ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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15話+おまけⅠ

夏休み初日、一夏と鈴は旅行カバンを持ってタイの空港から出てくる。

 

「うわー、やっぱり赤道近くだと夏の時期は暑いわね。」

 

「だな。今日は特に暑いらしいから水分補給は忘れんなよ、ほら。」

 

そう言って一夏は鈴にミネラルウォーターを渡す。

 

「ありがとうね。」

 

そう言って鈴は受け取り口にする。

 

「ほぉー、此処がタイか。結構暑いな。」

 

「そうですわね。」

 

「僕日本以外の外国って初めてだな~。」

 

そう聞こえ一夏と鈴が振り向くとそこにはラウラとセシリアとシャルロットがいた。

 

「・・・・なんでお前らが此処に居るんだ?」

 

一夏がそう聞くと

 

「いや、お前たちが何処かに行こうとしているのを昨日見てしまったんでな。だから後を付けてきた。」

 

「わ、わたくしはイギリスの要件が済んで暇だったものでつい。」

 

「ぼ、ぼくはラウラが心配で付いてきた感じ。」

 

そう返答され一夏と鈴はメンドクサイと言わんばかりのため息を吐く。

 

「まさかだと思うけどそのまま一夏の家まで付いてくる気?」

 

鈴がそう言うとラウラは

 

「そのつもりだ。別にいいだろ?「いいわけないでしょ!」な、なぜそこまで怒る?」

 

「当たり前でしょ!なんであんたたちも連れて一夏の家に行かないといけない訳?ちょっとは空気読みなさいよ!」

 

そう言って鈴が怒っていると一夏達の近くに車が止まる。

 

「お待たせ一夏。」

 

そう言って降りてきたのはロックだった。

 

「久しぶりロック兄。元気にしてた?」

 

一夏は久しぶりに会ったロックに握手をしながら聞く。

 

「あぁ元気にしてたよ。ところで後ろの3人は?」

 

ロックがそう聞くと一夏は苦笑いで言う。

 

「ただの同級生。タイに旅行に来たんだって。」

 

そう言いながら一夏は鈴のカバンと自分のカバンを車のトランクに入れる。

 

「あ、我々のも「あんた達はタクシー拾って首都のバンコクでも行ってきなさいよ。」・・・・何故そこまで冷たく接する?」

 

ラウラはむぅー。と言いながら講義する。

 

「旅行だったらバンコクとか有名なところがあるんだから私たちに付いてこなくて「いえ、あなた方と一緒の方が何やら面白そうと思いますし。」面白くないわよ!てか此処に来たのは私の師匠に会いに来ただけで「ならその師匠に会ってみたいぞ。」会わなくていいわよ!「ぼ、僕はラウラの付き添いで・・。」だったら二人を連れてバンコクに行くなりしなさいよ!」

 

「はぁー、鈴。もう諦めろ。そいつらどんだけ言っても付いてくるつもりらしい。」

 

そう言って鈴の肩に手を置きながら一夏が言うと鈴はまだ納得がいっていない様子になる。

 

「むぅ~、一夏は甘いのよ。」

 

そう言われ一夏はため息を吐きながらセシリアたちに言う。

 

「別に付いてくるのはいいが、泊まる場所だが俺の家は無理だぞ。」

 

「「「えぇ~~~。」」」

 

「・・・泊まる気だったのかよ。」

 

一夏はまた盛大なため息を吐く。

 

「ど、どうして泊められないの?」

 

シャルロットがそう聞くと鈴が答える。

 

「あんたね、一夏の家には束お姉ちゃん達が居るのよ?もしあんた等が家に来てみなさい。どうなるかわかるわよね?」

 

そう鈴が言うと3人は過去にしでかしたことを思い出し、下手すれば実験用のモルモットにされるかもと想像する。

 

「・・・・何処かでホテルでもとるか。」

 

「・・・・そ、そうですわね。」

 

「・・・・う、うん、そうだね。」

 

ラウラ達はそう決めた後、一夏と鈴はロックの車に乗り、セシリア達はタクシーを拾って一夏達が乗る車の後を追う。

 

数時間後、セシリアたちは一夏達が住んでいる街にあるホテルへと行き、一夏達が乗った車は一夏の家へと着く。そして荷物を降ろし終えてロックと別れ一夏と鈴は家へと入る。

 

「ただいま~、今帰ってきたよ~。」

 

そう一夏が言うと奥からクロエが走ってきて一夏に抱き着く。

 

「お帰りなさいませお父様!鈴お母様!」

 

「ただいまクーちゃん。束さんは?」

 

そう一夏が聞くと奥からもう一人走ってくることに気づく。

 

「おかえり~、いっくん、鈴ちゃ~ん!」

 

そう言って束は一夏と鈴に抱き着く。その間にクロエを挟んだまま。

 

「ちょっ、束さん抱き着くのはいいんですがクーちゃんが挟まってる!」

 

「はっ!ついいっくんを見て我を忘れてしまった。大丈夫クーちゃん?」

 

「は、はい。危うく窒息死しかけましたが。」

 

クロエがそう答えると一夏達は

 

「「「いや、それ危ないから。」」」

 

一夏達がそう言うとクロエは冗談です。と言って笑い出すと皆も笑い出す。暫くして束たちと久しぶりにおしゃべりをした後、一夏と鈴はロアナプラへと赴く準備をし玄関近くにある駐車場から車に乗り込む。

 

「それじゃあ束さん達は後から合流でいいですか?」

 

「うん、さっさとやり残したこと終わらせて事務所に向かうからそれまでパーティーは始めないでね。」

 

「分かってますって。それじゃあ先に行ってますね。」

 

