リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

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戦闘むずかしぃよ!

しかも一回書き終わりかけてたものが消えて…バックアップも間違えて消してしまい……一度途方にくれた。

しかし、自分の文才がないのも事実でここまで時間がかかってしまったわけで……
すいません。

さて、ユタvsミウラ 後編です。

それではどうぞ。


41話

「(…残り魔力は40%弱くらい。やっぱりミウラ本体に引っ付けたものがおおきいな…。空中は半分。地面に仕込んだものもまだ残ってるけど…痛みで動きも鈍ってきた。でも…)」

「(右腕が痛みで感覚マヒしてきた。けど、動けないわけじゃない。足も、左腕もまだある)」

 

「「((まだ、やれる))」」

 

 

 

「やっ!」

 

試合再開のコングが鳴ると同時に、ミウラは無事な左腕を使って床を殴り、瓦礫と粉塵を巻き上げた。

 

「彗星!」

 

「⁉︎」

 

目隠しかと思って懐に入られるのを警戒をしてると、ミウラは瓦礫を()()()()()。散弾銃のように散らばってきたのもあれば、拳大より大きめのものがそのまま飛んできたりした。

 

粉塵の中から、急に瓦礫が飛んでくるものだから、防げれずに、1発もらってしまった。

 

ライフ

ユタ 10000→7900 クラッシュエミュレート 腹部軽度打撲

 

「旋空牙!」

「っ、影の壁(シャドウ・ウォール)!」

 

ミウラが背後から強襲してきたのを、魔力で感知して影の壁で防ぐ。

 

「こっ…のぉ!」

 

影網(シャドウネット)!」

 

強行突破されそうになったところで影の壁を即座に網に作り変え、ミウラを捕縛しにかかる。

 

「ブレイジングコメットッ!」

 

が、ミウラは今度は岩を蹴飛ばすのではなく、魔力弾を抜剣で蹴り飛ばして影網を相殺してきた。

 

影槍(シャドウランス)・乱舞!」

 

それをみて、空中に散布していた魔力から小さめの影の槍を大量に作り出しあらゆる角度からミウラに向かって降り注がせる。

 

「⁉︎」

 

ミウラが怯んだから、追い打ちをかけようと影を新たに生成すると、真上から魔力弾が降ってきた。それは、見事に私の頭に命中した。

 

 

ライフ

ユタ 7900→7000

ミウラ 11500→9800

 

 

「っ…!やっ!」

「こ…のっ!」

 

そんな中、確実に右腕は潰したと思っていたのに、なんともないかのようにミウラは近接でラッシュを繰り出してくる。

 

右ストレート、左ジャブ、膝蹴り、アッパー、それらを視界が悪い中なんとか避けていく。

その反面、少しずつ()()()()()()()

攻防の中で、隙を作られたかのように、さりげなく。

 

「抜剣、飛龍!」

「っ、影の壁(シャドウ・ウォール)二重(ダブル)!」

 

少しだけ距離を空けると、ミウラはおもいっきり蹴り上げ、衝撃波を飛ばしてきた。それを影の壁で相殺する。

 

「飛燕!」

()()()()()()()()()!」

 

その時に隙ができ、ミウラがそれを見逃すわけがなく、予想通り斬り込みにきたので、硬化魔法がかかっている上からヴィヴィオちゃんのように、手に魔力を集中させカウンターをする。

 

顎を狙いに行ったが、痛みのせいか顔をかすっただけだった。

 

「一閃…」

「っ⁉︎」

「必墜…」

 

カウンターの失敗という大きな隙をリカバリーする暇もなく、ミウラにボディーブローをかまされる。

しかも、ヴィヴィちゃんの時のフィニッシュ技を繰り出そうとしているのが、緊迫しているというのにはっきりとわかった。

多分、ミウラが一番決めやすい位置で、一番いいタイミングだったんだろう。

 

けど、それは()()()()。でも、あと一つだけ決定的な要素が足りていなかった。

 

 

「(一か八か…!)」

 

天衝星煌刃(テンショウセイオウハ)!」

 

 

