火花散らし、火蓋落として弾幕ごっこ。フランさんと早苗さんがしのぎを削っております。
空に浮かぶは弾幕の文様。いやはや、何とも綺麗な物です。しかしながら、フラン様は日光を浴びておられますし、早苗は早苗さんで、少々押され気味の模様。
やるとなったら、とことんやる幻想少女。血気お盛んなお年頃のあの二人を、誰か止めて下さったりしないでしょうか?
さて、そんな場面から始まります今日の一風景。綺麗な文様描き飛ぶ二人に、見る二人。の筈でした。
場所は人間様住まう人里。から離れ開けた場所。咲夜さんの鶴の一声で、何とか人里上空でのぶつかり合いは避けられました。
まぁ、人間様への配慮うんぬんでは無く、もっと開けた場所で見た方が綺麗に見えるだろうから。と咲夜さんらしい理由ではございましたが。
さて、そんなこんなで始まります。
私、韮塚 袖引 見物をしております。
きらきら煌めくお空の弾幕。だらだら垂れる私の冷や汗。手汗握る展開が繰り広げられ、私は気が気でなりません。何が心配かって? それはまぁ、お二人の心配ももちろんございますが、そうではございません。
何故か空中には、はためくめいど服。えぇ、そうです、咲夜さんが乱入したのです。
はじめは瀟洒な従者らしく粛々と観戦しておりましたが、何故か私も混ざりたいわ。などと言い出し、フラン様、早苗さんが撃ち合う火中に飛び出し、刃物を投げ始めたのです。
しかも、しかもですよ。あろうことかフラン様も巻き添えにしてです。もし当たったら、とか従者の立場を考えないのでしょうか!? そんなわけで、咲夜さんの立場案じつつ、戦々恐々と見守っている訳なのです。
さて、時は戻り、火蓋が落とされんばかりの頃。
「弾幕ごっこで勝負よ!!」
ばちばちと、火花散らすのは結構でございますが、恐ろしい事にそのまま人里でやり合わんと気炎を上げる二人。流石にここではまずいと思っておりましたが、私の話なんぞ聞いて下さるような状況ではありません。ど、どうしましょうと咲夜さんの方振り向けば、咲夜さんは咳払い一つ。
「こちらでやるには少々見栄えが悪いかと。物も多いですし、何よりひやかしも大勢で、折角の熱がさめてしまいますわ」
「じゃあ咲夜、どうするの?」
「それは、場所を──」
「じゃあ、こうしましょう!」
フラン様の問いに、ぱん、と手を合わせる早苗さん。パチンと綺麗な音が鳴ったと思えば、周囲はあっという間に風変わり。人里の街並みから、開けた場所に変わっておりました。
「……へ?」
「え?」
「……流石、ですね」
「どうです? 私の奇跡は?」
あまりの急さに反応出来ずに呆ける私。そして、あっけに取られるフラン様。最後にびっくりしつつもきちんと状況を把握している咲夜さん。
そんな各々の反応を見つつ、嬉しそうに胸を張る早苗さんが映ります。その言葉でようやく何が起きたのか悟る私。どうやら早苗さんの持つ、奇跡を起こす程度の能力で場所が転移したようです。
感心したかのように、パチパチと拍手するフラン様。が、飛び出た言葉は火花をパチパチ散らす言葉。
「へー、偽物巫女でも奇跡をおこせるのねー」
「ふ、ふふふ……さっきから偽物、偽物と。奇跡に免じて許してあげようとも思ってましたが……ふふふ、私だって怒る時は怒るのですよ! 勝負だこのちびすけやろー!!」
なんてやり取りがあったそうで。私が感心にうつつを抜かしておりましたら、いつの間にか空へ浮き上がる二人。
血気盛んといいますか何といいますか。早苗さんは最近まで別の世界と言っても差し支えない現世に住んでいた方。
