ストライクウィッチーズ~あべこべ世界の炊事兵~   作:大鳳

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この小説の作者は次話の更新をほっといてWarThunderで隼出すのに必死こいてたフレンズなんだね!すごーい!


ということで、WTで隼出すのに熱中していて遅くなりました。許してください何でも(ry

それと今回はキャラ崩壊がひどいです。特に、ケイさんが好きな方とガランドさんが好きな方にはきついものかもしれません。それでもいいという方はどうぞ。


3話 新たなる脅威

魔力障壁(シールド) ウラル方面での怪異との戦闘は小競り合いから本格的な総力戦へと移行しようとしている気配が漂っていた。北郷少佐が率いる実験部隊が第一飛行戦隊に合流してから数日後、前線の偵察部隊から敵襲の報告が入った。この報告を受け両部隊のウィッチが出撃したが第一飛行戦隊は出撃が遅れ実験部隊が怪異を撃破した。陸軍の出撃が遅れたのは旧式のキューゴーを使っていたため発動機を背負う必要があったためであった。新型であるキューナナも4機配備されていたがテスト飛行中に不具合が見つかったため全て浦塩で調整中であった。この出撃後に戦隊長自ら浦塩に出向き調整が完了していたキューナナを回収するという出来事が起きた。また海軍の使用していた96式も戦闘後に不具合が見つかり技術者が前線基地まで呼び出されていた。こうして陸海軍の新型ストライカーの初実戦は様々な課題を残したものであった。

 

 

 

 

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 秋に差し掛かっている九月。基地の待機室では智子たちがお菓子を片手に話に華を咲かせていた。

 

 

 「やっとキューナナが正式配備されてよかったわね。」

 

 「一時はどうなるかと思ったけど、発動機を背負わなくてよくなっただけで出撃にかかる時間が今までよりもはるかに減ったもんね。」

 

 

 彼女たちが話しているのは九月になって正式配備されたキューナナのことであった。先月までは実用テストを行っては不具合が見つかり、調整しなおしては実用テストと言った具合であった。調整のために浦塩へ送られて帰ってくるのは数週間後といった具合であり書類上ではキューナナを保有していても実情はキューゴーを未だ使い続けている状況であった。しかし九月に入ってから実用テストでのデータや保有部隊からのレポートをもとに不具合を修正された先行量産型のキューナナが少しづつであるが前線部隊に配備されるようになっていったのであった。

 

 

 「キューナナは思い通りに動いてくれるからいいわよね。それにちょっとやそっとじゃ壊れないし。まぁ航続距離が短いのが傷だけど。それ以外なら最高の機体よ!!あの対決の時にキューナナがあれば負けてなかったわ!!」

 

 智子は目を輝かせながらキューナナのことについて熱く語る。先程智子が言った対決とは北郷少佐率いる実験部隊と第一飛行戦隊の間で行われた模擬空戦のことである。北郷部隊は新型の96式を使い対する第一飛行戦隊は旧式の95式を使った対決であった。

 

 「いやーあれは面白かったわね。まさか飛行時間が10時間の子が『ツバメ返し』使ってくるなんて思わなかったわよ。あの『軍神』の部隊に所属しているだけあって技量も高いわね。」

 

 

 そう言って窓の外に視線を向ける。視線の先には先程話題に上がった北郷部隊の子たちが体力錬成のため滑走路を走っていた。彼女たちの師匠は「壱にも弐にもまず体力!!休むなよ!!」と檄を飛ばしている。

 

 「今日も走ってるわね。早く一人前になってもらいたいものだわ。」

 

 言葉とは裏腹に微笑んでその光景を見ている武子。

 

 「そういや今気づいたけどアイツどこにいんのよ?いつもならこうして集まってたらフラッと来るのに。」

 

 どこか寂しそうな様子な智子。集まってだべっていると差し入れをもってくるのだが今日は顔を出していない。

 

 「あそこで走っているんじゃないか?」

 

 綾香が指さした先にはセーラー服を着た少女たちに交じって走っている青年がいた。

 

 「最近アイツ海軍さんと一緒にいるの多くない?」

 

