ブラックワンサマー   作:のんびり日和

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3話

一夏とセシリアとの対決の次の日、一夏はクラスの全員に冷ややかな目で見られるだろうなと思いながら、教室に入ると

 

「あ!天ノ川君おはよう!」

 

「おはようございます天ノ川君。」

 

「おはよう天ノ川君。」

 

とみんな笑顔で挨拶をしてきた。その為一夏はちょっと困惑しながら理由を聞いた。

 

「えっと、昨日のあれ怖くなかったのか?」

 

「え?全然怖くなかったよ。」

 

「そうそう、怖くなかった。と言うより物凄く恰好よかった。」

 

「うんうん。弾丸がまるで雨みたいで凄かったよね。」

 

と、クラスのほとんどの人が怖がるよりむしろ恰好いいという声が多かった。すると教室の扉が開きそこには

 

「し、失礼します。」

 

セシリアが入ってきた。するとクラスの空気は一気に変わった。

 

「あ、あの天ノ川さん。お、お伝えしたいことがございます。」

 

そう言いうセシリアはあの戦いのせいで一夏のことが怖くなっていた。

 

「何だよ。」

 

一夏はセシリアの状態から女尊男卑ではなくなったと分かるが、それでも日本人をバカにしたことはまだ許していなかった。

 

「あの、先日の事で貴方に謝罪をしにきました。」

 

一夏は先日のことを思い出し、自分に喧嘩を売ってきたことかと思い出した。だが

 

「あの事なら気にしてない。それより俺よりも先に謝る奴らがいると思うんだが。」

 

そう一夏が言うとセシリアは頭に?を浮かべていた。

 

「えっと、先に謝る人ですか?」

 

その返答がきた瞬間に一夏は殺気を飛ばした。

 

「まさかお前、自分が言った言葉をすぐに忘れる癖でもあるのか?」

 

「ひっ?!そ、そんなわけありません!」

 

「だったら分かるはずだ。俺より先に謝る奴らが。」

 

そう言われたセシリアは必死に分かろうとしたが全然分からずにいた。

 

「分からないなら教えてやるよ。このクラスにいる奴らだよ。」

 

そう言われセシリアは周りの生徒を見たら全員まるで親の仇みたいな目でセシリアを見ていた。それをみたセシリアは恐怖で後ずさった。

 

「あ、あの、その」

 

すると一人の生徒が口を開いた。

 

「別に私ら謝罪とかいらない。」

 

「うん、別にいらないからさ。」

 

そう言われたセシリアは安堵しようとしたが

 

「さっさとこのクラスから出ていってくれない?」

 

え?と言った顔でセシリアが見上げると全員軽蔑するような目でセシリアを見ていた。

 

「あんたがここにいるとすごくムカついてくるの。」

 

「あれだけ暴言を言って、それで謝罪だけで済むわけないじゃん。」

 

「それに先に私たちじゃなくて天ノ川君に謝罪するって順番おかしいじゃない。」

 

そう言われセシリアはガクガクと震え始めた。するとチャイムが鳴りシルヴィアが入ってきた。

 

「はーい、全員席に着きなさい!ん?オルコットさん、貴女は隣の1組でしょ。さっさと戻りなさい。」

 

「で、ですが。・・・・はい。」

 

そう言ってセシリアはとぼとぼと1組に戻っていった。

 

「で、彼女一体何しにここに?」

 

「謝罪に来たみたいです。」

 

そう。とシルヴィアが呟きすぐにそのことを頭の片隅に置いた。

 

「それじゃあSHRを始めるわ。それと実は今日転入生が来るわ。」

 

「「「「え!?」」」」

 

「それじゃあ入って。」

 

そうシルヴィアが言うと教室の前の扉が開いた。一夏はどんな奴かなと見ると驚愕した。入ってきた女子は一夏にとって大切な人でもあり幼馴染の

 

「それじゃあ自己紹介の方をお願い。」

 

「はい。鳳鈴音よ。背は低いけどみんなと同い年だから。あと中国代表候補生よ。よろしく!」

 

「「「「よろしく~!」」」」

 

「それじゃあ鳳さんの席は天ノ川君の隣ね。」

 

そう言われた鈴は一夏の隣の席に向かった。そして鈴は自分のクラスに男性操縦者がいることは知っていたが顔は知らなかったためその顔を見た瞬間

 

「あ、あんたが噂の・・・男性・・。い、一夏なの?」

 

