ハチマンくんとアスナさん   作:大和昭

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2018/06/17 句読点や細かい部分を修正


第341話 ALOのハチマン、そして

 メイクイーン・ニャンニャンの一室で、

八幡はALOにログインし、はちまんくんを含む六人は、

部屋に設置されたモニターに注目した。

 

「あっ、映った」

「これって街?」

「これがハチマンさんかな?」

「ここは確かアルンの街ニャ、案内された時に行ったニャ」

「ALOの首都だな」

「すごく大きいね」

 

 そして六人の目の前で、ハチマンの周りに人が集まり始めた。

 

「……何これ」

「ちょっと人気がありすぎじゃない?」

「しかも女の子ばっかり……」

「まあ俺はモテるからな」

「うわ、絶対にハチマンさんなら言わないセリフ!さすがはちまんくん!」

「闇の妖精は不人気なのかニャ?そのせいで凄く目立ってるニャ」

 

 そんな光景に我慢出来なくなったのか、詩乃がハチマンを指差しながら言った。

 

「ハチマンあんたねぇ、少しは断りなさいよ!」

「詩乃、落ち着け、あれは俺であって俺じゃねえ」

「そうそう、ゲームだよゲーム」

 

 そして会話を聞いていたフェイリスが、首を傾げながら言った。

 

「ところでさっきからたまに聞こえる、ルーラーって何なのニャ?」

「ああ、それは……」

「ルーラーってのは正式には『ザ・ルーラー』支配者って意味で、彼に贈られた二つ名だお」

「ダルにゃん、どうしてここに?」

 

 そう返事をしたのはダルだった。そしてそんなフェイリスの質問に、

ダルはあっさりとこう言った。

 

「注文の品を持ってきたんだお、だってこの部屋に他の子は入れられないっしょ?」

「そういえばそうだったニャ」

「フェイリスさん、この方は?」

「僕はダルだお、彼の部下の知り合いで、バイトでこの機械の保守をしてるんだお」

「あっ、もしかして、スーパーハカーさん?」

 

 八幡に聞いていたのか、そう質問してきた椎奈の胸に気をとられつつ、

ダルは鼻の下を伸ばしながらこう答えた。

 

「ハカーじゃなくてハッカーだろJK、ってこんな会話を女子高生とする時が来ようとは、

生きてて良かった……しかもかわいい……」

「あははは、やだもうダルさんってば、そんな本当の事を」

「でもここで勘違いすると後で痛い目を見るから、僕は勘違いはしないんだお」

 

 ダルはそう達観したような目で呟いた。

そんなダルの背中を面白そうにバシバシ叩く椎奈を見て、他の四人は言った。

 

「椎奈のコミュ力はここでも通用するレベルなんだ……」

「これが胸囲の格差社会?」

「わ、私だって八幡に揉んでさえもらえれば……」

「大丈夫だよ詩乃にゃん、あんなのはただの脂肪だからニャ」

「詩乃はむっつりだからな」

「ちょっとはちまんくん!」

 

 そしてダルは、はちまんくんを見ながらこう言った。

 

「って、おお?今ぬいぐるみが喋ってなかった?」

「俺の事か?」

 

 はちまんくんがそう言い、ダルは仰天した。

 

「うおっ、これって現実?女子高生と会話出来た事といい、ここはもしかして夢の中?」

「現実だ、俺ははちまんくん、宜しくな、ダル」

「あっ、ど、どうも……」

 

 ダルは、まあソレイユ絡みなんだしこういう事もあるのかと、無理やり自分を納得させた。

そしてはちまんくんが、画面を指差しながら言った。

 

「ほら、飛ぶぞ」

 

 その言葉に六人は再び画面に注目した。画面の中ではハチマンがぐんぐん上昇していき、

かなりの高度で静止すると、街の周りをぐるぐると回り始めた。

 

