リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生 作:紀野感無
センター試験があり、それに向けて勉強しつつ他の作品をゆったりと息抜きに書いてました。
遅くなりすいません。
今回は予選決勝編です。
それではどうぞ
「ふー……」
『いつになく、緊張してますね』
「まー…ね」
でも、緊張とは裏腹に、集中はできている。
『ヴィヴィオさんたちに見られたのが相当恥ずかしかったご様子で』
「うっさいなぁ!いつまでその話題で弄るの⁉︎」
『私が飽きるまで、でしょうか?』
「ドSっ⁉︎プライドは私に慈悲ってものを持ち合わせてないの⁉︎」
『ありませんね』
「でしょうねえ!」
うん、予選決勝の前にこんなやり取りするの私くらいだろう。なんか対戦相手には睨まれてるけど。
でもいつも通りなんだからしょうがない。
「さぁてと、プライド。茶番はこの辺にしよう」
『……はい。マスター。いつでもどうぞ』
「ん…セットアップ」
その言葉を合図に、セットアップをする。
少しだけ衣装も変えてある。
『…マスター』
「ん?」
『一応確認しておきますが、それは…』
「うん、心配しないでいいよ。ただの
『…だいたい何を狙っているかは概ね理解しました。ですが、無理のなさらないよう」
「わかってるって」
いつもの、金髪が少し伸びたのを、後ろで1つに束ね、黒一点ものの方から先が露出しているシャツ、そして黒いズボン。
いつもなら、肩から先は腕が露出してるだけ、だったけど今回は
もちろん、見せてるだけなので硬くないです。
簡単に折り曲げ可能ですよ。
あ、いや出来ないです。関節以外出来ません。それ以外で折り曲げようものなら腕折れます
「スゥーーーッ……ハァーー……。うん、改めて気合い入れた」
『ご健闘を』
プライドの言葉と同時に試合開始のゴングが鳴り響いた。
「せやぁっ!」
「
予想通り、イース選手は速攻で攻撃を仕掛けてきた。
今までのように、鳩尾を狙ってきたので影の壁で私とイース選手を遮る。
「このっ!」
「うわぁ…すんごい馬鹿力」
その後にすぐ距離を取ると、イース選手は無理やり影の壁をぶち破ってきた。
けど、私の影相手にそんなことをすると…
「
バインドの餌食だ。
「なんのっ!」
「…なんという脳筋…」
イース選手はバインドがかかるより前に地面を殴って壊し、出来た隙間によってバインドを逃れてた。
「(この対策もしなきゃね……。まあ、それよりは)…プライド、仕込みに行く。サポートお願い」
『どのようなタイプで?』
「アインハルト用のもの、かな?」
『承知しました』
イース選手が接近してくるのを確認して、私は魔力を仕込みに回った。
「っ!あっぶ…」
「ああああっ!」
「っ…こ…のぉ!」
だけど、読まれていたのか、攻撃され続けた。
避けて攻撃をいなしてカウンターを決めて突き放そうとしてもすぐに迫ってくる。
「(とにかく、ガムシャラに!でないと動きを読まれる)」
「(そっちがその気なら…)プライド、予定変更、仕込み方を変える」
『了解です』
「せやっ!」
そこで、イース選手が再度接近してきたので
あえてその土俵に乗ることにした。
でも、影の攻撃をやめるわけじゃない。
影は
左ストレートを紙一重で避け、腹に一発入れる。
「っ…このっ!」
「いっ…」
けど、下がってくれるどころかそのままお返しと言わんばかりに腹を蹴ってきた。後ろに飛んで威力を逃そうとしたけど、しきれずに吹っ飛ばされる。
「っ…創主ユタの名の下に、冥界へ誘え、【ハーデス】!」
さすがに、肉弾戦だと後手に回るばっかりだったから、今度は影のゴーレムを創生した。
それをみたイース選手は一旦距離をとった。
ハーデスはイース選手に向かって影で作られた大鎌を振り回しながら接近した。
ライフ
ユタ 15000→10540
イース 15000→12600
「ゲホッ…。さぁてと、まだまだ行こうか。
実体化した影をめいいっぱい使いそれらの先を鋭利な刃物や硬くして打撲用など、様々な形状に変化させ、大量にイース選手に降り注がせる。
「っ…」
ハーデスを巻き込み、影による破壊の雨はイース選手を飲み込んだ。
多少は避けられているけど明らかにダメージを負っている。
ライフ
イース 12600→8900 クラッシュエミュレート 全身軽度裂傷
「まだまだ、
影の雨が止んだ直後に今度は4本の槍を作って撃ち込む。
「なん…のっ!」
「
「⁉︎」
一本目を砕き、2本目も同じようにされそうになったところで、私は槍状態になっていた影を分散させた。
「捕縛」
「ぐっ…」
まるで蜘蛛の巣のようになった影は、逃すことなくイース選手を捕らえる。そして、そこにダメ出しに…
「
ミウラの技真似をして、収束打撃を打ち込んだ。
【バインディングダウン】
ライフ
ユタ 10540→9800
イース 8900→4200 クラッシュエミュレート 全身裂傷多数 肋骨骨折 軽度打撲
「ふうっ…なんとか持ち込めたかな?」
『バカマスター。ミウラさんの【抜剣】はやるな、と忠告申し上げたはずなのですが?』
