ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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17話

パーティーから数日が経ち、一夏は街外れにあるイエロー・フラッグと言うバーにロックやレヴィ達と来ていた。

 

「ほい、鳥皮つきのから揚げいっちょ上がり。」

 

そう言って一夏は厨房から唐揚げをのせた皿をレヴィ達がいるテーブルに持ってくる。

 

「お、待ってました!」

 

そう言ってレヴィは爪楊枝で唐揚げを一つ刺し掴み口へと頬張る。

 

「うぅ~んこの肉汁たっぷりなのがたまらないぜ~。」

 

レヴィが嬉しそうに頬張っている姿を見て一夏は笑顔になる。

 

「そりゃよかった。と、そろそろ時間か。バオのおじさん、厨房貸してくれてありがとうね。」

 

「なぁにいいさ。酒のつまみ作ってうちの稼ぎを手伝ってくれたんだ。いくらでも貸してやるよ。」

 

そう言われ一夏は再度ありがとうと言って店を出る。その時入口を出てすぐにメイドの服を着た女性とぶつかりそうになる。

 

「おっと、すいません。」

 

「あ、いえこちらこそ申し訳ありません。」

 

そう言って女性は丁寧にお辞儀をしてお店に入って行く。一夏はその姿を見て思ったのが。

 

(なんでメイド服着て此処に居るんだ?)

 

そう思っていたがまぁいいかと結論付け車に乗り込み家へと帰っていく。

 

 

~日本のとある温泉宿~

「ふぅ~、日頃の疲れが抜けていくな~。」

 

一夏はそう言って肩まで温泉につかる。ここは臨海学校で束が見つけた温泉宿に備わっている温泉なのだ。すると隣の女湯から声が聞こえてくる。

 

「へぇ~結構大きいわね。」

 

「そうですね。これだけ大きいと泳いでみたいです。」

 

「クーちゃん、温泉は泳ぐ場所じゃないよ。けどちょっとわかるかも。」

 

そう聞こえ一夏は声を掛ける。

 

「よぉ、此処の温泉、結構いい湯加減だぞ。」

 

「そうなの?それじゃあ入るとしますか。」

 

そう言って鈴達は温泉に入る前にかけ湯をしてから温泉へと入る。

 

「本当にいい湯加減ね。それになんだかお肌がスベスベになってる気がする。」

 

「本当ですね。うん?」

 

クロエは壁に書かれている掲示板に気づく。すると

 

「鈴お母様!この温泉には胸が大きくなるという言い伝えがあるそうです!」

 

「な、なんですって!」

 

そう叫び壁に書かれている文章を二人は食い入るように見る。

 

「なるほど。お湯につかりながら胸が大きくなるようにお願いしながら揉めばいいのね。」

 

「これがもし本当なら束お母様並みの胸も間違いなしですね!」

 

「良し、善は急げ!早速やるわよクーちゃん!」

 

「はい、鈴お母様!」

 

そう言って2人はやり始めている隣で束も同じようにしていた。2人はすぐに気づいてジト目をしながら訳を聞く。

 

「束お姉ちゃん、何してるの?」

 

「何って、胸を大きくするためのマッサージだよ。」

 

「「それ以上大きくさせてどうするんですか!」」

 

二人がそう怒鳴ると束はチッチッチッと言いながら指を横に振る。

 

「胸を大きくさせればそれだけいっくんを甘やかさせることが出来るんだよ。例えばお胸でパフパフさせたり、お胸でもたれ掛ってきた時の頭を支える場所にしたりとか色々あるんだよ。」

 

束がそう言っていると2人は俯いておりしかも小刻みに震えていた。

 

「「それができるのは、元から胸が大きい人だけでしょうがーーー!」」

 

そう叫んで2人は束の胸を互いに掴みかかる。

 

「ええいこの胸の肉寄越せーーー!」

 

「羨ましすぎるんです束お母様は!」

 

いきなりの行動に束は成す術がない。

 

「ふ、二人とも落ち着いて!あん、ダメ!そんなに強くもんじゃ!や、変になっちゃうから!」

 

