What will become of me from nou on?
この先に、何があるんだろう

After some time, I stopped thinking about that.
いつからか、考えなくなった

Meybe I forgot...
考え方…

how to think at all.
それすら忘れてしまったのかも

Nothing changes anymore.
変わらない

This world that belongs only to me, each and every day, continues on.
自分だけの世界が、毎日が、続いていく

But I'm not lonely.
でも、寂しくはない

It doesn't bother me at all.
どうってことないんだ

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2016/08/11。アメリカ出身のDJ、Porter Robinsonと、フランス出身のミュージシャン、Madeonより、楽曲「SHELTER」が公開。
同10/18。これまで数々のゲーム、アニメを手がけた、A-1 Picturesより、ショートアニメーションのミュージックビデオが作成されました。
わずか6分6秒のMVは全世界から反響を呼び、2017/1/25.10:43現在、動画投稿サイトYouTubeにて再生回数12,799,963を記録しています。

三ヶ月が、経ちました。
ようやく、完成の目処が立ちました。
誰かの心に残るように。あなたは一人じゃないと、伝えられるように。


SHELTER--2580日の夢--

 手の中に、この世界の全てがあった。

 最初に目を覚ましたのはベッドの上。それは今から2539日前のこと。可愛らしいクッションの山と、ふかふかのマットレス。ちょっぴり豪華なベッドボード、重たくないくらいでのしかかってくる毛布に、全部まとめて私を見下ろす三つの電球。無地のワンピース、ハンガーに掛かったシャツ。海の底と真っ赤な空の夢から抜け出して、クマのぬいぐるみが出迎えた、スクリーン張りの私の部屋。

 抱えていた板の中に、この世界の全てはあった。

 “アプリを起動しました。 2539日前”

 “────────────────”

 “メッセージはありません。”

 2540日目の朝は、抱える板の文言と私のため息で始まった。

 このタブレットが、すなわちこの世界。空っぽで真っ白な私にとって、この世界は私の全部だ。だから、腕の中の板切れは私を作る全てで、私が私を知るためのたった一つの手段でもある。もっとも知れることなんて高が知れているんだし、世界を広げる道具って言う方が正しいのかもしれない。大股三歩か四歩で終わっちゃう世界を、どこまでもどこまでも、無限に広げる魔法。

 写真が撮れて、動画も撮れて、アドレス帳があって、画像フォルダも付いている。あと、ミュージックプレイヤーと、メッセージアプリと、メールと、一番大事なお絵かき機能。

 毎日、毎日。今日までの2539日間、同じことをしている。

 これで2540回見た部屋の壁紙と、天井の模様と、床のフローリングやカーペットとがたくさんの透明な四角に変わっていく。私が起きたことにようやく気付いたこの部屋は、そんな感じで点滅しながら全部を消した。残っているのは十二本の箱型の枠と、ベッドと、テーブルと、箪笥に電球、クマのぬいぐるみ。それからちょっぴりお気に入りな所謂人間をだめにするソファってやつ。タブレットをひっ掴んでごろっと転がり、寝転がっていたマットレスからそこへ落っこちる。

 自己主張の激しい大きめのアイコンを突っつけば、タブレットの小さな画面が世界を作る。まっさらなキャンバスが、私の作り出す世界を待っている。ペンアイコンに触れると空中にペンが現れた。タブレットは魔法の本。ペンは魔法の杖。

 まずはてきとーに、四角形をこてこて重ねたような何かを描いてみる。マンションというか、そんな感じのを想像して。

 タブレットに描き上げた抽象画はぶわっと広がって、天井だけ変に高い直方体のスクリーンを埋め尽くし、世界を作る。いろんな大きさの四角形がパリパリ明滅しながら折り重なるこの光景を、いったい何度見ただろう。

 雲の比率が高まった空の下。しゅわああん、とか、ぴぴぴぴ、とか、そんな音が似合いそうな感じで形作られたのは、とても表現に困るもの。ビルにたくさんの直方体を突っ込んだような、なんか、そんなの。面白いけどしっくり来るとは言い難い。やり直し。

 今度はもうちょっとイメージを固めよう。でんと構えたおっきな岩。少し赤茶けた地面。まばらに生えるわさわさした木々。ざぱーんって流れる、どこからかやってきた大きな川の流れ。地形が地形なんだから、急流というか、岩棚から滝のように。

 それらをざっくり、こう、ぐりっと輪郭だけ作ってタブレットに放り込む。私の全部な世界は見事に私の考えを理解して、ベッドに寝そべる視線の先で、無限に大自然を創出していくのだ。

 赤茶けた大地に、それを下から殴りつけたみたいにぼこっと盛り上がった岩が点々とある。もっとまばらに木々が茂り、下草もない地平がどこかアンバランス。起こることが決まっていた鉄砲水を皮切りにして出っ張り岩の上を水が流れ、そのままそこかしこで滝として落ちる。

