Fate/Reunion Night(更新停滞中) 作:華海礼燬@更新停滞中
文才欲しいなぁ………………
ではでは、本編ドゾー。 (2017/02/03 半角スペースを全角に)
2歳になりました。
え? 唐突過ぎるって?
赤ん坊ボディの時の事はあまり語りたくないので割愛だ。
暇だったし、それに主に羞恥的意味で。
取り敢えず、他の二歳児よりもずっと動けるし喋れる様になった。 でもやっぱり舌ったらずなんで難しい言葉使わなけりゃ早熟な子で誤魔化せる。
最近では父さんと兄さんと一緒に森についていけるようになった。
主に父さんが狩りをし、兄さんがそれの処理を手伝い、俺が木の実や食べれる植物を採取する。
食用か否かは、見ればすぐわかる。 代わりに眼と頭が痛むけど。
ちなみにいつもは、見えない様に、わからない様に、と中に抑え込むイメージをしているのでいきなり様々な情報が一気に押し寄せて気絶しかけたりしない様になった(つまり最初は気絶しかけた)。 それでもわかる時はすぐわかってしまうけど、やらないよりはマシだ。
そして、今日も今日とて狩りの日である。
いつもの様に森で父さんが狩り兄さんが処理を手伝い俺が木の実等を採取していると、そこそこの距離から犬科の動物の悲鳴が聞こえた。
眼と頭が痛くなり、行った方が良いと思ったので、父さん達に伝えて先に駆け出す。
わざと木の実をポツポツ落としつつ聞こえた場所に向かうと、黒くて見窄らしい見た目の仔犬(?)が数羽の鳥につつかれていた。
イジメの様でイラッとしたので左手で石を拾って鳥に投げつける。
その時心臓が強く脈打つ様な感じがあって、暖かな何かが腕を伝って石に纏わりつき、投げた瞬間凄いスピードで飛んでいって鳥の頭を吹き飛ばした。 ドン引きだよ。
もう一度石を拾い、構える。
さっきの感覚を再現し、でもさっきより暖かな何かが纏わりつく量を少なくしてまた投げつける。
予想通りスピードは遅くなっているが、鳥を落とすには十分だ。 それをあと何回か繰り返し、仔犬(?)をつついていた鳥を全て石で落とした。
近付いて鳥を見ると、焼いたり煮ると美味い奴だった。 ラッキー。
一旦鳥を横に退け、つつかれていた仔犬(?)に大丈夫かと声をかけつつ見てみる。
警戒して威嚇されるが、小さいので怖くない。
よく見ると、ガリガリで痩せっぽちな上怪我だらけだった。
一旦横に退けた鳥を一羽取って羽を毟り、そいつの前に差し出してやる。
最初は警戒していたが、すぐにがっつき始めた。
さっきから眼と頭が痛いので、頭に浮かんでくるこうしよう、というものに全て従い行動する。
まず、暖かな何かを両掌に集めてから、汚れが無くなって綺麗になれー、と念じつつ仔犬(?)に集めた何かを触って纏わせる。
仔犬(?)はビクッ!としたが汚れが消えたので問題無し。 その何かを纏わせたまま怪我よ治れー、と念じてやると、怪我も徐々に消えていく。
最後にこいつは連れて帰るべきだと思ってから痛みが引いていったので、連れ帰るべきなんだろう。
念の為に周囲を見渡し、親らしき影がないか探す。 眼が痛いけど何もないからほんとに何もないんだろう。
……………てか頭痛が引いたから冷静に考えられるけど、暖かな何かって魔力かなんかで、さっきのは簡単な魔術の様なものなんじゃないか?
