その34 ヴィオの愛倉学園 ~最初の友達~
「―――っと言うわけで転入生のヴィオさんです。皆仲良く―――しなければ市中引き回しですよ?」
「「「「「「「「「「は、はいっ! 全力で仲良くさせていただきますっ!!!」」」」」」」」」」
担任教師のシナド先生のユニークなご紹介を貰って、無事自分のクラスに辿り着いた私です。とりあえず近くの席の子に御挨拶です。
まずは右隣りに御挨拶しました。
「よろしくお願いします」
「ええ、よろしくね。私はアルクよ」
次に左隣に御挨拶。
「よろしく! 私はリズベットよ」
お二人とも明るい性格でとても頼り甲斐がありそうです。最初の友達としては良い人達に巡り合えたと思います!
「それではHRを終わりますね。………あ~~、アルクさんとリズベットさんは、再々々々々々々補習をしてもらいます。これに落ちたら市中引き回し―――」
ダダッ!! ←(同時に席を飛び出す二人)
バシャンッ!! ←(窓を破って逃走)※ここは二階
「淑女ならもっと上品に逃げなさいっ!! そして私の≪馬術スキル≫から逃げられると思っているのですか~~~っ!?」
突然現れた馬に乗って教室を飛び出し、二人を追いかけるシナド先生。
私の最初の友達は、エリート学校の問題児だったようです。私の学園生活、この先大丈夫なんでしょうか?
その35 ヴィオの愛倉学園 ~その地雷は私が踏んだわけじゃないですっ!?~
「うふふっ、私はスニーと申します。委員長をしていますので、よろしくしてくださいましね♪」
ふわふわ髪のスニーさんは、とってもお嬢様っぽいです! この学園に見合う本物のお嬢様に巡り会っちゃいました!?
「あら? ヴィオさん、タイが曲がってますわよ?」
そう言いながらさり気無く私の胸元に手を伸ばし、タイを直してくれるスニーさん! まさか私は、乙女ゲーじゃなくて百合ゲーの世界に入り込んだんでしょうかっ!?
ふにょぉぉ~~んっ! ←(意図していないのに当たってくる胸の柔らかさ)
「………♪」←(笑顔で硬直するスニー)
「………スニーさん?」
「………、デカイ事が美少女の必須条件ではございませんわよ♪」
ギリギリ………ッ!
「ああ………っ!? く、苦しい………っ!? ちょっ、ちょっとスニーさん………っ!? タイをそんなに引っ張ったら首が締まって………っっ!?」
よく解りませんが、“地雷”が“起爆”したみたいです。理不尽です………。
その36 ヴィオの愛倉学園 ~私はこの為に生徒会長になった!~
全校集会。体育館で新生徒会長になった三年生が壇上に上がって御挨拶しています。
「皆さんおはようございます! 本日生徒会長に当選しました、アスナです! 投票率100%の栄誉と共に生徒会長になれた事、皆様への感謝の気持ちが止まりません!」
100%!? 本当にすごいですっ!? アスナ生徒会長はすごい人望がある人なんですねっ! 見た目も美人で、成績も良いらしいですし、学園を代表する優秀な生徒会長さんですっ!
「付きましてはさっそく、皆様に約束していました校則の変更をお知らせしたいと思います! まず、教室のガラスを強化ガラスに変更し、生徒の脱走を強く罰する物とします!」
さっそく、私の友達二人がショックを受けてます。ごめんなさい。友人としてごめんなさい。
「罰則の市中引き回しに、キャラバンの使用を許可します!」
罰則上がったっ!? 怖いっ!? シナド先生が「ふっ」と満足そうな笑いを漏らしたよっ!?
「その他、規律を強め、淑女として正しい姿になる様、皆さんにも確固たる意識を持ってもらえるようにお願いいたします!」
な、なんだかキツキツの内容なんだけど、これで支持率100%って一体どう言う事なんだろう? もしかして、何か裏があるのかな?
「そして最後に、我が校が最も重く考えている不純異性交遊についてですが―――!」
うわっ、なんだろう? もしかして男の人を見るのもダメですとか言うんだろうか?
「『不純異性交遊』の完全廃止をここに宣言しますっ!! 大いに恋愛を謳歌しましょうっ!!!」
『『『『『『『『『『キャアアアアアァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!!』』』』』』』』』』
体育館の窓が全部割れるほどの黄色い歓声が木霊した………。
皆一様に携帯を取り出し、次々に隠れ彼氏に御連絡。「これからは大手を振って付き合えるよ~~!」みたいな事を口にしていた。
………え? いいの? ここまですごい校則キツキツにしてたのに、ここだけ緩めちゃっていいの? どうなの生徒会長さんっ!?
「あっ!? キリトくんっ!? やったよ私生徒会長になったよっ! 『不純異性交遊』撤廃したよ!? これからはもう隠れてお付き合いする必要無くなったよぅ~~~っ!!」
アンタもか生徒会長っ!?
彼女の学園生活はこれからだっ!
………イヤマジで! 打ち切りじゃないからっ!
サヤ「皆様ご愛読ありがとうございました~~♪」
だからまだ連載するからねっ!?