さて、昔語りもほどほどに、再び戻りますは現在の時間。
残り少ない時間をどうしようかなんて悩んでいたのも過去の事。結局、好きに生きる事。我儘を通す事を決めたのでした。
太陽の畑を眺め、花の異変を思い出した私は、ある場所へと向かいます。
私、韮塚 袖引 雨宿りをしております。
ぽつぽつ、と雨が顔に当たる。
「ついに、降ってしまいましたか」
そう、ごちると重い腰を持ち上げました。思い出の中で降っていた雨。
さて、幽香さんにお礼を告げて、ここから去りましょうか。
と、思っていたら、突然の影。彼女の面影がよぎります。
「こがさちゃ──」
「ではないわ。残念だったわね」
声を掛けてきたのは幽香さん。手に持っている傘に入れて下さっております。……ほんとに今日は機嫌がいいようですね。
ぱちぱちと、雨の音が変わっていきます。紙製の傘とはまた違った落ち着く音。
「こんなところに居たら濡れてしまうわ。早く帰りなさい」
「はい、丁度帰ろうとしていたところです」
──うちに来る?
こんな会話をしていると、あの日の言葉を思い出してしまいます。油をぬった傘が雨を弾く音、少しだけ湿った肩先と、差し伸べられた手、落ち着く匂い。
再び記憶は、閻魔様に宣告を突き付けられた、あの日に戻っていきました。
濡れぼそっている感覚が支配して、ここにはもう誰もいない。地面を雫が叩き、全てを流していく。叫んで、泣いて、ボロボロになっていく感覚に逆らわず、感情に任せてひたすらに体をもがかせる。
言葉にならない言葉を吐き出し後、叫び疲れて、身体を投げ出すように地面に突っ伏します。
──もう、嫌だよう。誰か……
雨は強くなっていき、容赦なく身体の熱を奪っていく。
──寒いよ、寒い。
意識がどんどん薄れていき、消えてしまいそうな中、誰かの声が聞こえました。
「傘、入る?」
雨が、止んだ。そんな気がしたのでした。
誰かに背負われている感覚。いつか感じたような感覚に任せて、再び目を閉じました。
目を覚ますと、知らない天上と掛けられた布団。
「あ、目が覚めた?」
そう声を掛けてきたのはいつも聞きなれた声。
「小傘ちゃん……?」
「うん、そうだよ?」
「あの……なんで?」
「んー? なんとなく」
そうおどける小傘ちゃん。そのままに、はいと白湯を差し出してくださいます。
湯飲みを受け取ると、じんわりと手に温かさが広がっていく。少し落ち着いたのを自覚しながら、ちびちびと啜ります。
「あ、そうそう、あんまりにもびしょ濡れだったからわっちの服に変えてるよ。あと、お風呂沸かしてるから待っててね」
「え、あ……ありがとう」
「んーん? 気にしないで」
樽風呂に火を掛けつつも、まだ湿り気が残る髪の毛を撫でてくれる小傘ちゃん。なんだか気恥ずかしい気もしましたが、どうにも逆らえずにされるがままに。
しばらくして、お風呂の様子を見に行く小傘ちゃんの背中を見送りつつ、今日あった出来事をなぞっていきました。
閻魔様に言われたこと、そして……自覚してしまった事。
目を逸らしたくとももう逸らせない、そんな事実。
きっと私の悪癖というのも、元々はこの気持ちが根底にあったから。
私の表面上の人間様と仲良くしたいという気持ちと、奥底に眠る人間への恐怖心の軋轢。その二つが重なってあんな醜態を晒すのでしょう。
なんだか急に自分が他人の様に見えて来てしまう。しかもそれで、冷静に状況が見えて来てしまうのだから驚きです。散々自嘲したというのに、まだそんな余地があると思うともはや笑うしかないのでしょうか。それすらも、もうよく分かりません。
「──おどろけー!!」
「へ? うわっ!?」
そんな思考の檻に囚われていると突然、わっ、と顔が目の前にきます。突然の事態に反応できずにひっくリ返る私。
ひっくり返った私を見下ろすのは、もちろん家の主の小傘ちゃん。その顔は何故かとても穏やかで普段見せる事のないような大人びた雰囲気。あまりにもその瞬間が綺麗で、どきっと来てしまった程。