……………………マーリンのジジイと接触したら全力で魔術習得の勉強するか。
思考の海から帰ってくると、ジッとこっちを見つめる仔犬(?)が。 骨が残ってるので食べ終わったんだろう。
尻尾を振って待っているさまはまさしく飼い犬で。
思わず苦笑して、もう一羽の羽を毟り、ふと思い立って魔力(仮)を肉に目一杯詰めて渡して見る。 一瞬頭が痛くなったから多分こうしろって事だろう。
再びがっつく仔犬(?)。 可愛い。
そうやって観察していると、父さん達が漸く来た。 律儀に木の実を全て拾って来たみたいだ。
よし。 まずは親に許可を得ねばな。
「とーさん! おれこの子飼いたい! あ、あとさっき鳥落としたよ! 二羽この子にあげたけどいいよね?」(残りの落とした鳥渡し
「え?……………え?」(受け取るも呆然
「んー? とーさん?」(小首傾げて見上げ
「えーと…………何があったんだ?」
「? えっとね? 鳥の奴らがこの子イジメてたから石投げて落としたの! んで、この子お腹減ってるみたいだから二羽だけ羽を毟ってあげたの!」(にぱー☆
「おいアルトリウス。 こいつの親はどうした?」
「んぅ? 最初から居なかったよ? 居たらそもそもイジメられないよね?」(首傾げ
「それもそうだな……」
「それよりとーさん! この子飼っちゃ駄目?」(小首傾げて上目遣い
「うぐっ…………」
「とーさ〜ん………ダメ〜?」(ウルウル
「くっ……! 仕方無い、ちゃんと自分で面倒を見るんだぞ。 それに他の人に噛み付いたり吠えたりしないなら飼っていい。」
「やたっ!
“ きゃうんっ♪ ” (アルトにスリスリ
「えへへー♪」(なでなで
どうやら懐いてくれたようだ。 可愛いなほんと。
そうだ、名前も決めないとだな。
名前、かー…………どうしようかな。
「んぅー………〔シン〕! きみは今日からシンだ!」
“ きゃぅーんっ! ” (尻尾パタパタ
「そうかそうか! うれしーか!」(満面の笑み
抱き上げて顔の前に掲げてそう宣言すると、シンと名付けた仔犬(?)は嬉しそうに尻尾を振ったので俺も嬉しくなって頬ずりをした。
ちなみに名付けのもとは無い。
感でピンときた名前をつけただけである。
その日からシンが家族の一員になり、猟犬みたいな訓練をさせつつ、俺も石を投げて狩りに参加するようになる事はほぼ蛇足だろう。
**********
3歳です。
駆け足なのは気にするな。
シンは出会った頃とは比べ物にならない位綺麗な、ツヤッツヤの黒の毛並みの立派な猟犬もどきになりました。
食べさせる肉や植物に目一杯魔力(仮)を詰めたりしたせいか、普通より成長が早い気がする。
あ、あと俺についてわかった事がいくつか。
どうやら俺は、普通よりもずっと幸運らしい。
まるで大いなる加護がついているみたいに。
怖いくらいに運が良いのだ。
例えば小さな事で言えば、食べると美味い獲物をすぐ見つけられて仕留められるとか。
大きな事で言えば、かけてあった剣が俺の方に落ちてきた時に、そのままなら普通に怪我をするような軌道だったのに突然別の物にぶつかって逸れるとか。
まぁ、そんな感じである。
あと、魔力(仮)でこんな事が出来るんだがこれは何か?と父さんに聞いてみたらやっぱり魔術だったらしい。 おかげで早めにマーリンの爺と接触出来た。 普段は、普通の魔術師の老人に変装してるけどね。
それでわかった事だが、俺には竜の心臓と呼ばれるものがあり、それのせいで魔力が桁違いなので感覚的に魔術を編んで使えているそうだ。
マーリンから色々と教わり、魔力の扱いや魔術が効率よく出来るようになった。 マーリンは何故かブツブツ呟いて頭を抱えていたけど。
まぁともかく、この調子なら15歳の選定までにはマーリンから学べる魔術は全て覚えられるだろう。 本人もあと10年後くらいにはもう教えられる事は無くなってるだろうと言ってたし。
つまりは、この体は物覚えが異常に良いようだ。 剣や槍を習うのが実に楽しみである。
眼と頭が痛くなる事をマーリンにその時の状況を踏まえて説明したら、それは千里眼だろうとのことだった。 マーリンも持ってるらしい。
今度千里眼を抑える魔術具を作って来てくれるそうだ。
「…どういう、事だ………なんだ、これは?」
「ん? どーした爺?」
「いや……アルトリウス。 この狼は、どうしたんだい?」
「え? シンって狼なの?」
「そこからか……………」
なんか、マーリンの爺がシンを見て茫然としていたんで話しかけてみたら、シンはどうやら狼らしい。
マーリンの反応からしてそれだけじゃ無いんだろうけど。
「そう、だね………まずは、いつから居るんだい? あと色々シンについて知ってる事を教えてくれないかな」
「ぅ? わかった! シンはね、去年から居てね、ガリガリで怪我だらけで鳥にイジメられてたから石投げて助けたの! でね? 痩せっぽちだったから、早く元気にならないかなーって思って、魔力?をいつもいっぱい食べさせるものに詰め込んだの! その時は魔力なんて知らなかったけど、眼と頭が痛くなる時そのあったかいのが流れると痛くなくなるから、きっと元気になると思ったの! そしたらほら! 一年でこんなに元気で立派になったんだよ!」
「…………そうか、それが原因か………………」(頭抱え
「? どしたの爺?」
説明を聞くところによると。
シンは精霊に近い魔獣のようなものらしい。
目一杯与えてた魔力のせいですねわかります。
俺の事を主人だと思っているから大丈夫だけど、何が起こるかわからないから気をつけておけとの事。
口調とテンションが幼いのは気にするな。 まだ3歳だからそれらしく振る舞わないとなんだよ。
取り敢えず大人になってもずっと一緒にいれるみたいだからいっか。
**********
数日後。
マーリンが千里眼を抑えるやつを作ってきてくれた。
ちなみにモノクル型だ。 この時代にはまだ無い筈なんですが…………マーリンー?