残り魔力の7割ほどをすべて防御に回して硬化魔法をかけていた腕とともにミウラの最大威力が打ち込まれた場所()で守るも、あまりの強い威力に盛大に吹っ飛ばされた。

 

 

影喰い(シャドウイート)!」

 

「えっ⁉︎」

 

「爆!」

 

 

地面の()に仕込んだ魔力を使い、ミウラの足元の地面ごと影を操作しミウラを包み込み、魔力を爆発させた。

決め手となる大技の後で、私がモロに受けていたというのもあり、完全に油断していたからなのか、ミウラは避けれておらず、爆発によりリング外の壁に叩きつけられた。

 

「いっ…」

 

それとほぼ同時に私もかなりの威力で壁に叩きつけられる。

 

肺から空気が全て抜け、息ができないかのような感覚に陥る。

 

 

ライフ

ユタ 7000→380 クラッシュエミュレート 中度脳震盪

ミウラ 9800→200 クラッシュエミュレート 右肩重度裂傷 全身軽度裂傷 中度脳震盪 腹部重度打撲

 

 

「いえ…でき……ます」

「だ、大丈夫…です。まだできます」

 

審判の人に続行できるか確かめられたが、まだ体も動く。それにミウラもまだ倒れなかった。

 

本当なら、倒れてもおかしくない傷なはずなんだけどな。

 

それはそうと…

 

「プライド、とっさの判断ナイス」

『本当に一か八か、でしたね。もう二度とゴメンです』

「あはは、本当に助かったよ。でも…硬化魔法は蹴り砕かれたし、仕込んだ魔力も全部使い切った。残り魔力もわずか。ライフも首の皮一枚繋がってるだけ。けど…」

『やることは変わらない、と』

「セリフ取らないでよ」

 

たぶん、私もミウラも、一撃貰えばそれで終わり。

クラッシュエミュレートはミウラが酷いとはいえ、私もダメージ蓄積を治すのに魔力を回せてなかったおかげで75%になっていた。

プライドにためておいた魔力のほとんどもセイオウハを防ぐのに使ったらしい。

 

もう、立つことすらつらい。

 

 

と、私とミウラがリングに上がり、試合再開のコングがなった。

 

「……」

 

「え?」

 

 

『ダウン』

 

 

いつ、来るのか警戒していると、突然ミウラが()()()

 

突如気を失ったかと思ったが、そういう訳ではないらしく、なんとか立ち上がろうとしていた。

 

『純粋に、体の限界をすでに迎えていたようですね』

「…そういうこと」

『そういうマスターも、気を抜いたらミウラさんのようになりますから』

「う、うん…」

 

無慈悲にも、カウントはどんどん進んで行く。

 

けど、なんでだろうね。起き上がって欲しいという私と、起き上がって欲しくない、という私がいた。

 

 

 

 

「(たたないと…!でも、体が言うことを聞かない…!お願い、お願いだから、最後に言うことを聞いて…!)」

 

セイオウハを打った直後の完全な無防備な時にユタさんによって濃密な魔力の爆発を起こされた。

なんとかライフはあるものの、体は限界だった。

 

けど、ユタさんは立ち上がってきて。

 

それをみて、無理をしてリングに上がってしまったせいか、再開した直後に、倒れ込んでしまった。

 

「(こんな…終わり方は……嫌だ!まだ…まだ動けるはずなんだ…!)」

 

けど

 

腕に、脚に、力を込めるも、立ち上がれない。

 

 

『6……7……』

 

 

 

「「「ミウラさーーん!ファイトーーー!!!」」」

 

 

 

「っ!」

 

 

「…立てちゃったか」

『嬉しいのか、悔しいのかどちらでしょうか』

 

 

不思議なことに

聞こえてきた、声で、今まで動くことすらできなかった体が、いとも簡単に、動いてくれた。

 

 

「…よかったよ、あのまま立てないのかと思った」

「ええ、ヴィヴィオさんたちに助けられちゃいました」

「ヴィヴィちゃんたち、どっちの味方なんだろうね」

「両方だと思いますよ」

 

 

審判の人に、改めて確認されたけど、もう、大丈夫だ。

 

 

むしろ、さっきよりも、力が湧いて来る。

 

 

「改めて、行きますね、ユタさん」

「うん、いくよ。ミウラ」

 

