サクラ大戦  降魔世界大戦 乙女の血は紡がれて 第二部 血塗られた手は誰がために   作:魯竹波

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第二部 巴里花組 明智類編 第3話 史上最低の隊長見習い③

金髪おばさんは俺に簡潔な説明をした後、帰っていった。

母さんが嬉しそうにしていたのだけは、何だかなぁ………。

 

とにかく、翌日には俺は釈放された。

 

金髪おば………じゃなかったグリシーヌ司令の言うには、「強姦および、その他新たな罪状が明らかになり次第、即刻死刑台送り」   だそうだ。

 

強姦については冤罪なんだが、信じてはくれないだろう…………。

 

花組は俺以外、全員女らしいからな。

 

てか、矛盾してるだろ 自ら望んで出てもらっておきながら、条件次第で死刑台って。

 

まぁ、気を付けるとするか。 

 

 

刑務所の門をくぐると、門の傍には出迎えらしき人が立っていた。

 

茶髪の無垢そうな、可愛らしい容姿の女の子だ。

 

全体的にふわふわっとしている

 

右手にはバスケットを抱えていて、おそらく中にはパンかお菓子が入っている。

 

「おい、どうした?  ここはお前みたいな女の子とは無縁な場所だと思うが…………?」

 

女の子「あ、やっぱり、そう?」

 

「用があるみたいだが………………どうかしたのか?」

 

何故か俺はコイツの世話を焼こうとしている。

何故だ?

 

「明智類って人が今日、出所してくるので、お迎えに行け…………と司れ、じゃなかった支配人からお迎えに行くように言われてるのですよー。」

 

「なるほど、お前が出迎えって訳か。

俺が明智類だ。  よろしく頼むな。」

 

「あ、見つかってよかったぁ~。

私はリタ=シンドラーです。

テアトル=シャノワールの踊り子をしてます。

よろしくお願いしますね~

 

……………って、きゃあっ!」

 

この女の子、早速俺に向かって倒れかかってきた。

転んだからだろうが、ちと、からかってやるか

 

「早速俺に抱きついてくるとは 大胆な奴だな~。」

 

リタ「ご、誤解ですよ~ からかわないでくださいっ

エリカさんと同じくらい、ドジなだけですっ!」

 

胸を張るリタ。

 

「それ、誇れないからな?」

 

それは可哀想だ。  いや本当に。

最強レベルのドジが2人もいるとは…………グリシーヌ司令もつくづく大変だな

 

リタ「あ、でも、私、シスターじゃないし、エリカさんよりも料理は上手いんですよー」

 

駄目だ リタ=エリカの構図が出来上がっている今、お前のその言葉に説得力は皆無だ。

 

リタ「あ信じてませんね?  それじゃ、おひとつ、どうぞ?」

 

リタは俺にお菓子を押しつけてくる

お菓子の見た目は悪くない

 

リタ「はい、あーん」

 

「やめてくれ 恥ずかしい。」

 

リタ「まあまあ、お気になさらず~!」

 

「ちっ。  分かった分かった」

 

俺は、リタのお菓子をひったくって口の中に入れた。

 

「……………………う、美味い」

 

下手したらそこら辺のケーキ屋よりも全然美味い。

刑務所内でお菓子が食べられなかったのを抜きにしても、 このお菓子=リタ作 であるならば、リタの腕前は一流と言っても過言ではない。

 

リタ「よかった~。  お口に合うか心配でしたから~。」

 

「………………そうか。 とにかく、うまかった。

ご馳走様。」

 

リタ「実は、シーさんに習ったんですよ-。

ほら、あの人パティシエになったじゃないですか?

 

シャノワールに来てくれたときに手ほどき受けて、それ以来、たまに習ってるんです!」

 

また胸を張るリタ。

 

「いや。たまに習っているだけにしてもこれは美味いぞ。

そっちの才能のがあるんじゃないのか?」

 

リタ「えヘへ………………。」 

 

と、しゃべっている間に俺達はテアトル=シャノワールの劇場の前についた。

 

相変わらず、ボロい……………。

黒猫の塗装がハゲかけてる。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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