 「まぁ付き合い長かったみたいだしそれに向こうの方からよく訓練に誘われてるみたいよ。で本人も断るのは悪いからって参加してるみたい。」

 

 そう武子が言ったとき今まで口を開いていなかった圭子が口を開いた。

 

 「マズいわね。これはかなりマズい。」

 

 不穏な気配を醸し出しながらそういう圭子。

 

 「何がマズいのよ圭子?お菓子だっておいしいわよ?」

 

 恐る恐るといった様子で話しかける智子。

 

 「違うわ。お菓子はおいしいわよ。」

 

 「じゃあ、キューナナの事?キューナナは最高の機体じゃない。実際あれが来てから撃墜数がうなぎのぼりよ?なんか不満でもあるの?」

 

 「キューナナのことじゃないわよ。私が心配しているのはね―」

 

 「心配しているのは?」

 

 圭子の言葉につばを飲み込む武子。

 

 「これ以上恋敵との差が開くことなのよ!!彼は友達とか言ってるけど絶対相手側はそう思ってないわよ!!あの目は絶対恋愛感情を持ってる目だわ!!ただでさえこっちは2カ月ぐらいでしかないのにあっちは8年くらい付き合いあるわよ!!どうやってこの差を埋めればいいのよ!!

 

 と吠えているいる圭子に対して、ああまたかこの色ボケといった顔をしている周囲。正のことが絡むと暴走する圭子という光景が見られるのは珍しいことではなく日常になりつつあった。特にこのような暴走は海軍の実験部隊が合流してから発生する頻度が増していた。

 

 「仕方ないじゃない向こうのほうが付き合いが長いんでしょ?こっちなんて一年行くか行かないかくらいの付き合いなんだから。」

 

 綾香と智子に落ち着かせるよう目で合図され圭子に声をかけた武子。

 

 「でも武子だって彼のことが気になって、写真を買っているんでしょう?なら、なおさら海軍さんにとられるわけにはいかないじゃない。」

 

 「ど、どうしてそれを知ってるの!?」

 

 「そりゃぁ、嬉しそうに広報員の部屋から出てくるのを見たら誰でも分かるわよ。」

 

 圭子のその言葉に顔を真っ赤にする武子。圭子の言葉通りここ最近彼女は部隊内で密かに販売されているか正の写真を買っていたのだ。ちなみにこの写真は、広報目的で撮られた普段の様子のものから、コッソリと撮影された風呂上がりの瞬間と言った過激なものまでが販売されている。武子はこのうち普段の様子を収めたものを数枚ほど購入していた。圭子は言わずもがな過激なものを購入している。ちなみに、武子に地雷処理をさせようとした智子と綾香の両名も正の写真を買い集めていた。圭子と武子のやり取りを見ながら自分が声をかけなくてよかったと安堵している二人、彼女らもまた写真を購入していたのだった。そんな二人を余所に武子と圭子の会話はヒートアップしていた。

 

 「そんなに彼を取られたくなかったらアプローチくらいかけてみなさいよ!!」

 

 「そんな勇気があったらとっくにしてるわよ!!せっかく浦塩でデートできたと思ったけどこっちは恥ずかしくてそれどころじゃなかったわよ!!それなのに彼ったらこっちの気も知らないでハイあーんとかしようとしてきたのよ!!正直言ってそれを断ったあの時の自分に腕ひしぎ決めたいわ!!」

 

 「何それ圭子。うらやましすぎるじゃない!!」

 

 「そういう武子だって話す機会多いじゃないのよ!!ちょっとぐらい話す機会を譲りなさいよ!!」

 

 「私は圭子と違って遊びに行ってないのよ!!」

 

