因みに一度データ吹き飛ばしたので途中から書き直したものになりますはい。
2017/01/24加筆修正
朝、静まり返った森の中。
誰も住んでいなさそうなこの場所に、ポツンと一軒のウッドハウスが建っている。
朝の森は霧が立ち込め、鬱蒼としている。
「らーんー」
そんな中で、呑気な声を出して自分の式を呼んでいる少女。彼女は首元が白くフリフリしている、全体としては紫色をしたドレスを身にまとい、首には赤色のリボンを付け、頭にはナイトハットのようなこれまた赤いリボンが特徴的な帽子を被ってその靴もリボンをあしらったロリータファッションと言えるようなものを履いている。
そして日傘を地面につきながら、また自分の式をのんびりとした声で呼ぶ。
「只今此処に」
シュタっと中華風の服を身に纏った少女が現れる。その頭には狐の耳が生えていて、その上から主人と同じような耳もすっぽりとおおい隠すような帽子を被っており、腰からは九本の狐の尻尾が生えていた。
「これから貴女の式を用意するのだけど、貴女もついてきて頂戴」
「はぁ、分かりました。しかしいきなりですね。なにかあったのですか?」
突然言われてよく状況がいまいち飲み込めないでいる式の藍は怪訝そうな顔で首を傾げた。
「ずっとなにか足りなかったのよ」
「なにか、ですか」
さらに怪訝そうな顔をする藍。
「そう、何か。貴女を式にして数年。それをずっと考えてたの。この違和感について頭の片隅でね。それでさっきようやく分かったのよ。貴女の式。それが足りなかったの。なんでこんな違和感を覚えたのかとかは全くわからないままなのだけど」
「はぁ、それで私の式を用意する、と」
「ええ、そうよ」
「では急いで支度をしてきます」
「そんな必要はないわよ。ただパッといってちゃちゃっと二尾のチャクラを頂くだけだから。ほら、何も準備しなくていいわ」
「ええ……いえ、紫様なら何も問題はないのでしょうけど……」
「ええ、何も問題ないわね」
そして、紫が悪戯を思いついて楽しそうな子供の笑みを浮かべ、手に持った扇を足元に向けて振ると、ぱっくりと空間が割れ、中からたくさんの目が見ているスキマが現れる。
その中に、重力に従って、主人と式は共に落ちていった。
その後、紫は藍と自分の気配を周りの境界を弄り周囲と同化させ、気づかれることなく寝ている二尾の人柱力から10%ほどの二尾の意識のない純粋なチャクラを得た。
それを藍の中に閉じ込めたあとに、スキマを開いて逃走。
結局残ったのはなにも知らないで寝ている人柱力だけだった。
「本当に何事もなく終わりましたね」
「あれくらいのこと当然よ」
日傘をくるくる回しながら、木の葉の里を散歩するのは先程一仕事終えた主人と式。
そして、目的地は団子屋だ。
其処は紫お気に入りの店で、いつもよく行っている場所だ。
「みたらし団子4つ頂戴」
店に着くなり、いつもどおりの注文をする紫。
そして、その横ではそわそわと楽しみにしている藍。
店には昼下がりということもあり、上忍と思わしき忍がいたり、ふつうの客もいたりする。
「ああそう言えば、アカデミーも何ヶ月も行ってないわね」
「もう今更行かなくてもいいのでは?」
「それもそうね」
忍を見てふとそう呟く紫とそれに返す藍。
「やっぱり一仕事終えた後の甘味はいいわねぇ」
「とはいうものの、紫様殆ど動いていませんから、食べすぎると太りますよ?」
「いいのよ団子2つくらい」
そうして、たわいもない会話をしながら団子を食べ終えると、代金を紫が払う。
店の外に出て裏路地に入った二人の姿はすぐに里から消えた。
ところ変わって家からも里からも遠く離れた平原。
「それじゃあ始めましょうか」
そう言うと、紫は藍の中に閉じ込めた二尾のチャクラを外に出すと、そのチャクラに人の姿形を与える。
「お前の名前は橙、八雲家の化け猫の橙よ」
八雲という姓と橙という名でそれを縛り、さらに藍に式との契約をさせる。
こうして、八雲一家に橙が追加された。
設定らしきもの
八雲紫
能力は説明不要かと。
一応イタチと同年代の設定。
服装については東方永夜抄参照?
八雲藍
九尾。NARUTOの九尾の力も使える。