歌の女神たちの天使 〜天使じゃなくてマネージャーだけど!?〜 作:YURYI*
「みはね。朝やで」
「ん、んん〜」
もうちょっと…だけ。
「起きないと朝ごはん抜きやで」
朝ごはん…食べたい。
ん?朝ごはん?いつもは食べてない…
てか、いつも誰もいない…
「わぁ!?そういえば希のお家にお泊まりしてたんだった!」
「あ、やっと起きた。おはようさん」
「お、おはよう!」
やばい。朝から女神スマイルもらっちゃった。あ、みんな知ってる?知らないよね?希の笑顔ってめっちゃかわいくて癒されるんだよ!
しかも、希のベッドで寝ているとか…そう考えるだけでやばい。
「ほら、ちゃっちゃとご飯食べて。学校行くで?」
「わかったぁ」
なるべく急いで、かつ味わいながら食べる。
めっちゃおいしかった。朝からこれとかほんと最高。
ご飯を食べ終わってから制服に着替えていつもより早い時間に家を出た。
いつもって言っても、絵里とかことりちゃんとかの家に泊まった時よりもってことになるかな。
あのふたり…なかなか起きてくれないし。
「あ、今別の人のこと考えてるやろ」
「な、んでばれたの?」
「なんとなく。顔見たらわかる」
希拗ねてる?やきもち?やばいほんと嬉しい。希といると癒されてばっかだな。
下の方を向くと希の手が視界の端に入った。
「あのさ…繋ぎたいな?手」
「い、いいん!?」
「え?なんで?繋ぎたい」
「ウチも…」
ほら、かわいい。
当たり前のように恋人つなぎをする。
この子、私のなんだから誰も手ぇ出すなよ?って気持ちで希をこっちにぐっと引き寄せる。
「なぁなぁ。ちょっと聞きたいことあるんやけど」
「ん?なぁに?」
「あんなぁ、μ'sのみんなの好きなところ!聞きたい!」
μ'sのみんなの好きなところ…ねぇ。
「うーん。別にいいよ?」
「やった♪じゃあ、まずは…一年生からにしよか。花陽ちゃんとか?」
一年生からね。基本は一年生組と一緒にいることが多いからね。
「んっとねぇ。小動物みたいなところ。だけど、たまにめっちゃズバッと言ってくれるところかな」
最初の方はおどおどしてばっかりだったのに、最近はダメなところちゃんと注意してくれたりとかめっちゃ頼りになるんだよ。
この前なんか、ちゃんとご飯食べないと倒れちゃうよ!って悲しそうな顔しながら怒られた。
「真面目に答えてくれるんやな」
くすくすと面白そうに笑う希。
なんだよもう。真面目に答える感じじゃなかったの?
不機嫌そうな顔をしているとそれに気づいたのか、ごめんごめんと謝ってきた。
「次は凛ちゃんな」
「はいはい。凛の好きなとこは、ものすごい甘え上手?で、すぐすり寄ってきてくれるところかな。でも、たまに照れちゃうところもかわいい」
「ベタ惚れやんなぁ」
ベタ惚れ…そんなの当たり前。
みんなの事大好きだもん。
「そう。み〜んなにベタ惚れですよ」
「ん、んん!次!真姫ちゃん!」
わざとらしく咳払いなんかして、照れをごまかしてんのかな?
「真姫ちゃんねぇ…。ふつうにかわいくないところって言ったら好きなところに聞こえないかもなぁ」
「それ悪口やん」
「ちょ、違うよ!ちゃんと続きあるから!」
「はいはいどーぞ」
「もう…こう、なんて言うのかな。妹みたいな時とお姉ちゃんみたいな時のギャップがすごくかわいい。素直に甘えられなくてこっちに八つ当たりしてくるのも、甘えてほしくてものすごく柔らかい笑顔でおいでって言ってくるのもほんと大好き」
やっば、にやけがとまんない。
真姫ちゃんは本当に最近素直になってきたと思う。心を開いてくれてるって一番わかりやすいから喜びも倍増だ。
「む…次。穂乃果ちゃん…ってこれ聞いてもええの?」
だんだん希の機嫌悪くなってきてる…?
