあるし、そもそもこれはブレスト。思ったことを自由に言わなければその形をとる意味はない。彼らの言葉はどこまでも借り物のように感じられ、とても自身のアイディアとは思えない。
そんな俺の疑念をよそに、彼らはいまだに話し合いを続ける。どこまでも意識が高い。ふええ…まじでなんなんだこの意識の高さは。このまま雑誌の一面で「今を生きる高校生!」とかいう風に載るのがぴったりなのではないだろうか。横を見ると三浦は何が起こっているかわからない、という風に目を丸くし、由比ヶ浜は苦笑いを浮かべ、雪ノ下は額を押さえている。
よくわからない何も進まない時間が続いて十数分。いい加減飽きたのか、隣の一色から声がかかる。俺は前を向いたまま応じる。
「せんぱいせんぱい」
「なんだ」
「三浦先輩と雪ノ下先輩、どっちが先にキレるか賭けません?」
キレる前提かよ。思わずツッコミそうにはなるが、俺もそう思ってはいたから否定はしない。しかしこいつもどこまで人任せで傍観主義である。
「…まあ、暇だしな」
そんなバカげた提案に乗るほど、俺も暇であほらしくなっていた。
「じゃ俺は三浦に」
あの女王様がこれ以上我慢できるわけがない。
「じゃ私は雪ノ下先輩にジュース一本」
「おい、賭け対象付きかよ」
「当然でしょ。そうじゃなかったら賭けにならないじゃないですか」
もっともか。俺は一色の言葉に小さくうなずく。
「なら俺は…そうだな。そのジュース分の代金で」
あいにく現金以外に持ち合わせがない。
「了解です。では…」
アッシェンテ。そう俺は片手をあげようとしたが、一色の声は最後まで続かなかった。
「つーか」
不遜極まりない声が会議室に響き渡る。
「なにこれ?何話し合ってっか全然わかんないんだけど。あーしがバカなだけ?」
饒舌に話していた海浜総合高校会長は、文字通り固まった。すぐに雪ノ下が続きを引き取る。
「あら、珍しく気が合うわね三浦さん。安心しなさい。確かにあなたは賢くはないけれど、彼らの言っていることは私にも理解不能だったわ。この場で最も知的レベルが高いだろう私にわからないということは、必然的におつむが足りていないのは彼らの方、ということにならなくて?」
お、おお。容赦のないダブルパンチに海浜総合高校側どころか総武高校、小学生たちも困惑している。一色も彼女らがここまで言うとは予想していなかったのか、顔を引きつらせている。
「つーかさっきからやってるぶれいんすとーみんぐって、そもそも何?…ヒキオ」
俺に振るな。そう言いたかったが、にらむ三浦に俺は即座に適当な言葉を返す。
「…なんでもいいからとにかく意見出せってことだ。今で言えばクリスマスイベントでやる軸となる出し物について、実現の可否は問わずとにかくやりたいことを言えばいい」
まあ、意識高そうな単語を尋ねるには俺が適任か。高いのは意識だけで実行動は伴わないが。自分で自分を傷つけていると、は~ん、と三浦はにやついて甘い声を出す。
「小学生もいるしぃ、あーしは劇とかいいと思うんだけど」
「で、でもそれだとこちらが提案している音楽イベントとの兼ね合いが…あ、ああ、ならいっそのこと二つを混合してミュージカルに」
「…あなたまさかここから一カ月足らずで、ミュージカルなんていう演技、歌、踊り全てを求められることができると思って?しかもプロや高校のブラスバンドと釣り合うような。小学生どころか私たちにだって不可能よ」
雪ノ下の追撃に玉縄は肩を落とす。にべもない、とはこのことだろうか。一応ブレストの形を取っている以上、これはこれで会議にならん。俺はいい加減話し合いに口を挟む。
「ミュージカルにしても口パクなり演技、踊り、歌に子供たちを分けるなりやりようはあると思うが…ま、まあ厳しくはあるな。時間的にも人材的にも」
俺が間に入ろうとすると、雪ノ下と三浦から鋭い眼光が突き刺さる。こ、こわいよぅ…俺は隣の二人に助けを求める。だってこの二人、合わさったときやばいんだもん…獄炎と氷点下が同時に襲ってきて八幡視線だけで石になっちゃうもん…。
「ほ、ほら、なら二部構成にするのはどうかなっ?私たちが小学生たちの劇の準備をして、そっちが音楽隊を手配して、小学生たちが劇の準備の手伝いと実際の演技。二回楽しめる、的な!ね、ね。いいんじゃないかな!?」
「で、ですです。それなら三校がイベントに参加できますし、予算的にも無理なくできそうです。さすガハマ先輩です!」
続く一色の言葉を聞いた由比ヶ浜は、え…?と訝し気な視線を一色に送る。い、いろはすったら俺の口調を無駄にトレースしなくてもいいの!ほら、ガハマさんキョトンとしちゃってるよ?それでも三浦と雪ノ下をなだめようとしているが。その空気読み能力、やっぱりさすガハマさんだね!