また、フラン様はフラン様で、ここ最近まで館の中だけが世界の全てだった方です。世界の感じ方違えど、この二人の境遇はあながち似ているのかもしれません。だからこそ、こうして衝突し世界との距離を確かめているのかもしれませんね。
と、ぼんやりと考えておりました。えぇ、そうでもしないとこの状況を直視出来ないといいますか。事態はそんな微笑ましい成長の過程で片付けて良いようなものでもありませんでした。
本気で怒ったのか、最初からスペルカードを宣言し襲い掛かる早苗さん。奇跡の力量もそうですが、まだまだ全力で力を出すことが不慣れなのか、不安定かつ強力な技を繰り出す早苗さん。
対して、フラン様も力を大いに振るう方。紅の霧の異変から随分と経ち、あれから訓練したのか制御自体はかなりの腕前。元より彼女は高貴なる血統の妹様。これくらいなら朝飯前なのでしょう。しかし、彼女の地力は他の存在と一線を画するもの。
その二人がぶつかるとどうなるのか。答えは簡単でございます。
「えーと、咲夜さん」
「何かしら?」
「木が一本まるっと飛んでいったのは」
「現実ですわね」
「地面がめくれたり、抉れたりするのは」
「現実ですわね」
「さっきから、見物場所が転々としているのは」
「私の能力ですわ」
えぇ、とても、危ないのです。思わず命の危険を感じるくらいには。大地が裂け、海が割れ、火が燃え盛る。そんな素敵滅法ならぬ、素敵末法な世界が顕現なされております。幸い咲夜さんの能力で私たちは巻き添えを喰らわずに済んでおりますが、ここが人里でございましたら。なんて想像したくもありません。
さて、場所転々しつつ、お空の点々見上げる私たち。物凄い光景を作り上げている二人は騒ぎながら飛び回ります。
「息上がって来てるんじゃない?」
「そっちこそ、だいぶ日差しがきつそうですね! 降参したらどうです?」
その中心の二人は大いに元気。なんともまぁ、やりたい放題でございます。
しばらく見守っておりましたが、早苗さんは息切れなのか危なっかしい挙動が増え、フラン様はふらふらとし始めました。二人ともそろそろ危なかっしいのに、お互い手を緩める様子はありません。
そんな終盤を思わせるような挙動の二人を見て、咲夜さんはとんでもない事を言い出しました。
「私も混ざりたいわね」
私と空中で繰り広げられる綺麗な空模様を見守っておりましたが、時間が経つにつれ、そわそわし始めているのは感じておりました。しかしまさかそんな言葉がでるとは思わず、その言葉に驚いてしまいます。
咄嗟にえ? と振り向けば、ふわりと浮き上がる咲夜さんの姿。そのまま飛び上がり、刃物を二人に投げ始めてしまいました。
普段が素晴らしい従者をしているだけに、この行動を見て目を丸くせんばかり。まんまるなお目め見開いてみるのは、十六夜の名を冠した従者さま。流石にあのお二人も、びっくり仰天。一瞬動きが止まりました。
そこに容赦なく切り込んでいく咲夜さん。本当に素晴らしいくらい綺麗に割り込みをかけていきました。
「楽しそうだから混ざりに来たわ」
「え? 咲夜!?」
「なんでこっちに……うわっ!?」
びゅんびゅん飛び交う弾幕に混ざる、銀閃の煌めき。見栄えはとても素敵ですね。えぇ。
咲夜さんは、早苗さんの方に向けて得物を数本投げた後、フラン様の方にも牽制のないふを数本放り投げました。一瞬にしてぴたりと硬直する場。瞬間にして空間の支配権を奪い取りました。
