正義の味方の人理修復   作:トマト嫌い8マン

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最近感想があまり書いてもらえなくてちょっとさみしい

まぁとりあえずはあのお方に登場してもらいましょう!


ドラゴンライダー

「あなたは、何者ですか?」

「そうね、私は何者なのかしら。聖女たらんと己を戒めてきたのに、まさか壊れた聖女の使いっ走りだなんて。今も衝動を抑え込むので精一杯、理性が奪われるなんて、全く困ったものね」

「では何故私たちの前に現れたのですか?不意打ちで攻撃することもできたはずです」

「そうね。私に与えられた命令は監視だけだったのだけれど、わずかに残った理性が私に告げてるの。あなた達を試さなければならないと。特にそう、そこにいる、たった一人のマスターを」

 

視線を向けられた本人はそれを正面から受け止める。まっすぐなその瞳に何か感じ取ったのか、小さな笑みを浮かべたのち、ライダーはその表情を変える。

 

「さぁ、かかってきなさい。あなた達が戦うのは竜の魔女。最強の竜種に騎乗する、この国に降りた災厄。私を乗り越えられなければ、あなた達には万が一の勝ち目もない!」

 

ライダーの声に呼応するように、咆哮が響き渡る。何か大きな生き物が、彼女の後ろに控えているようだ。

 

「倒してみなさい、この私を。我らにあだなす唯一のマスターよ。我が名はマルタ。行くわよ、大鉄甲竜タラスク!」

 

『聖女マルタか?士郎くん、気をつけて!彼女はかつて、祈りだけで竜を屈服させた聖女、その彼女が乗るのは竜。つまり彼女は、ライダークラスでも特異中の特異、』

 

『ドラゴンライダーだ!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「シロウ、指示を!」

「ジャンヌ、マシュ達と一緒に竜を頼む。俺は彼女と戦う」

「一人でですか?」

「俺を見極めたいって言ってた。なら、俺が相手をするしかないだろ」

「先輩!」

「マシュ、そっちは頼むぞ」

「っ、はい。先輩こそ、お気をつけて」

 

ジャンヌ、マシュ、リリィ、マリー、そしてアマデウス。5人のサーヴァントがいながらも、士郎は一人でマルタと向かい合った。

 

「あなた一人かしら?」

「あぁ。俺を確かめるんなら、一騎打ちの方がわかりやすいだろうと思っただけだ。それに、この方がみんなが先に竜を倒してこっちに来れるかもしれないしな」

「勇敢なのね。それに、とても優しい。あなた、かなりのお人好しみたいね」

「よく言われる」

「そう。優しいのは美徳だわ。今の私からしてもとても好ましいわね。でも、その優しさが原因で負けるようじゃ、話にならないわよ!」

 

予告なく打ち出された魔力弾を士郎は投影した双剣で切り払った。走り出した士郎は双剣をマルタめがけて横薙ぎに振るう。その攻撃をマルタは手に持った十字架を杖のように振るい受け止める。

 

「女性相手でも手加減しないのね」

「生憎と、俺の周りには手加減しようがない女性で溢れてたからな」

「そう。一つ安心したわ。そんなことでためらうような人なら、呆気なくここで終わってしまうもの」

 

一旦距離を取った両者は再び戦い始めた。少しでも距離が開けばマルタは魔力弾で士郎を狙う。それを防ぎ、躱し接近したら、剣と杖がぶつかり合う。クラスから考えると決して近距離戦闘が得意なわけではないはずだが、マルタは杖と、時に小手を巻いた腕を使い士郎へと攻撃を仕掛ける。何度目かわからない激突ののち、二人は互いに距離を取る。

 

「これならどう?」

 

複数の魔力弾を同時に打ち出すマルタ。打ち出されたそれを堅実にさばいた士郎は双剣を放り投げ、弓を手に取る。マルタが特大の魔力弾を作り出す間に、士郎は左手で弓を構える。

 

投影、重装(トレース・フラクタクル)

 