「こっ、これがアルンの全景?」

「凄い凄い、私も飛んでみたいなぁ」

「ああ、何もかも懐かしいニャ……生まれ変わる前に見た景色とまったく一緒ニャ……」

「動画では見てたけど、こうして改めて目にすると、ゲームの進歩は凄いお」

 

 そしてハチマンは再びぐんぐんと上昇を始め、上空に何か構造物のようなものが見えた。

 

「あれは……?」

「あれがアインクラッドだ」

「あれがそうなんだ」

「あれは四千人の墓所ニャ、うちのお客様も何人かあそこで眠ってるニャ……」

「フェイリスたん……」

 

 周りの者達は、そんなフェイリスを口々に慰めた。

そしてフェイリスは、涙を拭くような仕草を見せながら、明るい顔で言った。

 

「キョーマもあそこで……ハチマンと一緒に必ず仇はとるニャ」

「いやフェイリスたん、オカリンは全然元気っしょ!」

「キョーマ……今からハチマンがキョーマに会いに行くニャよ」

「フェイリスたん聞いてる?ねぇ聞いてる?」

 

 詩乃達はその会話を聞いて、ここじゃこういう会話が普通なんだろうなと思い、

特に突っ込んだりする事なく画面に視線を戻した。

そこには何かの碑文に何人もの名前が刻まれており、そこには詩乃が知っている名前と、

知らない名前が沢山書いてあった。

 

「あれは?」

「剣士の碑ね、その層のボス戦に参加してた人の中から何人かが表示される事になってるニャ」

 

 そして次にハチマンは、何かの機械らしき物の中を通り、

ケーキ屋のような店の前で足を止めた。そこには巨大なケーキのような物が鎮座しており、

ダル以外の五人はゴクリと唾を飲み込んだ。

 

『どうだ、甘い物が食べたくなっただろ』

 

 そしてハチマンがフフンと鼻で笑うのを見て、五人はたまらずダルに言った。

 

「くっ……ハチマンさんめ……ダルさん、ケーキを追加注文します!」

「私も!」

「私も私も!」

「あのハチマンの表情がイラっとくるけど、でも私も!」

「ダルにゃん、私の分も頼むニャ」

「女性に頼られるのは嬉しいけど、よく考えたらただのパシリだお……」

 

 そう言ってダルは部屋の外に出ていった。

いつの間にか画面の中は森と水のフロアに変わっており、五人はため息をつきながら言った。

 

「綺麗……」

「派手な街中もいいけど、こういう所にも行ってみたいなぁ」

「ここは見覚えがあるニャ、確かハチマン達の拠点があるフロアニャ」

「よく知ってるな、その通りだ」

「はちまんくんは中の様子を知ってるのニャね、

フェイリスは残念ながら入れてもらえなかったニャ」

「まあ俺も知識だけだけどな」

 

 詩乃はその言葉で、あそこの中に入るには、

一定以上の親密さかハチマンの許可が必要なんだろうなと推測した。

そして一同は、再び画面に見入った。

 

「あれ、街に戻るんだ」

「ここは何だか農村っていうか、そんな感じの場所だね」

「それにしても女性プレイヤーの比率が……」

「さすがはハチマン、前世と同じく凄くモテるのニャ!あの頃と一緒ニャ!」

「フェイリスさんもその頃はハチマンの近くにいたの?」

 

 そのフェイリスの言葉に、コミュ力の高い椎奈が空気を読んでそう尋ねた。

そしてフェイリスは、もじもじしながらそれに答えた。

 

「その頃のフェイリスは、ハチマンと共に生きていた神話の時代から、

何度目かの生まれ変わった後で、その時代はただの町娘だったのニャ。

だから何の力も無くただハチマンの活躍を遠くで見ている事しか出来なかったのニャ……」

「その時の恋は成就しなかったんだね……」

「その時のハチマンには大国の王女様という素敵な相手がいたから、

フェイリスはどうしても自分がかつての恋人だと言い出せなかったのニャ……」

 

 その言葉を聞いた椎奈は、ニヤリとしながら詩乃の顔を見た後、詩乃を指差して言った。

 