そんな空間を支配した咲夜さん。何故か動きが止まってしまいます。
「さて、これからどうしましょう?」
そしてフラン様と、早苗さんの間に割って入った咲夜さんは困ったように首を傾げる姿。どうやらさっきの行動は咄嗟の行動だったらしく、んーと悩んでいる表情を浮かべておりました。
空間の支配者がこの状況ですので、私たちも動くに動けません。まさしく空気が凍り付いた、そんな中。再び動いたのは咲夜さん。あ、と呟いた後、ちょいちょいと私に手招きをしてきました。
「袖引さん、こっち来て」
「あ、はい」
いきなりなご指名に即答する私。何といいますか紅魔館での立場もございますし、ほいほいと指示に従う事に慣れてしまっているのですね。なんとなく嫌な予感しつつも、ふわりと浮き上がり咲夜さんの元へ。
すると咲夜さん、がしっと私の両手を掴みました。
「これで二対二ね」
「……はい?」
幻聴でしょうか? まさか私を頭数に入れているなんて事はある筈ないですし、間違いなく幻聴ですねそうに違いありません。
そんな幻聴のもとに恐る恐る顔を向けますと、片目瞑り、お茶目な表情をするめいど様。両の手もしっかりと白魚のような指が私の小さな手に絡みついておりました。
「背中は預けるわ」
「いやいやいや、咲夜さんは何を言っているんですか!?」
「大丈夫よ、あの時、あんなにも強く抱きしめてくれたでしょ?」
「いや、確かにそうですけども!」
「ちょっと咲夜。どういう事!?」
「あのー、お二人ともー?」
冬の異変を持ち出しつつ私を押し出そうとする咲夜さんに、反応するフラン様。そして置いてけぼりな早苗さん。
ふつふつと先程とはまた違う、別の熱がだんだんとこの場に満ちはじめました。今にも詰め寄らんとするフラン様に、任せたわとこちらに放り投げる咲夜さん。
恐怖を感じる様な目つきのフラン様が、何故か咲夜さん通り越し、私に直接詰め寄って参りました。
「ねぇ、私たちも熱い夜を過ごしたもんね?」
「え、えぇ。確かに熱いと言えば大いに熱かったですが」
「何その態度。やっぱり咲夜なの、咲夜がいいの?」
「いえ、あのそうではなく」
「う、うぅ、私の事なんてもう嫌い? 嫌いなんだぁ……」
「違います! 違いますからぁ!」
今にも泣きだしそうなフラン様にどうしたものかと咲夜さんに助けてと視線を送りましたが、咲夜さんは何やら早苗さんと話していて、こちらには目もくれません。
早苗さんは何を吹き込まれたのか、心配そうな視線を送ってくださっていたのに、何故か途中から生暖かい笑顔に。一体何を話しているのでしょうか!?
まったくもって不審なお二人を眺めておりますと、地獄よりも恐ろしい声が間近から響きます。
「ねぇ、袖引ちゃん? なんで、こっち向いてくれないの?」
ぎぎぎと振り向くと、もう、魂でも抜き取れるんじゃないかと思えるくらいに恐ろしい双眸がこちらに向けられておりました。
「……ねぇ、どうして?」
思わず、身体が硬直してしまう程に恐ろしい気配。意図せずして、終わらない夜の異変を思い出してしまいそうです。そんな事を知ってか知らずか、更に顔が近づくフラン様。キラリと鋭利な牙が光り、私の動こうという意思を奪っていきました。
もう、吐息が掛かりそうな距離。いつもの幼げな態度は何処へやら。恐ろしさを孕みつつも、微かに大人の色香を感じさせるフラン様が私の腕を掴みます。
これから何をされてしまうのか、と不安の雲がもくもくと。流石に血を吸われてしまうなんて事はありませんよね? えぇ、無い筈です。無いんですよね?
