ハンターになって人理修復に参戦   作:YO!Hey!

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番外に引き続き三人称に挑戦です。
こっちの方が書きやすいかもしれない。
けど話の展開が遅くなってしまった・・・ほかの人の小説読んで勉強しなければ。
ハンターのセリフも少なくなってしまいましたしね。

いにしえの秘薬の素材を間違えてたので修正しました。ご指摘ありがとうございました。


ウチケシの実は名前からして万能薬

ランスロットをリンチした一行はフランス軍から逃げるように去り、少し先にあった砦に来ていた。

 

「放棄された砦のようですね。ひとまずここで休みましょう。」

 

「ジークフリートの傷はどうですか?」

 

「わたしの宝具は少しだけど傷を癒すことができるの。でも、この傷はダメみたい。」

 

「・・・・・どうやら呪いの類らしいな。ハンターから貰った謎の実を食べたら多少楽になった気はするが・・・」

 

『あれはウチケシの実って言ってな、火傷凍傷からだいたいのデバフ効果を消せる物だったんだがあまり効いてないみたいだな。黒ジャンヌにやられたんなら呪いの炎だからいけると思ったんだが・・・』

 

「相変わらず訳の分からんものを・・・」

 

 

相手からしたら得体の知れない液体や薬、植物を当然のように差し出すハンターは怪しく見える。おまけに効果の説明など大事な部分をすっぽ抜かすことが多いので、そりゃ相手も遠慮する。

 

さらに素材が虫やらモンスターの体液と聞けば飲みたいという輩もそう居るもんじゃない。

いにしえの秘薬を飲んだ所長はあれでも1人前の魔術師なのでそういった物も覚悟していたが、虫だけでなくモノホンのマンドラゴラが使われてると聞いて卒倒しそうになった。

 

 

「それで、どうして貴方はあの街にいたのですか?」

 

「俺は比較的早く召喚された方だったらしい。マスターもなく放浪していた所に・・・あの街が襲われてるのを見てしまってな。」

 

「助けに行ったのですね?」

 

「ああ。生前とは違うが、この幻想大剣(バルムンク)があれば、なんとかなる。

しかし、複数のサーヴァントに襲い掛かられては流石に難しかった。・・・・・ただ、その中の一騎が俺を城に匿ってくれた。

傷は治らず、誰かに助けを求めることも出来ず、ああして待つしか無かった。そして、君たちが来てくれた」

 

 

生前もバルムンクを愛剣として振るっていたジークフリート、だがそれでも流石に複数のサーヴァントを相手にするのは厳しかったらしい。3人・・・具体的には吸血鬼2人と拳系聖女なら同時に相手できそうな奴もいるが。

 

 

「もしかして、その方は竜に乗ってませんでしたか?」

 

「竜・・・?あれは竜というより亀・・・。いや、ああいう竜もいるのだろう」

 

『俺の世界にも鱗も甲殻もないブヨブヨした怪竜とか首の周りにスポンジがある海竜とかも居たからな。亀みたいな竜がいてもおかしくない』

 

「ハンターさんは少し黙っていてください・・・。恐らくその人は聖女マルタでしょう」

 

『最近塩対応が多くて辛い俺氏。2次元グッズ触媒にして黒髭召喚させてやろうか』

 

 

「なるほど、彼女が邪竜タラスクを退散させたという聖女マルタか。彼女に一言礼を言いたいが・・・・・そうか。いや、いい。彼女も覚悟の上だったろう」

 

「こんなハンター(理不尽)が居るとは覚悟してなかったと思うけどね・・・」

 

 

「後はその呪いの付与されたキズですが・・・恐らく、洗礼詠唱で解呪することが出来るでしょう。ただ、相当高位のサーヴァントでなくては・・・」

 

「ジャンヌなら出来るのではありません?」

 

「いえ、実はもう試したのですが・・・私1人では力が足りないようです。彼には複数の呪いが掛かっています。・・・・・生きているのが、不思議なくらいです。

複数の呪いを解呪する為には、聖人があと1人は必要でしょう。」

 

『ああ、確かに可能性はあるよ。聖杯を使ったのが"竜の魔女"ならば、その抑止力として聖人が召喚されている可能性もある。君たちは聖人のあてはあるかい?』

 

 

と言われても皆ここに突然召喚されたサーヴァントたちなのだ。ジャンヌにいたってはサーヴァントとしても不完全である。なので誰もが聖人のあてなどあるはずもなく・・・。

 

 

「ならここは手分けして探した方がいいのかしら?あのファブニールを倒せるのはジークフリートさんだけなのでしょう?ハンターさんなら伝承関係なく出来てしまいそうなのだけれど」

 

『いや、それでもしもがあったらこの特異点は崩壊するだろう。俺達はできる限り、確実な方法を選び続けなければならない。そうだろう?』

 

「・・・でも・・・。」

 

「?、どうしたの、ジャンヌ?」

 

「あ、いえ。何でもありません。そうですね、私もそれが妥当だと思います。いかがでしょう、立香さん?」

 

「うーん、ここは手分けして聖人を探そうか。ジークフリートのためにもなるべく早い方がいいと思うしね」

 

 

そうして手分けして聖人探しをすることになったのだが、問題はどのようにメンバーを分けるかだ。ハンターは保護者(マスター)と一緒というのが満場一致で確定している。

本人は『なんでさ』と言っていたがスルーされた。

そこでふわふわ系王妃が、

 

 

「わたし思いついたわ!今こそくじ引きをしましょう!こういう時はやっぱりくじ引きよね!アマデウス、くじを作ってちょうだい!」

 

「くじを引きたいだけだろう君は。わかったって。くじを作るよ、それでグループ分けをしよう」

 

 

そしてくじ引きの結果、マリー・ジャンヌ・アーチャーのチーム、アマデウス・ハンター(マスター同伴)・マシュ+マスターのチームとなった。

ハンターがアーチャーを人格面で心配していたが逆にブーメランと返され、マスターの「どんぐりの背比べ」判決で2人とも膝から崩れ落ちて解決した。

 

そしてアマデウスの恥ずかしい話を皆で笑いつつ、特にハンターは「ステップ」しながら煽りマシュにどつかれて別れることになる。

背中に150kgを超えるであろう大剣を背負ったまま、軽やかにステップを踏むハンターはとても奇妙に映ったという。

 

 

「すみませんが私にはその、よく分からない話でした。愛と好きは難しいんですね・・・」

 

「いつかわかる日が来るよ。これからも彼女と旅を続けるんだろう?人間の感情云々でいえば彼女は理想的な先輩だ」

 

「・・・はい!理想的な先輩という点には全面的に同意します!」

 

「たまに期待が重いですよ?マシュさんや」

 

『少なくとも後輩の期待に答えられる先輩でなくてはなぁ?マスター?』

 

「ハンターに言われるとなんかムカつく・・・」

『理不尽!』

 

 

「すまない、君たちが楽しそうに話をしているところ申し訳ないが、どうやら敵が来たようだ。・・・・・空気の読めない男で、本当にすまない・・・」

 

「フォウ・・・フォウ、フォウ!」

 

 

今日もすまないさんのすまないコールは絶好調なのであった。

なお、敵は主にハンターが迅速に全滅させたあと、しっかり剥ぎ取りまでしてミッションクリアである。

 




基本男鯖とハンターはよく茶化しあって軽く言い合ったり、馬鹿なことしたりする悪友的な関係です。

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