「フェイリスさん、詩乃の顔をよく見てみて」

「ニャニャッ!?」

 

 そしてフェイリスはじっと詩乃の顔を見つめた後、ハッとした顔で言った。

 

「ま、まさかその耳の形は、王女シノルティス様!?」

「えっ?」

 

 詩乃は、何この会話と思いつつきょとんとした。

そんな詩乃に構わず、椎奈はうんうんと頷きながら言った。

 

「ええそうよ、そして私達はそのお付きの侍女の生まれ変わりなの」

「ま、まさかヴァルキュリアの三姉妹ニャ!?」

「ええそうよ、私達は今もこうして一緒にいるのよ」

「そうだったのニャね……」

 

 そう呆然とするフェイリスに、椎奈は更に言った。

 

「今回もいつも通り彼の近くに生まれ変わった私達は、ある事に気が付いて愕然としたわ。

彼の隣には既に、私達より先に生まれ変わった古代帝国の皇女様がいて、

もう既に私達の入る余地は無くなっていたのよ」

「ニャニャ、ニャンと!まさかあの伝説の皇女様が!?」

「ええ、転生の秘術が不完全だったみたいで、今まで眠り続けていたみたいなんだけど、

ついに自力でその殻を破る事に成功したみたいで、私達は現在後手に回っているわ」

「そうだったのニャね……」

「そこで提案よ」

 

 そして椎奈は、呆然とする残りの三人には一切構わずこう言った。

ちなみにはちまんくんは、ノーコメントを貫いていた。

 

「あなたもかつては彼を愛した身、未練は今もあるはず。

ここで私達が出会ったのはきっと運命なんだと思う。

フェイリスさん、彼の隣に私達も立てるように、私達と共にこの聖戦を戦い抜きましょう!」

「椎にゃん……分かった、フェイリスも一緒に戦うニャ!」

「フェイリスさん!」

「椎にゃん!」

 

 そう固く抱き合う二人を、残りの三人は呆然と見つめていた。

 

「ちょっと映子、椎奈は一体どうしちゃったの?」

「ぜ、前世の記憶が目覚めたんじゃない……?」

「ネ、ネタだよね?だって椎奈だし」

「戻ってきたら、いきなりの百合展開きたああああああああ!」

 

 そこに注文のケーキを持って戻ってきたダルが合流し、その光景を見てそう言った。

 

「お?これが噂のヴァルハラ・ガーデン?ヴァルハラ・リゾートの本拠地の」

 

 そして画面をチラリと見たダルがそう言い、四人は慌てて画面に視線を戻した。

 

「ところではちまんくん、ヴァルハラ・リゾートとかヴァルハラ・ガーデンとかって何?」

「ヴァルハラ・リゾートってのは、ALOにおける最強ギルドだ、

ハチマンを頂点とした、とんでもない奴らの集まりだ。

で、ヴァルハラ・ガーデンはその本拠地の名前だな」

 

 その説明を聞いた美衣が、画面を見ながら言った。

 

「この平凡な塔がハチマンさんの拠点?」

「外見は結構色々な人の動画に出てくるけど、この中が一般公開された事は無いんだお」

 

 ダルが補足するようにそう言った。

 

「うわ、そんなのを見ちゃっていいのかな?」

「ハチマンが見せてくれてるんだから別にいいんじゃない?」

 

 そしてハチマンが中に入っていくのを見て、詩乃以外の五人はゴクリと唾を飲み込んだ。

だがそこにあったのが平凡な外見の小さな家だった為、一同は少し拍子抜けした。

 

「あれ、思ったよりも小さいニャ?」

「噂だと相当大きな宮殿だって聞いたお」

「あ、中に入るみたい」

 

 そして中に入った瞬間、そこには広大な空間が広がっていた。

 

「えっ?」

「す、凄っ」

「まるでお城だニャ……」

「うおおおお、ヴァルハラ・ガーデンの真の姿きたあああああああ!」

 

