ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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3話

一夏がラグーン商会の一員になってから数年が経ち、一夏はロアナプラの重鎮たちと大きなパイプを持つことができた。そしてある日。ラグーン商会に設けられているキッチンでお昼を作っている一夏。その脇にはスプリングフィールド社のM1911A1のOPERATORがショルダーホルスターに入っていた。この銃は一夏が14の誕生日にプレゼントされたのだ。腰には大きめのサバイバルナイフが装着されていた。

そして料理が完成し、皿に盛り付けて机に持って行った。机にはダッチ達が待っていた。

 

「お、今日の昼は回鍋肉(ホイコーロー)に出汁巻きか。」

 

「いい匂いだ。」

 

ロックとベニーはうまそうに首を伸ばしていると一夏はレヴィがいないことに気づいた。

 

「あれ、レヴィ姉は?」

 

そう聞くとダッチが

 

「恐らく部屋で寝てるんだろう。そっとしておくか。」

 

「だったら声だけかけとくよ。」

 

そう言って一夏は扉から顔だけを出して大声で

 

「レヴィ姉ぇ!お昼ご飯無くなっても知らねぇからな~~!」

 

そう叫んで部屋に戻った瞬間廊下からドタドタと走ってくる音が聞こえてきて扉が思いっきり開かれた。

 

「ひ、昼飯は絶対に食うからな。」

 

そう言ってぜぇぜぇと息をしたレヴィは席に着いてメシを食べ始めようとしたところで事務所の扉がノックされた。

 

「おいおい、まさか。」

 

そう言ってダッチは盛大なため息をした。ロックは誰か解ったので扉を開けるとそこにいたのは

 

「よぉ、ラグーンの諸君。お昼戴きに来たぜ。」

 

部屋に入ってきたのは三合会の幹部の一人、張維新(チャン・ウァイサン)だった。

 

「張の旦那、ここは食堂じゃないんだぜ。」

 

「硬い事言うなよダッチ。せっかく久々の一夏の手料理が食べられるんだからな。」

 

そう言って開いている席に着いて昼ご飯を食べ始めようとしたらまた扉がノックされた。

 

「おいおいまたか。」

 

呆れたような言い方をしたダッチは誰が来たのかすぐに分かった。ロックはまた扉を開けに行くとそこにいたのは

 

「はぁ~い一夏、元気にしてたかしら?」

 

入ってきたのはホテル・モスクワの幹部の一人で火傷顔(フライフェイス)の異名を持つバラライカだった。

 

「はぁ~、バラライカもここは食堂じゃないんだが。」

 

「いいじゃない、ようやく大きな仕事を終えたんだからそのご褒美ということで一夏のご飯を食べに来ただけなんだから。」

 

そう言ってバラライカも空いている席に着いた。因みに護衛に来ているボリスは後ろで立っていようとしたが一夏が用意した席に着いていた。

本来この二人は相互利益のため手を結んではいるが敵同士である。だが一夏のこととなると話は別であった。

 

「お、この回鍋肉うまいな。さすが俺の弟分だ。」

 

「この出汁巻きもいい味ね。さすが私の弟分ね。」

 

そうこの二人一夏の料理が気に入っているし、その性格も気に入ったのか二人は一夏の兄貴分、姉貴分になっている。その為か一夏のことを結構可愛がっているのだ。一夏が持っているOPERATORは張がプレゼントし、サバイバルナイフはバラライカがプレゼントしたのだ。さらに一夏に危害を加えようとする人物もしくは組織がロアナプラに存在すると分かると二人は、自分たちの部下たちを向かわせて潰すということもあるそうだ。その為ロアナプラでは絶対に一夏に手を出してはいけないと言うルールができている。一夏も張とバラライカのことを本当の兄と姉の様な存在だから[張兄さん][バラライカ姉さん]と呼んでいる。

お昼を食べていると急に張が話し始めた

 

「そう言えばもうすぐ一夏も高校生くらいの年頃か。」

 