「でもそれだと三校のシナジー効果が…」
まだ渋る海浜総合高校側に、いい加減俺の疑念も頂点に達する。ここまで来ても海浜総合高校側が何をしたいのか、いや、もちろんそんな大層なものじゃなくていい。どうやって当日を「どうにかしよう」としているのかはっきりとしない。
たぶん。俺は少し想像する。彼らは怖いのだ。生徒会発足直後の初仕事。自分たちが具体的な決定をしてそれが失敗することが怖い。だからいろんな学校を呼びリスクを分散しようとした。
気持ちはわからんでもない。だが。俺は小さく首を振る。既にこのイベントには大勢が関わっている。彼らのやり方では下手を打てばイベントに穴が開く。俺はそんな面倒極まりないことは御免だ。資料を眺めて客観的事実から補足を加える。
「…即席の何の関係もない学校に、そこまで望むのは高望みだと思うがな。それに共同で一つの演目に当たるとなるとこんだけいる人材に無駄が出るし、何より本番の時間が埋まらねえんじゃねえの?」
「う…」
玉縄は息を詰まらせ、周りを見渡す。しかし彼らも正当な反論を持ち合わせてはいないのか何も言えない。それはそうだ。俺は少し同情する。さっきまで彼らが語っていたのはアイディア出し。実現の可否については問われていない。
しかしイベントまで一カ月を切っている俺たちに、そもそもブレストなどしている時間はないのだ。加えて老人と子供対象のイベント、奇抜なことも気取ったことも求められてはいない。それよりも重要なのはベタな中身のディティールを詰め、確実に進行できるようにすることだ。それがわかっていたから雪ノ下は的外れなブレストにイラつき、あくまで実現の可否に焦点を絞った。…まあそれでは彼らとは一生平行線だっただろうが。
「うだうだ言ってないでさっさとこれでやるし。そもそもこんなことしてる時間自体が無駄なん…」
本格的にストレスが限界になったのか、三浦は立ち上がり海浜総合側をにらむ。立った三浦をまた由比ヶ浜が慌てて制止する。
「ね、ね、それぞれの学校の持ち味も出るし、あたしたちの方から二部構成でお願いしたいんだけど!…どうかな?…だめ?」
最後に勝敗を分けたのは。前のめりになる由比ヶ浜を前に、海浜総合高校側の男子の視線は二つの爆弾にくぎ付けとなった。ただうなずく彼らに、雪ノ下と一色の残念組が蔑むような視線を送り、三浦は満足げにうん、うんとうなずいていた。まあ三浦はこいつらと違って並み以上はあるからなぁ…そんなことを思った瞬間、横から殺気を感じた。…きょ、きょわい!