ま、いいか。
「んー。高坂先輩の方はわからないけど、私はまだ好きだからね。聞いてもいいよ」
あんなことがあったからといって嫌いになるわけでもないしね。
「うん、太陽みたいなところかな」
「いきなり漠然としてるなぁ」
「だって好きなんだもん」
ほんと希の対応が冷たくなってきてる気がする。
やっぱりやきもち妬いてくれてんのかな。
そうだったらいいなぁ…
「海未ちゃん!」
「照れ屋さんなところ。あ、知ってる?照れ屋さんだけど海未ちゃんってああ見えて実はすごい大胆なんだよ」
「え、そーなん?」
「うん。そんなところも好きなんだけどね」
この前の誘い方は尋常じゃないくらいやばかったもんな。
ま、私にしか見せてくれない姿ってことかな。それはそれで嬉しい。
「ことりちゃんは?」
「なんかね、あの雰囲気やらあの笑顔やら声やら全部!」
「それはわかる気がするわ」
「だよね。かわいいもん」
「次はにこっちやな」
にこ。あんまり関わってないように見えて実は結構関わりがある。
あるっていうか、にこには隠し事がすぐバレるっていうか。
いきなりお弁当渡されたときはびっくりした。
あの時のセリフは確か…『あんたが食べてないこと気づいてないとでも思った?ちゃんと食べなさいよね。あんたに倒れられたらμ'sはおしまいなんだから』だったと思う。
あの時は嬉しすぎてにこに抱きついて泣いてしまった。
「小さいけど大きいところ。みんなのことちゃんと見ててお姉ちゃんみたい」
「小さいけどな」
「小さいけどね」
ふたり揃って笑い出す。
にこは一緒にいなくても笑顔にしてくれるからすごいよね。
「次…えりち…」
「なんか聞きたくなさそうだね」
「だって、みはねはえりちのこと大好きやん」
「まぁ…なんだかんだ一番関わってるかもしれないね」
「やろ?まぁ…聞く、けど」
絢瀬絵里。この学校に来て一番最初に知り合ったといっても間違いではないと思う。ことりちゃんはもちろん除くからね?
容姿端麗、頭脳明晰。おまけに運動神経もいいときた。それに生徒会長もやっていて、女学院のこの学校でもたくさんの人から告白されていている人気者。それでいてたまに抜けてるとこもあって…
ま、いろいろとパーフェクトな人だ。
私が最初に手を繋いだのもキスをしたのもお泊まりしたのも絵里だったな。
「一緒にいたいなって思えるところ?なんだろう、絵里がそばにいてくれるならなんだって出来る気がするんだよね。絵里のためならなんでもしたいって思えるとこって言えば伝わるかな?」
「えりち愛されてんなぁ。…羨ましい」
「まぁ、みんなのためなら私にできないことでもなんでもしたいって思ってるよ。みんなのためなら命だって惜しくないからね」
なんて、少しかっこつけすぎただろうか。
「そのみんなって、μ'sだけやないやろ」
なんでわかっちゃうかなぁ。
うん。この大好きな音ノ木坂のみんなが、この街の人が、たくさんの人が笑顔になってくれたらなって思う。
まぁ、私にできるのせいぜい近くにいる人たちくらいかな…
「そっか、そっか。みんなのこと、ちゃんと大好きなんやね」
え、希のことは聞かないの?
あれか、別に聞くほどののことでもないとか思ってんでしょ。
こうなったら、勝手に話始めてやる!
「希の好きなところはね…」
「い、いいよ!ウチのことは」
案の定やめさせようとしてくる。しかし、こんなんでやめてあげるほど私は優しくない。
「かわいくて、優しくて、笑顔が素敵で「ちょお!無視るな!」
繋いでる手をブンブンしながら止めてくる。
「まだ途中なんだけど」
「ウチのことはほんといいから」
「だめ。最後までちゃんと言わせて。ほら、しーっ」
「うぅ…」
「陽だまりみたいにあったかくて、私のことも包み込んでくれるところ。一緒にいるだけで落ち着くのは希が一番かな。ついつい甘えちゃうような、でも、めっちゃぐずぐずに甘やかしたくなるのも希だけ。こうやって、手を繋いでくれるだけでも舞い上がっちゃうくらい嬉しいし、学校内で会えた時に優しく微笑んでくれるのも好き。周りに希は私のものだって言いたくなっちゃうし、自分のものだって叫びたくなっちゃうくらい大好き」
なんでだろう。希は私の中でやっぱり特別な人で、絵里の事もμ'sのみんなとも違う。
自分でもよくわからないけど、ほんっっっとに大好き。
「は、恥ずかしいわぁ。でも…嬉しい」
はにかみながら嬉しいと言ってくれる。それだけで私も嬉しくなってきちゃう。
そっか。私はこの笑顔を守りたいんだ。
希には笑っていてほしい。この気持ちはやっぱり恋以外考えられないよね。
「私、希と付き合えてほんとに幸せ」
「ん、ウチも幸せ」
こんな日々がずっと続けばいいのに。
もし私の記憶が戻ったら…
ううん。今はそんなことよりも、大切な人たちとの大切な時間をしっかり噛みしめながら生きていこう。
ってなんかおかしいね。
死亡フラグたっちゃったみたいな感じになったから、やめよう。うん。
死ぬ気なんて少しもないからね!?
閲覧ありがとうございましたー
もうねむくてねむくて死にそうです。