「いやぁ、だって決定打を撃ちこめそうなのってアインハルトの断空拳かミウラの抜剣くらいじゃん?だから仕方ない」
『…まぁ、魔力の消費もアレだけ派手にしておきながら仕掛けまでやり終えて、
「それはありがたいねぇ」
と、そんなことを話しているとイース選手はカウント8くらいで立ち上がってきた。無論、バインドは掛かってるけどね。
そして、再開すると同時に、イース選手はバインドを引きちぎろうとした。
だから、
「きゃっ…」
引きちぎった瞬間に、イース選手にまとわりついていた影のバインドが大爆発を起こした。
「うん、こっちも前に比べて格段に性能上がってるかな?」
すると煙幕の中からイース選手が迫ってきている。
影で迎撃しようにもかなり速かったので、懐に入るのを許してしまった。
でも、仕込みは終わってる。だから、いつも通り。
しっかりと、どこに何が来るか、見極めて、必要最低限で避けて、軌道をずらして、相手が必殺の一撃を打ち込んで来るのを、じっくりと待ち続けた。
【第1ラウンド、終了!】
と、そんなことをしてるといつの間にか第1ラウンドが終わっていた。
「ユタ、やたらと魔力を影生成に回しとるけど、ペース配分考えとるんか?」
「うん、大丈夫。ちゃんと考えてる」
『まあ、ノーヴェさんの特訓のおかげで魔力量は飛躍的に上昇していますから。そこに関しては大丈夫ですよ。それより、マスター』
「うん、そうだね。だいたい
「どういうこと?」
「イース選手ね、私の両腕を
「まぁ、確かにアレは…もう味わいたくないね」
実を言うと、怪我どころではなくてマジで指の骨が折れたとか。
その後に泣きながら謝ったのはよく覚えてます。
「けほっ…うん、もう大丈夫。仕込みも上々。うまくいけばこのラウンドで決めれる。……いや、決めてくる」
「うん、頑張ってや」
「ユタ、頑張って!」
「それじゃあ、行ってきます」
「「行ってらっしゃい」」
ライフ
ユタ 9800→12500
イース 4200→9000
クラッシュエミュレート 全身軽度打撲
「ふぅー…。…ゲホッ」
『マスター』
「ん?どうしたの?」
『一応念のために聞いておきますが、本当に大丈夫でしょうね?』
「大丈夫大丈夫」
『そうは思えないから聞いてるんですよ』
「……そんなに私って隠し事下手かなぁ…」
『ド下手、ですね』
「ひどっ⁉︎
…一回、蹴り上げられたときあったでしょ?その時から、妙に痛みが続いてんの。クラッシュエミュレートかな、とも思ったけど、それに関してはプライドのおかげでほとんどないはずだし。アレくらいの重い一撃によるクラッシュエミュレートならプライドが治さないはずがない」
『だとすると、2年前の時みたいに、ダメージがマスターの本体にまで影響してしまっているのでしょうかね』
「うん、そうだとは思う。けど、本当に、そんな気にするほどじゃないから、安心してよ」
『…承知しました。あと、今だからぶっちゃけますが、はやてさんもエリオさんも気づいてますからね?』
「嘘⁉︎」
こんなやり取りをやって改めて気合いを入れるために自分のほおを軽くパチン!と叩いた。
その数十秒後に、第2ラウンドを始まるコングが鳴り響く。
第2ラウンドが始まると、イース選手はまた猛スピードで突っ込んでくる。
それに対して、影を自動操縦にしながら避けて避けまくる。
避けながら、今度は腕の硬化魔法の準備をする。
「っ…いったい…。でも捕まえた。
撃ち込まれた腕をもって、その直後に影でのバインドをがんじがらめにかける。
「まだまだ、こんなものじゃない。
ロゼ選手の時に使った影の箱で私ごとイース選手を閉じ込めた。
それを見てイース選手は無理やりにでもバインドを解こうとしてるが、練習の時にあのアインハルトとか、強いて言うならザフィですら抜け出すのにかなり時間をかけさせたんだ。それが簡単に解けるわけもなかった。
そして、上下前後左右、ありとあらゆる場所から影が切りつける。同時にバインドを巻き込んで攻撃し、いくつかの重度な裂傷と引き換えにバインドから解放する。
この中だとバインドを仕掛けられて居るも同然だから。でも…
これはまだ
「せーーやっ!」
予想通り、壁をぶち抜いてくれた。
それを確認すると
ライフ
ユタ12500→5600 クラッシュエミュレート 腹部重度打撲
イース9000→3900 クラッシュエミュレート 全身中度裂傷
こういう時のライフの異常なまでの減りようを見ると、改めて私の体は格闘向きじゃないってのを実感するよ。
でも、だからといって格闘ができないわけじゃない。
カウンター専用だけど。
イース選手は下がってくれるかと思ったけど、そうでもないらしくハードヒッターらしく、前に出てきた。
「けどまぁ、
と、私は影の壁を生成し、かつ影のゴーレムを作り出す。
イース選手はゴーレムを無視しようとしてたが、影の壁もあり流石にできずに対処していた。その隙に、仕込みの本命を行う。
「ゲホッゲホッ…。
私がいうと、イース選手の周りに影で作られた正円と正五角形を組み合わせた紋章が現れる。
ん?なんで影の五角形なのに鮮血の星、なのかって?
