【真名】”シバの女王”マーキダ
【クラス】キャスター
【身長/体重】164センチ/体重52キロ
【出典】旧約聖書(列王記)、新約聖書
【地域】エチオピア〜イエメン
【スリーサイズ】B86(E)/W62/H85
【属性】秩序/善
【カテゴリ】人
【性別】女性
【イメージカラー】桃色混じりの赤
【特技】夢見がちな思考、家事全般
【好きな物】愛情、浪漫、賢い人
【嫌いな物】無関心、現実主義、怠惰な人
【天敵】ダ・ヴィンチちゃん
【ステータス】
【筋力】D【耐久】E【敏捷】A−【魔力】A+【幸運】B【宝具】EX
【クラススキル】
高速詠唱:C
たまに噛むのでこのランクに。
道具作成:B
陣地作成:B+
【保有スキル】
魔力放出:C
魔力による身体能力の向上。良くも悪くもランクはさほど高くない為、地味な代わりに魔力消費も比較的控えめ。近接戦闘をよく行う彼女にとっては要となるスキルであり、応用性も非常に高い。
黄金律(富&体):B
伝承に謳われる絶世の美女であり、特に足が美しいらしい。またイスラエル王国への莫大な贈り物に代表されるその財力は目を見張るものがある。
ただし、この伝承は実は正確ではない。本当は彼女の足は傷だらけで、それを見られることを避ける為に過剰なまでに足を隠していたのだ。それがいつの間にかシバの女王の曖昧な伝承と絡み合い、美脚を持つなどという話にまで膨らんでしまったのである。
もしも彼女が自らこの真実を打ち明けることがあるならば、それはシバの女王からの最大限の信頼の証と取って間違いないだろう。
呪術:A+
中東~アフリカ圏に伝わる古い呪術を用いる。直接的な攻撃手段から相手の妨害まで幅広いが、血を媒介に用いるのでやや血腥いのが難点。ほとんどの場合指を切ることで血を調達するので、彼女の指はいつも傷だらけである。
幻想女王:EX
幻想王国シバの真なる支配者としてのスキル。”シバの女王が確認されるからシバ王国は存在した”という理屈に則った領土展開。マーキダを中心とした極小範囲(およそ半径二メートル程度)がシバ王国として彼女の領域となる。この陣地内ではマーキダを対象に少量の戦闘ボーナスが発生する(その影響で筋力がDランクに、敏捷がA-ランクとなっている)。
時間をかけて地脈の確保や大魔術を行使すればさらに広範囲を覆い尽くす事もできるらしい。これが宝具と連動し、最大の切り札を扱う布石となる。
【宝具】
『無銘:呪魔の剣』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:竜退治の際に手に入れた黒の剣。元は英雄王の蔵から流れた物とされる。
詳細…マーキダが扱う黒の長剣。随所に魔力を通しやすくする為の文言が刻まれており、装飾に黄金や宝石が使われているので華美な印象を与える。実はマーキダはこれの真名を知らないため、真名解放が出来ずランクも落ちている。そのため正確には宝具ではなく武具扱いされている。代わりに魔術礼装として地味ながら優秀であり、魔術と呪術の行使の際にボーナス判定を得る。
『
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1
最大補足:1人
由来:『無銘:呪魔の剣』を真名解放した際のもの。
詳細:本来ならば、シバの女王はこの剣の由来を知る由など無く、そもそも本当に真名があるか否かすら不確かなものである。だが何の因果かただ一人この剣の真名を知り得る者がいたおかげで、彼女はついにその真の効力を知ったのだ。
その効果は各種能力のブースト。発動すれば絶大な恩恵を与え、遥か格上にすら食らいつけるほど。しかし代償もまた大きく、使用者の心を対価として食い尽くす。故にこそ不滅の呪いであり、感情という不確かなものを幻想へと追いやる魔剣となるのだ。
『
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~5