そして無事会議はまとまり、こちらの「音楽と劇の二部構成」という提案は通ることとなった。そのためまずはお互いの高校に別れ、これからの流れを確認することとなった。
「…では劇の内容はおおまかにこのようなものでいいかしら」
「うん、ま、いんじゃない?ちょっとガキ臭いけど、小学生がやるには十分っしょ」
雪ノ下の言葉にハン、と鼻を鳴らしながら三浦が応える。また慌てて由比ヶ浜がフォローに回る。
「ま、またまたー、そんなこと言って、あたし好きだよ、こういうの!ほんとは優美子だって好きでしょ?」
「…別に嫌いってわけじゃないけど」
のぞき込む由比ヶ浜に、三浦は少し顔を赤らめて答える。…どんだけめんどくせえんだよこいつは。嫌いははっきり言えるのに、好きは口に出すこともできない。誰かを見ているようで思わず軽口も出る。
「まあ、女子はこういう少女趣味のものが好きだと相場は決まってる。一般受けするのもこういうわかりやすい物語だしな。しかもこいつに至ってはあんな少女趣味丸出しのピンクのぱんt…」
「――――っ!?ス、ストップ!!!!ちょ、ヒキオこっち来い!!!!!」
キョトンとする一同を前に、血の気が引く。…しまった。生徒会室でもすでに日常的に三浦のそれは目にしているから、つい耐性がついてこぼれてしまった。ああ、慣れとはかくも恐ろしきかな。童貞の身分で女子のパンツを見慣れてしまうとは…まあ小町のだったら飽きるほど見てるけど、あんなもんただの布だ。
顔をあげると青筋を立てた三浦がにこやかに笑っていた。…まずい。俺は耳を思い切り引っ張られ、小声で怒鳴られる。
「あんた死にたいの!?つーかパンt…あれ秘密にしてくれって言ってきたの、あんただし!!何をコーシューの面前で暴露しようとしてくれちゃってんだこの変態!!!」
いいえ、「公衆」の面前です。今度はそんな軽口が出る前に三浦からゲンコツをくらう。…オーケー、今回は全面的に俺が悪い。無条件降伏で手を打とう。だから痛いことしないで!
折檻が終わり戻った俺たちを生徒会一同は白い目で、小学生たちはなぜか好奇の目で見る。雪ノ下由比ヶ浜一色の三人は、ゴミを見る目で俺を見ていた。…三浦の努力空しく、下着に類する単語はしっかり聞こえていたらしい。今にも通報しそうな三人から目を離すと、今度は小学生の女の子と目が合う。やだかわいい!つぶらな瞳!八幡ドキドキしちゃう!
しかし俺と三浦を指さした発言は、全くかわいくなかった。
「ねえねえ、怖いお兄さんと怖いお姉さんは、付き合ってるの?」
「「…は?」」
ハ行の第一音がきれいに重なった。
「ハ、ハァ!?んなわけないでしょうが!つーかなんであんたはそんな意味わかんないこと言いだすし!」
「えー、だって前に男子にスカートめくられた時に、お母さんが『下着は好きな人にしか見せちゃだめよ』って教えてくれたもん」
…とんだ英才教育である。俺は心中三浦に詫びを重ねる。ごめんなさい、小学生にもきっちり聞こえてました。しかし三浦は真っ赤な顔で肩をプルプルと震わせるばかり。…いや、本当に申し訳ございません。
「そんなことねえよ。さっきのはちょっとしたジョークだ、ジョーク。気にすんな」
そう笑ってポンポンと女の子の頭を叩くと、わかったー、と言い残して彼女は女子の輪の中に戻っていった。聞き分けのいい子でよかった。ホッと胸をなでおろしていると、今度は横からつつかれる。
「八幡と、そこのお姉さん…ほんとに、付き合ってない?」
「…ああ。本当だ。そんなことはありえない」
留美はなぜか不安げな顔で俺に尋ねた。その意図は分からない。しかし茶化すべきではない。それは俺にもわかった。留美は三浦にも確認を取る。
「ほんとに?」
「…ん、ほんとも何も、そいつも言ったっしょ。…そんなこと、ありえないし」
つーかあーしらそんな風に見えないっしょ。彼女はそう笑って、留美の頭をくしゃくしゃと撫でる。留美は今度は嫌がるそぶりも、怖がる素振りも見せなかった。
「んーん…そうでも、ない」
それだけ言い残し、彼女も小学生の輪の近くに戻っていった。
「…あー疲れた!」
会議が終わりそれぞれ帰路に就く。雪ノ下、由比ヶ浜、一色の三人はバス、電車の時間があるらしく早足で駅に向かった。そして一人徒歩の女王様と言えば。
「…なんで当然のように後ろに乗ってんですかね」
「は?さっき言ったじゃん。あーし疲れてんの。送ってけし」
「俺も疲れているから嫌です。お前重いし」
