ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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4話

そして束はあることをダッチにお願いした。

 

「あの実は一つお願があるんだけど・・・。」

 

「何だ?」

 

「私もここで住んでいいかな?もちろん家賃も払うし。」

 

そう言われたダッチ達ラグーン商会メンバーは驚いた。

 

「い、いや構わないが、ほかにもいいところがあると思うんだが。」

 

「だって、いっくんがここに住んでるんだったら私もここに住む!」

 

そう言われたダッチは理由はそれかと呆れていた。だが

 

「あのさ、束さん。俺今ここで住んでないよ?」

 

そう一夏が言うと束はへ?と言う顔で一夏を見た。

 

「俺今、このロアナプラから少し離れたところからここに通ってるんだよ。」

 

そう言うと束は居候させてくださいと言い、一夏は別にいいかと思いそれを了承した。

そして夜になり一夏と束は車(米軍が払い下げたハンヴィー)に乗って一夏が住んでいる家に向かった。ロアナプラからおおよそ30分のところにある白壁の町の一軒家だった。

 

「へぇ~~、ここが今いっくんが住んでる場所かぁ。」

 

「えぇ、仕事で此処に来た際いい物件だなと思ってね。そしたらある仕事が終わった後にバラライカ姉さんがこの家の権利書やらなんやらを持って事務所に来た際は驚いたよ。」

 

一夏は笑いながら中に入った。束もそれに続いた。

 

「どうしてここをプレゼントされたの?」

 

「前にうちに仕事を依頼してきたやつがいてさ、そいつの依頼は荷物を受け取って持ってくるという簡単な仕事だったんだけど、実際は俺たちを潰すための罠だったということが分かってね。何とかその罠を退けて事務所に戻ってきた際にバラライカ姉さんが来て今回のお詫びとしてダッチ達には仕事の依頼、俺にはこの家の権利書とかだったんだ。」

 

なるほどね~と束は頷いていた。そして一夏は束に家の間取りを説明し、夕飯を作って二人一緒に食べ一夏は束に寝る場所を案内をして自分の部屋に入った。

 

一夏side

俺は部屋で電子たばこ(バラライカ姉さんがプレゼントしてくれた物)を吸いながらくつろいでいると部屋をノックする音が響いた。

 

「いっくん入ってもいい?」

 

束さん?

 

「別にいいですよ~。」

 

俺がそう言うと束さんはお邪魔しま~すと言って入ってきた。恰好は女性ものの寝巻きなんてないから俺が買っておいた大きめのジャージを貸している。

 

「あ、いっくん。タバコは未成年は吸っちゃいけないんだぞ~!」

 

「大丈夫ですよ、これ電子たばこだから。それでどうしたんですか?」

 

俺がそう言うと束さんは赤くなってもじもじし始めた。

 

「あ、あのね一緒に寝てもいいかな?」

 

そう言って束さんは後ろに隠し持っていた枕を見せて尋ねてきた。

あ、そう言うことね。

 

「べ、別にいいですけど、狭いですよ。」

 

「だ、大丈夫。束さんはベットからたとえ落ちてもへっちゃらだから。」

 

「そ、そうですか。まぁどうぞ。」

 

俺はそう言って束さんを布団に招き入れた。束さんはよそよそと入ってきた。そして電気を消した。

やっぱりベットは狭くなりお互いの肩が当たるほどの距離だった。

 

「にゃははは、やっぱり二人はいると狭いね。」

 

束さんの言う通り流石に2人でこのベットは狭いな。今度こういう時のために2人用のベットを買いに行ってこようかな。

 

「ねぇいっくん。」

 

束さんに呼ばれ俺は束さんの方に顔を向けるとその顔は赤くなっていた。

 

「実はね束さん、いっくんに言わないといけないことがあるんだ。」

 

その目は真剣だった。俺はそんな束さんの目をそらさないようにジッと見つめた。

 

「じ、実は私ね、いっくんのことがね。」

 

束さんはもじもじしながら言った。

 

「好きなの。ううん、大好き。束さんはいっくんのことが大好きなの。」

 

俺は束さんの告白に驚きが隠せなかった。そして

 

「束さんだけじゃない、鈴ちゃんもいっくんのこと好きなんだよ。もちろん好きっていうより大好きの方だと思う。」

 

その告白にも驚いた。だって鈴も俺のことが好きだとは思わなかったからだ。けど確かに鈴とは俺が誘拐される前から一緒によく遊んでいた。弾たちともたまに遊んでいた。けど弾たちと一緒に遊んでいる時間より鈴と束さんと一緒に遊んだほうが多かった。

そして俺は二人と一緒にいるときのほうが楽しいと思っていたし、鈴や束さんに急に抱き着かれたりしたとき心臓の鼓動が速くなったことがあった。だからおれは鈴と束さんのことが

 

「その、束さんの想い気づかなくってごめん。そのさ、俺も束さんのこと大好きだ。もちろん鈴のことも好きだ。けど」

 

俺はそこから先が言えなかった。だって彼女に出来るのはどちらか一人だ。絶対に片方を選べばもう片方を泣かせてしまうからだ。

 

「いっくんが考えていることはわかるよ。片方を選べばもう片方を泣かせてしまうと思っているんでしょ?」

 

俺は首を縦に振って肯定すると束さんは笑顔でそれを否定した。

 

「大丈夫だよ。鈴ちゃんとね、一回話したことがあるんだ。『いっくんを二人で愛し合おう』ってね。」

 

俺はそれにどんな顔をしているのかわからなかった。だが2人の女性にこんなにも愛してもらえるなんて、こんなにもうれしいとは思わなかった。

 

そして束さんは体をこっちに向けてきたため俺も体を向けた。束さんと見つめていたまましばらくすると磁石みたいにお互いの顔が近づいて気づいたらキスをしていた。そして唇を離すとお互いの顔が真っ赤になっているんだろうなと思った。

 

「いっくん。・・・・いいよ。いっくんだったら私の初めてあげる。」

 

俺はそう言われ首を縦に振ってそのままキスをしてベットの中で次の朝日が昇るまで愛し合った。

 

 

イチカside end

 




次回から本編です。
設定は本編を上げ始めてしばらくしたら上げます。

一夏がハンヴィーを運転できた理由
免許?ロアナプラにそんなものは必要なのか?すっ呆け

次回予告♪
入学前日、張やバラライカ、さらに暴力教会から入学祝と言う武器を貰い一夏は日本へ向かった。そして新しい名を名乗ってクラスに入ると多くの女子がいた。そしてその中には一夏を痛み付けた奴と元姉がいた。一夏はこのクラスでやっていけるのか。そして再び鈴と再会することは出来るのか

次回IS学園入学

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