昨日はあの後、スパさんは一人で何やら納得したようで俺に襲いかかって来なくなった。が、いきなりマッスルハッスルしても怖いので一応警戒はしておく。
一晩経ち、先遣隊のスパルタクスやブーディカに続きいよいよ俺たちもガリアに攻め込むわけだが、その前に。
『沖田、戦闘中に病弱スキルが発動してしまわないように、
「え、お薬って、病弱が治るんですか? やったー!」
『(正直英霊としてのスキルまで治せるかは分からないんだが)ああ、とりあえずどれが効くか分からないから全部飲んどけ』
「え"?ちょ、ちょっと多くありません?幾つあるんですか?」
『まぁまぁ、騙されたと思って飲んでみな。俺もどうなるかは分からんが』
「今どうなるか分からないって言いました!?
くっ・・・これも最後まで戦い抜くため・・・!いざ!」
「ねぇハンター?沖田さんあっちでピクピクしてるけど大丈夫なの?」
『あれだ、「良薬口に苦し」って奴だ。全部身体に良いものだろうから効果は後から出てくるだろ』
「・・・一応聞いておくがどんなものを飲ませたんだ?」
『えーっと昨日ネロ皇帝に飲ませた漢方薬から始まって解毒薬、回復薬グレート、生命の粉塵、秘薬、活力剤、栄養剤グレート、硬化薬とかだな。
因みに材料はフランスで採った竜の爪や牙に不死虫っていう虫に、後はハチミツとマンドラゴラとかかな』
「どんだけ飲ませてるの!?材料もハチミツ以外不安しかないんだけど!?」
それはもう沖田の体の強さを信じるしかない。ダイジョーブ!沖田さんならきっと大勝利〜!とか言いながら復活してくる!
そして何かに目覚めたように刀を素振りしてる沖田さんを連れて戦場まで来たがそこでは既に両軍がぶつかり合っていた。
敵の数も多いな。数千はいるか?
「すごい・・・これが、戦争・・・」
「フランスでの敵はワイバーンが殆どで国の軍隊はほとんど機能していなかったからな。マスター達は人間同士の戦争を見るのは初めてだろう。
あまり良いものではないがこれから先これ以上の戦いが無いとも限らん。今のうちに慣れておくんだな」
「エミヤさんはどうなんですか?何やら戦争を経験したことがあるような物言いですが・・・」
「私は生前傭兵の真似事のような事もしていたのでね、別に初めて見る光景では無いというだけさ。
それより、我々はどう行動する?」
『敵陣地の奥に一つサーヴァント反応がある。恐らくこれが敵の将軍かな?
となると戦場を一直線に突っ走るのが一番早い。立香ちゃんはかなり危険だけど、敵はあくまでもただの兵士、人間だ。こちらには複数のサーヴァントがいるんだからまず負けないだろう。
先に将軍を討ち取れば、この戦いはネロ皇帝陛下の統べるローマ帝国の勝利となるだろうしね』
「うむ、余も長期戦は兵士たちのためにもなるべく避けたい。早々に決着を着ける術があり、尚且つ勝機も充分というのなら最早迷うまい。
ゆくぞ立香よ!敵本陣へ突き進むぞ!」
さて、話をしてる間に演奏は一通りやったしこれでこちら側の被害も減るだろう。できれば継続してやりたいがあまりマスターから離れる事はできない。一応奥でも演奏はして、効果範囲にいる味方は強化しておくって事でいいか。
・・・しかし、なんで同じ人間で同じように演奏を聞いてるであろう敵兵は強化された様子がないんだ?いや、敵まで強化されても困るのだが。
例の骸骨で音楽家な彼も自分の船長を眠らせてしまっていたのに・・・もしやこれも一種のアタリハンテイ力学なのか?
それはさておき、狩猟笛は一撃一撃が遅いから先頭に立っているとその分進撃速度が遅くなってしまうだろう。
俺は後ろに立って敵兵に挟まれないよう、置いていかれない程度にちょくちょく攻撃しておくかな。
「戦闘はこの沖田さんにお任せ下さい!どんな相手でも文字通り、道を切り開いてあげましょう!
