僕の自慢の花妖怪(およめさん)   作:『向日葵』

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息抜き息抜き……え?息抜きが多い?(*´・д・)ナーニイッテンダー←すいません。

続いてしまいました、第二話!相も変わらず後半急展開!すいません、最後エロいと思います!苦手な方はブラウザバック!そして後書きが長いかも!ブラウザバック!



実はエロい僕の花妖怪(およめさん)

 

「……隆斗。私が言いたいこと、何かわかる?」

 

「……いいえ、わかりませーーあ、痛い幽香さん。無言でビンタはちょっと」

 

とぼけようとしたら、幽香さんに無言でビンタされた。毎度のことながら普通に痛いです。あといきなり来るからビックリしちゃいます。

 

「ふふっ。ねぇ……隆斗?」

 

あぁ、幽香さん。今日もあなたはお綺麗ですね、本当に。特にその誰もを魅了させてしまう程の満面の笑みが。

 

「ーーこれ、なぁに?」

 

「……言い訳をさせてくださいませ」

 

あぁ、幽香さん。あなたは本当に、お綺麗でございます。特にその、満面の笑みだけど目が全く笑っていないお顔なんて芸術です。

 

「いやぁ、私も驚いたわ。買い物をしてたら、その帰り道に私の旦那によく似た人を見かけて追っかけてみれば……面白いものが撮れちゃった」

 

わざとらしくそう言った幽香さんが懐から取り出した携帯の画面に写っていたのは、会社の飲み会で酔っ払った僕と、その酔っ払った僕に付き纏われているように見えないこともない……いえ、付き纏われておりますね。会社の後輩、二十三歳独身の女性である。

 

……さて、どうしたものか。完全に言い逃れができない。誰がどう見ても、幽香さんの持っている携帯に写っているその写真は、僕が女性後輩にセクハラしているようにしか見えないのだから。

 

「隆斗。あなたの酒癖の悪さは、他でもないこの私が一番よく知ってるわ」

 

だからこそ、幽香さんのその言葉に、僕は目を丸くする。

 

何時もならここいらで問答無用とか言って殴ってくるのに、何故だか許されそうな雰囲気になってきたからだ。何か裏があるのではと勘ぐってしまう程だが……しかし、今回の僕の酒癖の悪さを容認してくれるなら、ここは甘んじて受け入れよう。

 

「ありがとう、幽香さん!これを機に、お酒は誘われても断るようにーー「だから」ーーん?」

 

「だから私は、あなたを許すけどーーこの女を半殺しにするわ」

 

前言撤回、全然許されてなかった。

 

このままでは、明日の新聞の記事に僕の会社の名前と後輩の顔写真が貼られてしまうだろう。

だってこの人ーーいや人ではないけどーー半殺しとか言ってるけど絶対殺すつもりだから。目線が台所にいってるから。包丁持ち出す気満々だから。

 

そんな僕のハラハラした様子を察してくれたのか、幽香さんはハッとした表情をすると、

 

「ふふっ、冗談よ、冗談。安心なさい。ほんとはーー全殺しにする予定だから」

 

「やっぱり殺しますよねって言うか全然安心できないよ!?」

 

などと笑顔のまま死刑宣告をしてきた。……どうして君の安心してという言葉にはここまで信憑性が無いのだろうか。いや、そもそも全殺しってなに?もしかしなくて一族郎党も?