「じゃあ、これはこうやってつけてね。 この鎖は耳にかけて………」
「こう?」
「そうそう♪ それで、どんな感じかな?」
試しに装着してみたけど、ちょっと感覚がぼやけるくらいで、特に変わりないような気しかしない。
抑えてるのを普通にしたら、違いがわかるかなー?と思って抑えるのをやめてみた………ら。
ビシィッ…………パキャンッ!
「………………………。」
「………………………。」
「………………………………割れた」
「………………………………割れたね」
二人して顔を見合わせた。
怪我をしないようにそっと外して、マーリンを見つめる。
溜息を吐くマーリン曰く、俺が普段抑えてるのは千里眼だけじゃなくて魔力も一緒に制御してるみたいで、道具がその魔力の余波に耐えられなかったようだ。
魔力と千里眼の制御を別々にならないといけないようだ。
魔力は……………竜の心臓を抑え込むイメージでいいかな。
千里眼は、眼って言うくらいだし、眼を覆って見えなくするイメージでいいか。
最初に魔力を抑え込んでみる。 …………こんな感じでいいかな?
「爺ー、おれちゃんと魔力抑え込めてる?」
「」(呆然
「爺?」
「っ………あ、ああ。 大丈夫だよ」
「よかった。 じゃ、つぎはー………………」
眼を覆うイメージでー………っと………………。
んー……マーリンの道具の時よりマシな感じになってきたけど、まだまだって気がするなー。
布でぐるぐる巻きにするイメージの上から、更に金属かなんかで出来た目隠しを何重にもするイメージを重ねてみよう。
「………………あ、やっと見えなくなった」
「結局自力でなんとかしたんだね君……………」
「ん? 見えなくなったって言っても、いつも見えてたウザったいゴチャゴチャしたのがスッキリしたってだけだよ? 出来たらまだもっと見えなくなりたいよ」
一体何が見えてたのかって?
全てブリテンが滅ぶ未来だよ。
色んなルートで色んなエンドのブリテン崩壊と自身の死を見せられ続けてたんだよ。
ウザったいったらありゃしねェ。
しかも全部胸糞悪いのばっかで、俺の自意識が出来た頃からずっとなんだぜ?
毎日毎時毎分毎秒SAN値チェックだったよ。
幸運のおかげで毎回ファンブル仕掛けてくるのを回避してるようなもんだったし。
幸運がなかったら確実にファンブルしてたね。 ある意味クリティカル?