「・・・あぁ俺だよ、鈴。後で屋上で話そう。」

 

そう言われた鈴は感動の再会を我慢してSHRを終えてすぐに一夏と共に屋上に行った。

 

「バカ!!今までどこにいたのよ!ずっと心配してたんだからね!」

 

そう言いながら再会できたことを泣き叫びながら抱き着いた。一夏もそんな鈴を小動物のように優しく背中を撫でていた。

 

「本当にごめん。連絡したかったがお前とは連絡が取れなかったって束さんから聞いてな。」

 

「え?!束お姉ちゃんと会ったの?!いつ?!」

 

「ここに来る数ヵ月前だ。今は俺が住んでいる家にいる。」

 

そう。と鈴が言うと一夏は束が言っていたことを思い出していた。

 

【鈴ちゃんもね、いっくんのことが好きなんだよ。好きっていうより大好きなんだよ。】

 

一夏は束が言ったことを思い出し、気持ちを奮い立たせた。

 

「鈴、大事な話があるんだ。」

 

「な、なに?」

 

鈴は赤くなりながら耳を傾けた。

 

「お、俺は、お前のことが好きだ。」

 

「え?」

 

鈴は一夏の告白に耳を疑った。

 

「い、今の告白って、本当に?」

 

「あぁ、俺はお前が好きだ。」

 

そう言われた鈴は目に涙を浮かべながらまた一夏に抱き着いた。

 

「嬉しい!あの時一夏が誘拐されてもう会えないってわかった瞬間もうどうしたらいいのか分からなかった。けどあんたが生きていたうえにその言葉を貰えて私本当に嬉しい!」

 

そう言われて一夏はギュッと鈴を抱きしめた。すると

 

「束お姉ちゃんと会ったということは」

 

「あぁ、束さんからも告白された。鈴と三人で愛し合おうって。俺も2人を幸せにするからな。」

 

そう言われ鈴は赤くなりながら小さく「バカ。けど大好き」と呟いた。

 

暫くしてもうすぐチャイムが鳴る前に教室に戻ろうとしたところで

 

「あ、因みにもう娘もいるから。」

 

「はぁ?!」

 

一夏は先に行きながら言うと鈴は固まってしまったがすぐに復活して一夏の後を追いかけた。

 

~昼休み~

「ちょっと娘ってどう言う事よ。」

 

鈴はジト目で一夏に追及すると一夏は

 

「いや、血のつながりは無いけどうさぎのお姉ちゃんが保護した女の子なんだよ。」

 

ウサギのお姉ちゃんとは束のことで学校や人が多い所ではそう呼ぼうと決めていた。そして鈴はなるほどね。と納得していた。

 

「因みに鈴も自分の母親って伝えてるから。」

 

「マジで?あたしこの年で子持ちって恥ずかしいやら嬉しいやら。」

 

と赤くなりながら満更でもない顔になっていた。

 

「因みにこの子がそうだ。」

 

そう言って一夏はスマホの画面を見せるとそこには家の前で三人で撮った写真が写っていた。

 

「この銀髪の子?結構可愛いわね。」

 

「あぁ。名前はクロエって言うんだ。そうだ今度4人で買い物でも行くか。」

 

「それは良いわね。そうしましょ。」

 

鈴と一夏が和気藹々と楽しんでいると

 

「おい一夏、そいつは誰なんだ!」

 

箒がやってきた。

 

「はぁー、お前には関係がないだろうが。とっとと失せろ。」

 

「ねぇ一夏、こいつ誰?」

 

「知らん。簡単に言えば俺のストーカーみたい。」

 

そう言われ鈴はふぅ~んと箒に目を移したがどうでもいいかと目線を一夏に戻した。

 

「所でどこに買い物に行くの。」

 

「そうだな、すぐそこのショッピングモールはどうだ?あそこ結構品ぞろえ良かったし。」

 

「そうね、そこにしましょうか。」

 

二人だけで話を再開すると

 

「無視するな!」

 

そう叫びながら箒は木刀を振り下ろしてきた。一夏は素早く懐の銃を取り出そうとしたら

 

「遅い。」

 

そう言って鈴が腰に付けていたグルカナイフで木刀を斬った。柄の部分から上は切り落とされた瞬間箒は驚愕し、固まった。そして

 

「動くな。」

 

冷たい声でそう言われ喉元には鈴のグルカナイフが向けられていた。

 