まあ、ハガレンファンならわかる。
ああ、もちのろんですがこれが起動したからといって命奪うような代物じゃないので。
ハーデスと影の壁を解除すると同時にソレは影の手のような触手のようなバインドを何本も出し、イース選手にバインドをかけに行く。
何回か避けられていたが、すぐに捕まえられた。
「スゥーー爆!」
「⁉︎」
捕まえた瞬間に、バインドを爆発させる。
威力自体は小さいが、それが何度もなんども襲いかかってくるのだ。
たまったものじゃないだろう。
「う……がぁ!」
6回目が終わったくらいで、むりやり抜け出してきたイース選手は、焦っていたのか余裕がないのか、渾身の一撃を打ち込みに来た。
それを少し体をずらして右手で受ける。
そのままの威力を利用しその場で回転する。
発動直前で置いておいた硬化魔法も発動させ、その拳で右脇腹にそのままの勢いで直撃させる。
そしてそのままイース選手は倒れ込んだ。
倒れ込んだ。
ライフ
ユタ5600→5200
イース3900→0
【試合終了!都市本線出場者は、ユタ選手!】
「あー……よかったぁ……」
それと同時に、私は倒れこみかけたが、それを母さんとエリオが支えてくれた。
「あ…ありがと」
「ユタ、ザフィとヴィータ、シャマルなどシグナム以外のコーチ陣からお話あるいうてるで」
「げ…それはいい話?悪い話?」
「さあ、どっちやろーなー♪」
「(あ、これ後者だ)」
判断した理由?なんかイタズラが成功したかのような笑みを浮かべてるからですよ。
「ユタ、本当にお疲れ様」
「うん…次は、都市本線だねしっかりと、頑張るよ。だから、ずっと見ててよ。エリオ、母さん」
「「もちろん」」
その後のユタ
ユタ「まじでお腹痛い……」
シャマル「ええと…ああ!ユタちゃん妊娠してる⁉︎」
一同「えっ?」
シャマル「なーんて、冗談よ。特に問題ないわ。安静にしてればすぐに……」
はやて「ユタ!お前いつの間にしたんや!」
ユタ「いや、ちょっと待って。私にも何が何だか…」
シャマル「あーのー?」
シグナム「斬り殺される覚悟はあるのだろうな」
ユタ「だから知らないって!」
シャマル「ねえー?」
リイン「大人しく白状するですよ!私はユタちゃんをそんな風に育てた覚えはありません!」
ユタ「少しはこっちの話を聞いてぇ⁉︎」
シャマル「私の話も聞いてぇ⁉︎」
ヴィータ「あーあ、言わんこっちゃねぇ。管理局勤めも無理だな」
ユタ「いやぁぁぁ!死ぬから!死ぬからやめてぇ⁉︎シグナム姉さん、母さん、ヴィータさん。それ死ぬから!本気で死ぬから!」
シャマル「(ど、どうしよう……)」冷や汗ダラダラ
その後4時間くらいかけてみんなを説得して回ってなんとかことの収拾を得たシャマルだった。
余談
イース選手のボディーブローは設定上はvivid strikeでダメージフィードバックを貫通してフーカの歯をへし折ったリンネくらいか少し下くらい。
一応リンネの方が強いですが、打撃力でいうとそれくらいです。
また、1ラウンドで実体化していた影、特に影の雨や槍で使われた魔力は三分の一くらいしかかき消されてないため、それ以外の魔力を地面に突き刺し、そこから地面の下に配置した、という感じです。
そして魔力力に関してはルーフェン旅行の際にゲットした上級者用の魔力バンドをつけて過ごしていたため飛躍的に上昇しています
よんでくださりありがとうございました