そんな声が聞こえてきている中、一夏はと言うと覗くべきか覗くべきではないかと葛藤を続けていたとは3人は知る由もなかった。

 

 

温泉から上がってきた一夏は牛乳を買い、とりあえず頭を冷やそうとするが隣から聞こえてきた束の卑猥な声が耳に残ってどうしても頭が冷えなかった。暫くして鈴達も上がってきて一夏と合流し部屋へと戻ると豪勢な料理が準備されており一夏達はその料理をおいしくいただく。そしてはしゃぎすぎたのか鈴とクロエは早々に布団へと入り眠ってしまう。

一夏は部屋の窓近くに備えられている椅子に座り、ジュースを飲みながら夜空を眺めていた。すると束が向かいの椅子に座る。

 

「鈴ちゃん達、眠っちゃったみたいだね。」

 

「えぇ、あれだけはしゃいでいたらすぐに眠っちゃいますよ。」

 

そう言って一夏はコップに入ったジュースを飲み干すとそろそろ寝ますね。と言って布団に入ろうとする一夏に束が後ろから抱き着く。

 

「ど、どうしたんですか?」

 

一夏がそう聞くと束は息を若干荒げながら答える。

 

「今日、鈴ちゃん達に胸を揉まれた時にスイッチ入っちゃてね。ずっと我慢してたんだ。けどもう無理。」

 

そう言って一夏を布団へと押し倒し、その上から覆いかぶさる様に倒れてくる。

 

「え!ちょっ、束さンっ。」

 

一夏が声を掛けようとするがその前に束はその口を口で塞ぐ

 

「ん・・・・ちゅ・・・チュパ・・・プハッ。・・ハァハァ。」

 

一夏との長いキスをして呼吸を整えるため離れる束。一夏も乱れた呼吸を整えながら流石に鈴達が隣で寝ているのに行為をするのはまずいと考え止めようとする。

 

「た、束さん、隣で鈴達が寝てるから流石にまずいですって。」

 

一夏がそう言うと束は笑顔で答える。

 

「大丈夫だよ。鈴ちゃん達の布団の近くに私が作った発明品『安眠君』があるからね。」

 

「あ、安眠君?」

 

一夏がそう聞き返すと束が説明する。

 

「安眠君はね特殊な音波を出して睡眠を促進させる物なんだよ。例え大声を上げようが振動を起こそうが起きることはないんだ。勿論緊急時は即座に起きるための音波を出すしね。はい、説明終わり。さぁいっくん続きをしよう~。」

 

そう言って束は一夏にもう一度キスをしようとする。

 

「それでも怖いですって。」

 

そう言って一夏は何とか躱そうとするが束がそれを抑える。

 

「むぅ~~、躱し続けるならこっちだって考えがあるんだからね。」

 

そう言って束は何処からか注射器を取り出し一夏の首に刺す。すると一夏の体が痺れて動きにくくなる。

 

「た、束さん、な、何をしたん・・・ですか?」

 

「今いっくんに注射したのはちょっとした痺れ薬だよ。大丈夫、暫くしたらとれるから。」

 

そう言われたが一夏はここまで準備してあるということは計画性があると分かった。

 

「束さん、・・・・なにか・・・企んでる?」

 

そう聞かれ束はうぇ!と驚き、暫くして観念して説明した。

 

「ごめんね、実はクーちゃんが以前こんなことを言ってたんだ。―――――」

 

ある日、束とクロエが買い物から帰っている途中、その道の途中にある公園で遊んでいる子供たちがいたらしい。その中で男の子と女の子がいて2人は姉弟らしく、姉は弟の面倒を見ており、そんな弟も姉と仲良く遊んでいる。そんな光景をみてクロエは

 

『・・・・・私も弟が欲しいです。』

 

と、小さく呟いていたそうだ。だから束はクロエの為に弟をあげたい。そう思い、一夏との間に子供を作り、クロエに弟をプレゼントしようとこの計画を立てたと言う。

 

「ごめんね、いっくんの気持ちも考えずにやるべきじゃないよね。束さんもう寝るね。」

 