可愛くも美しいお顔がどんどんと近づいてきており、流石に私も、不安が限界を超えました。
「あ、あの……フラン様?」
「ねぇ、袖引ちゃん」
「は、はいっ!?」
「この行為ってなんだか知ってる?」
ニタリ、とフラン様が浮かべる笑みが、私を竦ませます。後ろに咲夜さんが控えている筈ですが、どうにもこうにも助けが参りません。振り向く事もままならず、私はただ硬直するばかり。フラン様が抱きつくような形で、私の耳元もとい、首筋に口を近寄せて来ます。吐息がぞわぞわと背筋を震えさせてきます。
そして、ぞくぞくとするような声が耳元から。
「この行為はね……」
「フ、フラン様? もう……」
「いたずらって言うんだよ!」
「へっ? ひゃあ!?」
そんな元気な声が聞こえたかと思ったら、かぷっと耳を甘噛みするフラン様。突然の事態に私は驚くばかり。対して、あはは、と大笑いするフラン様。引っかかったーといつもの子供っぽい笑顔を浮かべておりまして、ホッと胸をなで下ろします。
笑いが止まぬままに、フラン様は話します。
「やっぱり、袖引ちゃんとあそぶの楽しいわ。騙されてくれるし」
「い、いたずらだったんですね……」
「私達悪魔の言う事と、表情は信じちゃダメだよ?」
悪びれずに、けろりとそんな事を言い放つフラン様。ついつい、がくりと力が抜けてしまいます。そんながくりとした私に、フラン様はぼそりと呟きました。
「……でもね、あんまりやり過ぎると嘘が本当になるわ」
そんな底冷えするような声が私の耳へ。思わず笑顔も凍り付く。聞かなかったことにしたいが、そうもいかぬ。ぶるりと震えたのは、フラン様が離れたからではないのでしょう。
けれど、私とてやられっぱなしでもいられません。きちんと言い返すべき場所は言い返します。ましてや相手はフラン様。ここはきっちりとフラン様だけのものではないと伝えねばなりません。
「それでも私は……」
その言葉を聞いたフラン様は一瞬止まり、ふっ、と柔らかい笑みをこぼしました。そして、私の言葉を遮るように言葉を発します。
「うん、分かってる。だから好きなのよ袖引ちゃん」
そして、それだけ言うとふわふわと早苗さんと咲夜さんの所へ。
……いやはや、彼女もまた大人になっていくのですね。夜の異変を超えて、自分と相手だけの世界から、その他にも他者の存在があるとしっかりと認識されております。
あまりの成長っぷりに目が眩みました。吸血鬼が日に焼かれるように、私にとって彼女の姿は、少し妬けてしまうほどに。
さて、そんな憧憬とも嫉妬ともつかぬ視線を向けておりますと、フラン様が早苗さんに話しかける姿が目に入りました。
「早苗!」
「はい?」
「邪魔した咲夜と、袖引ちゃんやっつけるよ」
「……はいっ! 背中は任せてくださいっ!!」
……あの、なんでそうなるのでしょうか。いがみ合っていた二人は何処へやら、ふわりとした雲が行先を変えるが如く、矛先は私たちに向かっております。
咲夜さんは、こちらを向いたあと、ぱちこんと片目を瞑る表情。まさしく狙い通りになったでしょう? と言わんばかりでございますが、私にとっては一大事。不満を張り上げるべく、大きな声で叫びます。
「どうして、そうなるんですかっ!?」
さて、私巻き込んだ弾幕ごっこは結局陽が暮れるまで続く事になりました。
そう言えばフラン様が日光を浴びていた件でございますが、咲夜さんがこっそり教えてくださいました。
吸血鬼は日を浴びると致命傷である、という伝説。あれは本当の様で、レミリア様でしたらだいぶ危ないのですが、フラン様に関してはそれほどでもないそうです。
厳密にはフラン様は特異な体質といいますか、宝石がついたような羽を見てもわかる通り、少しばかり普通とは違うようでございます。故に、日光を浴びてもちょっと酷い日焼け程度で済むとかなんとか。
何はともあれ、元気でお外に遊べるのは良い事でございます。