 不意に、根っこに絡まった土をぼこぼこ掘り起こしながら、木が一本浮き上がった。浮いたまま少し横にずれて、落ちる。下向きにプラプラした根っこ達は、まるで元からそうだったかのように新しい地面に埋まって、最初にあった場所の土はもそもそ形を整えた。そうそうその通り。タブレットの木は動かしても、地面をぼっこぼこにはしてないもんね。

 ついさっきまで窓とカーテンが形作られていた壁は、今や漠々と、そして凸凹と、岩肌を地平線の彼方まで延ばしている。あそこまでどれだけあるんだろう。果てない果てに思いを馳せながら、私はスクリーンを眺めた。この先に、何があるんだろう。

 でもその考えは、すぐにぽしゃりと潰れて消えてしまう。この先に何かあるのかなって、考えなくなったのはいつだろう。

 それとも、考え方。それすら忘れて、毎日、毎日、同じことをしているのかな。

 私はこれから、何を見て、何を聞いて、何をして、何を感じて、何を作って生きていくか。二千日くらい遡ると、そんなことを考えていた私と出会う。

 何度目覚めても。何度眠っても。何度描いても。何度、消し去っても。この世界は一度として変わることなく包み込んで、いつまでも、どこまでも。

 私だけの世界を、創っていく。自分だけの毎日が、続いていく。

 けど、別に寂しくはないんだ。ずっとひとりぼっちで、誰と話すこともないけれど、そもそも誰かと話す喜びを知らなければ、誰とも話せない悲しみに囚われることもない。どうってことないんだ。何だって。

 ふかふかのベッドの向こう側に、ずっとずっと広がっている岩肌の先。そこに何もなくたって、また同じ岩が現れるとしたって、案外気にならない。私はそこに行けないし、行く気もない。考えない。あと何日か何十日か何百日か何千日か何万日か。どれほど続くか知らない全てを、これからも受け入れる。

 だから、気の向いたときに、気の赴くままに、思い付いたとこから描くのだ。たとえばこの景色のように。

 それから少し手直しして、なんだかいい感じだな、と思ったところで、部屋に覚えさせる。明日もこの景色を眺めていよう、と思えたものは、こうして残しておいてみる。本当に翌日、翌々日って腕を枕にしながら眺めることもあるし、結局二度目はなく新しく描くこともある。私の想像力が尽きない限り、この世界は全てを創り出せる。それはよくもあり、悪くもあるのだと思うけど、少なくとも嫌だと感じたことはない。どうだっていい、から。

 この部屋が出来ることは他にもある。

 外に創ったものはただ風景としてスクリーンの中に留まってしまうけど、中に生み出したものは触れるし、動かせる。草原を走り回ることは出来なくても、草原の感触を味わいながら、日向ぼっこすることは出来る。

 2540日目の遊びは何にしよう。まだ考えることをやめていなかった頃、いくつも遊びを記録した。音楽も、食べ物も、あまり動かず出来るものは何だって創った。昔の私に会うことが出来るなら、ひとまずそこについて誉めてあげないといけない。あなたのおかげで、考え方を忘れた私も遊んでいられますって。

 そんな今の私が選ぶものはこればっかり。ヘッドホンとポータブルプレイヤー。保存されている音楽は鼻歌で歌えてしまえるほど聞き尽くしてしまったけど、だからこその味わいというか深みというか、そんなものがあるのか、なぜか飽きない。

 定位置は床の上。クッションにもたれ掛かり、ちょうど空が見える角度でヘッドホンを付け、ギリギリ外の音が聞こえるくらいの音量で聞きながらぼーっとする。別に、聞きながら何かをするなんてことはない。とにかくぼーっとする。やることなんてないし、やりたいこともし終えた。満足がいく景色が創れたならそれでいい。

 明日は何をする?って聞かれたら、迷わずこう答えよう。何もしないよ。いつも通り。昨日の私ならそう答えたし、明日の私もきっと。劇的な変化は望むべくもないんだから、結局些細な変化もそう起こらない。

 ヘッドホンに頭を掴まれて、そろそろ二十分くらい。ぼーっとしているだけで時間は過ぎていってくれる。やることはない。やりたいこともない。時間はある。余るほどある。掃いて捨てたいけど、捨てる場所はない。掃き方も分からない。掃き方を考える考え方も忘れたし。

 だからまあ、今日も一日。ぼーっと過ごします。

 

   *

 