おかげで尚更[ 王にならないと(使命感 ]的な感じになったし。
今は、映像&音声込みで数ルート一気に見せつけられていたのがスッキリして、チラチラと見せられる程度に落ち着いてるだけなので、ウザい事には変わりない。
てかよくそんな状態で普通に生活出来てたな俺。
やっぱどこかイカレてんだろうか。
「そうか………君は私より強い千里眼なのかな? 竜の心臓も、予想より規格外だったし……………もしかしたら、世界の意思がそうなる様に仕向けたのかな……………………?」
「? 仕向けたって、なんでさ?」
「さてねぇ………………とにかく、改良するから色々意見を聞かせてくれないかな?」
「取り外しが楽な形がいい。 イヤリングとか、ブレスレットとかで。 あ、やっぱりイヤーカフがいいな」
「わかった、イヤーカフだね。 他には?」
「魔術具とかの作り方教えて。 あと、魔術効果付与。 ルーンみたいに、見た目あからさまじゃない奴。 ルーンはまた今度でいいから」
「魔術具、かい? 何の為に?」
「何の為か、だって? 勿論、将来や未来の為さ。 当たり前だろう?」
「っ……そう、か。 君は、もう…………………」
「……
口調と呼び方を多少変えて釘をさす。
そうだ。
「…………うん、わかったよ。 貴方様の仰せのままに、ってね。」
「爺。 それ似合ってないよ」
「君は稀に辛辣だね?!」
「事実を述べたまでだよ?」(黒にぱー★
「尚酷いよね!?」
「くふっ、ふははは!ww」
マーリンのツッコミに大口を開けて笑う。
今はまだ、このままで。
**********
4歳です。
話タイトル通り駆け抜けますとも。(メメタァ
剣を習えるまであと一年となり、ワクワクしている俺氏です。
あ、シンは大型犬位になりました。 成長早ェなやっぱ…………どこまで大きくなるのやら。
………そうそう、また千里眼からの幸運(?)案件ですよ。
目が痛くなったんでなんか来るとは思ってたがな。
あとマーリンのクソ爺がニヤニヤしてたし。
森に何故かドラゴンの卵を盗んだど阿呆が逃げ込んだという連絡が父さんに来まして。
それを追って親ドラゴンがお冠で此方に飛んできているとの事。
まずは森からど阿呆を探し出して、卵を保護しないといけない。
で、出来たら卵を持って交渉だ。
そのドラゴンは人語を理解できるらしいからな。
これは千里眼と幸運に頼らざるを得ないだろう。 下手すりゃここら一帯が焼け野原になるからな。
ちょいっと千里眼を解放して、森に逃げ込んだドラゴンの卵泥棒、と条件を制限し見たいモノを探す。
情
報
が
大
量
に
流
れ
込
ん
で
来
た。
その流れを収束させて、要らないものを省き、厳選し……………
「み つ け た 。」
カッ、と無意識に閉じていた眼を見開き、言葉を漏らす。
「見つけたのは盗人かい? それともドラゴンの卵かい?」
「どちらとも、に決まっているだろう。 なあ、マーリン? さぁ、さっさと捕らえに行こうじゃないか。 ここまで本格的に千里眼を使った事が無かったのでね。 手早く終わらせて休みたいのだよ」
「そういう事なら案内は任せたよ。 ところで、その口調が素なのかい?」
「口調? ……おっと、千里眼の影響だろうか? 無意識だった。 んんッ……あー、これでいつもどーりのはずだよ。」
「成程ね。 君のはかなり特殊みたいだ」
「それよりど阿呆だよ。 さっさと卵を保護しないと。 どうやら卵は凍えてるみたいだし」
「そうなのかい? なら早く行かないとだね」
「と、言う訳で。 とーさん行ってきます! 行くぞ、シン! 爺!」
“ ヴォンッ! ” (尻尾ブンブン
「やっぱり私も行かないとなんだね………まぁ、最初からわかってたけど。」
父さんに行ってきますをして、シンとマーリンと三人(二人と一匹?)で森に向かう。
森に入って目についたのは、ある一定の方角から逃げる様に移動する小動物達だった。
千里眼で調べたが、どうやらドラゴンの卵から出ている強者のオーラに怯えて逃げている様だ。
小動物以外にも熊や猪が逃げており、途中錯乱して俺に襲いかかって来たりしたが、大体投石でなんとかなった(追い払ったとは言ってない)。
「爺、猪肉と熊肉処理しといてー。 帰り土産に持ってくから」
「ちょっと彼等に同情しちゃうな………ハハ」(乾いた笑い
「爺。 錯乱してたとはいえ、襲ってきた方が悪いのさ」
乾いた笑いをしつつ処理をしているマーリンにそう告げて、先に進む。
