魔法少女リリカルなのは~新たな人生を送る転生者~ 作:れお3
第1話 「原作開始」
一年後―――――――
あれから一年経ち、俺は小学3年生になっていた。ん? 空白の一年間はどうしたって? そりゃあ、いろんな事があったさ。あれ以来、友達になった佑樹と友情を育んだり、他のクラスメイトとわいわい騒いだり。楽しかったなぁ。
そうそう、リゼットの鬼特訓のおかげで身体能力も上がり、能力もうまく扱えるようになったな。風の操作は完璧にマスターした。今は能力が戦闘に使えるようになったから、他の三つは均等に練習している)
……で、クラス替えで新しいクラスになったんだが。
「私、高町なのは。よろしくねっ!」
前の席の栗毛のツインテールの少女……この世界の主人公、高町なのはが俺に向かって言ってくる。
そう、俺は原作組と同じクラスなのである。しかも席順は出席番号順…つまり、名前順。俺の名前は”たちばな”この世界の主人公の名前は”たかまち”つまり…席が前。隣よりはいいが、正直危険である。俺はあまり原作に関わりたくないからだ。戦闘よりも、友達とわいわい騒いだほうが楽しい。
「ああ、よろしく」
あまり、印象に残らないようにしなければ……
◇◆◇
放課後になり、帰り支度をしていると、いきなり後ろからこちょこちょをされた。俺は、誰がやっているのか分かっているので、遠慮無くこちょこちょしている手を取り、捻り上げる。
「いたたたた!!僕が悪かったって! だから離して! カズヤ!!」
「ふん」
「ひどいよ……カズヤ…」
俺が手を離すと、俺の友達……いや、親友の佑樹は涙目でこっちを睨む。
「嘘泣きはやめろ」
「……バレた?」
「バレバレだ。お前のその嘘泣きを何回見てきたと思っている?」
「これが、初めてのはずなんだけど…」
「それよりも、一緒に帰るんだろ?だったら早く帰ろうぜ」
「えっ、スルー?……うん、そうだね」
こいつ、山田佑樹も俺と同じクラスだった。同じクラスだと知った時、表情には出さなかったがとても嬉しかった。
そして帰り道、他愛も無い話をして二人で帰っていると、頭に直接響くような声が聞こえた。どうやら佑樹には、聞こえていないらしい。ということは念話―――
《助けて……》
この声……!ユーノ・スクライア!とうとう始まるか…この世界の物語が――