「…あんたとは一回ゆっっっくり話し合う必要がありそうだし。ねぇ?」
静かな怒りをたたえさせる三浦を前に、俺は生まれたての小鹿よろしく震えるしかなくなる。というかこいつ、今日コミュニティセンターに来るまで機嫌悪くなかったか?俺はここ最近の彼女の様子を振り返る。留美と話した後あたりからなぜか小学生たちとも楽しそうに話していて、機嫌もよくなったように見えた。意外に子供好きなのかもしれない。まあ元々オカン属性ありますし。
「じょ、冗談だ冗談。…はぁ。お前んちどこだ」
ホールドアップとともに俺は彼女の家を尋ねる。あれ?これは犯罪にならないよね?駅にも行く気なくてあいつらと一緒に行かなかったってことは、こいつ家行くんだよね?ストーキングで通報されるのがとにかく怖い、どうも比企谷八幡17歳です。
なぜか目を見開く三浦は、思ったより素直に自らの家の場所を言う。なんと俺の下校路を少し外れたところにあった。というかコミュニティセンターから向かうのであればそのまま俺の下校路の途中だ。決まればさっさと帰りたい。俺は三浦の鞄を奪い、かごの中の俺の鞄の上に置く。
「ほれ。とりあえず死ぬほど寒いから、さっさと乗れ」
「…ヒキオのくせにあーしに命令なんて、100年早いっての」
スネ夫君でももう少しのび太を評価しているのではないか。そう思ってしまうほど不遜な彼女に思わず悪態をつきながら、俺はペダルを踏む足に力を込めた。
自転車を走らせること5分。交通量が激しい通りに出る。前からの車のライトがまぶしい。風も冷たく切るようにふいている。そんな夜の街をなぜか三浦優美子とともに走る。なぜだろうか。月並みだがとても、現実感が喪失していた。
「ねえヒキオ」
「なんだ」
俺のブレザーの袖をつまむ三浦に、俺は短く返す。さすがにこれほど車の通りが激しい道路では、『耳をすませば』のような二人乗りはお互いにとって危険である。まあ歩行者もこの時間では少ないから、普通の二人乗りでも彼女の少女趣味の下着が見られることはそうあるまい。
「…今日、あの子いたし」
「ああ」
短く言う彼女に、俺はまた短く、息を吐く程度に答える。そう。彼女は、鶴見留美はあそこにいた。以前とはあまり変わらないように見えるたたずまいで、以前のように触れれば壊れそうな儚さで、一人座っていた。
俺からは、彼女のことに関して三浦に言えることはない。何一つ、ない。しかし。俺は少し顎を引く。彼女には俺を責める権利があり、そして嘆く権利も当然ある。しかし、三浦優美子は静かに言った。
「でも、ちょっと変わってた」
思わずふりむきそうになった。俺はハンドルを強く、固く握る。
「あーしの勘違いかもしんない。そもそもあーしはあの子のことなんて何にも知んない。でも…なんか変わってたくない?」
「…どうだろうな」
それすらも、本当は言う権利などなかっただろう。けれど。
「林間学校の時はいっつも何かにおびえてるみたいで、ちょっと前の結衣に似てて…それが癪に障ったけど」
バンバン、と後ろから背中を叩かれる。
「いってえな…」
「でも、今日のあの子は、やっぱり結衣っぽくもあって、雪ノ下さんみたいで…ちょっとあんたっぽかった気もする」
あーしはあの時、別になんもしなかったけど。そう自嘲気味に続ける。しかし一転、だとしたら、と声を張り上げた。
「あんたのおかげで、あの子らしくなれたのかもね」
何も、言えるわけがなかった。
責めて欲しかった。自らのエゴイズムで他者に口も手も出し、全てをぶち壊した自分を。あまつさえその罪を、汚点を他人にかぶせた自分を。なのになぜ。
彼女はいつも言う。どこまでも自分は自分のことを考えているのだと。自分のためだけに自分の幸せを願っているのだと。それは真実であり虚言だ。彼女はいつでも、自らが重要だと思うものだけを見ている。林間学校の件、彼女にとって重要だったのは「傷つける役」を担った自分でも、ましてやそれを押し付けた俺でもない。重要だったのは、鶴見留美の気持ち。そして現在、なのかもしれない。
なぜ彼女の推薦人になったのか。なぜあの演説をしたのか。なぜいまだに彼女のそばにいるのか。
よくわからないだけの本物を、わかったらすぐに形がなくなってしまうそれを、少しだけわかった気になった。
「…惚れる…わけにはいかんわな」
「…は?」
思わず漏れたつぶやきは聞き逃すには少し大きく
「なんでもねえ」
俺はただただ、行き交うエンジン音がそれをかき消してくれたことを願うしかなかった。