秋空は高く、馬も人も肥えるもの。紅い葉っぱが木から離れ始め、そろそろ木枯らしも冬の妖精さんも元気になり始めそうなそんな頃。
運動、食物となんでもござれな秋の中、私は文字を
文字に溺れたパチュリー様の図書館ともまた違い、心地よい静寂と、時折聞こえる紙がぱらぱらと捲れる音が心を和やかにしていきます。
私、韮塚 袖引 耽っております。
さて、新緑の夏から紅葉の秋へと衣替えもすっかりと終わり、ひらひらと散る紅葉達が印象的になってきた頃のことでございます。
嬉し懐かしな紅い霧のお話を終えた、と思っていましたら、あっと言う間に紅い木々が立ち並ぶ季節に移り変わってしまいました。時の流れという物は中々に素早い物だと思ってしまいます。
そんな流れには逆らわず、のんびりと過ごしてきた私ではございますが、最近寺子屋の教師様、上白沢先生よりある本屋のお話を伺いました。
どうやらその本屋さんは蔦屋を彷彿とさせるような貸本屋を営んでいるようでして、若い女の子が店番をやっているとかなんとか。
里中の噂話をまとめた本から、果ては妖魔本まで貸している。なんて、根も葉も無い噂がたっているようでして上白沢先生も気になっているご様子。されど、上白沢先生の様な里の有名人が訪れても簡単に尻尾を出すはずがございません。
そこで、この私。里の中でも比較的知名度が低い、ちんけな私めに白羽の矢がグサリと立った訳でございます。
とはいえお忍びで行って、そろそろと帰って来るだけ、と難しいことは何一つとして無いご依頼でございまして身構える必要もありません。
そんなこんなで二つ返事で承った私は、元よりあまり忙しく無いこの店を空ける事に決め、人里の中心地へ向かいました。
妖怪本といいますのは、本自身が妖怪化していたり、本の中に妖怪が封印されていたりといった曰く付きの本の事でございまして、付喪神がたびたび発生する人里でも珍しい方に入ります。
しかし、完全に存在しない訳では無く、危険度の高い物はきちんとした管理者の元、保管されております。
例えば稗田家、例えば上白沢家など知識を利用される方々は、そういった物に出会う事も少なくなく出会う度に再封印やらの処理を施していると先生に伺いました。
今回何故まずいのかと申しますと、その場所は貸本屋、一般の方に妖怪本が渡る可能性が多いにありと判断されたからだとか。
封印されている妖怪全てが悪いものではありませんが、悪い者たちが多いのも事実。故に芽から摘みとってしまおうかと画策している訳でございます。
まぁ、何はともあれ百聞は一見に如かず。見てみないことには始まりません。だからこそ、てくてくと人里を歩いている訳でございます。
今回はあくまでお忍びでございますので、いつもより多少地味な服装で出掛けております。冬に向けてまた箪笥の奥から引っ張り出した貉の首巻はまた箪笥へと逆戻りし、茶地な着物に多少明るめの帯。ちゃちゃっと着替え、草履をつっかけ人里を歩いております。
さて、大通りに出ますれば秋真っ只中な今日び、あちらこちらから誘惑の魔の手が私を誘惑してきます。
街を歩く人間様がホクホク顔で頬張る焼き芋の香りに引っ張られれば、栗や柿などの季節の果実が手をこまねきつつ店頭に所狭しと並んでおり、ついつい歩み寄ってしまいます。
それにお隣には冬に備えての干し柿やら干物やら、少し早い季節ものをつまみ食いだなんて想像してしまいますと、思わず涎がじゅるり。
極めつけはお菓子屋での新商品の
たい焼きやら、練り切りやらがこちらに熱烈な視線を送ってくださっているのに、このまま無視を決め込んで良い物なのか真剣に考えてしまいます。手元のがま口を開けば、キラリと光るお金がそこそこ。そろそろ季節的には寒くなってくる頃でありますが、私の懐はわりと暖かい。
どうしようかと悩んだ結果。私は涙を飲みつつ、たい焼きの以外の物を諦める事と致しました。
あんな光景を見せつけられて一つしか購入出来ないだなんて拷問に近しい物だと思ってしまいます。きらきらと輝く宝石を見せつけられ、どれか一つのみだなんてあんまりです。
私は断腸の思いで選び取った茶色のお魚さんを、あつあつと手で弄びながら、貸本屋へと続く道を歩んでいきました。
しかし、危険な地帯でした……下手を打てばあそこに小一時間。いや、三時間は優に幽閉されていたに違いありません。
あんこがぎっしりと詰まっている鯛にかぶりつきながらそう考えます。この鯛一匹で済んだのはまさしく僥倖と言えるのでは無いでしょうか!