 ダルが興奮ぎみにそう叫び、他の者も興奮した様子を見せた。

詩乃は対象的に、誰か知ってる人はいるかなと思い、画面の中を注視した。

そして画面の奥から大人びた女性プレイヤーがこちらに手を振るのを見て、ダルが言った。

 

「あれは……リーファたん!」

「どんな人?」

「シルフの魔法剣士で、シルフ領では四天王の一人に数えられてるんだお」

「そうなんだ」

 

 詩乃はその名前と外見をしっかりと脳裏に刻んだ。

 

「どうやら移動するみたいだね」

「えっ?うわっ、ここって闘技場?」

「あっ、誰か戦ってるみたい」

 

(あれは……NPCのキズメルさん?キズメルさんも戦えるんだ……)

 

 そこには派手な赤い鎧を着た大男と、黒い肌の美女が戦っている姿があった。

 

「あれはユージーン将軍だお、ヴァルハラのメンバーじゃないけど、

サラマンダー領の軍事面でのトップだお。相手をしているのは…………誰?」

 

 そんなダルに、詩乃は思わずこう言った。

 

「あれはNPCのキズメルだよ、ダークエルフなんだって」

「NPCですと!?しかもダークエルフ?誰も知らないヴァルハラの秘密きたあああああ!」

「おいおい詩乃、お前がキズメルを知ってる事をバラしちまっていいのか?」

「あっ、しまった、つい……」

 

 ダルは興奮しながらそう叫んだが、他の四人はジト目で詩乃を見ながら言った。

 

「詩乃っち、何でそんな事を知ってるの?」

「ここを見てもそんなに驚いてなかったみたいだし」

「今のはちまんくんのセリフ……」

「あ…………」

 

 そして詩乃は、顔を伏せながらこう言った。

 

「ご、ごめん、無理に隠すつもりは無かったんだけど、私もヴァルハラのメンバーなの……」

「えっ?」

「ほ、本当に!?」

「ああ、本当だぞ、こいつはヴァルハラのメンバーとして登録されている」

「え、マジで?だ、誰?」

「私の事はきっとまだ誰も知らないと思う。正式に活動するのは先になるから。

ちなみに名前は……ダルさんやフェイリスさんならいいのかな、シノンだよ」

 

 それを聞いたダルは、目を見開きながら言った。

 

「おおお、もしかして僕は今、伝説の始まりを目にしてる?」

「そんな大げさな……」

「いやいや、ヴァルハラってのはそれだけ謎めいていて、

僕らを惹きつけてやまない伝説のギルドなんだお!」

「王女がヴァルハラの正式メンバーだったニャんて……凄いニャ!」

 

 そして画面に目を戻した一同は、キズメルを見ながら言った。

 

「でもこの美人が本当にNPC?」

「ああ、それは間違いない」

「どう見ても普通のプレイヤーにしか見えないんだお」

「まあキズメルとユイは特別中の特別だからな、イレギュラーみたいなもんだ」

「ユイってあの小さな妖精かニャ?凄くかわいいニャ!」

「ふむ……多分搭載されているAIが凄まじく高性能なんだお、

あれ、それってまさか、噂に聞く茅場製の……牧瀬氏なら何か知ってるかも……」

 

 そうぶつぶつと言い出したダルを放置し、一同は再び画面に見入った。

そしてハチマンは、キズメル、ユージーン、そしてリーファとフカ次郎と戦い、

シノンはフカ次郎を見て目頭を熱くした。

 

(フカちゃん、待っててね)

 

 だがその一連の戦いの内容は、実に地味なものに見え、六人は少し拍子抜けした。

 

「ちょっと地味だったね、最後以外」

「何あのサンタ、しかも顔が怖い……」

「実力が違いすぎるんだよ、幹部連中がいたら、もっと派手な戦いになっていたと思うぞ」

「えっ、シルフ領の四天王や、サラマンダー軍のトップがいてもそうなの?」

 

 ここははちまんくんに代わり、ヴァルハラマニアっぽいダルが解説した。

 

