サクラ大戦 降魔世界大戦 乙女の血は紡がれて 第二部 血塗られた手は誰がために 作:魯竹波
と、その時。
ジルベルト「明智類 何が目的?」
戦斧を携えたジルベルトが廊下に仁王立ちしている。
幼馴染みとはいえ、冷えきった関係である俺達の間に、挨拶などというものは存在しない。
「ああ、巴里華撃団の関係者が相次いで殺されていると聞いてさ。
両親共に巴里華撃団の関係者となれば、あながち狙われないとも限らないからな。 」
ジルベルト「嘘は吐かないでもらえる?
アルベールの居場所を奪いにきたんでしょ。」
「なんで、そうなる。 」
俺には奴の居場所を奪う理由はない。
むしろ、奴の最大の恩人といっても過言ではない。
俺がいなかったら、今頃、奴こそ監獄の中だ。
たまに、そう考えることがある。
もし、あの時、違う選択をしていたのなら、ジルベルトはおそらく……………。
いや、いずれにしても俺は嫌われていたか。 あの時からジルベルトはアルベールにぞっこんだったからな……………。
ジルベルト「そ、それは……………。」
「理由もなく、そんないちゃもんつけないでもらえないか?」
ジルベルト「くっ………………とにかく、私は認めないからっ!
巴里花組の男性隊長はアルベールだけ。
これは今までもこの先も、ずっと変わらないの!」
ジルベルトは去っていく。
??「あらあら。 相変わらず、ジルベルトは……………。」
「? 誰だお前は」
??「私? 私は藤堂玲音。
日本の裏御三家・藤堂の次期当主です。」
「………………そうか。
俺は新しく巴里花組に配属された明智類だ。
で、どうかしたのか?」
藤堂「まず、一言言っておきます。
私も、ジルベルト同様、貴方とよろしくする気はありません。
そもそも、歴代の男性隊長・隊員は指揮する身として軍人としての教育を受けたものと相場が決まっているものです。
民間人、しかも元犯罪者の貴方には、到底、命を預ける気にはなりません。
それでは。」
「そうかよ。
俺もお前らの面倒を見るなんてまっぴらご免だかな。」
玲音「面倒をかけるのはそちらになると思われますけどね。」
藤堂玲音は、長い髪を靡かせて去っていく。
分かってはいたが、やはり腹立たしい女だ。
てか、俺を拒絶するキャラクターはジルベルトだけで充分だ。
キャラ被ってるぞ
とでも言ってやりたくなる。
と、歩いていると。
エリカ「あ、類くんだ。
丁度よかった類くーん」
………………………。
「母さん、どうかしたのか」
エリカ「今から、戦闘服の採寸をするから来てくださーいっ。」
「………………え?」
エリカ「戦闘服ですよ! 戦・闘・服!
巴里華撃団の制服といっても過言ではありません!」
「………………はぁ。」
はっきり言って必要かそれ。
「いや、いいって、これで充………」
エリカ「よくありません! 戦闘服の素材は特別製なんです!
チェーンソーで切っても傷一つつけられないくらいなんですよ-!」
……………ナニソレほ、ほしいっ
あれば絶対便利だ
「デザインとかは、決まってるのか?」
エリカ「一応、色以外は決まってたと思いますよー。
ま、類くんなら、どの色も似合うから心配な……」
「そうか。 今から行ってくる。」
エリカ「場所分からないでしょうから、私が………」
「すまんが、分かる。」
エリカ「類くん…………。 」
少し寂しげな目で見つめてくる母さん。
ま、場所は分かるのは事実なので、仕方ない。
グリシーヌ「来たか。 明智類。
これは、私の秘書にして、元ブルーメール家のメイドのローラだ。」
ローラ「よろしくお願いしますね 明智さん」
類「ああ。 ところで司令。 色以外は決まっていると聞いたが。
俺、出来れば黒が良いのだけれど」
グリシーヌ「残念だが、 明智類。
色は真紅と決まっておる。
エリカのイメージカラーに近いからな。」
「おのれ! 母さんめっ! よくも騙したなっ!」
試着室で絶叫したのは言うまでもない。