ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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13話

一夏、鈴、セシリア、ラウラの4人は旅館から出撃し、目標の銀の福音に向かって飛行していた。

 

「全員準備はいいか?」

 

一夏が全員にそう聞く。

 

「私はいつでもいいわよ。」

 

「わ、わたくしも大丈夫です。」

 

「何時でも構わん。」

 

それぞれ返事をしているとアイリスから声を掛けられる。

 

[マスター、目的の銀の福音をレーダーで捉えた。真っ直ぐこちらに向かっているようだ。]

 

「そうか。よし、予定通り俺が攪乱して時間を稼ぐ。その間に落としてくれよ。」

 

一夏はそう言ってF-22のブースターを吹かし銀の福音へと向かう。

 

そして一夏がブースターを吹かして数分後、目標の銀の福音を見つけ一夏はマシンガンを取り出し、狙いをつけグレネードを発射する。グレネードは弧を描くように飛び銀の福音に命中する。

 

[敵対行動を確認。排除します]

 

そう言って機械音声をあげながら攻撃してきたISに反撃をしようとしたがレーダーから突如と消えたため福音は慌てるようにバイザーで周囲を確認するが全く反応がなくその場に留まっていると別方向からグレネードの爆風を受ける。福音はすぐさま攻撃が来た方向を向くがまたレーダーから反応が消える。一夏はステルスを利用して攻撃していた為向こうはまだこちらを捉えられていないことが見て取れた。そうこうしている内に鈴たちと合流する。

 

「お待たせ一夏。」

 

「おう来たか。それじゃあ攪乱するから任せるぞ。」

 

そう言って一夏は攪乱させに向かう。

 

「ほら私たちも行くわよ。」

 

そう言って鈴は攻撃をしに向かう。その後をセシリアたちも追いかける。

 

「当りなさい!」

 

そう言ってセシリアはBT兵器で攻撃を加える。レーダーの反応に気づくのが遅れたのか福音は攻撃を喰らう。反撃しようとするが別方向からラウラのキャノンによる砲撃を受ける。そして鈴の近接のナイフ攻撃を喰らい、徐々にSEが無くなる。

 

「よしこれならいける。」

 

そう言って鈴は攻撃を続ける。

 

「これでそろそろ墜ちろ!」

 

そう言って一夏はマシンガンをマガジン1本分撃ち続け、無くなるとグレネードランチャーを撃つ。そして福音は海へと墜ちた。

 

「ふぅ~、何とかなったな。」

 

一夏がそう言うと鈴もそれに同意する。

 

「確かに。事前に攻撃を受けてたのかしら?やけにSEが少なかったような気がするんだけど。」

 

「確かに。だが撃墜したから問題ないだろ。」

 

ラウラがそう言って旅館にある指揮所に報告しようとした瞬間、福音が墜ちたところから轟音と共に水柱が立つ。

 

「な、なんだ?!」

 

そう言って一夏達は水柱に注目するとそこには禍々しいオーラみたいなのを纏った福音がいた。

 

「チッ!第二形態移行(セカンドシフト)してるじゃねぇか。」

 

一夏は舌打ちをしてそう言う。

 

「兎に角やるぞ!」

 

そう言ってラウラはキャノンを向け発射するが躱される。

 

「なに?!さっきより機動性が上がっているだと!」

 

さっきと違い機動性が跳ね上がっていることにラウラが驚いていると鈴から声を荒げて言ってくる。

 

「驚いている場合じゃないわよ!直ぐに回避行動に移りなさい!」

 

そう言われラウラはすぐに我に戻り回避行動をとる。福音は所かまわずレーザー攻撃をしてくる。

 

「くっ!これでも喰らいなさい!」

 

そう言ってセシリアはBT兵器で攻撃するが接近してきたBT兵器を福音はレーザーブレードで壊す。

 

「そ、そんな?!」

 

「なんて機動性よ!」

 

鈴たちは何とか攻撃できているが先ほどの戦闘でSEや弾などが底を尽きかけていた。一夏のアサルトマシンガンも3丁が弾切れ、残りはハンドガンとナイフのみだった。

 

「これだけレーザー攻撃されていると避けるのは苦難だな。」

 

[確かに。恐らくマスターの機体がステルス戦闘が可能だと気付いたのでしょう。]

 

「なるほど近づけさせないためにああしている訳か。」

 

そう一夏が言う。一夏の頭の中ではこれ以上の戦闘は危険と判断し、即時撤退が当たり前だがあれが逃がしてくれるはずがないと考えられた。すると上空からのレーザー攻撃で福音の両腕が破壊される。破壊されたことに驚きつつも鈴は即座に福音に近づきコアを無理矢理抉り取りだした。

 

「ナイスよ、セシリア!」

 

そう言って鈴はセシリアを褒めるが。

 

「わ、わたくしではありませんわ。わたくしのBTはすべて落とされてますもの!」

 

「な、なんだと。それじゃいったい誰が?」

 

そうラウラが呟くとアイリスが叫ぶ。

 

[所属不明のISがこちらに来る!]

 

そう言われセンサーが反応した方をみると青い蝶のようなISが降りてきた。

 

「まったく、そこの金髪と眼帯は戦う気あるの?もしお兄ちゃんに怪我でもしてたら殺してたところだったよ。」

 

バイザーをした少女がそう言う。

 

「お前は誰だ!」

 

一夏がそう叫ぶと少女はさっきとは違う対応をする。

 

「会いたかったよ、お兄ちゃん♪」

 

バイザーで顔はよく見えなかったが喜んでいることは明らかだった。

 

「お兄ちゃんの質問なんだけどごめんね、まだ私のことは言えないの。けど安心して、いつかお兄ちゃんのところに戻ってくるから。それじゃそこのツインテールのお姉さん、お兄ちゃんのことお願いね。ばいば~い、お兄ちゃん。また会おうね。」

 

そう言って少女は反転して戦域を離脱していく。

 

「何だったんだ、あれは。」

 

一夏がそう呟いていると、セシリアが驚いた表情のまま呟く。

 

「そ、そんなどうしてあれが・・・。」

 

セシリアの驚愕した表情に疑問を持つ一夏達だったが本部に報告していないことを思い出し、本部へと連絡する。

 

「こちら一夏、目標の銀の福音の撃退に成功。コアも回収できました。」

 

『了解よ。みんなは無事?』

 

「全員疲労困憊しています。ですが負傷者はいません。」

 

『そう、それは良かったわ。それと先ほどレーダーがそちらの海域が計測できなくなったんだけど何かあったの?』

 

「それについては戻り次第報告します。out。」

 

そう言って一夏達は通信を切り、全員で旅館へと戻る。

 




次回予告
旅館へと戻った一夏は所属不明のISと遭遇したことを報告し、福音のコアを束に渡し暴走の原因を調査してもらう。それと同時に織斑家に何かしらの秘密があるのかと思い束に調査を依頼する。束は依頼されたことを調査する前に自分の親のところに行き縁を切りに行くことにする。

次回帰還そして決別~もう束さんはお前らの娘じゃないから。~
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