「急にどうしたのさ張兄さん。」

 

一夏は怪訝そうな顔で聞いてくると張は頭をかきながら説明した。

 

「いや、せめて一夏には高校位は出ておいてほしいなと思ってな。」

 

そう言うとバラライカも確かにと思い始めていた。

 

「確かに。しかし高校と言ってもこのロアナプラにそんなものないのだがな。」

 

そう悩んでいるとまた扉をノックする音が響いた。

 

「うん?他に来る奴なんていないはずだが、客か?」

 

「俺が行くよ。」

 

そう言って一夏は席を立ち、扉を開けた。

 

「はい、ラグーン商会に何か御用d「い、いっくん?」・・・え?」

 

そこに立っていたのは機械のうさ耳をして不思議の国のキャラみたいな格好の一夏がよく知っている人物だった。

 

「た、束さん?」

 

一夏がそう呼ぶと束は

 

「うぅうぅぅいっぐーーーん会いたがっだよ~!」

 

そう泣きながら言い、一夏に抱き着いた。一夏はいきなり抱き着かれてそのまま後ろに倒れ込んでしまった。

 

「おいおい、一体何なんだ?」

 

ダッチ達は一体全体分からない状態だった。

 

しばらくして落ち着きを取り戻した束を一夏はソファーに座らせた。ダッチ達もそれぞれソファーや椅子に座っていた。そして張が切り出した。

 

「で、一夏。その女性はいったい誰なんだ?」

 

「あぁ、この人は篠ノ之束さん。俺が誘拐される前からよく一緒に遊んでくれた人なんだ。」

 

そう言うとダッチ達は驚いた。まさか目の前にいる女性がISの産みの親で世紀の天災だとは思わなかったからだ。

 

「それで博士はどうしてここに?」

 

そうバラライカが聞くと束は素直に答えた。

 

一夏が誘拐されたことはすぐに気が付き、急いで一夏が誘拐されたところに行ったがその途中でIS委員会の追手が現れてその撃滅をし、それを終えた後に犯人のアジトに突入したが一夏はそこにいなかった。その後くまなく探したが一夏の痕跡はなかった。その後日本に戻り一夏が誘拐され何処かに消えた事を鈴に伝えた。鈴は糸が切れたような人形のように崩れ落ち束は必死に慰めていたそうだ。その後鈴は隠れ家から出ていきどこに行くかと思って付いていったら一夏の家に向かっていた。そして鈴はカバンからカッターナイフを取り出したのが見え、急いで止めに入ったそうだ。鈴はあいつを殺してやると泣き叫んでいて束はとにかく落ち着かせ様としたそうだ。その後落ち着きを取り戻した鈴は家に帰っていき、その後鈴は中国に帰ったそうだ。帰る前に鈴に必ずいっくんを見つけると約束したそうだ。そして昨日世界中に放った無人偵察ドローンの一つがこのロアナプラにいた一夏の姿を捉えこうして会いに来たそうだ。

 

「これがここに来た訳です。」

 

そう言うと束は一夏が用意したお茶を飲んだ。

 

「束さん、鈴に連絡はとれますか?」

 

そう一夏が言うが束は首を横に振った。

 

「いっくんを見つけた時に連絡しようとしたけど連絡はつかなかったんだ。」

 

一夏はそうですか。と言った。そして束はある物を一夏の前に出した。それは水晶玉の様なものだった。

 

「いっくんこれに触ってみて。」

 

一夏は何かわからずとりあえず触ってみるとその水晶は一夏が触ると急に光り出した。そして

 

【マスター?もしかしてマスターですか?!】

 

そう声が聞こえた瞬間一夏は手を引っ込めた。

 

「た、束さんこれは?」

 

「いっくんには聞こえたんだね、この子の声が。」

 

そう言うと周りが驚いた。

 

「声ってそれは一体何なんだ?」

 

張は一体何が起きたのか気になった。

 

