ある日、一夏は2組でのんびりしていると鈴が話しかけてくる。
「そう言えば一夏、アンタまだ部活って決めてないの?」
「うん?部活か?そう言えば決めてないな。」
そう言ってう~んと悩み始める。
「別に入らなくてもいいが、それだと3年間帰宅部だから面白くないしな。」
「だったら自分の部活でも創ればいいじゃない。」
鈴にそう言われ一夏はそれいいなと言い、早速部活創設方法を聞きに職員室に行く。職員室で方法を聞いたところ、顧問となる先生1人と部活動する場所、そして入部する人物が5人以上だったら許可が下りると言われ一夏は顧問を束にやって貰おうと頼みに行く。
「なるほどなるほど、いっくんが造ろうとしている部活の顧問をやればいいんだね。もっちOKだよ~。場所は束さんが探しておいてあげるよ。」
束は軽くOKを出し一夏は後は部員だなと思い昼食をとりに食堂へと向かう。トンカツ定食を受け取り一夏は開いてる席は無いかと探していると鈴とクロエがご飯を食べていたのを発見し合流しに行く。
「よ、鈴にクーちゃん。ここいいか?」
「あら一夏。別にいいわよ。」
「はい、お父様でしたら断る理由なんてありません!」
そう言われ一夏は笑いながら席に着きありがとうと言いクロエの頭を撫でる。そして昼食をとりながら部活創設の進展状況を説明する。
「つまり顧問は決まったけどまだ部員が足りないってことね。」
「そう言うことだ。」
そう話しているとクロエが参加してくる。
「あの、お父様。私もその部活動に参加してみたいです。」
「うん?俺が創設する部活にか?」
一夏がそう聞くとクロエは、はい!と返事し、鈴は
「これで部員は3人ね。」
そう言われ一夏は疑問を言う。
「3人?鈴もまだ部活に入ってなかったのか?」
「えぇ、拳法部とかあったけどあまり面白そうじゃなかったし。だったらあんたが造った部活にするのも悪くないと思ったからね。」
そう言われそれだったらいいかと思っていると一夏達に近付いてくる集団があった。
「あ、こんにちわ。鈴さん、天ノ川さん、それとクロエさん。」
そう言われ一夏達は振り向くとそこにはセシリアたちが食事を持って立っていた。
「やっほー。もしかして席探してる感じ?」
鈴にそう聞かれセシリア達は頷く。
「はい。もうほとんどの席が埋まってしまっているのでどうしようかと思っていたところだったんです。」
そう言われ鈴はそれだったらここに座ればと提案され3人はそれを受け入れ席に着く。
「ところで何か悩んでおられる様子でしたが何かあったのですか?」
セシリアにそう聞かれ別にしゃべってもいいかと思い一夏は説明する。
「実は部活を造ろうと思ってな。それで部員を集めているんだが今3人しかいないんだ。」
「部活?どういった部活なの?」
シャルロットにそう聞かれ一夏が答える。
「まぁ簡単に言えば銃器、刃物など自分の身は自分で守れるようにするためにいろんな武器や身近なものを使った護身術などを学んでいこうと言った健全な部活かな。」
そう言われ3人は
(((どこが健全なんだ?)))
そう思いながらもなんだか楽しそうだなと同時に思う。
「あの、その部活なんですがわたくしも参加してもよろしいでしょうか?」
そうセシリアに聞かれ一夏と鈴は理由を聞く。
「なんでまた?確かお前テニス部に所属してなかったか?2組のテニス部の人がそう言ってたぞ。」
「はい。テニス部に所属しています。ですがテニスはイギリスでやっていたことをこちらでも続けようと思って入ったのですが、天ノ川さんが造ろうとされている部活はわたくしが苦手としている近接攻撃の練習などにもなると思ったのですが、ダメでしょうか?」
そう言われ一夏は
「テニス部はどうするんだ?」
「勿論続けます。偶に天ノ川さん達の部活には参加できないことがあると思うのですがそれでもいいでしょうか?」
「まぁ両立できるなら俺は特に何も言わん。」
そして残りの2人も入りたいと言う。シャルロットは自分も銃器の扱いは得意だが刃物はあまり得意じゃないから教えてほしいため。ラウラは高校の青春とはどういった物なのか味わってみたいとのこと。そして銃を扱うなら現役の軍人が居ても損はないとのこと。(本音はただ仲間外れは嫌だから入りたいとのこと。)
部員がそろった一夏は早速職員室に行き部活創設申請書を提出する。そして3日後、束が場所が決まったと言い、放課後部員たち全員を連れエレベーターで学園の地下に下りる。ついた場所は射撃場やCQB(近接戦闘)フィールドがある場所だった。
「束さん、此処は?」
「此処は元々教員たちが銃器の訓練をするために作られた場所らしんだけどもう使われなくなっちゃった場所だよ。学園長に聞いたらこの場所だったら置いてある物とか好きに使っていいよだってさ。」