 2541日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、ぼーっとする。

 2542日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、ぼーっとする。

 2543日目。新着メッセージ、なし。書き換え、あり。

 岩棚の見た目はけっこう気に入っていたから、なるべくならアレンジメントで済ませたいなあ、と思った結果が雪を降らせ積もらせることだった。赤茶の地面が白く染まって、反った岩肌に氷柱が下がる。部屋の場所を少し変えて、しんしんと降り続く雪に視線を奪われた。あったかい何かが隣でじっと見守ってくれているようで、静けさに沈むような感覚を、なるべく長く味わっていたいと感じた。

 2544日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、雪を眺める。

 そうして、2545日目。それはそれは大きな変化だった。

 ぬくぬくとしたベッドはいつも離れ難くて、いつもなら余韻に浸りつつずるずると起きあがる私は、この日ばかりは飛び起きた。

 窓が開いていた。風が吹いていた。ガラスはなかった。スクリーンがなかった。無限に、どこまでも、地平線の果てまでも、そのさらに先までも、世界が広がった。

 新着メッセージ、なし。

 タブレットを掴んで、高鳴る胸を押さえ込みながら、震える指でキャンバスを呼び出した。岩肌はいらない。雪の静けさは昨日まで。

 描いたもの、草原。

 この足が止まる必要のない、どこまでも続く世界を今はただ。私はそう願いながら、ギザギザで弓なりな地面を創る。ざあっと広がる葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。ギザギザの向きに合わせて風が吹いて、その度緑のカーペットはざああ、ざああ、と合唱する。

 窓枠に触れれば部屋はなくなった。スクリーンの枠だけが取り残されて、そこが私の部屋だと教えてくれるけど、私を遮るものは何一つ残らなかった。フローリングが邪魔だった足下にまで草が生い茂った。どうしようくすぐったい。靴が必要だ。どんなのがいいだろう。綺麗なの?可愛いの?動きやすいの?それともヒールで大人になってみる?きゅうきゅうする胸がはやし立てる。しばらく悩んだ末に創った靴はなんだか子供っぽかったけど、何より私の心に届いた。

 厚手の靴下。服はこのまま。歩こう。一歩目には心臓が弾けそうなほどびっくりしていて、二歩目もやっぱり弾けそうなほどわくわくし、三歩目でもう耐えきれない。

 走ろう!速く!とにかく速く!この先に何があるんだろう!

 行けども行けども尽きない草原。終わらない世界。キャンバスに描いたのはギザギザの地面。後追いで青い空と白い雲。走り出した足は全然止まらなくて、転んだらどうしようとか、そう言うのを考えることもなかった。今度は考え方を忘れたんじゃなくって、そんなことを考えて止まるのが嫌だったから。

 久しく忘れていた高揚感がそこにあった。

 笑った。力が抜けた。転んだ。笑い転げた。すごいよ、私転んでる。ごろんごろんって、大股五歩分すっ飛んでる。

 この先に何があるんだろう。考え方を忘れていたんじゃなかった。考えなかっただけだった。どうせ確かめに行くことは出来なくて、想像だけならその場で描けたから、どうでもよくなっていた。

 だけどもう確かめられる。どこまでも行ける。果てに着いてまだ果てへ行けてしまう。この先には何があるんだろう。考える意味が出来たんだ。考えずにいるなんて出来っこない。だから考えよう。確かめよう。私はどこまでだって行けるんだ。

 2546日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、走った!

 2547日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、走った!走った!

 2548日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、走った!まだまだ、走った!

 2549日目。新着メッセージ、なし。書き換え、なし。やったこと、走った!けど、そろそろこれだけじゃ飽きてきた。

 2550日目。新着メッセージ、なし。やってみたいことが出来た。

 ほんの少し前に創った岩棚を思い出して、試したくなったことがある。やることもなかった私に、やりたいって思うことが出来た。

 タブレットを持って走って、途中でぐいっと、縦長の柱をぽんぽん立てていく。私の足下から石がせり上がって、土と草をどーんっ!ってしながら私を突き上げた。

 どーんっ!って高く突き上げられながら、その先からも石がせり上がっているのを見た。一つ、二つ、三つ四つ五つ。ちょっぴり間隔を空けながらぐんぐん先へ続いていく。私は勢いそのままジャンプして、たくさんの石の柱の上を駆けていく。十と一つ、二つ、三つ四つ五つ。しまいに数えるのが馬鹿らしくなってきて、とにかく次、次って。

 こんなすごいことしたのも、こんなわけの分からないことになったのも、そしてこんなに楽しいのも、2550日間で初めてのことだった。六日目になる初めては、きっとこれからも楽しいままに続いてくれるんだって疑わない。

 だからそれを見つけた時も、明るい初めての延長線だと信じた。

 とうとう部屋が地平線の下に隠れた時、そこには木が一本立っていた。大きな幹に大きな枝。二本の蔓が絡まったローブが下がって、板切れに繋がっている。ブランコ?と首を傾げれば、視界の中のそれもちゃんと斜めになる。ちゃんと、そこにある。