「お風呂、準備できたよ?」
「と、突然びっくりした……」
「うん、びっくりさせたの」
悪びれない小傘ちゃんに促され、お風呂へと身体を沈ませます。
「熱くないー?」
「ばっちりですー」
ちゃぽんと跳ねるお湯と、髪の毛から滴る雫。水面にぼやけた自分の顔が映ります。目は真っ赤に腫れていて、しっとりと濡れた髪はうなだれるように水面へと向いていました。
火加減を調節する小傘ちゃんは、何も言葉を発さずにただ黙って作業をしております。気を使って下さっているのでしょう。
静かな時間が流れます。物思いもほどほどにゆったりとお湯を堪能し、風呂を後にします。
「ありがとうございました」
「落ち着いた?」
「はい……とても」
柔らかい気遣いに涙が出そうになりながら、小傘ちゃんとおしゃべり。内容は他愛もないお話でした。ぎごちなく話す私に微笑みながらも、小傘ちゃんは答えてくださいました。
時間が流れ、雨が止む。外は暗くなっておりますが、帰れる状態。
「では、小傘ちゃん。ご迷惑をおかけしました」
そう告げ立ち上がろうと思うと、右腕を引っ張られ、すとんと再び座り込む。
「……小傘ちゃん?」
「あのね、袖ちゃん。今日は泊まって」
「でも、それは」
「袖ちゃん」
有無を言わせないような瞳。
「話さなくてもいい、何も言わなくてもいいから。今日だけ、わっちと居よう?」
その言葉に、何も言えなくなり腰を下ろしなおします。
少しの沈黙が降り、その後、私が口を開きました。
「小傘ちゃん」
「──うん」
「あのね」
「うん」
「あの、ね……」
上手く話そうとして言葉が出なくて。その代わりに枯れたと思っていた涙がぽろぽろと零れます。おかしいなってごしごしと袖で拭っても、溢れるばかり。
その様子を小傘ちゃんは何も言わず、さっきと変わらない優しい表情で見守ってくださるのでした。
たどたどしいながらも話し、いつしか話し疲れて、気がつくと小傘ちゃんに抱きしめられるように眠っておりました。
だいたいの事は話せたと思います。閻魔様の事、私の事、人間様の事。彼女はその全てを分かっているかの如く受け入れて下さいました。
それがとてもありがたくて、とても嬉しくて。小傘ちゃんには足を向けて寝られませんね。なんて言ったら彼女は笑ってくださいました。
結局、この問題の解決策は出ませんでした。なんと言っても私の問題ですから。ただ、かなり心持ちは軽くなった気がします。
正直言うと、人間様が怖いと自覚してしまったのは、本当に心が砕かれてしまいそうな程の衝撃でございました。しかし、それで人間様への執着が諦められる程に、私は物分かりがいい訳ではありません。
それからというものの、小傘ちゃんに頼んでしばらく泊めさせてもらい、人里からはしばらく距離を置いていました。
季節は春から冬へ。一年間の期間をかけて、人里からはなるべく距離を置いておりました。その間に、妖怪として人間様を驚かしたり、ときどきはひょっこりと人里に顔を出して、やっぱり悪癖が反応したりして、小傘ちゃんに泣き付いた事もございました。
そして、年が明ける。数えきれない程に泣いて、小傘ちゃんに寄りかかって、ようやく諦めと、納得がいったところで引き上げることにいたしました。
「いままで大変お世話になりました」
「ううん、良いの。袖ちゃんが元気になったのならそれで」
「本当にありがとうございました。こんなに居心地がいい場所は、やはり小傘ちゃんのお家だけです」
「……うん。ありがとう」
小傘ちゃんは別れを惜しんでくれているのか、少し寂しそうな笑みを浮かべておりました。何となくその顔が気になってしまいます。
結局、ちょっと迷った後、小傘ちゃんの身体に抱きつきました。
「また、来ますから」
「絶対だよ?」
「はい──」