 

「ーー友人関係もよ」

 

「遠回しに僕も殺すことになっておりませんか!?」

 

後輩の友人=僕も。やばい、全殺しの中に僕も混ざっていたとな。まさしく『全殺し』だ。この人が本気になればそれも可能な気がしてきて怖い。

 

……しかし、ここで僕が彼女の説得を諦めてはそれこそ全てが終わってしまう。僕だけならまだしも、ほかの人まで被害に合う……それだけは何としても避けたい。いや、避けなければならないんだ。

「幽香さん、その子を許してあげーー「その子?へぇ、随分仲良さげな言い方ね?」ーーその私めの後輩様をどうにか許してあげてくださいお願い致しますぅ!!」

 

だから笑顔が怖いんだってば幽香さん。割と真面目に。

 

「ふふっ、隆斗がそこまで言うなら……選びなさい、選択肢を」

 

などと幽香さんの笑顔と言えない笑顔に気圧されていると、そんな提案が彼女の口から飛んできた。

 

ーーしかし、これは僥倖。

 

流石の幽香さんも、僕が死ぬような、もとい重傷を負うような提案はしないはずだ。恐らく、ビンタ三桁コースとか馬乗りタコ殴りコースとかのはず。……いや、十分に痛いんだけど、それで丸く収まるなら、僕も幾分か我慢するさ。

 

「全身丸焼きコースと打首獄門コース……どっちがいい?」

 

全身丸焼きコースと打首獄門コースの二択、ときたか。ふむ、どうするか。

 

まず丸焼きコースは、家のゴミーー主に僕の秘蔵コレクションーーをかき集めて火をつけ、そこに棒に括りつけた僕をゆっくりと時間をかけて全身焼いていくコース、ね。うーん、却下だ。

 

次に打首獄門コースだが、これは言わずもがな、家にある包丁と幽香さんの腕力があればこそ可能な首の両断を僕に行った後、玄関に勧誘お断りの張り紙と共にぶら下げておく、と。うーん、却下だ。

 

「ーーって両方僕死んでますよね!?しかも二択目酷すぎないかな!?いや効果は絶大だろうけどさ!!」

 

「大丈夫よ、隆斗。この程度、不老不死だったあの連中なら何事もなくやってのけるから」

 

「僕をそんな摩訶不思議な連中と一緒のジャンルにしないでくれるかなぁ!?」

 

僕は至って普通の人間なんです。あなた達みたいな人外ではないんです、至って普通のサラリーマンなんです。

 

まぁ、流石の幽香さんも冗談だったのだろう。仕方ないわねぇ、とため息を一つ吐くと、また別の提案を持ち出してきた。

 

「両爪生剥ぎコースと磔鞭打ちコース……どっちがいい?」

 

「今度は随分エグいねぇ!?」

 

なんでそんな、文字だけで痛いって思わせるような発言ができるんだい君は。しかも実の夫に対して。

 

「愛してるからよ」

 

「そんな愛はいやだぁぁぁ!うわぁぁぁぁ!」

 

僕、ついに発狂。みっともないとかそんな概念は関係なく、ただただ嗚咽をあげながらその場に泣き崩れた。……流石にこれには幽香さんもたじろいでいるようだ。

 

「こ、こら、泣き止みなさい隆斗……冗談だから。半分」

 

そこはせめて全部にしてほしかった。半分は本気だったってことでしょ?……え?打首獄門は流石に冗談の方だったんだよね?ね?

 

「隆斗、そんなに震えた顔でこっちを見上げないで頂戴……打首獄門にしたくなるわ」

 

「まさかの本気の方だったぁ!?」

 

嫁の夫への罰に打首獄門の刑がある現実に、僕は悲しみで打ちひしがれてしまった。

 

そもそも打首獄門って、君はいつの時代から生きてたのさ。いや、昔本人に話を話聞いた限りじゃ、平安時代から生きてたらしいし……そりゃ知ってるよね、打首獄門とか。

 

「一度やってみたかったのよね、打首獄門」

 

てりゃ、などという可愛い声とは裏腹に、凄まじいスピードで繰り出される幽香さんの手刀を見ると、ゾッとしてしまう。ねぇ、それは何の素振り?何のための素振りなの?