そう言って束は自分の布団へ行こうとするが、一夏は痺れた体を必死に動かし、束の腕を掴み引っ張る。引っ張られた束はそのまま一夏の胸に倒れ込む。

 

「い、いっくん?」

 

「そう言うこと・・だったら・・別にいい・・・ですよ。」

 

そう言って笑顔で返すと束は頬を染めながら喜ぶ。

 

「ありがとうねいっくん。だ~い好き!」

 

そう言って束は一夏に抱き着きキスをする。そして自身が着ていた着物を脱ぎ、大きな胸をさらけ出す。

 

「いっくん////」

 

「束さん。」

 

そう言って2人は朝日が昇るまで愛し合った。

 

 

 

一夏達が旅館で愛し合っているころ、とある国に建ててあるホテルの一室に3人の女性がいた。1人はブロンドヘアーの女性、もう1人が栗色のロングヘア―の女性、そして臨海学校で一夏達が遭遇した女の子だった。

 

「それじゃあ文化祭の日に決行するんだな、スコール?」

 

スコールと呼ばれた女性は首を縦に振り、質問を肯定する。

 

「えぇ、文化祭の日となれば多くの人が訪れる。そうすれば隙が生まれるはずだからその時にターゲットのコアを奪って。この作戦はM、貴女も参加するのよ。」

 

Mと呼ばれた少女は嫌そうな顔でスコールを見る。

 

「なんで私がオータムの面倒をみなきゃいけないんだ。」

 

そう言うとオータムと呼ばれた女性はMを睨む。

 

「あぁ?なんでてめぇに面倒をみられなきゃいけねぇんだ?逆だろうが。」

 

そう言ってオータムは殴り掛かろとするがスコールがそれを止める。

 

「止めなさい、オータム。M、とにかくこれは決定事項よ。オータムが目標の奪取が成功もしくは失敗した場合はちゃんと救助して共に帰還するのよ。」

 

そう言われMはめんどくさいと言った顔で部屋を出ていく。

 

「おいスコール、あいつはいらねぇだろ。俺一人で十分だ。」

 

「ダメよ、あの子がいれば万事問題なく遂行できるんだから、我慢しなさい。」

 

そう言われオータムは心底嫌そうな顔でMが出て行った扉を睨む。

 

Mは部屋から出た後、ニヤッと笑う。

 

「そう万事問題なく行けるわよ。あなた達が望んでいる結果はこないけど。」

 

そう呟いた後自分のホテルの一室に入り周囲に盗聴器やら人がいないか念入りに調べた後拡張領域から通信機を取り出し暗号回線を開き何処かに連絡を入れる。数秒後応答があるのを確認し報告する。

 

「決行日が分かりました。はい、文化祭の日にするようです。はい、了解しました。はい?新しい任務ですか?内容は?・・・はい、了解です。」(やったー!)

 

新しい任務と聞き、その内容を聞くとMは心のなかで喜びつつ返事をする。

 

「では失礼します。はい?今ですか?今1900ですが。はぁ~、了解です。うっんん、お休みなさい、お父さん。」

 

そう言ってMは通信を切り、通信機を拡張領域に仕舞い代わりに写真を取り出す。それには臨海学校でF-22ラプターを身に纏った一夏が写っている写真だった。

 

「ふふふ、待っててねお兄ちゃん。もうすぐお兄ちゃんと一緒に居られるからね。」

 

そう言って写真をギュッと胸に抱きしめ写真を仕舞い、布団へと入り眠った。




次回予告
夏休みが終わり、旅行から戻ってきた一夏と鈴はクラスへと行き多くの友人たちと挨拶を交わす。そしてシルヴィア先生が来ると新しい2組の副担任と生徒を連れてきた。その人物は何と束とクロエがだった。そして休み時間どうして此処に来たのか説明を聞く。するとそこに織斑千冬がやってくる。
次回2学期始動!~ハロハロ~、いっくんの奥さんで今日から2組の副担任、篠ノ之束さんだよ~。~
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