まぁ、どうせど素人の二次創作だし、多少はね?
アイテム番号:SCP-████
オブジェクトクラス:Euclid neutralized
特別収容プロトコル:SCP-████には、サイト██のエリア█にある5m平方の部屋が割り当てられています。また、エージェントとして滞りなく活動をするために、レベル2のセキュリティクリアランスが付与されています。
SCP-████と対話する際は日本語の通訳が可能な職員、もしくは英語の通訳が可能な日本人財団職員を担当に当ててください。その時、あまり攻撃的な発言をしないでください。SCP-████を対象としたメンタルチェックや身体検査などは定期的に行ってください。もし何らかの異常が見つかった場合、本人の意思次第ですが治療を受けさせてください。また、食事に関しては通常の職員と同等の食事を一日に朝、昼、夜の三回与えてください。
また、毎朝7時ごろに██社出版のデジタル朝刊のコピーを渡してください。
SCP-████は出現した八日後の午後7時24分に突如として財団が管理する範囲から消失しました。GPSが一切の反応を示さないことから、別の世界に飛ばされた可能性があります。本人の話を信じる場合、捜索の意味は有りませんが、万が一にそなえ少ない時間ですが、捜索しましたが、我々の分かる限り、この地球の見える範囲にはどこにもいないようです。そのため、本人の言葉通りSCP-████は無力化されたとし、担当である私の独断ですが、neutralizedにオブジェクトクラスを変更しました。
しかし、もしものやり直しをしたとき、同じ、もしくは似た現象が起こった場合に備えてこの報告書は残しておくこととなります。
説明:SCP-███は2███年5月█日。サイト█に突如として出現しました。その場で即座に拘束し、事情を聴き、SCPと判断しました。
SCP-███は身長171.2cm、体重71kgの成人した日本人の男性です。我々財団に対し友好的であり、普段の行動は全く普通の人間と変わりません。
しかし、戦闘となると驚異的な身体能力を発揮します。テストの結果、移動速度は約1km/秒まで出せるようになり、跳躍力は高さ10mの天井に頭がぶつかるほどに高く跳躍します。そして自らへのダメージをおよそ通常の1/1000にまで下げることが分かっています。
SCP-███は自らのことを「神のおもちゃ」と称しています。その理由を問われると、「いろんな世界を神様の暇つぶしのためだけに移動させられるんだ。これをおもちゃと言わないでなんて言う?」と彼の言う神に対して呆れた感情を表しながら話しました。
また、目的も聞いたところ「生き延びる」とだけ答えました。他にはないのかと担当の博士が聞いたところ、「ここに来た理由はない。だから目的は生きることのみ」と答えました。
また、要望を聞いてみたところ、日記の記述の許可、日時の分かるデジタル時計、毎日の朝刊。と答えました。許可が下りたため、部屋にデジタル時を設置し、毎朝の日本の██社出版のデジタル朝刊のコピーを渡しています。日記については、調べたところ、紙質は市場に出回っているようないたって普通の日記でしたが、付属していたペン以外では書けず、いかなる手段を用いても破く、傷をつける、書くなどの行為が出来なかったことから、SCP-███-Aと認定されました。しかし、危険性は確認されていないため、日記の記述の許可が下りました。
現在、SCP-███は財団にてエージェントとして雇用していますいました。所属はチーム████であり、主にサイト██から、サイト██の区間で活動していますいました。
活動時、SCP-███は手に製造元不明の未知のスナイパーライフル(以下、SCP-███-Bと呼称)と、同じく製造元不明の未知の自動拳銃(以下、SCP-███-Cと呼称)を出現させます。出現元は不明で、本人にも分かっていないようです。
SCP-███-BとSCP-███-Cには共通した特徴があり、ともに活動中の生命体にのみダメージを与えます。
射撃訓練中、これら二丁で行ってもらったところ、的に傷一つないことを不審に思った隊長が確認し、この現象が確認されました。
研究のため薬きょうなどを見せるよう要求しましたが、マガジン含め、内容物は一切は取りだせないようで、撃って確認するしかありませんでした。弾丸は推進力を失うと、自動で消えてしまうため、射出時をスーパースローカメラで見たものでは、弾丸は光の塊のような外見であり、形が常に変化しています。
また、これらはリロードを必要とせず、残段切れやオーバーフローなどは起こり得ないようです。
しかし、これらの特徴はSCP-███が使用したときにのみおこる現象で、それ以外の人物が使用した場合、SCP-███-B及びSCP-███-Cは反応を示しません。
補遺:SCP-███の話によると、「日数は不明だが、近い日には別の世界にとぶ」とのことです。それに備え、本人の同意の上で服にGPSを装着しました。
以下の対話は、日本人職員の██博士によるSCP-███へのインタビューです。
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██博士:「こんにちは、SCP-███。これから貴方にいくつかの質問をしますがよろしいですか?」
SCP-███:「こんにちは。あぁ、もちろんだとも博士……そのまえに、俺の識別番号はそれなんだな」
██博士:「気に入りませんか?」
SCP-███:「いいや全然。気にしなくていい」