栗があんこの中に含まれており、秋の味覚も存分に味わい、満足を一人で繰り返しておりますと、少し物静かな通りに出ます。
さて、もうそろそろ目的地ですね。私はたい焼きの包み紙を丁寧に畳み懐にいれ、最後の一口を放り込みました。
人々の往来から少し外れた場所。本居小鈴さんがいらっしゃると言われる、鈴奈庵へと到着しました。
外れ掛かっている看板はご愛敬。庵の字が傾いており、中々に独特な字をしておいでです。貸本屋を示す暖簾を潜りますと、少し薄暗い店内に本棚の森が広がっておりました。
全ての本がきっちりと整理されている訳では無く、無造作に置かれた本たちも棚の上に乗っかっており、何処か独特の雰囲気が漂っております。
ふわっとした墨と和紙の香りが心を和ませ、落ち着いた調子の歌が店内にゆったりと響いている空間は、私好みの場所でもありました。
ぐるりぐるりと本を見渡していると、奥からいらっしゃいの声が掛かります。その声に気づき奥を見遣ると眼鏡を掛けた少女が一人いらっしゃいました。こちらの姿を認めると、眼鏡を外しニコリと微笑んで下さいます。
「あら、初めて見る顔ね、お使いかしら?」
お使いなんて表現をされ、子供扱いに少し引っかかるものもございましたが、よくよく考えると上白沢先生のお使いと言っても差し支えは無い。という事に気づき、ぐるぐると渦巻く悪癖はさざ波の様に引いていきました。
とは言え、お使いという訳にもいかず、咄嗟に口から出まかせが飛び出ます。
「いえ、こちらに興味がありましたので」
「それは嬉しいわね、ようこそ鈴奈庵へ」
本当にうれしそうな顔を浮かべながら鈴奈庵の説明をしてくださいます。
ここには「外来本」と呼ばれるいわゆる外の本を取り扱っており、色々と珍しい本が集まるそうです。
見せて頂いた本の中には絵巻の様に絵が主役の様な本がまとめられていたり、天狗様たちが良く発行していらっしゃる新聞等の見慣れた物も外の世界から流れ着いて来ているようです。
本居様の親切な説明も終わり、本居様は再び本の世界へ、私は店内を物色し始めました。
ぺらぺらと捲る音と、静かに流れる不思議な音。どうやら音楽の方は、本居様のいらっしゃる机の上にある百合の花の様な機械から流れてきているようです。
後から聞いてみますと、蓄音機と呼ばれる機械だそうで、好きな音楽が流せるんだとか。
これも外の世界から流れ着いたようで、れこーどだか何だかと呼ばれる円盤状の物と一対となっており、その円盤を蓄音機に掛けると振動の関係で聞けるのだとか。
正直何が何だか、ちんぷんかんぷんでございましたが、本居様も良く分かっておられない様子でしたし、深くは追及できませんでした。
そんな事よりも、目に見える本のお話に戻りましょう。振動だか真相だかは知りませんがそれも本の中にならございますでしょうし。
本棚をすいすいとかき分けていくと、本当に様々な本が見つかります。
その中でも興味深かったのは、現代に置ける着物の指南書なんて物もあり、大昔から全く変わっていないものや、逆に激しく様替わりしている物までありまして、中々に興味を引かれました。
存分に楽しんだ後に、はっ、と上白沢先生のご依頼を思い出します。危うく忘れかけ読み耽るところでございましたが、それどころではありませんでした。早速捜索へと取り掛からねばなりません。
まぁ、私も妖怪でございますし、そういった物が自然と集まりやすいところは心得ております。比較的暗く、じめりとしてくるような店舗の隅、ひょっこりと顔を出してみると……ございました、ございました。異様な雰囲気を放つ本が何点か。
入店時にも感じた事でございますがここは何処か変わっているというか、異様な有様。そういった雰囲気の原因の一つが間違いなく此処でしょう。まぁ、他にも原因はありそうですが。
さてさて、この妖魔本を突き出せば依頼は完了という訳ですが、どうしたものでしょうか?
