異界の魔法少女   作:【時己之千龍】龍時

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第05話 発見

 

「これがジュエルシードか」

 

 龍燕(シエン)は森の中でジュエルシードの資料にあった、思念体と思うのを発見した。

 

「■□□□──!」

 

 思念体は何かを叫んでいる。いや、吠えていると言うのか。

 

「さて、行くか。『体炎剛火(タイエンゴウカ)』」

 

 龍燕(シエン)は紅の炎に包まれる。体炎剛火(タイエンゴウカ)は腕力強化の技だ。

 そして思念体に近づいた。

 

眞炎流(マエンリュウ)格闘術『固打(コガ)』」

 

 龍燕(シエン)の右甲は思念体に突き当たり、思念体は吹き飛んで木を二本薙ぎ倒した。

 

「…加減を間違えたか?それともこの思念体が弱すぎるだけか?」

 

 思念体は砕け散り、ジュエルシードが露出した。龍燕は近づき、封印処理をしてみた。武己(ブキ)の封印処理術式で問題ないことを確認してから収納機能の中に入れた。

 

「まずは一つ目。今日はこれで切り上げるか」

 

 龍燕(シエン)は拠点へ瞬間移動した。

 

 

 

 

──拠点

 

龍燕(シエン)、お帰り」

 

 (アカツキ)が出迎えた。(レン)はここにいないようだった。

 

「ただいま。収穫あったぞ」

 

 龍燕(シエン)は武己から封印処理を施したジュエルシードを取り出し、それを探査用機器に取り入れた。

 

「取り入れてみたが……どうだ?」

 

「順調に読み取ってる。結果は明日の朝か、昼くらいになると思う」

 

「わかった。俺はフェイト達を迎えに行ってくる」

 

「はい」

 

 龍燕(シエン)はフェイト達を迎えに行こうと階段に足を着いた時だった。

 

龍燕(シエン)!魔力反応あり。場所は…市街地!広範囲に広かってる」

 

 龍燕(シエン)は振り向く。

 

「フェイトとアルフは?」

 

「反対側。距離的に捉えられたかわからない」

 

「そうか。俺が見に行く。ジュエルシードなら即回収する」

 

「了解!」

 

 

 

 

──市街地

 

「これは…何だ?」

 

 市街地は木に飲み込まれていた。

 

「前に見た時はこんなではなかった。ジュエルシードはこんな危険な代物なの、ん」

 

 龍燕(シエン)の上を誰かが飛んで行った。同時に結界が張られた。

 

「結界?フェイトか?…魔力が違う。管理局の魔導師か?」

 

 龍燕(シエン)は通過した、白い少女にばれないように後を追った。

 

(しかし、どうするか。管理局とはまだ関わりたくない。いや、組織なら単独で出撃させるのか?いや、しないだろう。だとすると──)

 

「管理局とは別の可能性があるな」

 

 龍燕(シエン)は白い少女を瞬動(シュンドウ)で追い越し、広範囲スキャンを木全体にした。

 

「ジュエルシードは……あそこか、ん?あれは」

 

 球体の中にいる男女二人を見つけた。

 

「前に見たものと違う。人が飲み込まれたみたいだな」

 

 龍燕(シエン)はジュエルシードに掌を向けた。

 

眞炎流(マエンリュウ)燕風(エンプウ)の火矢』」

 

 火矢は真っすぐジュエルシードに当たり、力を抑えた。

 

 武己(ブキ)を使い封印処理した後、二人を救出し気絶させ、癒し火を掛けた。癒し火は傷を癒したりする技だ。

 

「よし、ん……」

 

 背後から視線を感じた龍燕(シエン)は動きを止めて、警戒を始めた。

 

「あのう…」

 

 龍燕(シエン)はゆっくりと振り向く。

 

「それを渡してくれませんか?とても危険なものなんです!」

 

 白い少女は龍燕(シエン)に近づきながら言ってくる。

 

「俺の名は灼煉院(シャクレンイン)龍燕(シエン)。君の名は?」

 

「高町なのはです」

 

「高町なのはか。危険なものと言うなら、渡すわけにはいかない」

 

 龍燕(シエン)はなのはという少女から背を向ける。そこへなのはは龍燕(シエン)の背に向け、杖を向けた。

 

「集める理由を教えてください」

 

「すまんが、教えられない」

 

 龍燕(シエン)瞬動(シュンドウ)を使って離脱した。

 

 

 

 

──特務機動隊隊舎『マスラオ』

 

「大丈夫?シエン」

 

 皆で龍燕を出迎えた。

 

「大丈夫だ、問題ない。ジュエルシードは回収した。今日はこれで二つだ」

 

 龍燕(シエン)はジュエルシードをフェイトの前に出した。フェイトはジュエルシードをバルディッシュに仕舞った。

 

「順調だね」

 

「ああ、だが白い少女にあった。名は高町なのはと言っていた。その少女もジュエルシードを集めていた」

 

「その娘は管理局だったのかい?」

 

 アルフが心配そうに聞く。

 

「いや、違うと思う。組織的な者なら、見習い程度の人を単独で任務をやるとは思えない」

 

「そうだね」

 

 (アカツキ)が納得する。

 

「だけど、そうなるとその白い少女ってのが管理局じゃないんなら一体なんで集めてる

んだい?」

 

 アルフが疑問を言う。

 

「わからないが『ジュエルシードを集める』と言う目的が同じなら、その白い少女より早く集めなくてはならないということだ」

 

 龍燕(シエン)の言葉に皆が頷いた。

 

 

 

 

 

 

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