「さっさとここから消えて。じゃないと今度はその首切り落とすからね。」

 

そう言われた箒は顔を青くさせながら食堂から出ていった。

 

「何よあいつ。いきなり暴力振るってくるとか最低じゃない。」

 

「いつものことだよ。あれがウサギのお姉ちゃんの妹なんだぜ。」

 

「うそ?!あんなのが妹って、すごく苦労したんじゃないのお姉ちゃん。」

 

「あぁ、本人はあの人は関係ないって言いながらその権力を振りかざしてるからな。」

 

「最低すぎでしょ。お姉ちゃんの気持ちも知らずに。今度暴力を加えてきたら殺してやろうかしら。」

 

「やめとけ、やめとけ。お前の武器が穢れるぞ。」

 

それもそうね。と言い鈴はラーメンを食べた。そして一夏はさっきのナイフのことを聞いた。

 

「所で鈴、お前そのグルカナイフの扱い方ってさ。」

 

「うん?」

 

「シェンホアさんから教えてもらったのか?」

 

そう聞かれた瞬間鈴はラーメンを噴いた。

 

「うわ!いきなり噴くなよ汚いな。」

 

「ちょっと、一夏。あんた師匠のこと知ってるの?!」

 

「あ、あぁ。以前仕事で一緒になったことがあってな。仕事仲間からは「デスダヨ姉ちゃん」って呼ばれてる。」

 

「あの人今どこにいるか知ってる?」

 

「シェンホアさんだったら今ロアナプラにいるぞ。」

 

「ロアナプラ?確か犯罪者の街だっけ?てかあんたまさかあそこに住んでるの?」

 

「いや、ロアナプラから少し離れた街に住んでる。職場はロアナプラだけど。」

 

「まじか。それだったらさ「行きたいんだったら夏休みだからな。」なんだ分かってたの。それじゃあ夏休みに行きましょ。」

 

そう約束し、一夏と鈴はご飯をたいらげて食堂を後にした。

 

~放課後~

一夏は自分の寮に戻って束にテレビ電話をしようとしたところ扉がノックされた。

 

「うん?開いてるからどうぞ~。」

 

「お邪魔しま~す、今日から一緒になるからよろしくね~。」

 

そういって入ってきたのはボストンバックを背負った鈴だった。

 

「うんよろしく。あ、束さんに今からテレビ電話するところだ、一緒に話すか?」

 

「話す話す~。」

 

そしてコールして2秒で画面に束と娘のクロエが写った。

 

『やっほ~鈴ちゃん、おひさ~!』

 

「束お姉ちゃん久しぶり~。元気にしてた?」

 

『もちもちろんろん。それと事前に鈴ちゃんが入学してくることが分かったから学校のネットにハッキングしていっくんと同室にしておいたけどどうよ?』

 

「本当感謝感激雨あられ。」

 

『にゃはははは!喜んでくれて本当に良かったよ。あ、それとこの子が3人の娘の』

 

『初めまして鈴お母様。クロエと言います。』

 

「初めましてクロエ。いろいろお母さん的なことはできないけどよろしくね。」

 

『はい!』

 

そして和気藹々と喋って一夏はあの事を束に提案した。

 

「そうだ、束さん。今度4人で買い物に行こうかと思っているんだけどどうかな?」

 

『買い物?因みにどこに行くの?』

 

「この学園から近いところに大きめのショッピングモールがあるんだ。そこなんかどうかなと思ってね。」

 

『なるほどね~。うんいいよ~。それじゃあクーちゃんと変装して行くよ。いつごろの予定?』

 

「そうだなぁ、大体ゴールデンウィークあたりかな。」

 

『了解~。それじゃあクーちゃん、カレンダーに花丸で「デート」って書いといて。』

 

『わかりました。お父様楽しみにしておきますね。』

 

『束さんもたのしみにしておくよ。それじゃあバイバ~イ。』

 

そう言って束は切った。

 

「楽しみだな、デート。」

 

「そ、そうね。」

 

鈴は赤くなりながらデートに似合いそうな服が有ったか考え始めた。




次回予告
一夏と鈴が再開した後、クラス代表選が開催された。クラス代表は鈴となり、鈴は師匠のシェンホアから教えてもらった技術で優勝目指して挑んだ。

次回激突クラス代表戦~師匠譲りの殺し屋術見せてあげる!~
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