そのまま借りて行き、渡してしまうというのが一番簡単ではございますが、それでは本居様も路頭に迷ってしまうかもしれません。
大して害が無さそうでございますし、しばらくは放置しても問題無さそうなものばかり。少しばかり妖怪としてのいたずら心が芽吹いたのも否定できません。
そうしてうーん、うーんと悩んでおりますと、本棚の中から声が聞こえてきました。
「出してくれぇ。出してくれぇ」
その本たちに集中していなければ、きっと聞こえなかったような囁き声が本の中からしている事に気づき、耳を傾けます。その声は怨嗟の様でも、助けを求めているようでもありました。
封印が解けかけている本がある様で、それをひょいひょいと引っ張りだします。どうやら四国の妖怪やらをつづった民話集のようなものでして、少し隅の方がぼろぼろとなっており、古い印象を受ける本から声がしております。
そして躊躇う事無く、その本に向かって問いかけました。
「あなたは、どちら様でしょうか?」
「!? 俺の声が聞こえるのか!?」
「えぇ、いきなり本が喋っているので驚きましたよ」
私はぼそぼそと、何も知らぬふりをしつつ妖怪に話掛けます。本の中の妖怪さんはしめしめと思ったようで、声色を変え、私に話掛けて来ます。
「その声だと、幼い女か……なぁ、ここから出してくれないか?」
「出すといってもどうしたらよいのか……」
困ったような声を作り、妖怪へと返します。これ位ならお手の物。妖怪とは化かすものですから。
ふふふ、どうです? たまには良い所を……
「さっきからぶつぶつ言っているけど、どうしたの?」
「わっひゃあ!?」
本居様の声が響き、思わず本を放り投げてしまいます。バサッと本が開き。もくもくと嫌な妖気と煙の様なものが出てきてしまいまして、慌てて本を閉じました。
ぱたんと閉じたとほぼ同時に、本居様が顔を出します。
「何か喋っている声がしたけど?」
「え、えぇ、すいません。本が面白くてつい独り言を」
「こんな妖怪譚が? 珍しいわね」
「四国の方の妖怪譚ですね、民話などもある様です」
「ふーん、こんなものあったかしら? まぁ、いいや。それ借りてく?」
本居様は、不思議そうな顔をし本を覗き込んできましたが、特に追及もせずに商談へ。どうやらまだ妖怪本の中の妖怪さんは力は弱いようでして、本居様の耳には届かなかった様子。私は心の中でほっ、と息を吐きつつも貸してもらう様に手続きを促します。
「はい、お貸しくださいな」
「はーい」
帳簿に名前と住所を記入し、この妖怪本と気に入ったものを借りて今回は引き上げ。恐らくたまに通う事になりそうだな、だなんて思いつつも、そそくさと鈴奈庵を後にします。
人里の外れ、我が家に向かっておりますと、懐から声がいたします。
「そろそろ出してくれないかい? さっきみたいに本を開くだけでいいからさ」
どうやらこちらの様子はあまり分かっていない様で、本の近くでする声だけしか聞き取れない様子。友好的な声の裏にじめじめとしたものを感じ取り、私は少し眉を顰めます。
かといってそのまま放置というわけにもいかず、本を口元に寄せて返事をしました。
「ごめんなさい、中から煙が出てきたものだからびっくりしてしまいまして……」
「大丈夫だ、だから早く本を開いておくれよ」
焦れたような声で私をせっついてきます。かといってその場で開くわけにもいきません。とりあえず人里の外へと繰り出します。道中何回もせっついてきましたが上手くやり過ごし、人気が無い野原へ降り立ちました。
さて、借りてきた本をどう処理するか。野に放つなんて言うのもまた一興ではございますが、今回の妖怪はそうもいかない。明らかに敵意の高さが伝わってきますし、こちらを騙そうとする気が満々。
先ほど鈴奈庵で見た煙は間違いなく火に関係するもの、それに四国と言えばまぁ、ある程度は絞り込めますね。縁が無いわけでもありませんし、ここは大事にせずこちらで処理してしまいますか。
腹を決めたのならさっさと行ってしまいましょうか、放っておくと私では対処出来なくなりそうですし封印が強い内に終わらせましょう。
という訳で先程から喧しい本を地面へと置きます。
「さて、おまたせしました」
「おぉ、ついにか! 本を開いた後は草履を三回地面に叩きつけてくれ」
「えぇ、
「あぁ、早くしてくれ頼む!」
よほど、お外に出たいのか私の微妙な変化にも気づかない様子。人間様が周りにいない事を確認し、ふぅ、と息を吐きました。
さて、やりましょうか。
おしゃべりな本を地面へと置き、該当する頁を開きます。すると先程鈴奈庵で見た煙よりも、激しく紙が燃える様な匂いと、卵が腐ったような嫌な臭いが辺りに立ち込めます。
「人の怨念というやつは嫌なものですね」
なんて聞こえぬように呟き、草履をぱんぱんぱんと三度叩きます。すると更に煙が激しくなり、本の中から火の玉が飛び出しました。
火の玉の中には、男の顔が浮かんでおりこちらを視認すると嘲笑うかのようにけたけたと笑い出しました。
「出して貰ってありがとうよお嬢ちゃん。燃えて死ぬのと、呪い殺されるのどちらがいい?」