私が消えてしまうまで、なんて言葉も喉から出掛かっておりました。しかしぐっと飲みこんで、ついでにちょっと小傘ちゃんの身体に回す腕の力も強めて。
しばらくこうしていて、ついにどちらかともなく離れる。そしてお別れとなりました。
さて、久々に帰って来た我が家でございます。まぁ、色々と依頼されたことや、ときどきのお掃除のため戻ってはきておりましたが久々は久々。
埃を被らない程度に掃除された部屋を見渡して、ついでに長期休業中の張り紙もはがして、もう一度のやり直し。
怖かろうが、私が怯えていようが、結局最終的には選ばねばなりません。妖怪か、それとも神の道か。あるいは人間に戻ってしまう、なんてことも言っておりましたっけ。そんなの奇跡でも起こらない限りは無理でしょうが。
まだ時間はあります。あと、二年か三年かは分からないところですが、どうかそれまでは私は韮塚袖引でいたい。
さて、色々な事は浮かびますが、とりあえず考えません。明日からの開店に備えて今日はお休み。
「ただいま」
誰にいうこともなく、我が家に声を掛けたのでした。
そういうことで、これから色々な事が起こるのでした。天狗様に根掘り葉掘り聞かれたり、魔理沙さんが訪ねて来たり、市に出たり。と、この異変こそが私の原点でございました。
全てが一旦崩れて最初からのやり直し。まさか賽の河原のようなやり直しになってしまうとは……ある意味で小僧らしくて笑えますが。
さて、そんな再び積み上げたものも、もう一度崩れる時が近づいてまいりました。
私の消滅に関しては考えたくもない、と思考の隅に追いやっておりましたが、ついには実感が沸いてきております。
最近、妙に力が増してきているのです。まるで月の異変のときのように。それが私の妖力と相まってかなりのものになって参りました。
しかも、一度吹っ切れた私は人里で好きに振舞っていたので、信仰に近い感情が集まっている。要するに力が強過ぎるのです。
調子が良いとかその域にとどまらない私。さすがにこのまま放置したらどうなるかなど、赤子でもわかるもの。というわけで、私は行動を開始しているのでした。
さて、色々な事を思い出してここに立っている私。
過去の私も、未来の私もここにはおりません。現在の私がいるだけ。
現在地点から未来への分岐点がもうすぐやってきてしまいます。だからこそ今のうちに出来ることを全てやらねばなりません。
──惜しむらくは、きっと未練が残る事でしょうが。きっと、仕方のないことなんでしょうね。
さて、私は太陽の畑を抜けて、住み慣れたもう一つの家へと向かうのでした。
「小傘ちゃん。会いにきました」
「うん、待ってたよ」
現在へと長い記憶旅行を抜けて戻って来た私は、愛する親友のもとへ。
「今日は我が儘を言いに来たんです」
その言葉は最近言いまわっている言葉。個人的に親しいと思っている方のみに告げる言葉。
長ったらしい私の身の上を話した上で告げるので、全員が三者三葉に怒っているこのお話。少し怖いのですが小傘ちゃんにも告げましょう。……怒られちゃいますかね?
「私は近々異変を起こそうと思います」
「うん」
これを聞いた蛮奇さんは、ちょっと楽しそうに口の端を釣り上げていましたっけ。
「それでですね……」
「わっちは何をすればいいのかな?」
ここまでは似たような反応をみんなしてくださいました。わかさぎ姫さんはうんうんと相槌を下さり、影狼さんもしょうがないわね……なんて言いつつ乗り気だったのを覚えております。
ただ、問題がございまして、次に吐き出す言葉を聞くと、皆さんが決まって能面のような面になるのです。面霊気でもないのに一体どうしたことやら……そんなどきどきを胸に秘めつつ、次の言葉を放ちました。
「ですので、
「……うん?」
微笑んでいた小傘ちゃんが固まり、次第に無表情になっていきます。
……そんなに駄目ですかね?