最大捕捉:1人
由来:シバの女王の有名な逸話、魔術王を試す謎掛けが宝具となったもの。
詳細…心理型時限爆弾とも称される。一人につき一問ずつ謎掛けを出し、解かせることに気を逸らせる。謎掛けを出されてから時間が経てば経つほど相手はその答えに気を取られ、果ては戦闘中の僅かな間隙にすら考えてしまう。地味だが、けれど無視できない致命的なミスを誘発する宝具。
しかしその真の効果は謎を解かれてこそ発揮する。謎解きを讃え互いに贈り物を送り合った逸話の宝具的再現。自身と、謎を解いた相手のスキルをマーキダが一つずつ指定し、互いに付与する。この効果は最大で3日持続し、その間は付与されたスキルを互いにいくらでも十全に活用できる。使い方次第では味方の強化も可能。
その性質上、賢者と呼ばれる相手には後者の効果が効きやすい。反面理性の無い相手には一切の効果を発揮しない。
”イーナ・アメカーヤ”とはヘブライ語であり、おおよそ『祝福を授ける』といった意味になる。
『
ランク:EX
種別:記録/証明宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1〜1000人
由来:シバの女王が自ら編纂した王国の歴史書。魔術礼装としての一面も秘めている。
詳細…記録型魔道書。移動する幻想王国への扉。この世ならざる国を証明する唯一の書。裏側より映された王国の影。呼び名は数多くあるが、その機能はシンプルに言えば『魔力炉心及び記録再生宝具』である。
だがその真の効果は伝承に無い国とされるシバ王国の再現、姿形が不明な幻想の国を示す唯一の証拠としての宝具である。まずスキル『幻想女王』によって仮初のシバの領土を展開し、それをもってシバの王国の存在を証明、そして記録された王国の所有物を召喚する。
理論上は宝具として様々な効果を持った建築物や武具を召喚出来るのだが、その代償に非常に魔力消費が激しく、建築物の召喚に至っては聖剣二発分に匹敵するという莫大な消費量になる。
他にいくら武具を破壊されても本物を呼び出すわけではないので何度でも再召喚することができ、後から歴史書を書き足せば雀の涙程度に強化することも可能らしい。
本編最後ではこの宝具を応用することで、本来ならば消え去ったはずの人物との再会を果たしている。
『
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:『幻想女王』範囲内
最大補足:700人
由来:シバの女王の聖域とも呼ばれる太陽の神殿。防衛用要塞神殿ともされる『
詳細…本来ならばただの神殿だったものが、いつの間にか対外敵用の砲台設備となっていた。砲台はかつて竜の財宝から得た魔力砲を参照にして独自に改造しているらしい。その威力は凄まじく、聖剣並みの一点突破の火力でなければまず拮抗する事は不可能。ただし魔力消費もそれに見合って非常に大きく、この建物を召喚する労力も含めれば実用性はかなり下がる事となる。また、『幻想女王』範囲内の敵ならばどこに居ようと狙えるが、一歩でも領土の外にいる相手には当たらないという致命的な弱点が存在する。
なお、労力とは別に本人はこの神殿をあまり使いたがらない。(別説の名とはいえ)自身の名を冠した宝具など、恥ずかしくて仕方がないからだ。
『銀の舟』
詳細…竜のねぐらより見つけた飛行舟であり、インドに伝わるヴィマーナの型落ち品でもある。こちらは召喚してからおよそ一日程度なら維持することができ、型落ちといえど驚異的な速度と合わせればかなりの移動範囲を誇る。更に攻撃機能も幾つかついているらしく、小回りの利く便利な舟。
【人物】
伝承に語られるシバの女王。幻想ともされる王国の主であることから、幻想女王と呼ばれることも。元は親も知らぬ捨て子であったのだが、やがて心ある村人に拾われ、村を襲う竜を退治し、それを切っ掛けにわずか数年足らずでシバの国を富めさせたという伝説の女王である。