さて、そんな解説している内に夕焼け小焼けな空になり、一同ボロボロの状態で弾幕ごっこは終わります。女三人寄れば姦しいなんて言葉もございますが、姦しいというよりはだいぶ騒がしいのは、幻想郷に住む少女の特権なような気がします。
さてさて、共同戦線を張りすっかりと仲良くなった二人。また遊ぼうねーなんて声掛け合い、手を振っております。すっかり喧嘩の原因である、私の髪留めの事は忘れ去られているようで、寂しいやら悲しいやら。
早苗さんは山へと帰り、フラン様も咲夜さんを伴なって帰ってしまわれました。早苗さんもフラン様も待っている方がいるんですね。とても素敵な事だと思います。
さようならを伝え、消えていく影を見送る私。夕焼けに消えていく彼女たちを、じっと見つめていました。
騒がしかった時間は何処へやら。騒がしさが消え、寂寥感が残るのみ。
私も私で店じまいを忘れた事に気づき、急いで人里へ。
幸い、まだ終了時間からそんなに経ってなく、まばらながらも人間さまの姿もちらほら。そこに現れたのは、ほとんど売りつくしており、盗む物もなかった私の場所。
そんな私の場所だけが忘れられたかのように、ぽっかりと出掛けたままの状態でございました。
夕闇のせいなのか、何となくな寂しさ感じつつ、いそいそ片しておりますと後ろから声一つ。
「手伝いますわ」
へ? と振り向けば見慣れためいどさんが一人。
「咲夜さん……?」
「さすがに、押しかけて放置もどうかと思いまして。袖引さん一人では大変でしょう?」
「む……こ、これくらい一人で出来ますよ!!」
普段と違う気分だったからなのか、つい悪癖が出てしまう私。昼間に成長したフラン様を見たからでしょうか、自分の情けなさに涙が出て来そうでございます。
そんな態度を見ても表情を崩さない咲夜さん。それどころかクスリと笑って話を続けました。
「あら、そうでしたか、では紅茶だけでもご馳走させて下さいな」
どことなく慣れている態度な咲夜さん。彼女の大人っぷりに、自分の子供っぷりが恥ずかしくなる始末。
気持ちではそう思っていても私の身体は気持ちを汲んでくれる事はありません。ふん、とだけ反応し、いそいそ片付けへと戻りました。
どこから取り出したのか、こぽこぽと紅茶の香り。私の情けなさを浮かび上がらせるように、その紅茶は大人な香りが漂ってきて、私の言葉を塞ぎます。
作業を終えて、紅茶を頂く私。そんな私を見て、咲夜さんは静かに言葉を発します。
「もし、よろしければ、今度お客として紅魔館にいらっしゃってくださいな。歓迎しますわ」
その誘いにも何にも答える事が出来ずに、ただ黙って紅茶を啜る私。
結局、終始拗ねたまま紅茶を飲み終え、ん、と容器を突き返します。はい、と受け取り、またどこかへと仕舞う咲夜さん。
「では、今日はありがとうございました。とても楽しかったわ」
「……私もです」
やっとの思いで伝える言葉。でもそれ以上は、情けなくて、恥ずかしくて、涙がこぼれてしまいそうで話す事が出来ませんでした。
さて、そんな事があって。一日中本当に楽しい日でございました。たくさんの人たちと触れ合えて、たくさんの人達と話して、そしてみんな、自分の場所へと帰っていくのでした。
まさか咲夜さんにまで暴言吐くなんて思っておらず、本日の布団の中は大音声。という訳ではなく、少し静かに泣いたのでした。
騒いで、遊んで、泣いて。そんな一日を過ごした日。そんな日はちょっとだけ部屋が広くて、布団の中へ逃げ込みます。
ちっぽけな布団の中に入り込んだ矮小な妖怪。人里の中に居て、ここにいていいのかどうかさえ分からない私。本当に情けない限りです。
じたばたと暴れ回る訳でもなく、静かに静かに、薄くなった布団の中で、夜が過ぎるのをじっと堪えて待つのでした。
さて、見苦しい場面はこれにてお仕舞い。月が浮び続ける事も無く、新しい朝がやってくるのです。
さてさて、こんな所で今回はお仕舞い。最後はお見苦しい限りではございますが、どうかご容赦を。
ちょっとだけ出てきた夜の異変。これが次回のお話の中心かと。
そんなこんなで今回ここまで。
ではでは、次回も