私としては、一人で異変を起こして勝手に倒されて消えるくらいの予定ですし、その過程で皆様と戦うのはとても心苦しいです。いくら強くなっているとはいえ限界がございますし。
そんな訳で、私はきっとご迷惑をおかけすることになりますが、邪魔しないで欲しいと親しい方々に告げて回っているのです。
私は我が儘ですね。勝手に幻想郷に迷惑をかけて、あまつさえ人様の行動に制限をかけようとしている。それが我が儘と言わずなんというのでしょう。怒られて当然だと思います。妹紅さんも呆れて言葉が出なくなっていたようですし。
そんな事を考えていると、小傘ちゃんが無表情のままに問いかけてきました。
「袖ちゃん、それって私が邪魔だってこと?」
これ、フラン様と同じ問いかけですね。あっちは何故か泣きそうになりながら聞いておりましたが。
もちろん、私は必死に否定します。
「いえいえ!! とんでもない! 大切だからこそですよ」
「そうだよね、良かったよ。ん? ……あー」
ここで小傘ちゃんは何かに気づいたようで、首を捻ったあと、はぁ……と深いため息を一つ。
「あのね、袖ちゃん」
「はい」
小傘ちゃんが優しい感じに話しかけてきます。……何故か可哀想な子を見る目つきになっているのが気になりますが。
「私が異変に協力するよって言ったら……驚く?」
「えぇ!? 小傘ちゃんもですかっ!?」
「も、って、やっぱり……」
今一度のため息。そんなに吐いてしまうと幸せが逃げてしまいそうで心配です……では、なくて。まさかの小傘ちゃんまで加わってくれるなんて驚きといいますか、何と言いますか。
今まで話した方たちもかなり怒るやら呆れるやらで、私に思い思いの行動を示しておりました。しかし、決まって最後には後に協力するよ。って言って頂いておりました。
ですのでもしや、とは思っておりましたが、まさかこんなにご迷惑をおかけした小傘ちゃんまで加わってくれるなんて……。
思わず、口調が早まってしまいます。
「いいんですかっ? 私に協力してもお金くらいしか出せませんよ?」
「お金出しちゃうんだ……」
「きっと、怪我とかもしますし……」
「袖ちゃんが一番すると思うんだけど」
「いえ、私はいいんです。それよりも私なんかに協力して本当にいいんですかっ!?」
私は所詮、捨てられてしまうような存在でございます。ですので、私のようなそんな存在に価値はない。そう思って生きておりました。
しかし、何故だか皆さまは笑って、時には怒って私に協力するよ。と言って下さいます。なんでなんでしょう。どうしてなんでしょうか?
そんな疑問を見透かしたかのように小傘ちゃんは答えます。
「だって袖ちゃんの事、大切だし」
「私なんて……」
「それ以上言うならわっちも怒るからね」
「ひゅい!?」
また、能面にもどる付喪神様。あんまりの迫力に思わず押し黙ってしまうほど。がたがた震えてると小傘はにこりと笑顔を浮かべます。
「ちなみに、他に袖ちゃんが声を掛けたのは誰なの?」
「ひぇ……」
何故か笑顔なのに迫力を感じる一瞬。震えが加速してしまいます。
「誰なのかなーって、袖ちゃんの性格だと仲のいい人にしか声、掛けないよね?」
「そ、その通りでございます」
勝手に姿勢が正座になってしまう私。今まで怒った誰よりも怖いかもしれません! 誤魔化したい、なんて気持ちも沸いてきますが、誤魔化したらどうなるのか分からないのと、そもそも誤魔化す理由もないので洗いざらいの白状。
「フラン様、影狼さん、わかさぎ姫さん、蛮奇さん、妹紅さんです」
「ふーん? わっちが最後?」
「は、はい……そのつもりなんですけども……」
もう、最後の方は声が消えてしまいそうなくらいに細くなっていきました。それを聞いて小傘ちゃんはとどめの一撃とばかりに言葉を放ちます。