そう言いながら射撃場横にある部屋のカードキーを通し番号を打つと電子音が鳴り扉が開く。そして束と共にその部屋に入ると大量の武器が置かれていた。一夏以外は圧巻している中、一夏は手近にあったAK-47をとり動作を確認する。
「チャージングハンドルの動きが悪いな。長い間手入れされて無いようだ。」
そう言って銃を戻しみんなに向き直る。
「最初の部活動は此処にある武器のメンテだな。」
そう言うとみんな頷く。
「あ、因みに銃についてあまり詳しくないって言う人挙手。」
束がそう言うとセシリアが挙手。他はあげていない。
「シャ、シャルロットさん分かりますの?!」
「うん、僕が使っていたISの武器はほとんどが実弾武器だったからある程度は分かるよ。」
そう言われセシリアはショボーンとする。そして束はホワイトボードと机と椅子を持ってきてセシリアに座るように促す。
「ほらほら束さんが直々に教えてあげるんだからちゃんと覚えろよ。」
「は、はい!」
そう言い椅子に座り束の銃口座を受ける。セシリア以外は銃のメンテを始める。ラウラはドイツが産んだ銃、
「さすが現役の軍人だな。」
一夏がそう言うとラウラは当たり前だ。と言う。
「ドイツにいた頃はこいつを分解して組み立てる行為を何度もしていたからな。体が覚えていたんだ。」
そう言って懐かしむようにメンテをするラウラ。一方シャルロットは対物ライフルPGMウルティマラティオ・へカートⅡを手入れしていた。
「またデカいものを手入れしようと思うわねあんた。」
鈴は呆れながらそう言う。シャルロットは苦笑いで答える。
「いや~、これだけ口径の大きい銃を見つけちゃうと実際に触ってみたいと思っちゃってね。」
そう言われ鈴はシャルロットは銃の口径がデカいほど燃えるタイプかしらと思う。そして一夏はクロエの元に行くとクロエはハンドガンの手入れをしていた。そしてクロエがメンテしているのはベレッタ社のM92である。
「クーちゃんうまくできそう?」
「はい。けど普段はワルサーのPPKしかメンテをしたことがなかったので実際に触りながらメンテをするのは初めてなので少し心配です。」
そう言ってメンテを終えたM92を『メンテ済み』と書かれた籠に入れる。一夏は籠に入れたM92をとりマガジンに弾を込め射撃場に行く。クロエはその光景を見て何をするのかすぐに分かり、耳あてをみんなに配る。そして一夏は耳あてを付けた後スライドを引き初弾を込め銃を構えマガジンに入っている弾をすべて撃つ。排出された薬莢は空を飛び地面に音を立てて落ち転がる。その光景を見ていた6人は呆けている。一夏は耳あてをとりクロエに近付き頭を撫でる。
「ちゃんとメンテ出来ていたよ。もし心配だったら俺か束さんに聞いたらいいからね。」
そう言って銃を籠に戻し全員分のジュース買いに行ってくる。と言ってその場から出ていく。頭を撫でられたクロエはえへへへへ。と照れている。ラウラは少し羨ましそうに見ている中、鈴は一夏が撃った的を見ている。的には頭と胸を的確に射貫いており狂いはなかった。
「さすが一夏といったところかしら。」
そう言って鈴はクロエの元に行き一緒に銃のメンテを始める。
地上に戻った一夏はそこから一番近い自販機に行き適当にジュースを買い戻ろうとすると後ろから声を掛けられる。
「あ、あのちょっといい?」
一夏は後ろを向くとそこには水色の髪の眼鏡を掛けたおどおどした女子とダボダボの制服を着た女子がいた。
「何か用か?」
そう言われ眼鏡を掛けた女性は話しかけた理由を言おうとするがどう伝えたらいいのかわからないのかしどろもどろになっている中隣の女子が言う。
「あのね~、いっち―が創った部活に入りたいんだ~。」
そう言われ一夏は首を傾げる。
「どこで俺が部活創ったって知ったんだ?」
「皆噂してたよ~、噂の男子生徒が自分の部活創ったって。」
そう言われなるほどと納得していると眼鏡の女子が聞いてくる。
「えっと、それで入部は?」
そう言われ一夏はうぅ~ん。と考える。
「まぁここで立ち話もなんだし一度部活見てから決めるのはどうだ?いきなりここで入部となって後で全然違うってなったら面倒だろ?」
そう言われ2人は確かに。とつぶやき一夏と共に地下の射撃場に下りる。
一夏達が射撃場に着くと銃のメンテがほぼ終わったのかラウラたちは片づけを始めている。
「お~い、入部希望の生徒とジュースを持ってきたぞ。」
そう言って机の上に適当に買ってきたジュースを置く。そして銃を片付け終えた鈴達はジュースをとり飲みながら入部希望の生徒を見る。
「それでえっと、」
「わ、私は更識簪って言うの。一応日本代表候補生です。それとあまり名字は好きじゃないから簪って呼んで。」