 過熱していく二人。なすすべもなく見守る智子と綾香。二人の激論は話題になってる人物が部屋に入ってくるまで続いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キューゴーからキューナナへと完全に機種転換を終えた第一飛行戦隊の面々は今まで満足にキューナナを使えなかったことに対するうっぷんを晴らすかのように撃墜数を増やしていっていた。その活躍を聞きつけ本土からはるばる内陸の辺鄙な基地まで記者たちがやって来るようになっていた。新聞の紙面を”扶桑海三羽烏„”扶桑海の荒鷲„“扶桑海の電光„といった文字とともに穴拭少尉・フジ少尉・ヒガシ少尉の3名の写真と共に飾るようになっていった。自分も“陸軍初前線勤務員”として取材を受けた。この時の取材が乗ったものは普段の倍売れたらしい。自分のことはさておき彼女達の勇名は扶桑国内のみならず広くは欧州までとどろいていた。宮藤理論が採用された新型戦闘脚(ストライカー)と新型航空怪異との戦闘の戦訓を得ようと欧州各国が航空歩兵部隊の派兵を検討していた。特にカールスラントは、航空歩兵部隊の活躍が報道され始めたころには、ヒスパニア戦役で活躍したウィッチを観戦武官として新型戦闘脚と共にウラル方面に派遣している。活躍が華やかに喧伝されるということは、怪異の活動も活発化してきており地上部隊では陸戦型怪異との衝突も多発しており、小競り合いであったものから本格的な総力戦へと変化しようとしてきた。

 だが、ここ最近は戦線の膠着が続いており前線部隊からの救援要請もなかった。このまま戦争が終わってくれればいいのにと思いつつ目を覚ますために顔を洗う。朝の少しひんやりとした空気が心地よい。近くに置いてあるタオルに手を伸ばすが手は空を切るばかりだ。

 

 「お探しのものはこれかな?」

 

 背後から声をかけられ振り向きうっすらと目を開けるとタオルを差し出している、黒みがかった茶髪をした長身のウィッチがいた。

 

 「おはようございますガランド大尉。随分とお早いですね。」

 

 タオルを受け取り顔を拭く。朝とは言ったが今は朝日がまだ完全に上ってきていないような時間帯だ。

 

 「目が覚めてしまってね、暇つぶしがてら散歩しているとイイ男がいたから声をかけたまでさ。」

 

 「そりゃどうも。」

 

 「その顔は信じてないな。こっちは朝から君を見れただけでもいい一日になりそうな予感がするというのに。当の本人に信用してもらえないとは悲しいよ。」

 

 両手を広げやれやれといった仕草をしているのは観戦武官として派遣されてきたカールスラント空軍所属アドルフィーネ・ガランド大尉だ。初対面ではクールな印象を抱いたが話してみると意外と気さくな人物だ。

 

 「すいませんねガランド大尉。あんまり容姿について言われたことがないもので。」

 

「そうだったのかそれなら仕方ないか。それと前にも言ったが公の場でなければアドルフィーネと呼んでくれと言っただろう。」

 

 「ですがガランド大尉「アドルフィーネだ」アドルフィーネ大尉、いいんでしょうかね?」

 

 「上官がいいと言ったらいいんだ。江藤中佐も同じように呼んでみたまえ。きっと喜ぶぞ。」

 

 いたずらっ子のようにそう言ってほほ笑むガランド大尉。今度やってみようかね。

 

 「しかしだ、最近思うことがあってね。」

 

 「何でしょう?彼氏でも欲しいんですか?あ、いえほんの冗談です。すいません」

 

 ちょっとした冗談を言いたつもりだったのだがにらまれたので続きを促す。

 

 「彼氏の方は君といういい人物が見つかったんだが、問題なのは本来の役目の事なんだよ。」

 

 「あ、そっすか。」

 

 「観戦武官として派遣されたはずなんだが、ここしばらく出撃がないだろう?私に運がないことを嘆くべきか、それとも世界の平和に感謝すべきか。やることといえば模擬戦に参加することとイイ男である君が作ったおいしい料理を三食食べることぐらいだ。ほかにこれと言ってやることもないしな。」

 

 「おほめいただきありがとうございます。平和に感謝すべきではないですかねアドルフィーネ大尉。それと今晩の献立決まってないんですけどリクエストとかあります?」

 

 さりげなくメモ帳と鉛筆を取り出しながら訪ねる炊事兵の鏡。

 

 「ウナギかテンプラというものを食べてみたいな。扶桑に来てすぐにこっちに来たものだからまだ食べれてないんだよ。何かできることがないか教えてくれないか?もしないんだったら今晩あたり夜這いでもかけようかと思ってるんだが。」

 