そう言って一夏と鈴はロアナプラへと向かう。車が見えなくなるまで束は手を振り、見えなくなると家に入りやり残した仕事を片付けようとするとクロエが話しかけてくる。

 

「束お母様、誰かがお父様達を監視しようとしているようです。」

 

「何だって。どこのどいつだ~?」

 

そう言って束はパソコンで一夏達を監視しようとしている奴らを調べる。ハッキングして数分後、ドイツのある部隊が監視しようとしていたことが分かった。

 

「うん?なんでドイツの連中がいっくんたちを監視しようとしてるんだろう?まぁいっか。とりあえずポチッとな。」

 

そう言って束がEnterキーを押すと監視用の衛星が停止と表示する。

 

「さていっくん達を監視しようとした奴らはどうにかしたし、早いとこお仕事終わらせないと。」

 

「私も手伝います束お母様。」

 

そう言ってクロエも仕事を手伝う。

一方そのある部隊はというと。

 

「ダメです!衛星とのリンクが完全に途切れました!」

 

「こちらの操作を全く受け付けません!」

 

「そうか。仕方ない隊長には方角だけを報告するしかないか。」

 

そう言って電話を取り出し何処かに電話をする。

 

「もしもし、隊長ですか?はい、私です。天ノ川の行動なんですが、自宅の場所は分かりましたが、何処かに出かけた模様です。はい、行先はその町から北西の方角にある街です。はい、街の名前は”ロアナプラ”です。」

 

その頃一夏達はというとある一軒家の入り口前にいた。

 

「ここが師匠が今住んでる家?」

 

「あぁ。俺の記憶違いじゃなければな。」

 

そう言って一夏はインターホンを押す。すると扉が開かれる。

 

「懐かしい気配だなと思ってたらやっぱり一夏だったのネ。」

 

出てきたのはシェンホアだった。

 

「お久しぶりですシェンホアさん。」

 

「本当に久しぶりヨ。ところで今日はどうしたネ?」

 

そうシェンホアが聞いてくると一夏の隣にいる人物に気づく。そしてハッ。と気づく。

 

「お前、まさか鈴か?」

 

「はい、お久しぶりです師匠。」

 

そう鈴が言うとシェンホアは嬉しさのあまり鈴に抱き着く。

 

「アイヤー、本当に久しぶりね。あんまり連絡寄越さなかったから心配したヨ。」

 

「ちょっと、師匠!いきなり抱き着かないで下さいよ!く、苦しいから!」

 

「おう、済まないネ。でも久しぶりに弟子であり愛娘である鈴と出会えたんだから許してネ。」

 

シェンホアは笑いながらそう言ってきて鈴も苦笑い気味で許した。そしてシェンホアの家に上がり久しぶりの師匠と弟子の談笑を鈴とシェンホアは楽しんだ。

そして時刻が17時くらいになったとき一夏はそろそろ事務所に行かないととつぶやく。

 

「事務所?2丁拳銃とこのか?」

 

「そうだよ。実は昨日ロアナプラに戻るって連絡したらそれじゃあ久しぶりパーティーやろうぜってレヴィ姉がさ。だからそろそろ事務所行かないとね。シェンホアさんも来る?」

 

一夏がそう言うとシェンホアはしばらく悩む。

 

「うぅ~ん、それじゃあお邪魔するネ。あ、あと二人ほど来るけどいいか?」

 

「ロットンさんとソーヤーさん?別にいいと思うよ。」

 

「ありがとネ。それじゃあ後で事務所向かうから先行っといて。」

 

「分かった。それじゃあお邪魔しました。」

 

「師匠、またね。」

 

そう言って一夏と鈴はシェンホアの家を後にする。

 

その頃束たちはと言うと。

 

「で、君たちは一体此処で何をしてるのかな?」

 

そう言って束の目の前にはラウラとセシリアとシャルロットがいた。

 

「えっと、天ノ川達を探しにここへ。」

 

「此処がどういう場所か知ってる?」

 

束が威圧的に言うと3人は首を横に振る。それを見た束とクロエははぁー。とため息を吐く。

 

「此処は犯罪者たちの街、ロアナプラなんだよ。さっさとホテルに帰れ。」

 

そう、今セシリアたちがいる場所はロアナプラだったのだ。

 

 

 

おまけ~もしあの双子が殺人鬼では無く普通の双子で一夏が保護した場合 その1~

 

「「お兄ちゃ~ん。」」

 

そう言って銀髪の双子が寄ってくる。

 

「うん?どうしたんだヘンゼルにグレーテルも。」

 

「今日のおやつって何?」

 

「私、前に食べたホットケーキがいい。」

 

双子は事務所でおやつを作ろうとしていた一夏にリクエストしようと思って駆け寄ったのだ。

 

「今日はカップケーキにしようと思ってる。」

 

そう一夏が言うと二人は目を輝かせる。

 

「「カップケーキ!食べた~い!」」

 

「はいはい、それじゃあ手を洗って向こうで本でも読んで待ってるんだ。」

 

一夏がそう言うと二人ははぁ~い。と言って手を洗いに洗面所へと向かう。そして暫くして一夏は皿に載せたカップケーキを持って双子の所に持って行き仲良く食べる。互いに血の繋がりは無いが、3人は実の兄弟のように仲が良かったとさ。

おしまい




次回予告
事務所へと向かおうとした束さんが鉢合わせたのはセシリアたちだった。そして来た理由を聞きそのまま放置するのも良かったのだが、後から一夏に面倒が掛かるといけないから仕方なく事務所まで連れて行く。事務所では着々とパーティーの準備が進められ束が来たら始められるようになっている。そしてセシリア達を連れてきた束が現れた時また面倒な事が起きようとする。
次回楽しい楽しい再会パーティーは?~なんで俺がお前の婿なんだよ。~



シェンホアさんの口調難しい。
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