 タブレットには草原と、ぴょんぴょん飛び跳ねた石の塔。背中の方にある塔と、足下の草原もちゃんとここにある。でも、木も、ブランコも、私はまだ描いていないのだ。

 この先に、何があるんだろう。幾度となく思いを馳せた果てに私は立っているけれど、そこには描いてもいないものがあったのだ。確かめることが出来て嬉しいと同時に、手にある全てに収まらないそれへ俄然興味がわいてきた。

 手を伸ばしてみる。ドキドキはしない。なんだろこれ、って、いつものようにぼーっと考えていた。あと少し。ほんの十何センチで届く。

 だけど、ばっと弾かれるように手を引き戻した。耳の奥でキーンと耳鳴りが響き、瞼の中で砂嵐が巻き起こって、急に怖くなった。乗った覚えなんてないブランコが、すごく触れてはいけないもののように感じた。触れたら、私はいろんなものを知ってしまって、このブランコと同じように世界からはみ出てしまう気がした。

 砂嵐の中でコマ送りの動画が再生されて、私はその中でずいぶん目線が低くなり、蔓の絡まっていないブランコを漕いで、前にいる男の人と笑い合っていた。男の人の笑顔は、それはそれは寂しそうで、痛切で、やりきれなくて、だけど映像の中の私はその表情が分からなくて、ブランコに揺られる楽しさに身を任せていた。

 こんなものは知らない!私はずっとここにいたんだ!

 片足が、タブレットの外に出ていた。戻したくても何かに掴まれたように動かない。まだ世界の中にある腕も引っ張られていた。さっきまでブランコに差し伸ばしていた手を、恐ろしい何かが逃がすまいと握っている。恐ろしさがあまりに大きすぎて輪郭すらはっきりしない。私の知らないことが、どこからか私を引きずり込もうとしている。

 何も知らなかったから何も感じなかったのに、世界は勝手に広がって、私の手の中からこぼれ始めてしまった。知ってしまえば後戻りは出来ない。その先にどんな感情があるんだろう。分からない、分からない。知りたくない。だから、世界がまだ私の手にある内に。

 

   *

 

 2551日目。タブレットに触れるのが、何だか怖い。あの草原をゴミ箱に放り込んで何時間が経ったのだろう。恐怖は時間が克服してくれるとか聞いたけど、これは全くそんな素振りを見せていない。

 カーテンを閉め切った暗い部屋。外は雨こそ降っていないけど、分厚い黒雲に覆われている。青空を描くのも今は恐ろしい。気晴らしを創ろうとすら考えなかった。

 ぶら下がった電球が私を見つめて、ない明かりで照らしている。他に見るものもなくて、じっとそれを眺めていれば、いつしか別の何かに取って代わられてしまいそうで目を塞ぐ。

 知らなかった。分からなかったよ。恐怖がこんなに苦しい感情だなんて。何かしていないと落ち着かないのに、今は何かすることが恐ろしいんだ。また私の知らないものが出てくることが怖くて仕方ないんだ。目を塞いでも瞼の裏で怖いがちらつくし、音なんてたいしてないはずなのに鼓膜が勝手に震えるんだ。

 考え方を忘れていたかった。変わらない、自分だけの世界が続いていくと思っていたのに、それは勝手に枠からはみ出して、手からこぼれて、外に世界があることを教えてくる。

 大股三歩か四歩で終わる、私の部屋。

 ここから眺めていたスクリーンの世界はとても綺麗で、ずっと行った先を想像することが、とても楽しかった。

 想像しなくなってから二千日。綺麗で終わらない世界に、確かに飽きていた。いくら想像したって確かめることは出来なくて、そもそも想像の結果だけなら、目の前に作り出せてしまった。想像は私が知っていることしかなくて、タブレットも両手に収まっていた。

 窓が開いて、ずっとずっと、先まで走ったとき。楽しかった。ドキドキした。想像じゃ追いつかない何かがあるんじゃないかって、本当に胸が高鳴った。想像じゃ追いつかないってことは、私の世界からはみ出しちゃうってことだって、ちょっと考えれば分かったのに。

 なんだ、ただの自業自得じゃないか。考え方を捨てていたから簡単に分かることだって見落として、怖い思いをする羽目になった。馬鹿みたいだ。

 “アプリを起動しました。 2550日前”

 “────────────────”

 “メッセージはありません。”

 この文字を2549日前に変えられたなら、やり直すことは出来るだろうか。タブレットという私の世界はそれを認めない。案外多機能のくせして、日付時刻設定っていう初歩的なものはない。世界が計算しているのは、このアプリを何日前に起動したかだけ。リセットボタンの一つもない。