 何か危ないこと言ったぞこの人。危ない発言をスルーしやることねぇと考えつつテンプラに良い材料があったかメモ帳を確認する。

 

 「それはやめてくださいね。やることと言えば後輩の指導とかどうでしょう?最近友人がなんか悩んでいるみたいなんでいいアドバイスがあればしてやってくださいよ。ほら、いるじゃないですか眼帯つけている子がなんか『固有魔法』がうまく発動させられないって悩んでるみたいなんで友人としても何とかしてやりたいとは思ってるんですが。専門家じゃないんでどうしようもないんですよね。それとウナギは無理ですけどテンプラなら鶏肉を揚げればできますよ。」

 

 「あぁ、坂本美緒だったかな。また、声をかけておこう。しかし鶏肉か、てっきりテンプラはエビとか使ってるものだと思ったがそれもなかなかにおいしそうだ。楽しみにして晩御飯を待っておくよ。それとさっき夜這いをかけるかもしれないって言ったが―」

 

 「てっきり忘れたもんだと持ってましたがそれがどうかしました?」

 

 「やっぱり夜這いしようとおもうんだ。行くかもしれないから部屋の鍵は外しておいてくれよ。」

 

 「やめてくださいねホントに!!国際問題になりますからね!!」

 

 「なに君は天井のシミでも数えていれば終わる話さ。それに国際問題になっても上の方が何とかしてくれるだろう。空戦ができなくなるのは悲しいことだがいい男を捕まえられるならそれもいいだろうと思ってるしな。そろそろ部屋に戻るとするよ。これ以上話していたら押し倒しそうだ。ハジメテはベッドでと考えているんでね。それじゃあ。」

 

 そう言って兵舎の方に去っていくガランドもといアドルフィーネ大尉。とりあえず戸締りをしっかりしておこう。ちなみに、朝食を配膳するときに江藤中佐を下の名前で呼んでみるとその日一日大変ご機嫌なご様子でございました。それはいいんだけど先生にも章香と呼べと言われました。別にいいんだけどね。

 

 

 

 

 

 そんな平和が続いたのは束の間の事であった。基地内に警報が響き渡り戦闘部隊が出撃していった。陸で戦っている部隊からの救援要請だったようだ。簡単な迎撃の任務だったはずだが部隊が基地に帰投してきたとき穴拭少尉がフジ少尉とヒガシ少尉に肩を支えられていた。後で話を聞いたところ今まで違ったタイプの航空型怪異と戦闘になったらしい。今までと同じタイプだと慢心して穴拭少尉が格闘戦に持ち込もうと近づいたところ怪異の攻撃がありシールドを張ったが貫通しストライカーを損傷させ、それの影響によって負傷したようだ。先生も軽い負傷をして戻ってきた。当然ながら穴拭少尉は医務室送りになった。新型ストライカーによってうっすらながらも終結の兆しが見え始めていたが新たなる暗雲がそれを覆い隠してしまった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 智子が目を覚ました時まず目に入ったのは木目の天井であった。

 

 「ここは?」

 

 そう言いつつベッドから体を起こす。周囲には自分が寝ているようなベッドがいくつか置かれていた。部屋が消毒液臭いことで医務室に寝かされていたということが分かった。無理をして起きたせいか腹部に鈍痛が走った。何で私はここにいるんだろうと思ったときにドアから入ってくる人物がいた。手に紙袋を携えていた。

 

 「ああ、良かった。目を覚まされたんですね。寝ていた方がいいですよ。腹のあたりを怪我してますから。」

 

 そう言いつつベッドのそばにあった丸椅子に座り紙袋から梨を取り出しているのは正だ。

 

 「どんくらい寝てたのかしら?1日くらいだと思うんだけど。」

 

 「2日ほどですよ。聞いた話ではかなり無茶をされたようで。」

 

 そう言われて思い出した。ガランド大尉が怪異の群れを発見して海軍の子が見慣れない型だって言ってたけど私と武子と圭子のコンビネーションに勝てる相手なんていないと思って、いつも通りに格闘戦を仕掛けようと思ったら怪異からの攻撃があって魔力障壁(シールド)張ったけど貫通してストライカーに被弾してから視界が真っ暗になって、気が付いたら医務室にいて。ああ、そうか私撃墜されそうになったんだと思ったとたん体が震えた。新聞に“扶桑海三羽烏”だなんだと取り上げられて慢心していたんだ。あの時圭子が助けてくれていなかったら今頃死んでいただろう。そのことを思い浮かべたとき震えが一層ひどくなった。震るえを抑えようと自分で体を抱きしめるけど収まる気配がなかった。

