ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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自分的に少し納得がいかなかったところがあるのとある指摘を頂いて少し書き直す為、22話を一度消去しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。


22話

一夏達は今アリーナが見渡せる管制室でモニターを見ている。そこには簪と楯無がISを身に纏って相対している。なぜこうなったかそれは数十分前に遡る。

 

~数十分前~

 

一夏と鈴、簪は束とクロエが待っているアリーナへと向かう。

 

「楽しみね簪のIS。」

 

「だな。今日のテストで問題がなかったら次のクラス対抗戦に簪も出られるんだろ?」

 

「うん。そうなったら手加減なしで行くからね、鈴。」

 

「ふふん、こっちも手加減なしで行くから覚悟しなさい。」

 

簪と鈴は互いに戦える日を待ちどうししながらアリーナへと向かう。そんな一夏達の背後をコソコソと着けている人物がいた。

 

「あんな楽しいそうな笑顔、私には見せてくれないのに。」

 

そう言いながら覗き見ている楯無。そして彼らが角を曲がったのを確認しその角まで行き覗き見ると3人の姿が消える。

 

「?!う、うそ!確かにここを曲がったはず。」

 

そう言って廊下を少し進む。すると横から視線を感じ横をみると3人がジト目で楯無を見ていた。楯無は汗を滝のように流しながら見つめ返す。

 

「は、はぁ~い。元気?」

 

「えぇ元気ですよ、さっきまでは。」

 

「本当にさっきまでは楽しい気分でした。」

 

「うん、貴女にあったら気分が失せた。」

 

3人にそう言われいたたまれない気持ちになる楯無。

 

「いつから気づいてたの?」

 

「俺たちが簪と合流した時から。」

 

一夏がそう言うと鈴も頷く。簪は角を曲がった際に一夏に聞かされ気づく。

 

「・・・・最初からだったのね。」

 

「それでも暗部の長なんですか?」

 

鈴にそう言われた瞬間楯無は目を広げる。

 

「ど、どうして・・・。」

 

「そんなの裏のことを知っている人間なら少し調べたらすぐに分かりますよ。」

 

鈴がそう言うと一夏も頷く。

 

「あ、聞きたかったことがあるんですがいいですか?」

 

「え、えぇいいわよ。」

 

「俺の親戚のことは既に知っていると思うんですがなんであんなことをしたんですか?」

 

そう言われ楯無はえっと~。と言いながら目線をそらす。

 

「まさか日本にいないから問題ないと思っているならお門違いですよ。」

 

え?となる楯無。

 

「今回の件、あの二人に電話したらすぐに飛んできますよ。」

 

そう言ってスマホをちらかせる一夏。それを聞いた楯無は不味いと感じる。

 

(もし電話されたら家が潰さる。そうなったら簪ちゃんを守れなくなる!)

 

「・・・それは脅し?」

 

「脅しじゃないです。忠告です。まぁ俺が連絡しなくても束さんがどうにかしちゃう気がしますが。」

 

そう言うと楯無は背後にいる気配を感じ、後ろを見ると束が真顔で楯無を見ていた。

 

「いっくん達の到着が遅いなと思って見に来たらなんでお前が此処に居るのかな?」

 

そう言われ楯無は冷汗が止まらない。

 

「答えないなら二度といっくん達に関わらないようにあの2人に電話しようかな~。」

 

そう言ってスマホを取り出し何処かに電話しようとする束。楯無はそれを止めようと声を掛けようとした瞬間。

 

「待ってください、篠ノ之先生。」

 

そう言われ束は手を止める。

 

「どうして止めるのかなかんちゃん。」

 

止めに入ったのは簪だった。

 

「天ノ川君の親戚にこれ以上迷惑を掛けたくないので。」

 

「あの2人は別にそれくらい問題ないと思うよ。」

 

「それでもです。」

 

そう言われやれやれと言った感じでスマホをポケットにしまう。

 

「かんちゃんがそう言うならいいよ。」

 

「あ、ありが「ねぇお姉ちゃん。」な、なに?」

 

楯無はお礼を言おうとしたが簪がそれを止める。

 

「私と勝負して。」

 

「か、簪ちゃん、それはISで?」

 

「うん。」

 

そう言われ楯無は困惑する。

 

「けど私と貴女とじゃ勝負には「やらないなら2度と私に関わらないで。」・・・・分かったわ。」

 

そう言って楯無はアリーナへと向かう。

 

「大丈夫なのか、彼女ロシアの代表なんだろ?」

 

「うん、もうやる前から諦めたくないから。」

 

そう言う簪の目は本気と書いてマジの目になっており一夏達は止めなかった。

 

そして序盤に戻る。

 

一夏と鈴は管制室でモニターを見ているとクロエが放送を入れる。

 