 2552日目。新着メッセージ、なし。

 私の手の中にあったはずの世界はどこまでも淡々と進んでいく。様子がおかしいからと止まることはない。

 2553日目。新着メッセージ、なし。

 徐々に私は気付いていく。この世界は私の手の中にあったんじゃない。

 2554日目。新着メッセージ、なし。

 スクリーンに囲まれていながら、目を逸らしていた事実を受け入れる。私の手の中に世界があったのでなく、世界の手の中に私があった。今も、そしてこれからも。変わらない世界は続いていく。

 2555日目。新着メッセージ、なし。

 私の手の中にある世界は、タブレットに描いて生み出した、果てのある空間だけだと言うこと。

 2556日目。新着メッセージ、なし。

 ならば、と私は思う。この世界の手のひらで、僅かでも私の世界を創れるのなら、私がやることはそのくらいしかないだろうと。

 2557日目。新着メッセージ、なし。

 ならば、ともう一つ思う。描いて、創って、もう一度果てを知って、何度でも知らないものを知ったなら、この手は今よりもたくさんの世界を転がしていられるんじゃないだろうか。

 2558日目。新着メッセージ、なし。

 ベッドから体を起こした。目はもう塞いでいない。二度と塞がないなんて決意したわけじゃないけど、塞いでいたら知りたいことも知れなくなってしまう。

 窓を開けばやっぱりそこにスクリーンはなく、ここから見える果てまでの私の世界が続いていた。タブレットは、私の手の中にある。

 しばらく描いていなかったから不安だったけど、その実すらすらイメージを放り込めて、杞憂だったと気付く。長い棒を立てて、上の方にわしゃわしゃっ、と枝葉を延ばす。明滅する四角形達がしばらく踊って、折り重なって、竹林が広がって。物足りないなって思って、湿原にしてみる。足下から澄んだ水がぴちゃぴちゃ広がる。足の甲まで濡らす水面。ぬん、と沈む泥の底。

 そういえば部屋を消してなかったと思い、半分に割った楕円を被せてみれば、それは大きな水晶になる。静かに雨を降らせて、どこか幻想的にする。

 私の世界。私の手のひら。

 2560日目。竹林を消して、岩山のカルデラを創る。粉雪を降らせる。カルデラは凍らせない。氷の柱を立てて、その上に三角錐を逆向きに乗っける。飾って玉座にする。大きく創ったその上で、座る私はちっぽけだ。

 見上げる空にオーロラをかける。気分で消して雲を赤紫にする。青紫にもする。空の色も、鈍色とか、ダークグレーとか、深い色にする。途端に世界は厚みを増して、氷塊に座る私は押しつぶされそうになった。

 新着メッセージ、なし。

 2564日目。気分転換に部屋を模様替え。箪笥やベッドをみんなどけて、お風呂にする。幻想的って言うのが気に入ったから、世界は今回もそれにする。

 ガラス張り気分のスクリーンの向こう側では、大きな山火事の後みたいな荒涼とした土地が広がって、空は赤い惑星が埋め尽くしている。衝突までどれほど残っているだろう。私の世界も、その先も、一息に飲み込んでしまう大きさの星が落ちてきて、きっと何もかもがなくなるのだ。

 新着メッセージ、なし。

 2571日目。やっぱり、雪が好き。しばらくぶっ飛んだ地形が続いていたから、この日は穏やかに描いてみる。

 こんもり積もった雪。道の上だけは雪掻きがしてあって、左右に広がる平坦な地面はまるまる雪に埋もれている、大雪原。冬らしく葉の落ちきった木々を並べて、だけどそれだけじゃ寂しいから、赤と白の光る飾りを、枝を串にしてプスプス刺していく。

 あとは、歩く。歩く。雪掻きをしても靴底が埋まっちゃう道を、コートに身を包んで、手をポケットに突っ込みながら、女優さんみたいにまっすぐ前を向いて歩く。ずっとずっと遠くではキラキラの町明かりが煌めいて、ここが果てだよと教えている。ライトアップされた、夜の雪道。

 歩き疲れて、眠ってみたのは木の虚の中。けっこう暖かくって、しっとりしていて、抱きしめられるような感覚だった。

 新着メッセージ、なし。

 2580日目。さあ、何を描こう。

 

   *

 

 手の中に、私の全てがある。

 最初に目を覚ましたのはベッドの上。それは今から2579日前のこと。可愛らしいクッションの山と、ふかふかのマットレス。ちょっぴり豪華なベッドボード、重たくないくらいでのしかかってくる毛布に、全部まとめて私を見下ろす三つの電球。無地のワンピース、ハンガーに掛かったシャツ。知らないものに追いかけられながら、くまのぬいぐるみに出迎えられる、スクリーン張りの私の部屋。

