ハンターになって人理修復に参戦   作:YO!Hey!

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ストーリー準拠で進めたいのでもう少しだけファブニール君(0歳)には2度目の余生を謳歌してもらいます。
前半と後半のハンターの差ェ・・・。
何気に初令呪だけどその状況が・・・


ハンター+すまないさん=?

あれか!やっと見つけたぜすまないさん!

そして鎮まれ、我がスキル!彼は竜の力を持ってるが敵じゃないぞ!?これが巷で流行りの右手の封印か・・・!

 

 

「・・・居ました!きっと彼です!」

 

「酷い負傷・・・」

 

「!、・・・くっ!」

 

 

ギィン!!

 

 

「キャッ!?」

 

「次から、次へと・・・」

 

「待ってください、私たちはあなたの味方です!あなたに危害を加えるつもりはありません!」

 

「・・・?」

 

 

んん?口がムズムズしてきた・・・この感覚は!

 

 

「——お初にお目にかかる。恐らく世界で最も有名な竜殺し、ジークフリートよ」

 

「・・・!あなたは・・・」

 

「——時間が無い、手短に話そう。今、この地にはかの邪竜が再び蘇り魔女と共にこの国を灼熱の劫炎で焼き払おうとしている・・・。であれば、その身に課せられた使命は分かるはずだ。」

 

「俺は・・・」

 

 

「——立て、ジークフリート。魂に刻まれた勝星の祝杯を、再び竜の無き空に掲げる時だ。」

 

 

「・・・すまない、どうやらいつの間にか臆病になっていたらしい。薄々感じていた・・・アイツが蘇ったと。その現実にこんなところで立ち止り、身を隠しているだけだった。本当にすまない・・・!」

 

「ジークフリートさん・・・」

 

「だが、もう迷いも戸惑いもない。恥を忍んで頼む、今のこの体では満足に戦うことも出来ない。・・・共に、戦ってはくれないか?」

 

『無論、断る理由もない。さぁ・・・行こうか』

 

 

あ、その前にこれとこれ飲んどいて。

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

 

「急げ!もうとっくに私には見える位置にまで来ている!」

 

『視認できる距離まで接近・・・おい、これは、まさか・・・!!』

 

「ワイバーンなんか比較にもならない。あれが、真の竜種・・・!」

 

 

 

「グルォォォォォォ!!!!」

 

 

 

「なんて、威圧・・・!」

 

「?ハンター?どうしたの、ハンター!?」

 

 

ああ、懐かしい・・・。

この体の芯まで響くような咆哮、ただそこにあるだけで感じる圧迫感、一度の羽ばたきで木の十や二十は吹き飛ばしそうな巨大な翼、時折口から漏れでる炎から感じる膨大な熱・・・。

 

勿論、『俺』の記憶には無い。だが『私』の身体が、霊基が、そして何より魂が覚えている。先程ジークフリートに言った言葉は自分に向けてもいたのか・・・?

 

なんでもいい。今はこの溢れんばかりの力を、目の前の竜へただぶつける・・・!!

 

 

「何を見つけたかと思えば、瀕死のサーヴァント一騎ですか。

・・・いいでしょう、諸共滅びなさい!」

 

「ここは、私が・・・!」

 

「何を言っているのマシュ!?あんなの1人では無理だよ!」

 

「では、マシュさん・・・ここは一緒に!」

 

 

『待て、あの竜は俺が落とす。その後にジークがでかいのを1発かましてやれ。』

 

 

「!?ハンター!?」

 

 

その場で『獣宿し【獅子】Ⅲ』を空振りとともに発動させ、黄色いオーラを纏い、一気に駆け出した。

 

 

「あのオーラは・・・一体なに?」

 

 

「焼き尽くせ・・・・・ファブニール!!」

 

 

ファブニールはわざわざ低空飛行をし、炎を吐く直前の動きで頭が下がってきていた。黒ジャンヌの慢心か?

 

丁度いい・・・!自分の炎で自爆しな・・・!!

