クリア記念で書いたものです。
過度な期待はしないでください。
「マシュー居るー?」
「先輩?どうされました?素材集めなら先ほどドレイク船長が筆頭にサンタオルタさんとマーリンさんとエミヤ先輩が行かれましたが?」
人理焼却を防ぎ平和が戻ったある日のカルデア。
自室でフォウ君と戯れていたマシュの元にマスターである荒潮提督事本名「藤丸立香」はマシュの部屋に訪れていた。
今日は私服に赤い革ジャンを着ている。
「今暇?」
「?はい暇・・・といえば暇かもしれません。こうしてフォウさんを撫でながら本を読むくらいしかする事がありませんので」
「んじゃ、ちょっと付き合って。2人で行きたいところがあるんだ」
「はぁ・・・では少々お待ちください。準備しますので」
「んじゃ、部屋の外で待ってるね〜」
「フォウフォーウ!ンキュゥフォーウ!」
「おいでーフォウ君」
「フォーウ!」
数分後
「・・・で?この荷物の量は何?マシュ」
「え?長期の旅行かと思ったのですが・・・違うのですか?」
「日帰りなんだけど・・・。まあ、今日の夜はバスと飛行機で過ごすからエミヤにお弁当作ってもらってるけど」
「待たせたな。ほら、飛行機内で食べる用のお弁当と明日の朝ごはん用のサンドイッチだ。しっかり食べろよ2人共」
「ありがとーエミヤ」
「ありがとうございますエミヤ先輩」
「何、気にするな、料理は私の生前の趣味でね。これぐらい造作もないさ。それよりも旅行を楽しんでくると良い」
「それじゃぁ、行ってくるねー!」
「行ってまいります」
「お土産頼むよー」
「・・・(ウズウズ)」
「・・・ん?どうした静謐の?」
「わ、私もマスターに着いていきたいです・・・」
「流石に今回はやめておけ。2人共今日は日本に旅行に行くんだ。機内で中毒騒ぎでもあればあやつに迷惑が掛かるからな」
「でも、清姫さんはこっそり着いて行こうとしてますよ?」
「誰かあの娘を止めろ!?」
「「「任せなs「邪魔しないでください!転身火生三昧!」キャァァァァァァァァァァァァァァァ!?」」」
「トリプルエリザベートが死んだ!」
「「「「この人でなし!」」」」
この後どうにか黒ひげを生贄にして清姫を止めたカルデアに残っていたサーヴァント陣であった。
デミサーヴァントと最後のマスターバスと飛行機で移動中
「着いたー!久しぶりの日本だー!」
「ここが・・・先輩の故郷の日本ですか・・・人が多くてとても賑やかです」
「うん、もう1年くらいは帰ってないかな。それよりマシュ、ちょっと行きたいところがあるから付き合ってくれないかな?」
「は、はい!マシュ・キリエライト!お伴します!」
「フォウフォーウ!」
「「・・・ん?」」
「フォーウ?」
「なんでフォウ君いんの!?」
「ま、まさか荷物に紛れて着いてきてしまったのでしょうか!?」
P.P.P.
「あれ?この番号誰だろう?もしもし?」
『ああ、繋がった。もしもーし?聞こえるかい?』
「あり?ダヴィンチちゃん?どったの?」
『いやーフォウ君の姿が見えなくてねぇ。2人共知らないかい?』
「「・・・」」
『ん?どしたの2人共?』
「ダヴィンチちゃん・・・フォウ君ならここに・・・」
「フォーウ!」
『ありゃま、いつの間に』
「どうやら荷物の中に紛れて着いて来てしまったみたいで・・・」
「どうしよダヴィンチちゃん」
『んー、今ちょうどエミヤが出掛けるとこだからついでにそっちに向かわせるからこちらが指定したポイントでフォウ君を手渡してくれ』
「了解だよー」
「すみませんダヴィンチさん。お手数をおかけして・・・」
『いんやー大丈夫だよ?ちょうど暇してたしねー。んじゃ、2人共せっかくの休日なんだたっぷり楽しんできたまえ』
「「はい!」」
その後私服に着替えたエミヤ(C.C.C.の私服衣装)が駆けつけフォウ君を受け取りケージにいれて帰っていった。
どうやら買いたい物があったらしくちょうどカルデアから出掛けようとした矢先に頼まれたみたいだ。
最近世界の料理にハマってるらしくこの間タジン鍋とかを通販で注文していたの見かけたしね。
流石我がカルデアのコック長、道具も拘るのですね。
「さて、色々あったけど着いたよー」
「ここは・・・着物屋さんでしょうか・・・?」
「うん。ここ着物のレンタルもやってるのすみませーん!」
「お呼びでしょうかお客様?」
「着物のレンタルをしたいのですが、2人分」
「かしこまりました。サイズをお測りますのでこちらへどうぞ」
マシュマロとぐだ子採寸&着替え中
「うーん、良いねこれ」
「良くお似合いですよお客様」
「あ、あのせ、先輩・・・」