 

「……話がズレちゃったわね。じゃあ、隆斗。私は今から野暮用があるから、出掛けるわ。あなたは帰ってきてちゃんとお仕置きしてあげーー何よ隆斗、その『マジ勘弁してください』って縋るような泣き顔は。そんな顔されても、興奮するだけよ?」

 

「……っ!」

 

くっ、僕だって本当ならこんな顔したくないし、屈辱的さ。誰得だよ僕の縋るような泣き顔なんて。けれど、この状況じゃこうでもしないと、君は。

 

 

「……っ!!」

 

 

「………………………………はぁ、まったく。その顔、ダメね。やっぱり我慢出来ないわ」

 

 

ーー君は、その気になってくれないだろ、ちくしょう。

 

 

胸ぐらを掴まれ、ベッドに軽く放り投げられる。本当に、なんて腕力だい、幽香さん。

 

そのまま有無を言わさず、ベッドの上で仰向けになっている僕に覆い被さるように跨り、幽香さんは僕の唇を奪ってくる。ーー乱暴に、暴力的に。まるで、僕の全てを支配するかのように、舌を艶めかしく這わせてくる。

 

「ーーんっ、むっ」

 

くそぅ、なるべくこの手は使いたくなかったんだ。恥ずかしいし屈辱的だし、されるがままに攻められるから。

普段なら僕が主導権を握っているけど、幽香さんから攻めてきた時は話は別。攻められるとあんなに弱いのが嘘のように、幽香さんはその独占欲の強さを表したかのような激しい攻めをしてくる。

 

「ーーあっ、はっ」

 

数十秒の間僕の唇を塞いでいた幽香さんが、顔を離した。僕の口と幽香さんの口の中で混じりあった唾液が、つぅ、と糸を引く。

僕を妖しく見る幽香さんの顔はーーあぁ、完全に、スイッチが入った時の顔だ。

 

「覚悟は出来てるわよね?私を『誘った』って言うことは……そういうことでしょ?」

 

はぁ、と色っぽく息を吐きながら、幽香さんはそう言った。

 

そう、僕は幽香さんを誘った。つまりーー『君の好きにしていい』、ということだ。だから僕は、されるがままになる。どんなに辱められようと、僕は抗うことができない。

 

ーー幽香さんが満足するまで、僕は彼女に付き合わなければならないのだ。

 

……けど、だからこそ、効果があるんだ。

 

「そ、そういうことだから……幽香さん?ね?」

 

「……まぁ、いいわ。あなたの泣き顔に免じて、今日『も』許してあげるーーんっ」

 

言って、また僕の唇を無理やり奪う。激しく、蕩けそうなキス。

しかし言質は取った。これで彼女が後輩を襲うようなことはないだろう。そして、僕に危害を加えることも。

 

 

 

……しかし。

 

 

 

「ーーふふっ、夜はまだまだこれからよ、隆斗?」

 

 

 

このとてつもなく可愛くて、それでいて実はエロい僕の花妖怪(およめさん)の攻めに対して、明日の出勤までに体が持ち堪えているのだろうか……それだけが気がかりだ。

 

 

 

 

 

 

 








はい、まさかのこの後めちゃくちゃ○○○した落ちでした!


うーん、攻められるゆうかりんもいいけど、攻めるゆうかりんもやはり最高ですね……(`・ω・´)。

とまぁ本音はさておき、今回ちょっとエロくてすいません!色々と挑戦しておきたかったので!

そう言えば評価をいただいた方で、スペースを入れた方が、という方がいたんですけど、僕もそうしたいのですが何故かスペース入れても反映されてないんですよね……すいません!

最近ブレブレ(ブレイブソード×ブレイズソウル)にハマってて、ジャガーノートやフライパンヒロインの話を途中だけど書いてしまって……出しても問題ないんですかね?ハーメルンの原作の著作権とか全然わかんなくて。どれがアウトでセーフとか……感想かメールなんかで教えてくれると、ありがたいです!!

……え?向日葵の咲く頃にや花妖怪の君と?だ、大丈夫、少しずつだけど出来てる……はず!?すいませぇん!!

感想、評価、指摘等心よりお待ちしております!

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