何回か似た様な事を繰り返し、目的の近くまで来たのに気付く。
ここからちょっとカットするんだけど、簡単に言えば、盗人はど阿呆でクズで馬鹿でした。
ドラゴンの卵を隠し持ってるのを千里眼で確認して、めっちゃ挙動不審だからどうしたんだって話しかけたら、実はドラゴンに追われてるんだとか怖くて逃げてきたんだ助けてくれとかマーリンに縋り付いてきた。
まぁ、ここまでは許容範囲だったんだが、何か盗みでもしたのかって聞いたら更に挙動不審になってわからないとかほざいたので、もしかしたら知らずに拾ったのがドラゴンの匂いがするから追いかけて来てるんじゃないか?と言って色々と荷物をこっちに押し付けて来る様に思考誘導したら嬉々としてドラゴンの卵が入ってるのを確認した袋を「よくわからないけど自分の荷物は全部渡すからドラゴンをなんとかしてくれ」って言いながら全力で逃げる算段建ててたから卵を受け取った瞬間に魔術でふん縛りました。
マーリンは魔術師然としているからドラゴン押し付ける気満々だったみたいだからな。
ちなみにボッコボコにしておきました。 ネタバレもしてね。
テメェのした事最初から知ってるからって。
ボコにしたゴミはマーリンになんとかしてもらうとして、卵を取り出す。
…………うん。 やっぱり凍えてる。
魔力であっためてやらないとな。
そう思って魔力を卵に流し込んでいたら………………
《………キサマが、私の卵を奪った盗人かや?》
めっちゃ重厚な声が頭に響いて、でっかいドラゴンが空から降りてきた。
かなりこっちに殺気飛ばしてきててマジ怖いっす。
「いいえ。 盗人はそこのボロ雑巾みたいになってるゴミです。 自分は寧ろ卵を取り返したのです。」
《…………………本当に?》
「勿論。 あと卵が凍えている様だったので魔力を流し込んで温めていました。 嘘かどうかは卵を見ればわかるでしょう?」
そう言って卵を掲げようとしたら……おやぁ? ピシピシッ、と卵に皹が入ってきて “ ぴきゃー! ” ……………生まれやがったよこの仔。
“ ぴきゅー? ”
《おお……我が子よ。 こんなに早く生まれてしまうとは。》
“ ぴっきゅっきゃー! ”
《おぉ、おぉ。 そうなのか。 わかったぞ我が子よ。 ………疑って悪かったな、小さき者よ。 我が子が今説明してくれた。 我が子を助けてくれてありがとう。》
「あ、説明だったんすね…………いえいえ。 助けになれたなら何よりです。 被害も特に無かったので」
“ ぴっきゅー! ”
《む。 おぉ、そうか我が子よ。 ……小さき者よ、我が子はお前と居たいと言っている。》
「………え、なんでさ」
《ドラゴンの中でも私の種は、卵の頃から小さな内は魔力を糧に過ごすのよ。 普段は親の魔力で育つのだがな、お前が魔力を分けてくれたお陰でそれを主食として認識してしまった様なのだよ。 私の種は偏食が多いからな………》
「あー、大体納得です」
《そして、お前の魔力はどうやらドラゴンの物に似通っている様でな。 私の種よりずっと格上の物に。 だから我が子はお前を主人として定めてしまったらしい。》
「……………ん? つ、つまり?」
《我が子を頼む。 出来ればお前が生き絶えるまで》
「」
…………………………え?
シンみたくドラゴンの子供ペットフラグ?
しかも全力で押し付けて来るタイプの?
…………断れるわけ無いっすわー。
「あー………………オ受ケイタシマス」
思わず棒読みになってしまったが、仕方の無い事だろう。
《ありがとう、小さき者よ。》
“ ぴきゃー! ”
《あぁ。 お前も達者で暮らせよ、我が子。》
でっかいドラゴンは帰っていった。
腕の中の小さなドラゴンを覗き込む
“ ぴきゃー? ”
キラキラ光っているまん丸の灰色の眼をこちらに向け、首を傾げるもふもふの子ドラゴン。
「……………眼が灰色だから、お前は今日から〔ロイド〕だ。 これからよろしくな、ロイド」
“ ぴっきゅーん! ”
可愛い。
思わず抱き締めて撫で回す。
取り敢えず、こいつはまだ食費がかからんからいいな。 将来はどうなるか怖いが。
「爺、そのゴミの処分とウチの子に関する諸々の根回しよろしく。」
「…………うん。 もうツッコミは入れないよ」
あー……………。
色んな意味で前途多難だが、これからも頑張りますかー。
5歳からの剣術も、色々楽しみだからな。
あと、土産の肉は焼いて食べました。 大半は干し肉にされたけど、美味しかったです。