 抱えている板の中に、私の全てはある。

 “アプリを起動しました。 2579日前”

 “────────────────”

 “メッセージはありません。”

 2580日目の朝は、抱える板の文言と私のため息で始まった。

 今日は何を描こうかとタブレットを抱えながらベッドに座った。座ると言うより、半ば寝転がるような体勢だけど、そこはこの際気にしなくていい。

 ペンアイコンをつつけば手の中にペンが現れる。昨日まで描いていた雪原をゴミ箱に放って、まっさらなキャンバスを開いてから考えるのだ。何を見たいか、何を聞きたいか。何をしたくて、そしてやっぱり、何を描きたいのか。とりあえず描いてみるって言うのも、案外重要だったりする。特になかなか思い付かないときは。

 今日はそう言う日だった。何がいいかな、と考え出したはいいものの、考えつかず長考長考とにかく長考。ええいまどろっこしい!と、てきとーな位置にペンを落とそうとした、そのとき。

 世界が、私を描き出した。

 真っ白だったキャンバスに独りでに線が浮かび上がっていく。一本、二本、三本。一秒も経たずに数え切れなくなり、同じだけの早さで、私の世界は私の手から完全にこぼれ落ちた。

 跳ね起きながらスクリーンの向こう側を見ると、精緻な住宅街が広がっていた。家の壁面の僅かな模様から、道ばたに転がる小石の一つに至るまで、それはそれは完璧に創られている。こんな細かい世界を私は創ったことなんてない。

 そして、壁が消える。

 床が消える。

 天井が消える。

 しまいにタブレットも消えた。

 私の手のひらは、空っぽになった。

 戸惑いながらキョロキョロと視線をさまよわせていると、瞬きと同時だったろうか。私はどこか、家の玄関の中に移っていて、妙な体の感覚を携えながら立っていた。

 奥の方からととと、って足音がして、そちらを見やれば赤いランドセルを背負った女の子がこちらに走ってきているのが目に留まる。振り返って笑顔で手を振り、私の横を何でもないように通り抜けて外に出て行った。ちょっぴり広めの庭と、古風な塀が顔を覗かせた。

 それを見て、聞いて、感じている間、私自身の体は紫の光の中を落ちていく。全く違う二カ所で同時に物事を見聞きする、そんな異様な状況にも関わらず、大してパニックになることはない。まるで、別に驚くようなことじゃないなって感じているかのようだ。むしろ好奇心と言うか、よく分からない感情に突き動かされる。

 知りたい、と。

 ううん。知りたかった、と。

 落ちながら、頭の中にいろんな光景が浮かんで、消える。男の人と行った公園で、ブランコを押してもらって、泥団子を作って見せたりしていた女の子。男の人はずっと寂しそうに笑っていたけど、女の子はそれに気付く様子はなく、無邪気にはしゃいでいた。

 私に似ている。

 女の子と男の人の家は、外観こそ古風だけど、中身はどこにでもある感じだった。フラッシュバックする景色の中でその家のリビングは大半を占めていて、女の子は幾度となく私の横を走り抜け、男の人は彼女がはしゃぐ度に笑顔をこぼす。二人からは見えていなくても、私からは全部見えていて、どこまでも胸が締め付けられた。女の子の無邪気さが、男の人の悲しいを強くしてしまっているんだと分かったから。

 “LIVE 現在の東京の様子”

 そうテロップが流れるテレビの画面に、いつだかに創った雪道の、雪がないバージョンみたいなものが映っている。歪な柱がいくつも立って、溶岩が流れて固まったみたいな地面がどこまでも続いていて、僅かな映像だけで乱気流の中にあることが見て取れた。とんでもなく大きな爆発があった跡地みたいだ。

 東京。知っていたことを、もう一度知った。そこは大都会で、いつも人に溢れていた。

 この家の前の家は、そこにあった。

 男の人はその映像を見て険しい顔をしていた。女の子は相変わらず気付かないけど、夜中に彼が暗い部屋に籠もっているのは、ちゃんと見ていた。暗い部屋で、飛行機みたいなのの設計図と睨めっこしているところを。違う、とか、こうじゃない、とか、時折呟いては図面を白紙に戻していた。何度も何度も、あの子さえ乗れればいいんだ、って、頭を抱えていた。

 二人でキッチンに立ったことも、一度だけあった。男の人はいつも危ないからと女の子をリビングに待たせていたけど、ある日、おいでと招き入れたのだ。

 お母さんはだめって言ってたけど、一度くらいな。なんて言いながら。

 そうなんだ、と思いつつ眺めていると、料理もどこか豪華なことに気が付いた。何より、“Happy Birthday りんちゃん”とチョコで書かれたチョコプレートが乗り、六本の蝋燭が刺さったケーキが女の子の目の前に置かれている。そうか、この子はりんちゃん、って言うんだ。漢字で何て書くのか分からないけど、ここで彼女の名前を見た。