真面目で丁寧、聡明な女王ではあるのだが、惚れた相手にはとことん弱い。女王らしい高圧的な振る舞いはほとんど見せないこともあって、普段の彼女は恋する乙女もかくやといった有様。あるいみ幻想女王の名の通り、ちょっと夢見がちな部分も。
最も有名な逸話はソロモン王を試すべく自らイスラエル王国へと赴き、かの王へと謎掛けを行ったこと。ここで彼女はソロモン王にほとんど一目惚れに近い感情を抱き、また彼にとっては唯一自身の内面を見破った者として、王国の滞在中に非常に親密な仲となる。最後には事情もあるが契りを交わしたことで、彼の子を宿すまでになるほど。
ただし、彼女には致命的な欠点があった。それは、自らの息子を愛せなかったこと。もとより幼少期を人とは違う過ごし方をしたため、彼女は自身の心に懐疑的な一面も持っていた。結論から言えばそれはほとんど杞憂であったのだが、何故か自らの息子を愛せなかったという一点がシバの女王に影を落とすこととなってしまう。
──本当に自分は彼を愛していたのか。心を教えると言ったあの言葉は嘘だったのか。恋に落ちて、恋に生きて、そして愛に惑った彼女は、悩み悩んだその果てに、最後には恋に暴走して自害を選ぶ事となったのだ。
結果として女王の死を契機としてシバの国は歴史の表舞台より消え去り、その存在は口伝や書物に残るのみとなってしまった。ただし、おそらくは唯一の”特別な存在”であった者に先立たれたソロモン王の胸中は、どのような伝承にも語られることは無い。それを語れるのはただ一人、王その人しかいないのだから。
カルデアに召喚された際の彼女は、死したことで少々頭が冷えたのか死の直前のような狂おしい想いは抱いていない。だが一人の対象へと向けられる恋慕の大きさは何も変わっておらず、女王としての責務もない事から自らの恋心にどこまでも忠実な存在となっている。
【人間関係】
・ソロモン/ロマニ・アーキマン
ある意味では全ての元凶であり、どこまで行ってもぞっこんな相手。実はカルデアに召喚された理由も、ロマンがおふざけで供えた饅頭による縁召喚だったりする。か細すぎる縁だが、それで召喚されてしまうくらい好きで好きでたまらないようだ。最初から最後までデレデレだった。
実は今の彼は宝具によって召喚されている存在であるため、マーキダと一定以上の距離は空けられないという制約がある。ただ、大抵は一緒にいるのでほとんどデメリットにはなっていないのが実情。本人たちもまったく気にしていない。
・ダビデ
王の中の王と尊敬しているが、一方で屑の中の屑と考えていたりもする。でもやっぱり偉大なるダビデ王だから、なんだかんだ邪険に扱うことは無い。目下の彼女の悩みは、いつか彼のことも『お義父さん』と呼ぶ必要があるかどうか。できれば遠慮したい。
・ダヴィンチちゃん
肉体的には元男にして、ある意味ではマーキダにとって最大のライバル。ロマンとカレが親し気に話しているのをみると無性に不安になる。それくらい強い信頼関係があることを認めているのだが、そのせいで好きな人を取られないか心配らしい。ある意味でダークホース。
・ゲーティア
非常に強い憎悪を向けられている。だって彼女は、ただ一人ソロモンを変えられたかもしれない人間だったのに。人の悲劇をみて何もしない愚王が、ついに戒められると思っていたのに。結果としてもたらされたのは虚無であり、魔術王は何一つ変わることなく死んでいった。
──許せるものか。勝手に希望を与えたくせに、我が儘にも奪い去っていく無知蒙昧。貴様だけは何があろうと許しはしない。逆恨み? 知った事かよ。これこそ、我ら七十二柱の総意と知るがいい。
セイレムを終えて、色々と考えさせられる事は多いです。
特にミドラーシュのキャスターは実は唯一信頼されていたという辺りは、こちらとは真逆で正直頭を抱えました。これがいったいどういう意味を指すのか、明かされる日が待ち遠しいですね。