歌の女神たちの天使 〜天使じゃなくてマネージャーだけど!?〜 作:YURYI*
ここは講堂の入り口。
今日、ことりちゃんは日本を発つ。
理事長にことりちゃんのお見送りを誘われたが、それを断ってまでここにいるのには理由がある。
「海未。いっておいで」
「はいっ」
講堂のステージには高坂先輩が立っていた。
海未が講堂に入ったことを確認して私はその場を後にする。
ーーーあの二人なら大丈夫。
「あら、みはね。こんなところにいたのね」
「ん、あぁ。絵里。そうだ、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
首をかしげている絵里の耳元に顔をよせる。
「その、μ'sのみんなを講堂前に来るように伝えて?」
ほんとは私が自分で呼べばいいだけなんだけどね。
「え、えぇ。わかったわ」
ふつうに言えないの?と顔を赤くして怒られてしまった。絵里の反応がいちいちかわいいせいだから反省はしないけど。
*
すぐにみんな集まってくれた。
そして、とりあえず伝えるべきことは伝えた。
あと私にできることは、ここで海未と高坂先輩の話が終わるのを待つことだけ。
暇だ。
なるべく邪魔にならないように海未のとこ行くか。
そーっと講堂に入って二人に近づいていく。
高坂先輩はステージの上に立っていて、海未は席のところに立って話しているみたいだ。
あ、海未の笑い声。
「もー!なんで笑うのー!」
「いえ、そんなのもう慣れっこです」
楽しそうに笑う海未に安心しつつ、話の内容がとても気になる。
なんの話だろう。
「なんの話してるの?」
好奇心のほうが勝ってしまい、邪魔だと思いつつも会話に入る。
「みはねちゃん…」
高坂先輩は少しだけ気まずそうな顔をしたが、海未がすぐに私に笑いかけてくれたおかげで悪い雰囲気にはならなかった。
「あぁ、みはね。いえ、穂乃果が私たちに迷惑をかけてる話です」
「ちょ、そんな言い方しないでよ!」
「なるほど。海未、いつも振り回されっぱなしだもんね」
いつもがんばってると思うよ。
よしよし、と海未の頭を撫でると微笑んでくれた。
「むぅ…海未ちゃんばっかり…」
「何か言いましたか…?って高坂先輩!そんなことより、ことりちゃん」
「そ、そうですよ!ことりも私と同じ気持ちだと思います。穂乃果に引っ張っていってほしいんです!」
「でも…」
海未の言葉を聞いてもステージの上でもじもじとしている高坂先輩を見て我慢の限界が近づいてくる。
幼なじみでずっと一緒だったんだから、今さら遠慮なんてする必要ないでしょ。
「はぁ…私は迎えに行きます。高坂先輩はどうしたいですか?」
「それは…私も…」
高坂先輩のはっきりしない様子に怒りが込み上げてくることはなかったが、かなり困ってしまう。どっちか決めてもらわないと、私も行くに行けないし。
そんな時、突然海未が歌い出した。
「だって可能性感じたんだ♪そうだススメ〜♪後悔したくない目の前に」
「「僕らの道がある〜♪」」
最後は海未の声に高坂先輩の声が合わさる。
「うん!みはねちゃん!行こう!!!」
私と高坂先輩はことりちゃんを迎えに行くことになった。よかった…
「ふたりとも、ことりのことは頼みましたよ。さぁ、私たちも準備をしなければなりませんね」
短くてすみません!!!
なんか、学校にこんな立派な講堂があるのっていいですよね。
ライブをやれといっているようなものです。はい。