 

 「大丈夫ですよ。」

 

 その声と共に暖かい感触に包まれる。いきなりのことで分からなかったが正に抱きしめられていたのだった。震えもだんだん収まってきていた。

 

 「智子さんあなたが無事でよかった。本当に良かった」

 

 その言葉と共に目から涙がこぼれた。

 

 「もう少しこのままでいさせて。」

 

 涙声でそう正に告げる智子。そんな二人を見ているのは、医務室に差し込む夕日とベッドの傍らに置かれた梨だけであった。

 

 

 

 この出来事より2か月後怪異の攻勢と新型怪異の脅威を重く見た扶桑皇国陸海軍首脳部は第一次ネウロイ大戦以来となる”大本営„を設置する命令を発令した。これにより後に”扶桑海事変„と呼ばれる戦役に正式に突入することとなった。

 

 




ガランドが正に夜這い宣言をした日の晩のことである。草木も眠る丑三つ時人気のない基地の廊下を歩いている人物がいた。その人物はカールスラント空軍所属アドルフィーネ・ガランド大尉であった。使い魔が猫だからだろうか足音をコトリとも立てずに正の部屋へと歩いていく。この時のガランドは普段着ている制服の下に勝負下着をつけ気合十分といった様子であった。正の部屋のドアを正面にとらえたとき陰から姿を現したものがいた。海軍の第2種制服のボタンを留めずに着用し水練着を丸出しにしている人物、そう北郷章香である。両手には二振りの扶桑刀が握られており臨戦態勢であった。それを見てもガランドは落ち着いていた。

 「なぁガランド、今来た道を引き返すなら見逃してやってもと思っているんだが」

 「北郷、それはかなり無茶な話だ。それに扶桑には有言実行ということわざがあるらしいじゃないか。私は自分の発言には責任を持つタイプでね。」

 「気になっている男性を横からかっさらわれるのを見逃すわけにはいかないんでね。それに扶桑の魔女をあまりなめるなよ。」

 そう言いつつガランドに斬りかかる章香。さすがに傷つけるのはまずいので刀の峰でガランドに攻撃している。それを紙一重で交わしていくガランド。

 「私は男と二人きりじゃないといけないとは思っていないんでな、どうだ北郷も一緒に夜這いでもしないか?」

 「あいにく先に約束している奴がいるんでな、それには乗れないな。」
 
 「そうかとても残念だ。」

 話の内容はアレだが喫茶店で会話しているような感覚で話している二人。その間にもガランドは章香の剣戟を避けている。それから5分がたったころだろうか章香が扶桑刀を振るう手を止めある提案をした。

 「どうだここは彼の写真で手を打ってもらえないだろうか。」

 「写真の内容次第だな。」

 「風呂上がりの瞬間と雨に濡れた時の写真。雨の時のは薄いシャツだったから透けているぞ。」

 「他には?」

 「基地の犬と触れ合っている時の笑顔「私は猫派なんだが」もちろん猫バージョンもある。ほかにもあるから私の部屋に来てくれば渡せるぞ。」
 
 少しの間考え込むガランド。

 「その提案を受け入れよう。だが私はいくらでも機会を狙っているからな北郷」

 そう言い残しガランドは去っていった。その後ろ姿を見ながら手にしていた扶桑刀を鞘へしまう章香。

 「なかなかに手ごわかったな。さて、報酬として彼の寝顔でも拝むとするかな。」

 そう言いつつ正の部屋に向かう章香。章香対ガランドの深夜の戦いははガランドがカールスラントに戻るまで度々起こったが目撃者がいないため噂になることはなかった。こうして正の貞操は守られていったのである。





あとがきにちょっとしたネタを入れてみました。次話は頑張って一週間ほどで上げたいと思います。感想などお待ちしております。
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