 隣に置かれた箱はなかなか大きくて、男の人の顔がすっぽり収まってしまう。期待に満ちた顔の女の子がそれを開ければ、中にはクマのぬいぐるみが入っていた。

 私は、それを見て目を見開く。だって私の部屋にずっとあるクマのぬいぐるみと同じものだったから。

 もう薄々、感付いていた。

 神社にも行った。男の人が優しい手つきで女の子の髪をすき、綺麗な子供用の着物を着て、誰もいない境内へ。近くでは桜が満開になって、少しずつ花びらを散らしていた。女の子はどこか楽しそうに手を合わせていたけど、男の人はそんなことはなくて。見るのが苦しくて、はっきり分からない。その表情があまりに苦しいから、彼につい声をかけてしまう。

 おとうさん?、と。

 返事はない。これまでも気付くことはなかったし、きっとこれからも気付かない。私は改めて知る。もう戻らない。

 しばらくして、彼は女の子にタブレット端末を見せた。私の世界と外見が似ているそれの画面には、真っ白なキャンバス。

 彼はいいかい?、と前置いて、何事か彼女に告げる。けれど、女の子は首を傾げていた。六本の蝋燭。六歳の女の子。何を言ったのか分からないけど、理解するには幼すぎたのだろう。痛切な笑みを浮かべながら遊んでおいでと言ってくれた彼に、彼女はいつものように笑っていた。スケッチブックに絵を描く様が、私と重なった。

 テレビには地球の目と鼻の先にある、今にもぶつかりそうな球体が映し出されていた。写真のタイトルは“衛星みらいのカメラ”。その球体は地上から見えていて、月の何倍も、何十倍も空を埋めている。

 そうして、空の球体はどんどん大きくなっていく。風が吹き荒れ、雲が千切れ飛び、それでもなお青空は見えない。私の中で画面の向こうにあった東京の様子とやらが思い起こされる中、二人は家から少し離れたところにある建物に入っていった。

 そこにあったのは、以前彼が睨めっこしていた図面が、形を持ったようなもの。飛行機とも船とも付かないそれの前で、二人は言葉を交わす。

 これ、なに?

 飛行機だよ。お星様のところまで行ける飛行機だ。

 二人の表情はここでもいつも通りで、無垢な笑みと、悲痛な笑み。無垢な笑みは悲痛な笑みを見ているけど、悲痛な笑みは見ていなかった。

 おほしさま?じゃあ、おかあさんにあえる?

 そうだね。会えるかもしれない。だから、キミはこれに乗るんだ。

 初めて、女の子の表情に不安が宿った。私だって馬鹿じゃなかったんだ。いつもいつもそんな表情で笑う彼が一段と暗い顔をしていたから、不吉な予感がどんどん大きくなっていく。

 案の定、彼は首を横に振って、一言だけこぼした。

 ごめんよ。

 小さな私を抱き上げ、小さな飛行機の座席に乗せる。今なら分かる。材料か、仕組みか、何が問題だったかは分からないけど、大人が乗れる大きさじゃなかった。

 しがみついて、やだ!やだ!と泣きじゃくる私を、彼は優しく引きはがす。その手があまりに優しくて、もう一度しがみつくことが出来なくて。大きな私はいろんなことを思い出して彼に手を差し延ばすけど、どうやったって届かない。

 キミのおかげで、父さんは強くなれたんだ。

 おでこを触れさせながらの言葉は、お別れの合図。私を乗せた飛行機は雲も球体も越えて上昇していく。

 男の人は球体の迫る地上から、晴れ晴れとした笑みで見つめていた。

 お父さん!

 私の言葉は、やっぱり届かなかった。

 

   *

 

 2580日と、一日目。落ちきった先、足下の確かさだけがありがたい暗闇の中にタブレットがあった。かつて私だったものは、世界って言う私全部の真ん中で、画面からの淡い光で自己主張していた。

 新着メッセージ、なし。

 俯いて泣いていた私は、画面の一角。メールアイコンの右上に、吹き出し付きで“!”ってマークが点滅していることに気付く。

 未読メール、あり。

“凛へ”

“FROM:父”

“キミが生まれてから、あまりにも時間がなさすぎた。

お母さんが亡くなってからキミにどれだけの愛情をそそげただろうか…。

父さんは元気なキミを見て勇気づけられたよ(^_^)

 

 本当は一緒に行ければよかったんだけど、それは出来なかった。

全部忘れて進んでほしいと思ったんだ…キミなら大丈夫だって。

さびしさを知ってしまって、思い出すだろう。

 