えぇ、今の私は生きているのなら神でも竜でも斬って見せましょうとも!!」
「戦闘、開始します!マスター!」
「私の弓で一気に吹き飛ばすのもいいが、それだと味方も巻き込んでしまうな。今回は私も剣をとらせてもらおうか」
「旦那さんに飛んでくる攻撃は僕がブーメランで弾き飛ばすから安心して欲しいニャ」
「え?う、うん。お願いね?(ブーメラン・・・?)」
『疑っているようだなマスター。アイルーの投げるブーメランはダメージ的には俺たちハンターが投げるものより強いんだぞ?
数を重ねれば竜の尻尾だって切れるからな。
多分人間の首程度なら1発でスポーンじゃないか?』
「絶対味方に当てないでね!?」
本当の意味でデンジャラスビーストである。
てか俺の方もヤバイな・・・禁断症状というか、ファヴニール以来剥ぎ取りをしていないから手が震えてやがる。
早いとこ何か剥ぎ取れるやつ探さないと・・・ん?敵軍の中に、バサルモ・・・じゃなくてゴーレムがいるな!仕方ない、今はあいつで我慢しよう。
岩石の如き鎧すら穿つこのナイフの切れ味を思い知れ!
怖かった・・・自分の周りを例のブーメランがくるくる飛び回ってて気が気じゃなかったよ・・・。
「ようやく来たか。遅い、私を待たせるとはなんという不敬者か」
「マスター!斬っていいですか!?」
「沖田さん、待て。少しは話しを聞かないと情報が貰えないでしょうが」
あぁやっぱりこの人もネジの緩いサーヴァントだったのか・・・。エミヤはまだ落ち着きはあるけどハンターが関わったらはっちゃけるし、私の救いはマシュとアイクだけだよ・・・。
あれ?そのハンターは?
「マスター、ハンターさんの姿が見えません!もしかして後ろの軍勢の中に・・・!」
「いや、問題無いだろう。恐らく兵士が飛び跳ねているあの地点にいるという事は分かる」
呆れた顔で後ろを見ているエミヤに倣い、たった今通り抜けてきた背後を見ると少し後ろの方で前回のように人々がポンポンと空を飛んでいるのが見えた。
ポップコーンみたい・・・等という場違いな感想が出たのは私が疲れてる証かな?
「怯むな、攻撃を続けろー!」
「しかし上官殿!あの鎧に我々の槍は歯が立ちません!」
「ならば露出している顔を狙え!」
「ダメです!先ほど頭突きで弾かれてました!」
「クソッ、ならば後ろから装備の隙間を狙って突き刺すのだ!」
「背後に立ってもあの鈍器を後ろに叩きつけてきます!」
「ええい、敵軍のモビルスーツは化け物か!?『お前は何処の赤い彗星だァァァ!!』ぐあああぁぁぁぁ!!」
「じょ、上官殿ぉぉぉぉ!!!」
割と、っていうか予想以上に余裕そうだった。アレはもう放置でいいだろう。
「私とアイクは後ろから来る輩の露払いを務めよう。マスターたちはあのやけにふくよかな男を倒せ」
「貫通ブーメランの技だニャー!」
「ギャー!盾がブーメランで裂けたぁ!?」
「・・・行けっ、マスター!」
ダメだった、やっぱ
せめてマシュだけは綺麗なマシュでいてちょうだい・・・!
「行くよマシュ!あの
「マスター!?」
「悪・即・斬・・・殺してやるからかかって来なさい・・・!」
「沖田さん!?言葉が物騒になってます!」
「おお、なんと猛々しい女達か。だが悪くない、どれ、私もその心意気に答えてやろう。たまには振るってやらねば
「覚悟せよ僭称皇帝!勝利は神祖と神々に祝福されし我ら正統なるローマ帝国にある!」
こうなったらヤケだ!行くぞ僭称皇帝!魔力の貯蔵は充分か!
データの霊圧が、消えた・・・?
今日2週間ぶりくらいにモンハンクロスをやろうとしたらデータが無くなってた・・・・もうせっかくだから最初からやり直す事にしました。前データは神おまも無かったしHRもそこまで高くなかったので
文章にヤケクソ感が影響されてないといいのですが。
あ、あとアイクはお馴染みブーメランニャンコです。