 

 

 

再開と共にユタが残り魔力のすべてで影を創生し腕に纏わせ、ミウラはその際に一気にユタとの距離を縮めた。

 

影を繊細に操る気力も、抜剣を維持する気力も、互いに残っておらず、ただ単純なハードヒッターと超カウンター型の戦いになっていた。

 

ミウラが強打を繰り返し、ユタは執拗にカウンターを狙っていた。

 

が、決着は早く到来し…

 

「ハンマーシュラーク!」

「やっ!」

 

ミウラが腹に強打を撃ち込み、それを利用しユタがカウンターを決めた。

 

 

ライフ

ユタ 380→100

ミウラ 200→0

 

 

『決着!勝者はぁ、八神ユタ選手!都市本線一回戦目から魅せてくれました!そして、互いに健闘した両選手に、盛大な拍手をお願いします!』

 

 

「……ふぅ、もう二度とこんな戦法しない」

『それが懸命ですね。まあ、ひとまずはおめでとう、と言っておきましょう』

「う…ん。けど…ヴィクターさんと…ジークさん以来の……極度…に……」

 

ドサッ、とても言うように、もう立つことすらままならなく、その場に倒れこんだ。が、誰か---とは言っても、このリングの近場にいる人で胸が豊富な人は一人しかいないからすぐにわかったけど----に支えられた。

 

「あ…ありが、と」

「…なーんか、色々と弄ってやろうって思っとったのに、あんな試合を見せつけられたらなんも言えんくなったわ」

「いや、弄らなくていいからね⁉︎ていうか、動けないほど疲れてるのわかっててイタズラをしようとしないで⁉︎」

 

ゆっくり撫でられると妙にくすぐったいんですけど⁉︎

 

「…ミウラは、どうやった?」

 

「へ?え、えーと、めちゃくちゃ強い。…あんな風に私の『影』に対して真っ向からぶち破ってくるなんて、ジークさんですらしなかったし。あとは…やっぱりシグナム姐さんやヴィータさんたち直伝の『抜剣』がねぇ…。乱発させて、魔力消耗させるのが狙いだったけど、まあ見事に自分の首を絞めた。あとは土壇場の強さとか、ね」

 

「そうか…」

「ユタ、そういえば話って?」

「ゔっ…エリオ、そ、それはあと……で……」

 

この時に、無性にイラっとしたはやてはこのまま地面に叩き落とそうとしたとかなんとか。

 

 

 

 

〜医務室〜

 

「大丈夫か?ミウラ」

 

「はい、大丈夫です。ヴィータさん、師匠」

 

「だが、2ラウンド目はお世辞にもいいとは言えない。あのまま右腕を酷使していたら、最悪な事態になっていたのかもしれないんだぞ」

 

「ゔっ…は、反省してます…」

 

ベットの上でヴィータさんに心配され、師匠からは咎められた。

 

「だけど、いつも以上に、それこそ寝不足になるくらいまで相手の研究をしまくった、本気ユタ相手によくあそこまでやったよ」

 

「え?そうなんですか?」

 

「そうだぞ。マジできんもち悪いくらい研究しまくるからな。そんで苦手なところを探し出してとことんそこを突くのがユタの本来の戦法だ」

「だが、ミウラの弱点は対応できなかったんだろうな。近接戦、しかもハードヒッターができないユタでは、ミウラに対して影でしか対策できなかったが、それも真っ向から潰されていたしな」

 

と、ここで師匠達の会話から、改めてユタさんがどれほど頑張って、あそこまで強くなったのか、ほんの少しかもしれないけど、理解した。

 

「ま、何はともあれ、お疲れ様、だ。次は…」

「ヴィヴィオとの戦技披露会に向けて特訓だ」

 

「はい!」

 

負けはしたけど、最後まで、しっかりと戦い抜けれて、悔しいけど、なんというんだろう。それ以上に楽しかった。




何が一番迷うかって、ユタの技名。
どんな技かは思いついてもその技名が思い浮かばない。

シャドウ、が大体つくんですけどね…。

さてと、次は久々にほのぼのを挟むぞい。


読んでくださりありがとうございました。

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