 キミが強くなってこの文を読んでくれると信じて。

もっとたくさんの思い出を作れれば良かったね、ごめんよ。

小さい時は良くわからなかったと思うけど今ならきっと。

 

 あの日の言葉をもう一度。”

 あの日の言葉。私はまだ幼くて、意味がよく分からなかったお父さんの想いを、広がった世界からかき集めて、もう一度。耳に残ったいいかい?の前置きを思い出して、続く願いを何度でも。

 思い出が、悲しいことだったとしても、信じて進んでいくんだ。

 寂しさを知ってしまって、くじけそうになっても、あなたのおかげで、思い出して、強くなれるんだ。

 一人じゃないって。

 あなたのおかげで。

 口調は違ったかもしれない。そもそも、言葉ももう少し違ったかもしれない。何しろ2580日と一日に、タブレットが生まれるまでの日数を重ねて、漸う思い出した言葉だから。

 だけど、はっきり覚えている。優しい笑みを。柔らかな語り口を。あなたは私を、命がけで愛してくれた。人生一個分の愛情を注いでくれた。

「ありがとう」

 だから、ありがとう。この両手いっぱいのありがとう。溢れてこぼれるほどのありがとう。

 2581日目。暗闇から一転、青い空と白い雲、小さくても緑萌える島の真ん中で。

 今日は、何を描こう。

 

   *

 

/System_booting...succeed

Date:4117

First_boot:before 2581 days

Location:The_earth's_yearly_round

/Check all

:green

Boot:Checking special_program

:empty

Boot:Starting normal_program

:Starting...succeed

/Load{data[latest]}

:Loading...succeed

System:Running Virtual_Reality_Program{Program code[Rin]}

:Running...succeed




………………
消されないよね!?怒られないよね!?に、二次創作だしたぶん大丈夫だよね!?
↑いつものテンションに戻った奴。

こほん。
いやもう、何と言いますか。いろんな意味で著作権が怖いレベルです。だって誰も書いてなさそうなんですもの。
さて。前書き部分で述べましたとおり、原作となる「SHELTER」は昨年八月に楽曲、十月にミュージックビデオが公開されました。
私が知ったのは、ミュージックビデオの情報がTwitterに流れてきた時だったのですが…
「泣いた!」
「感動!」
「映画にして!」
「1クールで見たい!」
などなど、本当に、大反響を呼んでいたものです。
私はといえば、さほど洋楽に造詣が深いわけではないので…
「そげに良え言うんなら見てみるっぺな」
程度の感覚でした(どこの人だ)

ええ、はい。見まして、まあその。
(ToT)
…ってなりまして。はい。
書かぬは文字書きの名折れぞ!(いつの人だ)くらいまでテンションが吹っ飛び、カタカタ打ち込んで早三ヶ月。
もうね、書けども書けども書けた気がしませんでした。MVも楽曲も素晴らしいんですもん。

だいたい製作陣が豪華過ぎるんですよ。監督は赤井俊文さん(代表作:「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」「マギ」)だし、キャラデザは河野恵美さん(代表作:「キルラキル-KILL la KILL-」「ソードアート・オンライン」)だし、美術に竹田悠介さん(代表作:「ギルティクラウン」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」)だし!
果ては声優が三澤紗千香さん(代表作:「アクセル・ワールド / 黒雪姫」「アルドノア・ゼロ / ライエ・アリアーシュ」)だしだし!
何ですかこれ!たまらんですなこれ!A-1 Picturesなんて代表作挙げたらキリないですよちょっと!「おおきく振りかぶって」とか「ペルソナ」とか「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」とか「宇宙兄弟」とか「ソードアート・オンライン」とか「銀の匙」とか「ガリレイドンナ」とか「アルドノア・ゼロ」とか「四月は君の嘘」とか「僕だけがいない街」とか!

…大きく振りかぶってぶん投げたレベルで話が逸れました。
実際、ミュージックビデオであることが悔やまれるほどの素晴らしさです。どんなに頑張っても六分ちょっとで終わってしまう。アニメ化したら意地でも生で見たいですし、映画になるなら公開初日の一発目に突撃です。

とは言え…きっと、六分ちょっとだからこそ、SHELTERは映えるのでしょう。短い中に全て凝縮されているから美しいのだと、やはり思います。
だからその六分に忠実に。何を追加することもなく、私なりの解釈で書いていきます。


P.S.
一応、表記揺れに関して。
楽曲「SHELTER」ですが、動画タイトルでは「Shelter」。MV内では「shelter」。公式サイトでは「SHELTER」と、大文字小文字の揺れがけっこうあります。
こちらでは八月公開の楽曲にて、動画内に見られた「SHELTER」及び公式サイト表記の「SHELTER」を採用し、全て大文字での記載とさせて頂きます。

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