あまりに醜悪な顔つきであったため、露骨に嫌そうな顔が出てしまったかもしれません。四国の「けち火」ですね。人の怨念が火の玉になったもので鬼火と同一視される事もあるそうです。
今回のけち火はまぁ、悪そうなお顔。人は見た目で判断してはならない、なんて言われますが、ここまで分かりやすいと逆に反応に困ってしまいます。おおかた人に害をなして、封じられたのでしょうが、年月が経ち封印が弱まった様子。
「どちらも嫌ですね……あなたが、人に害をなさず静かに生きるという選択肢は?」
「はっ、嫌に決まっているだろう? 俺は憎い、人間が憎い」
おどろおどろしい声でそう告げられますが、私にとっては関係ないですし人間様に害をなされても困ります。
「そうですか……あなたがどうしてそうなったのかは知りませんが、人間に害を成すというなら懲らしめます」
「なんだ? 退治屋か?」
「いえ、しがない妖怪でございますよ」
「妖怪が人間の味方? 笑わせる……妖怪の誇りもないのか?」
「ここがどこだか知らないようですね……ここは幻想郷。人間と妖怪が共存する楽園です」
その言葉と同時に、私は懐から紙を取り出し、けち火へと投げつけました。その紙がけち火に
「なっ!? なんだこれは!?」
「私の
「鯛……魚かっ!?」
元より魚は水に通じ、火避け、火伏せの意味がございます。良く見るものでしたら囲炉裏に釣り下がっている魚などはそれに当たります。そんな火避けのおまじないが効いた物を投げつけられれば、火の妖怪としてはたまったものでは無いでしょう。
まぁ、本来でしたら包み紙程度で妖怪が倒せるほど妖怪も甘くはありません。しかし、封印で力が弱まっておりますし、私の妖力もございます。もともとお札等もそうなのですが、効くと思い込めば効くのです。妖怪でしたらそれは顕著。今回はその思い込みを利用します。
しかしながら、たまたまたい焼きを食べていたのが幸いしました。世界とは面白く回っている物ですね。
さまざまな恨み事を言いながらも包み紙を燃やそうとしておりますが、そう簡単には燃やせないように包み紙には妖力を纏わせております。
喚き散らす言葉は、誰かへの恨みなのか個人の恨みなのか。どちらにせよ私には関係がありませんが。そんな事を考えつつも、力をどんどん失い、ぶすぶすと燻っていく妖怪を眺めていました。
「妖怪の癖に、妖怪のくせにぃ……」
印象的な言葉を最期に残しながら、けち火は消えていきました。焦げ臭い匂いや、嫌な臭いはどこへやら。本は嫌な気配を綺麗さっぱりと消し借りたままの姿で残っておりました。
「えぇ、妖怪ですよ。人間様が大好きな……」
もう消えてしまった妖怪に答えを返します。投げ掛けた言葉はどこにも届かず、返ってくるのは風の音のみ。そして私の言葉すら風がさらって何処かへといってしまいました。
人里で暮らす人間様達にもときおり恐怖という物を味わって頂かねばなりません。そうしなければ妖怪という物は維持出来なくなってしまいますから。かといって不要な恐怖心は却って妖怪との溝を深めてしまう。
難しいものですね、本当に。
まぁ、いくら私程度が深く考えようが、弱小妖怪に出来る事などたかがしれておりますが。
何はともあれ帰る事に致しましょう。私は、けち火の影響で、少し焦げが残る野原を後にしました。
後日、火の無い所に煙は立たぬなんて申しますが、今回もそれに漏れない事態だったようで火の妖怪が出た訳です。
事の顛末を上白沢先生に報告したわけですが、報告に思う所あってけち火の事は伏せつつ、上白沢先生へと報告しました。主に経過観察の必要あり、とだけ。
まぁ、あの鈴奈庵は色々と読みたい本もございますし、まだまだ営業してもらわねばなりません。それに、あの本屋はいろいろと面白そうな事が起きる。と私の勘が告げているのです。
燻るいたずら心もたまには解放してあげないと火事になってしまいますから。
さて、意外な形で降りかかる火の粉を払った今回の一件ですが、あともう一つだけやる事がありました。
さらにさらに後日の事。夕暮れの中、稗田家に通っていたのか、人気の少ない道を歩む本居様の袖を、くいくいと引っ張り、私はさっと物陰へと隠れます。
本居様は気になったようで、後ろを振り向ききょろきょろと見渡し、首を傾げ再び歩き出しました。その少し警戒の色を滲ませた背中に忍び寄り、後ろから声を掛けました。
「もし、お嬢さん? あまりやり過ぎるといつしか
それだけささっと告げ、また物陰へと引っ込み、本居様を眺めます。すると心当たりでもあったのか、青い顔になり、本居様は、ぱたぱたと走り去ってしまいました。
さて、妖怪への
ではでは、今回はここまでと致しましょう。まぁ、予想通りというべきか、なんというか本居様が中心となって巻き起こる事件も色々と起きる事となりました。火の無い所に煙は立ちませんが鈴奈庵は立派な火元だったようで。
まぁ、それはまた後々のお話でございます。
ではではでは、久しぶりに妖怪らしい事をした所でお別れを。
次回も