サクラ大戦  降魔世界大戦 乙女の血は紡がれて 第二部 血塗られた手は誰がために   作:魯竹波

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第二部 巴里花組 明智類編 第4話 史上最低の隊長見習い④

とにかく、シャノワールの扉を開けると。

 

「…………………うわぁ  歓迎されてねぇ~。」

 

睨みつける金髪の少女・ジルベルト=ブルーメールと同じく睨みつける見知らぬ日本人の女の子。

 

不安そうに見つめてくるインド系の少女。

 

さらによく分からんチャイニーズが珍妙なものを見る目で見てくる。

 

リタ「リタ=シンドラー

ただいま戻りました~。」

 

グリシーヌ「そうか。」

 

階上からグリシーヌ司令が降りてきた。

 

グリシーヌ「では、明智類。

ついてくるがよい。」

 

早速、俺は支配人室に連行された。

 

 

 

 

 

 

支配人室

 

グリシーヌ「よく、来てくれた。

ようこそ。 巴里華撃団に。」

 

「ようこそ……………歓迎はされてないけどな」

 

グリシーヌ「まぁ、仕方あるまい。

基本、この巴里華撃団花組の男性隊員は、軍部から派遣されるのが通例だからな。

他国の華撃団にも男性隊員はいるが、民間人出身の男性隊員は貴公が初めてだ。

 

それに、貴公も受けたろう? 投獄される前の妙な検査を」

 

「ああ………………やたら驚いていて、妙だとは思ってはいたが…………。」

 

サンテ刑務所に送られる前に、俺は妙な審査を受けていた。

金属類を隠し持っていないかどうかの審査かと思いきや、結局、結果も知らされず仕舞だったのを覚えている。

 

グリシーヌ「あれはな、霊力を測定する検査なのだ。

日本の帝国華撃団司令…………いや、前司令の大神一郎によるとな、霊力を持った人材というのは意外と社会的階層が低いところにいることが多いのだそうだ。

娼婦や、そういった水商売をしている者の類。

そして、業 を背負い込む犯罪者などがその例といえる。

現に、霊力のある 巫女 や 魔女 は社会的身分は高いとは言えないしな。

まぁ、帝国華撃団は皆お嬢様な訳だが…………。」

 

ロベリアおばさんは犯罪者だったし、母さんは元を辿ればポン・ヌフ橋の下の孤児だ。

コクリコさんとて、小さい頃からサーカス暮らしと訊いたことがある。

そういうことだろうな

 

「そうか。」

 

グリシーヌ「まぁ…………なんだ。

要は、貴公の霊力は、フランスの男性の中で最高の素質を誇るということだ。

数値的には、貴公の素質はアルベールよりも上だ。

喜ぶがよい。」

 

「はいはい。  わーいわーい(棒読み)」

 

グリシーヌ「取ってつけたような喜び方だな。 癪に障る。

 

しかしだ、貴公は男性隊員としては初の民間人出身、加えて、犯罪者という経歴もある。

隊員たちの信頼を勝ち得るのは、生ぬるい話ではないぞ。

貴公はゆくゆくは隊長になってもらう身だ。

道のりは険しいと思ってくれ」

 

え……………隊長? ナニソレキイテナイ。

 

「ちょっと待て、隊長ってなんだ?

俺は一連の犯人を捕まえたら、辞めてサンテ刑務所に戻るぞ!」

 

グリシーヌ「それは認められない。

貴公は釈放にあたってサインしたのだから。

 

まさか、貴公、誓約書をきちんと読んでいなかったのではあるまいな?」

 

「見せてくれ」

 

グリシーヌ「しかとみるがよい」

 

ん?

 

男性隊員は、隊長見習い・或いは男性隊長としてのみ、巴里華撃団花組所属を許されるものである。

隊長見習いとして、女性隊員間の触媒としての務めを果たすこと

隊長見習いは、いずれは隊長として隊員を牽引するものである

 

マジかよ…………。

 

「あ、あの…………と、取り消しは………?」

 

グリシーヌ「出来るわけないだろう?  

それでは、頑張ってくれ。」

 

このクソババァ!

 

と、危うく叫びそうになるのをこらえた。  

 

「それで、話は以上か?」

 

グリシーヌ「以上だ。

とにかく、隊員たちの信頼を勝ち得られるよう、頑張るように。

期待しておるぞ?」

 

「はいはい。 左様ですか それでは失礼します~。」

 

俺は思った

 

ジルベルトとは、あの一件以来、険悪だし、他の隊員もリタを除いては皆、嫌悪感を抱いている印象だ。

 

前途多難だな こりゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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