██博士:「そうですか。それでは、いくつか質問をします。まず、あなたはどこから来た誰なのでしょうか」
SCP-███:「俺は…そうだなぁ、何て言えばいいのか……んー、恐らくなんだが、別世界の地球の住人。んで、神様のおもちゃ」
██博士:「別世界、ですか?」
SCP-███:「あぁ。調べれば分かると思うんだが、██県██市██-█-██-█に████って奴がいるはずだ。そいつがこの世界での俺だ」
職員が調べたところ、発言内容が一致しました。
SCP-███:「……」
悲しげな表情を浮かべるSCP-███。
██博士:「どうしましたか?」
SCP-███:「あぁ、いや、少しばかり元の世界のことを思い出してて。それよりも、質問の続きを言ってくれないか?」
██博士:「分かりました。では次に、先ほど自らのことを神のおもちゃと言っていましたが、それはなぜですか?」
SCP-███:「いろんな世界を神様の暇つぶしのためだけに移動させられるんだ。これをおもちゃと言わないでなんて言う?」
██博士:「色々な世界、ですか」
SCP-███:「ああ。ここで四回目の異世界転送だ。まったく困ったもんだよ」
██博士:「そうなんですか……ちなみにどんな世界に?」
SCP-███:「一回目は[データ削除済み]で、二回目は[データ削除済み]で、三回目が[データ削除済み]で、今に至るって感じだな」
██博士:「なるほど。また後日、そのことについて伺います。では、次の質問に移ります。あなたの目的は何かありますか?」
SCP-███:「目的?あー、そうだな……しいて言えば、生き延びることだな」
██博士:「他には?」
SCP-███:「元よりここに来た理由なんてないし……目的は生きること。ぐらいだな」
██博士:「そうですか…分かりました。ありがとうございます。では最後に、何か要求するものはありますか?可能な範囲でしたらお答えします」
SCP-███:「要求……なら、日時が分かるデジタル時計が欲しい。腕時計でも置き時計でも掛け時計でもいい。とにかく今が何月何日なのか、今が何時何分何秒なのかが知りたい。あと、この日記を毎日書かせてほしい。神様から毎日書けって命令されてるんだ。調べるなら自由に調べていいから」
そう言い日記を██博士に手渡す。
SCP-███:「あとは…そうだな、出来ればで良いんだが、俺がここに居る間、毎日日本の新聞をくれないか?コピーで良いから」
██博士:「…分かりました、デジタル時計は今日にでも貴方に割り当てられる部屋に届けられると思います。新聞はデジタル版のコピーとなりますが、明日から届くはずです。日記については倫理委員会に通してからになりますが、良いですか?」
SCP-███:「どれくらいかかりそうだ?出来れば今日中に今日の分を書きあげたいんだが」
██博士:「なるべく早めに答えを貰えるように進言しておきましょう」
SCP-███:「悪いな、博士。それで、もう質問はないか?」
██博士:「はい。では、これでインタビューを終了します」
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██博士:「これからインタビューを開始します」
SCP-███:「了解だ、██博士」
██博士:「今回のインタビューは、あなたが言っていた"この世界に滞在できる期間"についてです」
SCP-███:「あー、それなんだがな、実はよく分からない」
██博士:「それはなぜですか?」
SCP-███:「本来なら神様からメモで、日数、もしくは目的を教えられるはずなんだが、今回はそれがなくてさ…もしかしたら明日にはいない。なんて可能性もあるんだ」
██博士:「それはどうにかならないのでしょうか?」
SCP-███:「残念ながらどうしようもない。俺はこれでも一応元人間なんだわ。ただただ神様から化け物じみた武器とステータスを与えられているだけ…だけというわけではないか。まぁそんな力を貰っていて、銃の消・出以外力を使えるわけじゃない」
██博士:「そうなんですか……」
SCP-███:「わざわざ休日に来てもらったのにこんな返答しか出来なくてすまん」
██博士:「気にしないでください。では、こちらからの要求なのですが、服にGPSをつけても良いでしょうか?」
SCP-███:「良いぜ。で、どこに付ける?」
██博士:「このインタビューが終わり次第、担当の職員が付けるので、私には分かりかねます」
SCP-███:「そうか。了解した」
██博士:「では、今回のインタビューは終了します」
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――――我々財団の人間でSCP-███のことを知っている者は極小数の人間しかいない。
では彼は何者なんだ?探ろうにもここに彼がいたという証拠は無いし、こんな報告書を見た覚えもない。だが、確かに、財団の承認印が押してある。しかし報告書を書いたであろう職員、SCP-███を担当していたであろう職員も皆彼のことを知らないと口をそろえて言う。本当に何者なんだ? O5-██――――
――――調べて行った結果、SCP-███が消失した同日に財団内で大規模な停電が起こり、SCPのほとんどが収容違反を起こし、GH-クラス:”デッドグリーンハウス”シナリオが起こったとSCP-2000に記録されていた。恐らく、再構築に合わせて転送された可能性がある。が、やはり確証はない。 O5-██――――