 

家の残骸を踏み台に、跳ぶ・・・!

喰らえ、チャージもシステムアシストもない、狩技が乗っただけのただの振り下ろしを!

 

オラァァァァァ!!!!

 

 

「グ、ルアァァァァ!!?」

 

 

これで終わりじゃねぇぞ・・・!

 

 

「ハンターから貰ったウチケシの実に増強剤とやらで、なんとか宝具1度は撃てそうだ。

・・・洛陽に沈め、宝具解放!『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』!!」

 

 

「グオォオォォオ!!!??」

 

「ファブニール!?

くっ聖杯よ、この竜の傷を癒せ・・・!飛翔しなさい!」

 

 

逃がさん・・・!

 

 

「おい、ハンター!?」

 

「くっ・・・すまないどうやらこれで限界のようだ・・・!」

 

「ジークフリートさんも動けない・・・ハンターさんを1人で行かせるわけには・・・!」

 

 

「・・・・・()()()()()()()()()()止まれ、ハンター!!」

 

 

!?

マスター!?なぜ止めた!?

 

 

『このままあの竜を潰せば間違いなく有利になれる!それなのになぜ止めたマスター!?』

 

 

「前も言ったでしょこの大馬鹿!!もしあのままハンターが追いかけて倒せたとしても、もしその後に囲まれたりしてハンターがやられたらどうするの!?

今私たちは怪我をしたジークフリートも一緒にいるの!無理したらダメなの!みんなに合わせてって言ったのに、私が未熟だから聞いてくれないの?・・・この、馬鹿ぁ!」

 

 

「あ、せ、先輩・・・泣かないでください・・・」

 

「あらあら、立派なお方だと思っていたのだけれど女の子を泣かしちゃダメよ?」

 

「ハンターさん・・・あなたはもう少し周りを見るべきです・・・」

 

「俺が言えた義理でもないと思うがマスターの言うことを守らないのは悪いことだぞ?いや、俺がこんなことを言ってしまってすまない・・・」

 

「構わん、もっと言ってやれ竜殺し。そいつは一度心から反省させねばなるまい」

 

「僕もろくでなしとかマリーによく言われるけど、これはなぁ・・・」

 

 

ま、まさか泣かれるとは・・・。ごめん!もう落ち着いたから!もう暴走しないから!

 

 

『わぁ、これがジャパニーズ土下座か・・・鎧つけた男が泣いてる女の子にしてる所はなんというか、ひどいなぁ・・・』

 

 

あぁ・・・男は万年泣く女子供には勝てねぇんだよ!

 

 

『頼むから許してくれマスター・・・』

「知るかバカァ!」

 

 

馬鹿馬鹿言い過ぎやて・・・

 

 

____________________

 

 

一方の黒ジャンヌside

 

 

「厄介ですね。これから先のことを考えると、ファブニールを酷使するわけにもいきません。あの2人さえいなければ・・・!」

 

とにかく早く城に戻らないと、私では聖杯を使ってもかろうじて飛べる程度までしか回復させられない、ジルに弱ったファブニールを直してもらわなければ・・・まさか!?

 

「バーサーカー、アサシン!アイツらが追跡してファブニールにトドメを刺しに来るかもしれません。もうすぐバーサーク・アサシンも合流します。足止めと時間稼ぎをしなさい!」

 

これでこちらは問題ないはず。あとは城で戦いに備えましょう・・・。

私は、絶対にこの国とあの聖女を滅ぼさねば・・・!!




ちょっとハンターに自制心持たせるイベントしました。fate/goの主人公はこんな豆腐メンタルじゃねぇ!って方も沢山いるでしょうが、ご容赦ください。ぐだ子男前だよねって話が多々あったので少し女の子っぽくしたいと思ってしまいました。
前回の攻撃受けても狩技ゲージが溜まるか、今回で分かったかも知れませんがハンターはストライカースタイルで来ています。
予想ついてる人もいるかもしれませんが最後の狩技は最終決戦で。

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