「あ、マシュ。着付け終わったの?ってなぁに恥ずかしがってるの、ほぉらこっちおいで」
「ふ、ふぇ!?ち、ちょっと先輩引っ張らないでください〜!」
「うんうん。良く似合ってるよマシュ」
「そ、そうですか・・・?えへへへ・・・」
「さて、それじゃ行こっか!」
「はい!」
「ありがとうございました。またのご来店、お待ちしております」
「うわぁ・・・やっぱり人多いなぁ・・・」
「あ、あの先輩。こ、ここは?」
「神社だよマシュ。1年の初めは神社に初詣に行くの」
「そうなんですか?・・・あら?あそこに入るのは・・・サーヴァントでしょうか?ですが知らない方ですね」
「ん?どこどこ・・・ゑ?」
「う〜んやっぱりうどん美味しい〜」
「良い食いっぷりだねぇお嬢ちゃん。もう一杯いくか?」
「おうとも!」
「・・・なんでいるのよ武蔵ちゃん・・・」
「先輩、お知り合いですか?」
「正月の初夢に出て来てね・・・」
「ああ、それで・・・」
「気付かれる前に離れるよマシュ」
「はい、先輩」
途中、何故か爆発音が響き渡り何処かで聞いたような叫び声(具体的には全身青タイツの槍兵の声)が聞こえたような気がするが気のせいだろう。
てかこれが気のせいじゃないなら何してんのよクー・フーリン。
「ふう、やっと上がれたー」
「よ、予想以上に人がいて・・・先輩が手を握っていてくれていなかったら多分逸れてしまっていたかも・・・」
「大丈夫だよマシュ。貴方を1人にはさせないから」
「〜っ!せ、先輩!そ、そんな恥ずかしいセリフをこんな所でい、言わないでください!」
「?何が?」
「そうでした・・・先輩はこういうのには超が付くほどの鈍感でした・・・」
「?それよりお賽銭投げるよマシュ。投げたらお願い毎を心の中で言いながら御参りするよ」
「はい」
チャリンチャリン
ガランッガランッ
パンッパンッ
「(これからの1年また皆と過ごせますように)」
「(何を願いましょう・・・私こんな風に願った事なんて有りませんでしたから・・・あ、そうだ!)」
パンッパンッ
「マシュは何お願いした?私はこれからの1年また皆と過ごせますようにって願ったよ」
「私は・・・ふふっ内緒です」
「むうーケチー」
「内緒ったら内緒です」
「ぶぅー」
マシュside
私は産まれてからずっと部屋の中で過ごして来ました。
人工的に作られた為に免疫力が低く部屋の外にすら出させて貰えない。
なのに私はいつか本物の空が見たいと願っていた。
部屋から出たら命の危険があるので出させて貰えずずっと電子パッドの動画で見る空で我慢していました。
私はそれが当たり前だと感じていました。
心も空っぽで何ににも染まっていない灰色の心。
それが私でした。
だけどドクター・・・ロマ二・アーキマンのお陰で私はカルデアの中だけではありますが外に出て過ごし始めました。
連れ出してくれたドクターには今でも感謝しています。
でも私の心はそれでも灰色のままだった。
でも先輩と出会って私の世界は変わりました。
偶然とはいえレイシフトしてしまいその後なし崩し的に世界を救う戦いに駆り出されずっと休まず戦い続けた先輩。
そんな先輩を見ていくうちに私の心は灰色ではなく色んな色に染まり始めました。
第1特異点 邪竜百年戦争「オルレアン」
第2特異点 永続狂気帝国「セプテム」
第3特異点 封鎖終局四海「オケアノス」
第4特異点 死界魔霧都市「ロンドン」
第5特異点 北米神話大戦「イ・プルーリバス・ウナム」
第6特異点 神聖円卓領域「キャメロット」
第7特異点 絶対魔獣戦線「バビロニア」
そして最後の特異点・・・終局特異点 冠位時間神殿「ソロモン」
本当に多くの旅をして来ました。
先輩には感謝しています。
今までカルデアの中しか知らなかった私の世界を広げていってくれたのですから。
だからこそ私はこう願いました。
ーいつまでもどんな時も先輩と一緒に過ごせますようにー
ありがとう・・・「私に色彩をくれた人」・・・
「先輩」
「ん?なぁに?マシュ」
「明けましておめでとうございます。今年1年もよろしくお願いしますね、先輩!」
「うん!明けましておめでとう、これからもよろしくねマシュ!」
「はい!先輩!」
その頃近くの木の陰
「おのれ・・・!いくらマスターでもマシュは・・・娘はやらんぞ・・・!」
「お、落ち着いてくださいランスロット卿。いくらマシュさんが心配だからといって何もストーカー紛いのことをしなくても・・・」
円卓のお父さんとベディヴィエールがいた。
ちゃんちゃん
誰かオラにガチャ運を分けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!