「黒の剣士、バーサクヒーラー、絶対零度に絶対暴君はまるで別物だお。

まあ絶対零度はヒーラーだから置いといて、絶対暴君は一人で敵の一軍を相手に出来るお」

「そうなんだ……」

 

 そしてハチマンがログアウトし、部屋で意識を取り戻した八幡は言った。

 

「どうだ?紹介程度にはなったか?」

「うん、凄かった……」

「ちょっと戦闘に関しては物足りなかったけどね」

「だよな……俺自身そう思ったからな」

「だから最後あんなおかしな変身をしたの?」

「まあそういう事だな」

 

 そして八幡に、ダルが興奮ぎみに手を差し出した。

 

「握手して下さい、ファンなんです!」

「お?フェイリス、この人は?」

「これはダルにゃんニャ、さっき言ってた人ニャ」

「ああ、噂のスーパーハカーの」

「八幡さんがそう言うならもうハカーでいいお!」

 

 ダルはさすがに本人の前という事もあり、八幡をさん付けで呼んだ。

そんなダルに、八幡は笑顔で言った。

 

「俺の事は八幡でいいぞ、ダル」

「うおおおお、僕は今猛烈に感動している!八幡、これからも宜しくだお!」

「お、おう、今後何か協力を依頼する事もあると思うが、宜しくな」

「喜んで!」

 

 そして八幡は、時計を気にしながらこう言った。

 

「あ、まずいな、思ったより時間がかかっちまった、もうすぐ約束の時間だな。

おい詩乃、仕方ないからここから一緒にログインするぞ」

「えっ?本気?」

「あ~……あの姿をこいつらに見せるのは嫌か?」

 

 八幡は、ABCをチラリと見ながらそう言った。

 

「う、ううん、私がヴァルハラの一員だってのもバレちゃったし、今更かな」

「そうか……フェイリス、ちょっと時間を延長してもいいか?多分二時間くらい」

「う、うん、それは構わニャいけど」

「一体何が始まるんだお?」

 

 そう尋ねてきたダルに、ハチマンは言った。

 

「ダルはVRゲームには詳しいのか?」

「うん、僕はまあ、情報収集してるから詳しいお」

「そうか、それじゃあはちまんくんと共に、これから起こる事を解説してやってくれ」

「わ、分かったお」

 

 そしてハチマンは、一同に向かってこう言った。

 

「今度の戦闘はかなり派手なものになるから、まあのんびりと見ててくれ。

行くぞ詩乃、多分もう人が集まってるはずだ」

「うん」

「今度は詩乃っちも一緒なんだ」

「詩乃、よく分からないけど頑張って!」

「ハチマンさんが一緒だから大丈夫だと思うけど、気を付けてね!」

「ありがとうみんな」

 

 そしてフェイリスが、最後に八幡に言った。

 

「私の英雄様、勝利の知らせをお待ちしてますニャ」

「お、おう、今度はそういう設定か、任せろ、必ず勝って戻ってくるから」

 

 八幡と詩乃は、アミュスフィアの設定をGGOに合わせ、そのままログインした。

そしてモニターを見ていた残りの者達は、ALOとの雰囲気の違いに戸惑った。

 

「あれ、これって何のゲーム?」

「てっきりALOだと思ってたんだけど」

 

『シャナ、遅かったではないか、シノンも一緒か!』

『先生すまん、ちょっと野暮用でな』

『シャナ!』

『おうシズカ、待たせたな』

 

「詩乃っちはシノンなんだろうけど、シャナって人が八幡さん……?」

「まさか……まさか……」

 

 ダルはその画面を見てわなわなし、はちまんくんはそれを見ながらも無言を貫いていた。

 

「ダルさん、どうしたの?」

「どうしたのじゃないお、これは事件だお!まさかあのGGOのシャナが、

ALOのハチマンと同一人物だなんて!」

 

 ダルはそう絶叫し、四人はそんなダルをぽかんと眺める事しか出来なかったのだった。




派手な戦闘は、こっちの為にとっておきました。
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