そう言って眼鏡を掛けた女子事、簪は挨拶をする。
「私は布仏本音って言うんだ~。かんちゃんとは幼馴染なんだ~。よろしく~。」
そう言ってダボダボの袖をふる。
「あら、本音さん。こんにちわ。」
「あ、本当に本音さんだ。」
「ふむ、いつもお菓子を食べているあの着ぐるみの奴か。」
そう言ってセシリアたちは本音に挨拶をする。
「さて入部についてなんだがどうしてこの部を選んだのか教えてくれないか?」
一夏は簪たちにそう聞くと簪は言いにくそうにしている。それを見た本音は心配そうに聞く。
「かんちゃん、言いづらいなら私が言うよ?」
そう言われ簪は本音に大丈夫。と言って顔をあげて説明をする。
「実は私には姉がいるの。姉は何でもできる人なの。けど私はいつも姉の付属品みたいな感じで見られてたの。周りは姉が出来るのになぜおまえは出来ないって言われて私必死に追い付こうとして頑張ったの。それで日本代表候補生になれたの。そして私の専用機が造られる予定だったの。」
一夏達はだったと過去形で言われたことに疑問を持つ。
「だった?ということは貴女。」
鈴がそう言うと簪は首を縦に振る。
「突然入ってきたISの製造依頼で私の専用機の計画は途中で凍結されたの。」
「「「?!」」」
そう言われセシリア、ラウラ、シャルロット、鈴が驚く中、一夏は何かを思い出したような顔立ちになる。
「その依頼は織斑千冬が関わっているのか?」
一夏はそう聞くと簪は首を縦に振る。
「うん。私が施設を出ていくときそこの職員が――――」
『いい?あの千冬様からの直々の依頼なんだから変な機体を送るなんて失態犯すんじゃないわよ!』
「そう言って私の専用機の開発者たちに叫んでたから間違いない。」
そう言うと一夏は舌打ちをする。そして頭を下げる。いきなりの行動に全員驚く。
「元とはいえ、俺の身内がとんでもないことしてしまい本当に申し訳ない。」
そう言って深々と頭を下げる一夏に簪は慌てて頭をあげるように言う。
「あ、貴方のせいじゃないことは知ってるから頭をあげて。」
そう言われ一夏はゆっくりと頭をあげる。
「それで今ISはどうしているの?」
鈴がそう聞く。
「今は学園にお願いしてメンテナンスルームの一つを借りてそこで作ってる。」
そう言うと下を向く。本音は補足的な説明をする。
「ISが完成しないとかんちゃん、此処で結果が残せなかった場合候補生資格を剥奪されるかもしれないんだ~。」
そう悲しそうに説明する本音に一夏はある提案をする。
「それだったら俺たちも手伝おうか?」
そう言われた簪は顔をあげて驚く。だがすぐに下を向く。
「申し出はありがたいけど一人で作るから大丈夫。」
「だがそれだと結果も出せないから候補生資格を剥奪されるかもしれないんだろ?だったら俺たちを頼れ。お前はもううちの部員だ。」
そう言われ簪は顔をあげる。
「え?でもまだ入部届を出してない。」
「そんな物後で出せばいい。お前は此処に入りたいと思い来たんだろ?それはお前自身が今までの自分を変えたいと思って行動したんじゃないのか?それだったら俺たちはどんなことでも協力してやる。それにここの顧問はISの知識だったら右に出る人はいないしな。」
そう一夏が言うと後ろから一夏に抱き着く束。
「そう、この部活の顧問でISの生みの親である束さんがいるからね!」
束の登場に簪は驚き立ち上がる。
「し、篠ノ之博士?!」
「大体の話は聞かせてもらったよ~。この私にド~ンと任せなさいな。」
そう言って胸を張る束。
「君はもう少し周りを頼るように努力しないと、何時まで経っても君はお姉さんを超えられないよ?」
束がそう言うと簪はドキッとする。
「・・・・分かりました。・・・その、どうか私に皆の力を貸してください!」
そう言って頭を下げた簪
「勿論いいぞ。皆もいいよな。」
一夏はそう言うとセシリアたちも笑顔で首を縦に振る。
「ねぇねぇいっちー、私の入部は~?」
本音がそう聞いてくると一夏は勿論いいぞと答える。
「それじゃあこれからよろしくな簪、本音。ようこそ武装部へ。」
そう言って一夏達は簪達の入部を歓迎した。温かく迎え入れられた簪は心の中で決心をする。
(私はこの部に入って変わる。もう2度と姉の付属品なんて言われないようにするために。)
次回予告
部活が始動し、一夏達は簪の専用機の開発を手伝いつつ、部活に精を出す。そしてある日学園祭のことで説明があるとのことで全学年体育館に集められる。そして説明が終盤に差し掛かった時学園の生徒会長が現れ何やらビッグイベント発表しますと言ってスクリーンをだす。そのスクリーンを見たこの学園で怒らせてはいけない人物堂々の1位になった人物が壇上に上がる。
次回学園祭・説明編~君は私を怒らせる天才だね~。~