「ではこれより試合を始めます。勝敗はどちらかのSEが無くなった時点で終了とします。さらに時間切れとなった際はSEが多い方が勝者とします。では両者構え。」

 

そう言われ両者構える。そして

 

「試合開始!!」

 

そう言われ簪は薙刀で楯無に斬りかかる。楯無はそれを躱しながらランスで攻撃する。簪もその攻撃を躱しながら反撃する。双方は一進一退を繰り返す。

 

「凄いな、国の代表相手にあそこまで攻防できるとか。」

 

「確かに。」

 

一夏と鈴は驚いている中ら束はデータ採取を続けながら説明する。

 

「かんちゃんのISは機動性がどうしても落ちちゃうからね。その辺は自分の腕でどうにかするしかない。けどあそこまで食いつけるのは束さんも予想外だよ。」

 

そしてアリーナで戦っている2人はというと

 

「いつもいつも影から付いてきたりしてストーカーみたいで気持ち悪かったのよ!」

 

そう言われ楯無はガァーーンと落ち込みながらも反撃する。

 

「だ、だって簪ちゃんが心配だったのよ!」

 

「私はもう高校生なのよ!」

 

「それでも私にとっては大切な妹なの!」

 

そう叫びながらランスで攻撃する。簪はそれを躱し後ろに下がる。そして

 

「ミサイルロック・・・・ファイヤ!」

 

そう言って無数のミサイルが楯無に迫る。

 

「ちょ!なによその数、ありえないでしょ!」

 

そう言いながらランスに備えられているガトリングで対処する。

 

管制室にいた一夏達も顔を引きつかせながら見る。

 

「あれって・・・。」

 

「うん、いっくんと同じように拡張領域を弄って沢山ミサイルを積めるようにしてあるからね。」

 

「マジか。」

 

鈴はクラス対抗戦勝てるかどうか心配になり始める。簪はミサイルを対処している楯無に近付き薙刀で斬りかかる。楯無はミサイルを対処しながら簪の攻撃を回避する。

 

「いい加減に殺られて」

 

「字!字が違う!」

 

そう言いながら楯無は避ける。そして楯無は回避をやめたのか動きを止める。

 

「何?降参するの?」

 

「うんん。ねぇ簪ちゃんここ暑くない?」

 

そう言って楯無は指を弾く。が何も起こらない。

 

「あれ?どうして爆発が起きないの?」

 

そう言って慌てる楯無。

 

「理由は簡単。あれだけのミサイルが発射されれば此処は物凄く乾燥して暑くなる。」

 

簪にそう言われた瞬間楯無はさっきの大量のミサイルはこのアリーナに巻かれている水蒸気をすべて蒸発させるために撃ったんだと。

 

「貴女のことだから逃げながら撒いていると思ってたからその対策。今度こそ『ビィ―』!」

 

簪が最後の攻撃を仕掛けようとするが時間切れのアラームが鳴る。

 

「双方そこまで。この試合の結果は」

 

そう言われ二人は黙って聞く。

 

「双方引き分け!」

 

2人はえ?と驚く。クロエはそれを気にせず続ける。

 

「どちらもSEが同じ2桁の数字で止まっていたんです。だから引き分けです。」

 

そう言われ簪はがっかりする。

 

「・・・勝てると思ったのに。」

 

そう言っていると楯無は簪の肩に手を置く。

 

「そうね、あのまま行けば簪ちゃんが勝てたかもしれない。」

 

「・・・お姉ちゃん。」

 

そして楯無は顔を伏せながら簪に謝る。

 

「ごめんなさいね、簪ちゃん。あの時簪ちゃんを守るために言った言葉でひどく傷つけて。」

 

「うんん、私の方こそ変に意地張ってごめんなさい。」

 

「・・・これからは昔みたいに仲のいい姉妹に戻りましょう。」

 

「うん!」

 

簪が笑顔で頷くと楯無は感極まって抱き着こうとするが避けられる。

 

「むぎゅ!ど、どうして避けるの!お姉ちゃんが嫌いなの?」

 

「抱き着かれるのは流石に嫌。」

 

そう言って簪は逃げる。楯無は簪に抱き着こうと追いかける。その光景を見ていた一夏達は仲が戻って良かった良かったと思いながら見て機材の片づけをする。




次回予告
ある日、学園祭の準備状況の報告会として職員会議が開かれる。そして最後に学園長から箒を学園祭終了後、退学処分にすると言われ千冬が反対する。束は千冬の教育方法が悪いからではと言うと、千冬は束の授業の方が悪いはずだと言うがシルヴィアが束の擁護をする。それでもあることないことを言ってくる千冬に束は、あることを伝える。それはもう2度とISには乗れないということだった。
次回愚行を重ねた者達の末路~もうこの学園にお前の居場所なんてどこにもないんだよ。~
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