投影するのは一つの剣。無銘の剣と違い、神話に語られる名を持つ剣。先端は捻れ、神秘は高く。打ちやすいようにチューニングされた、一振りの剣。それを矢へと変え、弓につがえる。

 

I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う。)

 

魔力が収束し、吹き荒れる。士郎が狙いを定めた時、マルタが今までのよりも大きく、強力な魔力弾を発射した。

 

「“偽・螺旋剣(カラドボルグII)”!」

 

打ち出されたその矢は回転しながら目標へ迫る。貫通力を高めたその矢は、魔力弾を貫き、打ち消す。しかしその威力は衰えることなく、まっすぐにマルタへと向かった。

 

「甘い!」

 

その矢をマルタは十字架で受け止める。もともと強い神秘を持つその十字架に魔力を集め、偽・螺旋剣からの攻撃を受け止める。拮抗する矢と十字架。しかし士郎はすでに他に手を打っていたのだ。

 

「防ぎきれる、っ!?」

 

突然、背中から胸にかけて二つの刃が貫通していた。先ほど投げ捨てられたはずの黒と白の剣だ。マルタは知らなかったが、干将・莫耶は夫婦剣。お互いにひかれ合うのだ。それを利用し、士郎は剣の軌道がマルタの元で交わるように投げていたのだ。

 

その攻撃で魔力が途絶えた。十字架は貫通され、矢はマルタの心臓のあたりを貫いた。それを見た士郎は投影品を全て消した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「先輩、ご無事ですか!?」

 

マシュたちが駆け寄ってくる。みな疲れているようにも見えるが、どうやら無事にタラスクを倒すことができたらしい。

 

「タラスクも負けてしまったのね。どうやら、あなた達なら勝てるかもしれないわね、竜の魔女に」

「マルタさん」

「ほら、そんな顔しないの。これでいいのだから。まったく、聖女に虐殺なんて似合わないもの」

「聖女マルタ様、あなたは」

「手なんか抜いてないわよ、白いジャンヌ・ダルクさん。彼は私の期待以上ね。いいマスターを得ましたね、あなた達は」

「はい」

「そんなあなた達に教えてあげましょう。あの竜の魔女の使役する最強の竜には、あなた達だけではおそらく勝ち目は薄い。だから、リヨンへ行きなさい」

「リヨン、ですか?」

「そう。そこにあなた達にとって、最高の希望が待っているはずよ。竜を倒すのは、いつだって“竜殺し(ドラゴンスレイヤー)”と決まっているのだから」

「竜殺しのサーヴァントがいるってことかしら?」

「行けばわかりますよ、マリー・アントワネット王妃。さて、私ももう現界していられなさそうね。タラスク、次はちゃんとした形で召喚されたいわね。そうだ、あなた」

「えっ?」

「最後に名前だけ聞いてもいいかしら、強きマスターさん?」

「士郎、衛宮士郎だ」

「シロウ、ね。ふふっ。あなた、中々いい男でもあるのね。次に召喚されるなら、あなたみたいなマスターに呼ばれたいだなんて、聖女としてはしたないかしら」

「えっ?」

「あら、意外と鈍いのかしらね。そういうところは直さないとダメよ。そうしないと、大変なことになるもの」

「なんでさ」

「ふふっ」

 

最後に笑いながら、バーサーク・ライダー、聖女マルタは消えていった。

 

「じゃあみんな、次に向かうべきところは決まったな」

「ええ。次の目的地はリヨンですね、シロウ」

「何があるのかしら?誰に会えるのかしら?楽しみだわ。ね、ジャンヌ」

「はい。最大の希望と言っていましたし、大きな力になってくれるといいですね」

「それじゃあシロウ、少し休んだら移動しよう。善は急げと言うしね」

「先輩、疲れてはいませんか?」

「ありがとうマシュ。少し休めば大丈夫さ。それが終わったら行こう、リヨンへ!」




ふむ
士郎強くなりすぎじゃね?

とか今更思ってしまう
強くてイケメンで、朴念仁
未来の士郎さんパネェ
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