「わっちは一番の後回しかぁ……ひどいなぁ」
「えぇっ!? あ、あの……」
もう訳も分からずしどろもどろ。
なんで怒っているのか分かりませんが、とにかく最後に回されて怒っている様子。しかし、最後に回してごめんなさい。なんて言ったらそれはそれで凄く怒られる。そんな気もします。
結局、思考を巡らせてもいい答えは出ませんし、だんだんと小傘ちゃんの顔が怖くなっていきました。そんな恐怖に耐えきれずに、口を開きます。
「小傘ちゃんが一番大切、でしたから」
結局、何も言葉が思いつかずにぽろっと本音が零れます。あ、と思ってもこぼれた言葉は後の祭り。こんな理由では、怒られてしまうとぎゅっと目を閉じます。
目を閉じていても聞こえてこないので、そっと目を開ける。すると、ほんのり顔を赤くした小傘ちゃんが目に入ってきます。
「袖ちゃん……あの、その、ずるいよ?」
「はい……はい?」
怒られると思っていただけに、覚悟がすっぽ抜けるような気分。顔が真っ赤なのは怒っているからというよりも……いえ、でもまさか。
変な空気が流れ、私も小傘ちゃんも黙り込む。困った事に一緒に一年近く住んでいたのに、こういった時の対処は良く分かりません。
結局、小傘ちゃんが何か呟いたあと、私に向き合います。
「ありがとう袖ちゃん。私、うれしいよ」
その表情はまごう事無き笑顔。私も嬉しくなってきてしまいます。
けど、その笑顔が一瞬にして、真剣な顔つきへと変貌しました。それは時折彼女が見せる年輪のような根幹の部分で、きっと彼女の本音の垣間見える瞬間。
「私はね、袖ちゃんが消滅なんて本当は信じたくないの。そしてね、きっとどちらかを選ぼうと袖ちゃんが悩んでるのも分かるの」
私は黙って言葉を受け取ります。もしかするとちっぽけな私を理解していて下さっているのかも。なんて思いながら。
「……どっちかを選んだら、私の知ってる
少しだけ言葉を詰まらせる彼女。
──あぁ、きっと私の為に彼女は悩んでくれている。きっとそうであって欲しい。そう、思ってしまいます。
小さく首を振る彼女。
「けど、けどね。親友が困ってるのにそのままにしておきたくもないんだ」
本当にどっちもは選べないの? なんて小傘ちゃんは聞いてきます。
その問いに、私も首を振る。そんなのはきっと出来るはずがありません。それが出来るとするならば、もうそれは私ではない私になるという事。避けられぬ事態の筈なんです。
「そっか……」
小傘ちゃんは、頷いて、寂しそうに笑います。
──また、いなくなるのかな。
寂しそうな微笑みのままに呟いたその言葉は、ここにいない誰かに向けた言葉。私にはきっと関係の無い筈の言葉。それには彼女なりの確かな実感があって、けれど、私にはどうする事も出来ないものだと理解してしまう。
だから、私は思い余って抱きしめたのでした。
「小傘ちゃん、ごめんなさい」
「ううん、違うの……違うんだよ、袖ちゃん」
腕が私の身体に回される。その腕は暖かくて、少しだけ震えていたのでした。
そうです、その筈なんです。呟いた言葉はきっと私には関係がない。けれど、奥底の私が叫ぶかのように、どうしてもそうしないといけないと感じている。
私は震えている身体を抱きしめ続けました。
さて、そんなところで花の異変は終わりでございます。
色々な事、事情が咲き乱れ、それが一瞬で散っていく。それが今回のお話。
開花の時期も過ぎて、後は咲き誇って散るだけでございます。
ではでは、次回も
わがままも、何もかも、もうすぐ終わる。だから……
少し遅れましたがあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年から百合のお花を咲かすのもどうかと思ったので、自重しました。ついでに自重したので、話に重さをプラスしておきました。いぇい。