「これはISのコア。そして今まで誰にも起動できずにいたコアであり、私といっくんが最初に作ったコア。」

 

そう言うと周りは驚きで満ちた。

 

「い、一夏とあなたが一緒に作った最初のコアですって?と言うことはそのコアは白騎士と言うISのコアなの?」

 

そうバラライカに聞かれた束は首を横に振った。

 

「白騎士のコアは私が一人で作ったもの。けどこのコアはいっくんが私の隠れ家に遊びに来た時に一緒に作ったものなの。」

 

そう言われた一夏はあることを思い出した。それは一夏が夏休みに束の隠れ家に遊びに行った際、束の部屋の机に置かれた作りかけのコアを一夏が作ってしまったのだ。そして戻ってきた束が一夏が手に持っているものに驚き、どうしたのかと聞いたら、作りかけだったから僕が完成させたと言ったとたん束に思いっきり褒められたことがあったからだ。

 

「もしかしてあの時の?」

 

「そうだよ~!あの時いっくんが作ったコアがこれだよ!」

 

束は笑顔でそれに答えた。

張は一夏にそんなすごいことができるんだなと驚きつつ流石俺の弟分だと喜んでいた。バラライカもそんな感じだった。

 

「となると一夏が再来年行くところが決まったな。」

 

ダッチがそう言うと周りの人は一体どういう事なんだという顔で見た。

 

「一夏がISに乗れると分かったら世界中はどうする?」

 

そうダッチが言うとそれぞれ思いついたことを言った。

 

「モルモット」

「解剖」

「暗殺」

 

張とバラライカは言わなかったが体からは殺意がにじみ出ていた。

 

「つまり一夏がISに乗れるということがばれたら」

 

「世界中の科学者達(馬鹿共)のおもちゃにされるということね。」

 

そう言うとレヴィ達からも殺気が出た。

 

「そうだ。だから博士、あんたは一夏を安全なIS学園に入れようと考えたんだろ?」

 

そう言われた束は笑顔でそれを肯定した。

 

「そうだよ。いっくんがISに乗れることはいずればれる。だったらその前に発表してIS学園に入れてしまえば世界中の要人(無能共)から守れるしね。」

 

束がそう言うと周りはなるほどな。と頷いていた。

 

「けど一夏が行くかどうかそれが問題だ。」

 

ロックはそう言って一夏を見た。一夏は悩んでいた。行けば皆に迷惑を掛けずに済むが行くと面倒ごとに巻き込まれる可能性が高くなると思っているからだ。

 

「一夏。」

 

バラライカに呼ばれ一夏は顔を上げると頭を撫でられた。

 

「貴方の人生は貴方の物。だったらせめて高校生活だけは楽しんでらっしゃい。」

 

「そうだぞ一夏、高校生活なんてなたった1回しかないんだ。だったらせめて高校生活だけは楽しんで来い。」

 

 

張とバラライカにそう言われ一夏は行くことを決意した。

 

そして一夏がIS学園に行くことが決まった。

 

 

 

 




今日はここまで。次回は木曜日に上げる予定です。

説明
スプリングフィールド社M1911A1“OPERATOR”
一夏用に張がカスタマイズを依頼して作成された銃。口径は45口径。使用弾丸は.45ACP弾
カスタム内容
カスタムスライド
カスタムハンマー
サプレッサー用のバレル
カスタムリアサイト
カスタムトリガー
タクティカルフレーム
例:MGS4のオペレーター

最初はM92Fにしようかなと思ったのだがそれだと面白くないと思ってこれにしました。

それとあらすじにも書いた通り千冬を後に許す感じにしようと思っております。しかしまだ予定でもしかしたらそのままアンチのままの可能性もあります。その時はまたタグが変更されます。ご了承ください。

次回予告!
束は隠れ家に戻るより一夏と一緒に住もうと考え、一夏が住んでいる家に居候することにした。そこで自身の想いを告げることを決心した。

次回恥ずかしがり屋のウサギさん
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